珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ishiiさん宅、訪問

2021-11-28 16:22:59 | オフ会
先日お越しいただいたishiiさんのお宅を、21日に訪問しました。前日の登山から一転、インドアの世界での交流です。向かったのは赤羽です。赤羽と言えばオーディオ交流や関連する飲み会で何度も通っていますが、異なる方との交流もまた新鮮です。渋谷駅の埼京線のホームが改修され、拙宅からのアクセスが格段に楽になりました。待ち合わせの北口改札を出ると、既にishiiさんが来られていました。挨拶もそこそこに、お宅のある高台までバスで移動しました。早速、オーディオ部屋に通していただき、オフ会スタートです。

拙宅同様にishiiさんも戸建ての2階でシステムを組まれています。3WayのトールボーイSPを使われていることも共通します。部屋の形は長方形で、この点はほぼ正方形の拙宅とは異なります。SP配置は短辺配置で、その分、リスニングポジションをSPから離すことができます。LINNの機器を愛用されており、上流の一部機器を除いてLINNで揃えられています。長いオーディオ歴の中で、LINNと出会い、関係を大事にされてきたのだと思いました。ちなみにLINNのESPEK(SP)は15年選手だそうです。


上流の機器です。CDプレイヤーも嘗てはLINN製を使われていましたが、現在はスチューダのD730 MkⅡ を使われています。90年代、ステレオサウンド誌を通じてスチューダやルボックスの存在を知っていましたが、高嶺の花的存在でした。当然、新品ではありませんが、オークションがあり、レストア業者もいるので、使用できるわけです。プリアンプはLINNのフラッグシップ機KLIMAX KONTROLです。フォノイコライザーもLINNから移行です。珍しいFMアコースティクスのFM-122をお使いです。必ずしもLINN一辺倒でないことも分かります。


デジタル、アナログ両方を楽しまれている点も、私と共通です。先日のオフ会では、バラエティ溢れるレコード音源を楽しませていただきました。当然、プレイヤーはLP12となりますね。段階的にグレードアップできるのがLP12の特徴です。ishiiさんもいくつか手を入れている様子でした。



写真のピントが甘くてすみません。パワーアンプもやはりLINN製で、3台使用されています。3つの帯域別に駆動する、マルチアンプシステムを組まれています。LINNユーザーの訪問は何度かありますが、マルチアンプの方は初めてかも知れません。


LINNの3Way トールボーイSPのESPEK です。足元、手前に見えているはバスレフポートで、ウーファーは後面に配置されています。ishiiさんはアクセサリーにも拘られており、SPの周囲には日本音響エンジニアリングのチューニング製品が配置されていました。奥がコーナー向けのANKH、手前がSYLVANです。またSPの足元にはオーディオボードを敷き、ハーモニックス製のインシュレータでSPのスパイクを受けていました。ちなみに音への影響の大きさから、訪問客は1名までに制限しているとのことでした。


前半2時間をデジタル、後半1時間をアナログで聴かせていただきました。冒頭はクラシックです。ビバルディのリコーダー協奏曲、アメリングの歌曲等、オーディオ部屋に積まれたCDからishiiさんが選曲する形式で進行しました。何度か訪問したお宅ですと音場形成のイメージが記憶されていますが、初訪問先では、耳が慣れるの時間がかかります。音場を広げるより、正面にしっかりと音場を置くような印象を持ちました。ishiiさんが大編成より小編成を好まれることと関係しているのかも知れません。一旦、音場に慣れると音楽に入れます。


デジタルの後半は、ポップス、ジャズです。大貫妙子と坂本龍一のコラボ『UTAU』、薬師丸ひろ子の『古今集』等をかけていただきました。ノイズ感の少ないサウンドは、大貫妙子の声に合っていると感じました。坂本龍一のピアノにしばし浸りました。ルームチューニングの効果も去ることながら、プリアンプKLIMAX KONTROLが要として効いている印象を持ちました。私が持ち込んだ八神純子「Be my friend」も、小気味よく弾む、それでいてボリューム感ある低音とや柔らかいヴォーカルが両立していました。


アナログになると、ぐっと鮮度が上がり、華やかさが増します。随分と開放的になります。プリ以降は同じシステムなのに不思議です。ジョージベンソンはギターのイメージですが、歌が上手であることを知りました。「This Masquerade」をカバーし、70年代にヒットさせたこと知りませんでした(汗)。80年代後半のシングルレコードの相場が上がっているそうです。CDの普及が進んだことにいりレコードの生産枚数が少ないこと、昨今のJ-Popsブームが原因のようです。ishiiさんが浅香唯をお持ちであることも驚きでした。


ishiiさん、2週間での相互交流ありがとうございました。サウンドは異なる印象を持ちましたが、共通項も多いとも感じました。現在の部屋にこれ以上大きいSPを入れるのは無理、という現状認識もその一例です。私自身のオーディオライフの方向性を確認する機会にもなりました。部屋を活かし、オーディオ機器に愛着を持つ。基本的なことではありますが、長くオーディオを続けるために必要なことを再認識しました。
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晩秋の日光、奥白根山

2021-11-23 18:05:30 | その他
2021年もほとんどの登山が企画倒れに終わりましたが、コロナ収束以降、ボチボチと再会しています。個人的4連休の初日の21日、日光にある百名山、奥白根山に登ってきました。今回は私の知人の山仲間が参加し、男女合わせて7名のパーティーとなりました。初対面の方が3名いましたが、同じ趣味つながりです。問題ありません。最近はツアーで一期一会的に山友達を作る人が増えているようです。もっとも、オーディオ交流も、時として初対面の方を、家に招き入れるわけですから、より踏み込んでいるとも言えます。

金精峠を超えた先の菅沼(群馬県)から登り始めました。奥白根山は学生時代、ちょうど35年前に登っていますが、登りルートの記憶がありません。金精峠に駆け足で下山したことは鮮明に憶えています。


登りは北斜面だったため、懐かしい?霜柱を沢山見つけることができました。昔は校庭で普通に見れましたが、これも地球温暖化の表れと言えます。


しばらくすると弥陀ヶ池に到着しました。すっかり凍ってまるでスケートリンクのようでした。奥に聳えるのが本日のメイン、奥白根山です。ここから急登となります。


どんどんと高度上げると、周囲の展望が開けてきました。お隣尾瀬の燧ケ岳と至仏山が見えてきました。尾瀬もこれからが厳冬期になりますが、まだ雪は積もっていないようでした。


燧ケ岳をズームで。双耳峰が特徴です。奥白根山の標高2578mに対して、燧ケ岳は2356mです。ちなみに奥白根山は関東以北で最高峰、燧ケ岳は東北以北で最高峰となっています。


足元に見ている二つの沼が、菅沼(右)と丸沼(左)です。この辺りはスキー場が点在しています。やはり学生時代に丸沼高原スキー場で滑ったことがあります。


今年はあまり登れていなかったので少々、登りが応えました。何とか山頂に到着です。尾瀬方面や武尊山の展望は良好でしたが、お隣の男体山に雲がかかっていたのが残念でした。


私の学生時代の先輩(女性)よりいただいたチーズケーキです。山では何でも美味しくなるのですが、これはお店に出せるレベルではないかと、思いました。ありがとうございました。


下山はまず五色沼を目指します。時間帯、天候によって色が変わるので五色沼と呼ばれています。所々に新雪が積もっていましたが、アイゼンを持ち出すまでは至りませんでした。


五色沼を目指すパーティー。その奥には前白根山に連なる稜線が見えています。前白根山のいかにも晩秋といった風情に惹かれました。より静かな山旅を楽しめそうです。


五色沼に到着です。沼ですから周囲は山に囲まれています。部分的には早くも日が沈んで日陰になっています。日の短さを感じつつ、下山を急ぎました。


菅沼に到着した頃には、すっかり冷え込み、関東最北にいることを実感しました。湯元のホテルに寄って汗を流す予定でしたが、予想外に観光客がいて日帰り入浴は二軒とも不可でした。結局、日光市街の温泉にせざるを得ませんでした。土曜日だったこともありますが、旅行業界には人が戻っているようですね。帰りに佐野のサービスエリアで佐野ラーメンを食べて、締めとしました。10月の三浦アルプスで足慣らしをしたものの、登り込み不足は否めませんでした。近場の低山歩きも、再開せねばと思った次第です。
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MFさんを迎えて

2021-11-21 10:35:13 | オフ会
11月13日、約1年半ぶりにMFさんにお越しいただき、オフ会を開催しました。前回訪問は2020年6月で、コロナ禍初年度においてオフ会を模索していた時期です。既にカーペットを外し、フローリングむき出しにしていました。壁紙を張り替えたのはそのすぐ後の8月です。壁が明るくなった分、見た目の広さが増したそうです。私自身もそうですが、訪問先のサウンドは勿論、視覚的印象も記憶しているものです。今回はMFさんご自身による不定期観測、デモ機貸出を兼ねています。ここ2年ほど進めてきたデジタル部の底上げの様子を聴いていただくこととなりました。

この週末も天候には恵まれました。このところ横浜方面は、11月にしては暖かい日が続いています。午前中は掃除、買い出しなどを行い、2時からのスタートに備えました。お約束の2時少し前にMFさんが到着されました。あちらこちらに広がるMFPCの納入先への訪問、お疲れ様です。


Oさん製作のDACをMFさんに聴いていただくことも楽しみの一つでした。メーカー製になりますがMFさんもChordのディスクリートDAC、Hugo2を使われています。拙宅のDACの方は、足元を見直しています。従来はバーチのQuad Ring3つでDACの底面(辺の部分)を支えていました。今回、新たにWELLDELTAを導入し、4つの足に当てることとしました。基板を天板に吊るという構造を活かす策です。一聴、音が引き締まり、細かい音まで随分と耳に届く印象です。DACの足回りついてはあらためて整理して報告します。


こちらはMFPCの全体の様子です。PC3台体制に入り1年以上が経過しました。中央の木の筐体がCore PC、右の木の筐体がDiretta Target PCです。さらに手間の黒い金属の筐体がControl PCです。筐体は多いですが、以前、NASやLinux PCで組んでいた頃に比べると、掃除含めてシステムの扱いは楽になりました。


冒頭1時間ほど、カジュアルな曲から入りクラシックまで一通り聴いていただきました。ES9018のDACに比べ、低域の曖昧さが無くなったというコメントをいただきました。情報量が増えて、音がギュと閉まる分、広がりは抑えられているとも。WELLDELTAの影響もありそうなので、もう少し聴き込み、調整が必要だと思いました。休憩後、MFさん持ち込みのPCを組み込んでの試聴となりました。危険な持ち込み企画ですが、聴かないと始まらないのも確かです。大抵はお断りすることなく試聴するようにしています。

今回、持ち込みは、1台のPC(Desk Mini)のみです。これ1台でControlとCoreを兼ねられます。あとは現行通り、Direttaに接続するのみです。起動もPandaに比べると圧倒的に早く、使い勝手はかなり良さげな印象です。サウンドもどことなく解れた感じでいいですね(汗)。更に窒化ガリウムのACアダプター、Windows11版など気になるアイテムもあります。お貸出期間中、じくり現行システムとの比較することにします。MFさん、再訪問および貸出機デモ、ありがとうございました。



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ishiiさん、Hさんを迎えて

2021-11-14 13:17:26 | オフ会
11月7日の日曜日、拙宅にishiiさんとHさんにお越しいただき、オフ会を行いました。きっかけは、記事へのコメントでした。よく「世間は狭い」と言いますが、オーディオコミュニティも狭さを実感する好例でしょう。今回、接点としてHarubaruさんのお名前が挙がりました。実際いろいろと話をしていると、少なからず共通の知り合いがいることが判明しました。ネット+オフ会のハイブリッドな交流の積み重ねで、半バーチャル、半リアルなコミュニティが形成されてきました。今後も大事にしていきたいものです。


オフ会は午後2時~5時で行われました。9月にOさん、チューバホーンさんにお越しいただいてから、新DACを第3者へ披露するのは初めてです。この日はバーチ素材のQuadRingでDACを受けていました。事前にishiiさんより、アナログレコードを持ち込まれることを伺っていました。このところデジタルに注力していましたが、今回はDelphiも登板です。オフ会に限らず初対面は緊張するものですが、一方で、趣味が同じという安心感もあります。拙宅へ向かう途中、お二人が40年来のお知り合いであることを伺いました。


3時間のオフ会のうち、前半2時間をデジタル、残り1時間をアナログとしました。お二人ともデジタルはCDプレイヤー、しかもスチューダ製で聴かれています(渋い!)。90年代当時、スチューダー/ルボックスの名前こそ知っていましたが、高額で無縁だと思っていました。一方、拙宅はファイル再生に移行して早10年以上が経過しました。この間、ほぼLinux系でしたが、コロナ禍を機にMFPC(Windows系)へ鞍替えしました。同じデジタルでも、それぞれに拘りがあり多様です。だから楽しいわけです。

ishiiさんがクラシックとポップス、Hさんがクラシックを聴かれることが多いことから、前半はジャズ、ポップス中心、後半はクラシックの流れとしました。オフ会ではお客さんの好みのジャンルかつ私自身もよく聴く曲を探す傾向にあります。双方が楽しめることをイメージしていますが、多分に好みを押し付けてしまったかも知れません。ジャンルに依存しない「中庸」なサウンドというコメントをいただけました。目指しているサウンドでもあり、嬉しかったです。SPのセッティングに関する話も多かったように思います。



以下、ishiiさんが持ち込まれたアナログ音源です。クラシックはいずれもバッハでした。冒頭はお馴染み「トッカーターとフーガ」でした。パイプオルガンはフランスのアンドレ・イゾワール という方です。この曲をフルに聴いたのはいつ以来でしょう?複雑な旋律と重厚なオルガンに浸りました。


続いては「マニフィカト」でした。この曲は存じ上げませんでしたが、Hさんが楽曲の素晴らしさに言及されていました。時間の都合で全曲は聴けませんでしたが、華やかでずっと聴いていくなる演奏でした。クリスマスが近づくこれからの時期にもぴったりな曲を教えていただき、ありがとうございました。


ラストは、一転、ポップス、ロックのシングルレコードを4曲かけました。私自身、T-REXとの接点は無いのですが、渚のオールスターズ、稲垣潤一は懐かしかったですね。「夏のクラクション」を聴くのは高校以来かも知れません。それでもエレキギターのフレーズ、しっかり憶えていました。そう言えば昨今のシティポップスブームで、その方面のアナログレコードの値が上がっているそうです。締めは私に選択権がありました。レッド・ツェッペリンの「ブラッグ・ドッグ」でガツンと締めさせていただきました。


ishiiさん、Hさん、遠く横浜までお越しいただきありがとうございます。短い時間ながら、オーディオ経験の豊富な皆さんと、楽しい時間を過ごすことができました。今度は、皆様のオーディオの世界に触れる機会をいただけると幸いです。よろしくお願いします。
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新しいDDC

2021-11-07 20:25:29 | オーディオ
11月に入り、横浜方面は20℃前後の過ごしやすい天候が続いています。緊急事態宣言が解除されたこともあり、オフ会や登山の予定が年内にポツポツと入っています。新常態への移行が進んでも、オーディオのオフ会は従来の形式のままとなりますね。オーナーさんが普段聴いている音を知るには、お邪魔して聴くしかありません。本日も、つい先ほどまで拙宅オフ会でした。音楽を聴いていただくのは勿論、この趣味に関する雑談が楽しいわけです。オフ会の記事は来週上げます。今回は10月に導入した新DDCの話題です。


Oさん製作のDACを導入したのが9月末で、その後はひたすらエージングを進めてきました。導入時に貸出いただいたのが、中国Singxer社のDDC、SU-1です。HDMIケーブル経由でI2S信号を送ることができます。しばらく試聴した後、音の広がり、粒立ち感で、同軸ケーブルを凌ぐと感じました。早速、後継機のSU-2を導入することとしました。アマゾンで購入してから数週間ほどを要しましたが、現地からSU-2が直接送られてきました。Direttaとの接続も問題なく、すんなりシステムの一部に収まりました。


接続もシンプルです。USBケーブルで受けて、HDMIケーブルで出すだけです。ケーブルは共にオーディオクエストのCinnamonにしました。チューバホーンさん曰く、HDMIケーブルはできるだけ短い方がよいようです。


Oさん製作のDACです。DACの足元をいろいろと変えてみましたが、プリアンプに敷いたウェルフロート(バーチ)とウェルデルタの組み合わは、やはり外せないことを確認しました。そのため、DACの方は、バーチ素材のQuadRingに戻しました。QuadRing自体は面で受ける構造のため、脚には使えず、現在は3辺に当てがっています。


拙宅ではこれまでJAVSのX-DDC Plusを長らく使ってきました。タイミングよく中華DDCの存在を知り、引き続きDDCを間に挟む構成が続くこととなります。ちなみにX-DDC PlusはAIT laboのDACと共にセカンドシステムへ移し、専らAmazon Music用となっています。
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