雨過天晴

ジャズとホークスとファッションなどなど
興味のあることには片っ端から手を出して
そして時々飽きます

SPECIAL NERDS

2020-05-16 | 音楽
今日久しぶりに雨。
ちょっと冷えました。

特になにかしようということもなく、おとなしく引きこもっております。
リワークの新入社員向けのレクチャーの資料を修正してみたり。
新しいアルバムの情報を探してみたり。
ちょっと前からワタシもだいぶアルバムを買いましたが、Lo-fi Hip-Hopはそんなだらっとくつろぐときですら、しっかりとBGMになってくれる。
このジャンルの黎明期から活躍している日本人トラックメーカーのBROCKBEATSの『SPECIAL NERDS』をご紹介。



1.retired life
2.slight rain
3.bedroom king
4.peace of mind
5.yesterday dream
6.palliation
7.summer scent
8.galette
9.sunflower
10.catharsis
11.seasonless
12.euphoric high
13.inner ocean
14.absent afternoon
15.midnight mellow
16.temptation
17.eldorado
18.south wind
19.san francisco
20.afterimage
21.new beginning
22.remain behind

ローファイヒップホップの良さって、ゆるくて決して楽曲にのめり込まなくて良いことかな。
だから作業用BGMにも使われるだろうし、頭をすっきりしたいときに聴いていたい音楽でいられると思う。
当事者のBROCKBEATSも自身の音楽がそういう聴かれ方をすることに大賛成でいるようで。
彼が言うに、以前は楽曲にアーティストの熱い思いがあり、それは永劫歌い続けられる名盤を残す、という使命にも似た究極の商業主義だ、という訳ですよ。
対してローファイヒップホップは消費されてなんぼ、アルバムといってもトラックリストでしかないというドライな捉え方。

でもそれワタシも聴いてて気持ちいいんだけど感じてきたことなんですよね。
こういう音楽ってタイトルついているけど、多分知っているのって作った本人だけじゃないのかな。
ローファイヒップホップに関わる連中はいわば消耗品の用に扱われる自分の楽曲を良し、とできる人なんですよね。
だから皆に記憶される1曲よりもその時心地いいと思ってくれる人のためのトラックリストの作成、っていうのが違いですね。

ある種ミュージシャンのアツい自分たちの「方向性」を説いているよりも前向きな気がしますね。




まだまだ聴き始めたばかりだけど、面白い分野なローファイヒップホップ。
今後も乞うご期待。

ジャズ
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IAI Festival

2020-05-16 | 音楽
今日は少し歩きました。
汗ばむくらいです。
リワークでちょっと課題を出されたのでそれの準備。
病人と看護師の垣根を超えたワタシのレッスンを心待ちにせよ!!

で帰ってきたらちょっと疲れて寝てしまいました。
いまふらっと起きて聴いているのが、コロナで亡くなったリー・コニッツ。
結構コニッツ盤あるはずなんだけどなー、とitunesの中を探していたらあった。
リーダー名が違ってた。

ジミー・ジュフリー、ビル・コナーズ、ポール・ブレイと共演した作品で『IAI Festival


 
  1. Blues In The Closet
  2. The Sad Time
  3. Spanish Flames
  4. Enter, Ivory
  5. From Then To Then
Jimmy Giuffre (bf, cl, ss, ts)
Lee Konitz (as)
Bill Connors (g)
Paul Bley (p)

ジュフリーとコニッツの対話のようなデュオが1、2、5曲目。
チャネルは左がコニッツ、右がジュフリー。
ジュフリーとコナーズのスパニッシュ風味のデュオの3曲目。
ジュフリーとブレイのフリーなデュオの4曲目。

クレジットをパット見た限りではカルテットなのに、演奏はすべてデュオという不思議な作品。
全てに出演しているジュフリーが実質リーダーなのかな?
リーダーかどうかはさておきジュフリーの3人とのデュオにおいて、自在に演奏を変えていますね。
クラリネット奏者のイメージがガッツリ染み込んでいましたがマルチリード奏者として、いずれの楽器においても卓越したテクニック、というかそもそも持っている高いレベルの音楽性がこれだけの演奏を生むのでしょう。

そしてわざわざコニッツリーダー作でなく今回本作を出してきたのは、以前聴いたときに木管同士の掛け合いに圧倒されたのです。
圧倒されて、最初聴いたときは理解を超えました。
しばし寝かせておく。
そして数年後聴いた時、コニッツとジェフリーのそれぞれの音を感じ取って自分の音を返す間が見事なこと。
これだけ緊張感あるコニッツも珍しいと思います。
デュオというフォーマットは二人で楽しくやれる構成でもあるし、1対1の勝負の構成でもあるんですよ。

是非聴いてみてください。


あとブレイとジェフリーのデュオも相当良い。
元々ブレイ収集の一環で集めた盤なので。

ジャズ
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