なんでもかんでも相手を理解する、しかも完全に理解するなんてぇことはできるわけがない。
自分のことだって理解できていないのに、自分以外の人間を理解できると思う方が無理だというものである。
とりわけ夫婦間はそうだ。理解したつもりでいるから、相手の態度に腹が立つのである。ボキのことではない。ボキが腹立つことはない。家人は完璧だから。
しかし、相手が腹を立てるのである(^0^)。欠点だらけだからだ。なんにもできないし、メシを作っても上手にできないからだ。掃除も洗濯も下手くそである。ボキのことである。
こんなんじゃぁ、後は介護を待つばかりである。
しかしである。ある程度の距離感というのは大切である。あまり密着していると破綻するからだ。
ボキたち夫婦はもうそんなレベルはとっくの昔に卒業した。密着していないからである。お手々をつないで、歩くことも無い。
なんてぇことを考えたのは、昨日千葉市に出かけていって古本店でおもしろい本を買ったからである。尊敬する内田樹先生の「困難な結婚」という本であった。正価の半値であった。表紙の帯に「今より幸せになるために結婚してはいけません」とあった。まだ全部読んではいないが、なかなか参考になる。
本来結婚というのは大切なものであるが、あまりにもいろんな条件をつけすぎて、誰でも結婚できるという側面が見落とされているのではないのかとも書いてあった。
目から鱗であった。
それに、ずっと待っていれば必ず「もっと良い人」が現れるというのも違うのではないかという指摘もあった。これまた同感であった。ほどほどのところで手を打ってみるべしということなのだろう。
しかし、女性は夢を見る。シンデレラ症候群である。あ、これはボキが勝手にそう思っているというだけだが。
結婚しちゃえば、男なんてだいたい同じなのである。会社や組織でどんなに立派なことを話していても、プレゼンテーション能力に優れていたとしても、家に帰ればジャージで少量のビールをチビチビ飲んでいるダメ親父である。つまらないコメディを見て大笑いをしているという案配でもある。
シンデレラにはなれないのだ。多くの女性は。私はそんなのイヤよ!とのたもうても、だいたいは同じ運命をたどるしかない。
そんなに計算通りにうまく行くわけがないではないか。
計算ミスだって夫婦間にはあるのだ。
東大に入る秀才だって、全部100点で入っているわけではないのだ。ミスもしているのである。20%くらいは。
人間もそうじゃよ。
しかし、この本間違っても家人に見つかる場所には置かないことである。
わははっはははっははははっはははっはははっはははっはははっはは。
トホホになっちまうから。
BYE-BYE!