ジャズの名盤中の名盤 マイルス・デイビス『Kind Of Blue』に参加した唯一の生存者でドラマーのジミー・コブが5月24日に肺がんで亡くなりました。
91歳。
多分ジャズで一番売れ続けているアルバムです。
マイルス・デイビス(1991年に65歳で死去)、ジョン・コルトレーン(1967年に40歳で死去)、ビル・エバンス(1980年に50歳で死去)ら豪華な面々が参加した作品。
ジャズ聴くならコレ聴け、と言われる一枚。
昨日記事をアップした藤岡宇央さんのツイッターでコブの死去を知りました。
#JimmyCobb pic.twitter.com/hB27g4SLXY
— Takao Fujioka (@jazgra) May 26, 2020
昨年Smoke Sessions Recordsからリーダー作をリリースして健在ぶりをアピールしていましたが・・・。
今夜は恐らく最後となったリーダー作で、上述の『Kind Of Blue』の録音60周年を記念した作品『This I Dig of You』をご紹介。
- This I Dig of You
- Blood Wolf Moon Blues
- I’m Getting Sentimental Over You
- My Old Flame
- Cheese Cake
- Edward Lee
- Somewhere in the Night
- Yesterdays
- I’ll Wait and Pray
- Full House
Peter Bernstein (g)
Harold Mabern (p)
John Webber (b)
Jimmy Cobb (ds)
Harold Mabern (p)
John Webber (b)
Jimmy Cobb (ds)
メンバーには長年共演して、昨年亡くなったハロルド・メイバーンの名前も。
ハンク・モブレーの1曲目から、コブのソロが聴けます。
実に軽快。
無駄な力を感じないのはコブの生きた証なのでしょう。
デクスター・ゴードンの5曲目もノリノリですし、コブのソロから始まるウェス・モンゴメリーのラストはバーンスタインの熱演もあり、コブのラストを飾るに相応しい1曲になったのではないでしょうか。
『Kind Of Blue』の生き証人も亡くなりました。
ジャズの一つの歴史が終わったのかも知れません。
ご冥福をお祈りいたします。
合掌。