殿さま狸
2020-05-21 | 本
今日大阪は京都・兵庫とともに新型コロナウイルスの緊急事態宣言を解除されました。
前進しましたね。
一歩一歩。
ワタシの行きつけの飲み屋さんは大喜びでした。
ずっと我慢の子でしたからね。
とりあえず営業時間を伸ばせて喜んでます。
明日くらいに飲みに行きたいなぁ・・・・。
ただウイルスとは別に個人的に反省中なのでまだ行けないか。
さて読了しました。
ハマってしまった箕輪諒の『殿さま狸』。
写真にある通り、主人公は蜂須賀家政。
秀吉を支え続けた蜂須賀小六正勝。
往々にして2代目というのはなかなか難しい。
家ごと没落する2代目も少なくない中、家政は臆病でひねくれてて、ただしかし自分で考えて考えて考え抜いて行動に移す武将だった。
偉大なる父の七光りで得た成果を良しとせず、本当の自分の成果を求めていく様はとても2代目のボンボンとは思えません。
秀吉の四国平定の後、父に代わりに得た領地阿波。
余所者に対する国人の反乱も多い、治めづらいとされていた阿波を如何にして豊かな国へと変えていけるのか、その政治力はとても武辺だけで鳴らした武将ではありません。
しかし時代は変わっていく。
偉大な父は亡くなり、そして父が支え続けた秀吉も亡くなる。
そして大狸の家康が牙をむく。
東西一大決戦となる関ヶ原。
豊臣家譜代の家臣と言ってもよい蜂須賀家は東につくのか西につくのか。
家政の決断力と狸っぷりが発揮されます。
非常に読後の爽快感を味わえる作品でした。
ワタシも以前Yuさん小さい頃に徳島へは何度もキャンプに行ったり、義母が藍が好きということで藍住町や近隣の脇町に連れて行ったりしていて、結構徳島好きなんですよね。
吉野川がよく氾濫することから、氾濫地によく育つ藍を一大産業にしたのも家政。
その辺りのちょっとした自分の知識もこの本を読み進めるのに役立ってくれました。
これはね、いい本ですよ。
そのうちこの本をベースに大河ドラマにしてもいいくらい。
オススメです。