珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ニッキーさんを訪ねて

2016-05-29 18:12:34 | オフ会
GWオフ会シリーズ第3弾です。5月4日、Philewebつながりでいたちょうさんとご一緒に、ニッキーさん宅を訪問しました。朝方までの雨が上がり、午前のうちに一気に五月晴れが広がりました。待ち合わせの高尾駅改札口に向かう通路からのスナップです。このまま山に登りたくなる青空です。おそらく高尾山はハイキング客でごった返したでしょう。ニッキーさんのお宅を訪問するのは今回で2回目ですが、前回はご実家、今回は一人暮らしのマンションと環境が変わっています。オーディオの腕も上げられたと聞いていましたし、先日のにら邸で耳の良さは確認済。訪問を楽しみにしていました。


2014年3月の訪問時は和室でシステムを組んでいたニッキーさんですが、引っ越し後はリビングルームをオーディオ部屋に充てています。機器類に大きな変更はなく、アクセサリーやチューニング材を吟味し、好みの音を追求されています。愛用の805Dも健在でした。何やら中央線沿線805の会なるサブコミュニティがあって、お互いに切磋琢磨や情報交換しているとか。メジャーなSPのメリットでしょうか。オンキョーのパワーアンプM-5000R の足元には話題のバーチを使ったウェルフロートボードが収まっていました。A4サイズのボードは対805Dでやや小ぶりでしたが、最近サプライズがあったようです。


上流の機器は2年前と変わっていないようでした。オンキョーのプリアンプにP-3000Rに、デノンのSACD/CDプレイヤーDCD-SX1です。他にパイオニアのネットワークプレイヤーN-70Aがあります。この日のデジタルはほぼDCD-SX1による再生となりました。


ニッキーさんの世代でアナログ再生は珍しいですね。マランツのTT8001にフェーズテックの昇圧トランスT-3を組み合わせています。カートリッジはオーディオテクニカ、AT-F3IIです。我々世代には懐かしい、YMOのライディーンをかけていただきました。


プレイヤーやアンプだけでなく電源系にもウェルフロートやクライナのボードが敷かれていました。先日のきみぞうさん持ち込みのインシュレータもすっかり定位置を確保した様子。ACエンハンサーの足元を素にすると音が滲む印象です。電源系の制振は、避けて通れませんね。


休憩兼ねて和室4.5畳のセカンドシステムも聴かせていただきました。GW最初の大田区Yさんに続いてダリのSP登場です(ブックシェルフのMENTOR MENUET)。なかなかダリとの接点が無かっただけに連続とは少々不思議です。このようなセカンドで一日の疲れを癒すって、いいですね。


出だしはカーペンターズ、モーツァルトの室内楽、家路などニッキーさんの音源から。前回はヴァンヘイレンの印象が残っているのですが、クラシックが心地よい纏まりのあるサウンドに変貌していて感心しました。電源まわり、機器の足元の対策を積み重ねた結果が音に現れていると思いました。その後、いたちょうさんと私の音源を交互に聴かせていただきました。ジャンルを問わないオールマイティーぶり、見事でした。フランクのバイオリンソナタ(チョンキョンファ&ルプー)はピアノとバイオリンのバランスが私好みでした。余興の早乙女愛もこなせます。いたちょうさんも全般に満足されている様子でした。

ニッキーさんの整ったサウンドを聴いて、2年の歳月を実感し、積み重ねの大切さを再認識しました。音の判断基準をしっかり持っている点は、見習わねばなりませんね。オフ会後、高尾の駅前でビール一杯いかがですか?といたちょうさんからお誘いがありました。暑かったので軽い気持ちで応じたのですが、一杯で終わるはずがありません。乾杯だけの予定だったニッキーさん居続けて、普段通りの感想戦となりました。途中、お師匠さんであるKYLYN(キリン)さんにも電話したのですが、ご迷惑だったかも知れません。それでも是非、お師匠さんにもニッキー邸を訪れて欲しいですね。
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Harubaruさん宅訪問

2016-05-24 22:23:47 | オフ会
5月3日、厚木のHarubaru邸で開かれたマラソンオフ会に参加しました。昨年につづいての開催で、今年は30名が参加したそうです。オフ会を開く方はエネルギーを使うものですが、1週間連続となると想像を超えます。21日にHarubaruさんと会う機会がありましたが、終了後2日間は放心状態だったそうです。あらためてご厚意に感謝します。ご一緒はGRFさん、K&Kさん、BOさんでした。K&Kさんは前日の大室山に続いて2日連続のお付き合いです。GRFさんもHarubaruさんも学生時代には山をやられていました。オーディオ&山好きは案外多いのかも知れませんね。

本厚木で皆さんと集合後、約束の時間にお邪魔すると、ニコニコされたHarubaruさんが待っていました。早速、改装された明るいリビングへ通していただきました。オフ会を5、6年やっていると、再訪するケースは増えるのですが、1年間の間に今回ほどシステムが大きく変化する例はまずありません。B&Wの802D3の導入、リフォーム、電源工事、アンプの改造、ネットワークプレイヤーの導入、クロックジェネレータの増強、ルームチューニング材の設計と導入・・・どれもヘビー級で、普通のオーディオファンであれば躊躇するような変更です。それをスパッと実行されるHarubaruさんのオーディオへの想い、が伝わってきます。


新たに導入されたB&W802D3です。昨年、オーディオショウに登場し話題になっていましたが、実際に聴くのは今回が初めてとなります。デザインがすっきりしましたが、実際に聴いた印象も、より澄んでより明るい音になったと感じました。前機もそうですが、黒色はHarubaruさんの拘りです。


ソース機器です。CDプレイヤー、エソテリックのK-01は昨年から健在ですが、クロックジェネレータを強化されています。Phile再生への取り組み本格化しました。スフォルツァートのネットワークプレイヤーDSP-03やバッファローのNAS、DELA N1A(改)を導入されています。


ラック上段の右側はご友人製作のジッター除去機です。クロックまわりは電源含めて3筐体ですが、賛同者が多ければ基板化も検討するそうです。左側は電源クリーナーです。出水電器の電源工事やアイソレーショントランスの効果が大きいこともあり、この日は不使用でした。


金田式の真空管プリアンプ(下段)も目玉の一つです。電流伝送/電圧伝送(よく分かっておりませんが、プリとパワー間の信号伝送の話でしょうか?)の切り替えが行えるような仕様です。クロックにしてもアンプにしても、ご人脈を活かして理想の音を求める・・・Harubaruさんのオーディオ道ですね。


パワーアンプは、今年もプッシュっプル、シングル切り替えでしたが、昼間の部のメインをプッシュプルが、夜間のBGMをシングルが受け持ちました。見栄えのするパワーアンプもHarubaru邸の顔の一つです。ライブ音源における客席の咳の音が、電流伝送の方がリアルに聴こえたのは気のせい?


個人的に気になったのが、出水電器の100Vのアイソレーショントランスです。実は、Harubaruさんのご厚意で現在、拙宅にてAIT DACの足元でお試し中です。背景ノイズが減った印象があります。100Vであれば、うなり音はありませんし、あとは算段の問題となりそうです。


前半、Harubaruさんの音源からヴォーカルを中心に聴かせていただいていると、ヴォーカルの定位位置が気になったGRFさんが、例によってトントンをやって調整。左に寄っていた音像をセンターに中心に戻して再開です。ゲスト側で弄ったのはこれだけだったはずです。導入して間もない802D3は、小音量においても細かい音の表現力を感じました。その後、マラソンオフ会に参加した複数の方と会う機会がありましたが、異口同音、小音量時の情報量の多さを挙げられていました。マンションであるため音量の制約はありますが、SPのポテンシャルでカバーできそうです。

話題はクロックに集まりました。DSP-03においてはクロック有り無しの効果は顕著でした。入れると霞が取れ、今井美樹の口元が締まる印象です。続いてK-01で、Harubaruさんの音源、私の持ち込み音源、K&Kさんご自身による録音音源で実験を行いました。K-01では必ずしもクロックあり優位とは言えない結果でした。これにはK-01が元来有する完成度の高さ、聴いた音源の特性、さらに個人の好みの問題が関わるため、単純な結論にはならないと思われます。K&Kさんの持ち込まれたピアノとヴァイオリンの音源では、クロック有り無しでピアノ、ヴァイオリンの主張度合が変わるのが面白かったです。

マラソンオフ会も6日目となり、Harubaruさんのお疲れ度合いもピークだったでしょう。それにも関わらず、Harubaruさんご自身の手料理をいただきながら、感想戦となりました。ちなみに私が下っ端で、皆さんの長いオーディオや仕事経歴の話題を楽しませていただきました。遠方からお越しのGRFさんが一足先に帰られた後、神奈川組で談義をつづけ、21時頃の散会となりました。Harubaruさん、皆さん、楽しいGWの1日をありがとうございました。翌日はニッキー邸訪問になります。
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西丹沢、大室山

2016-05-18 06:12:21 | その他
GWはオーディオ訪問続きでしたが、その合間を縫って5月2日、K&Kさんご夫妻と大室山へ登ってきました。早朝、新松田駅で集合し、バスで西丹沢自然公園へ。ここまでの道のりは、昨年の檜洞丸と一緒です。今年も天候に恵まれ、薫風、青空、新緑、それに眺望を満喫してきました。K&Kさんご夫妻は毎年、海外の高い山に登られています。昨年はヒマラヤの6000m級に挑戦されましたが、一歩間違えると凍傷だったとか。モチベーションや体力の維持は大変ですね。日頃はご自宅近くのトレーニングコースを歩かれているそうですが、息抜き山行にはなったのではないでしょうか。


林道を歩いているとこの日のメイン、ずんぐりむっくり型の大室山が見えてきました。大室山の向こうは山梨県の道志村になります。


林道から離れてしばらく進むとちょっとした滝壺がありました。しばらく沢の音を聞きながら進みます。ここからはどんどん高度を上げていきます。


歩き始めて1時間くらいたったところで休憩です。上方の青空が稜線の近さを感じさせます。


さらにもうひと踏ん張り登ると見晴らしのいい峠に出ました。その峠の名は・・・


犬越路といいます。信玄が小田原に攻め入った際にこの峠を越えたと、書いてあります。ここは丁度、大室山と昨年登った檜洞丸との鞍部になります。


ここから大室山まであと500mアップです。少々気合を入れていきましょう。


ビデオテープを巻き戻すように花木を楽しめるのは春山ならです。山頂付近は開花した桜が待っていました。ヤマツツジには時期が早すぎたようです。何でもかんでも、というわけにはいきません。


ドウダンツツジに似ていますが、ずっと背丈の高い木がありました。ネットで調べた限り、サラサドウダンかと思われます。葉も花もドウダンツツジのような可憐さではなく、椿のような濃さがあります。


大室山の山頂につきました。この頃になるとピーク付近は雲がかかって視界は効かなくなりました。下界は晴れていて道志の村は見通せました。大室山で大休憩にして昼食をとりました。


隣の加入道山を経て、西丹沢へ下ります。大室山から加入道山へ続く稜線はちょうど、山梨県と神奈川県の県境になっています。


いいペースで下りました。新緑の中に点在するピンクの花木は、山桜でしょう。


結局この日は富士山を見ることはできませんでしたが、その分、緑を浴びた1日となりました。


西丹沢自然教室に戻ってバスを待つ間、K&Kさんの奥様が作られたスポンジケーキをいただきました。ラム酒が効いたケーキが山の疲れを癒してくれます。ごちそうさまでした。


新松田駅の喫茶店で軽く反省会をして、この日はお開きとなりました。早朝からお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。GWながら平日だったこと、丹沢の中でも奥まった位置にあることから、登山客は少なめでした。静かな山旅を楽しめるのが西丹沢の魅力です。ご夫妻はGW後、残雪の八ヶ岳へ行かれたそうです。そして秋には再び、海外へ。次はフランスと聞きました。ご夫婦で共通の目標を持てるとは、素晴らしいですね。K&Kさんとはこの翌日、Harubaruさんのお宅でのマラソンオフ会もご一緒させていただきました。その様子は次の記事でアップします。
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大田区Yさんを訪ねて

2016-05-14 06:30:47 | オフ会
6日が出社だったため10連休とはなりませんでしたが、今年のGWはオーディオ、山、家族サービスと、毎日のように出かけたので慌ただしかったです。オーディオの方は、五つのお宅を訪問することなりました。最初の訪問先は大田区Yさん(以下Yさん)で、Phileweb経由でお誘いをいただきました。私と同様AIT DACを使用されていることも、その背景にあったようです。Yさんは最近定年退職されたこともあり、長年続けてきたオーディオに、より時間を割けるようになりました。お宅のある蒲田は京浜東北線ではよく通るのですが、実際に下車して街に出るのは、意外にも初めてかも知れません。

待ち合わせ後、お宅のある駅近くのマンションへ。早速、7、8畳ほどのオーディオ専用部屋へ通していただきました。今回訪問のハイライトは何と言ってもダリの平面SP、ダリダカポ・プレナー・1です。これまで多くのお宅を訪問していますが、平面SPの音を聴くのは今回が初めてでした。結果から言うと形成される音場は、意外にも拙宅のそれと類似していて、違和感が全く無かったです。Yさんは、特にSPの後方に展開される音場に拘りを持たれていました。音を追求する過程でクラシックを聴く頻度が上がったとも伺いました。この点も私自身と共通しています。


午前からのお邪魔になりましたが、長い、またある意味マニアックなオーディオ経歴のお話を聞かせていただき、午前中の音楽再生は控えめでした。お出かけから戻られた奥様と3人で、お宅で釜飯をいただきました。3種の釜飯の中から私が選んだのは、鮭の親子です。話をして直ぐ、奥様のオーディオへのご理解があることが分かりました。お知り合いのヴァイオリニストの演奏を録音して、オーディオで聴くこともあるそうです。録音担当は勿論、Yさんです。オーディオを円満に続づけるヒントですね。


Yさんはもう10年近くデジタルファイル再生に取り組まれています。PCオーディオやネットオーディオが一気に広まったのは7、8年ほど前ですから、かなり早い段階から取り組まれてたことになります。当初はヤマハのHDプレイヤーを使っていたそうですが、音源が増えるに連れて台数を増やさねばなりませんでした。ジャンル毎にプレイヤーを用意するのは現実的ではありません。その後、PCでの再生に移行し、現在は、DELLのデスクトップPCを使われています。オーディオルームでも問題ないほど、とても静かなPCでした。


音源はPC内蔵のハードディスクに管理されています。アルバムのジャケットの画像を頼りに音源を探します。再生はPC上にあるソニーのXアプリというソフトで行います。たいていはクラシックの音源だったでしょうか?私はほぼ聴きませんが、ブルックナーがお気に入りのようでした。


PCからUSB-DDCを介してデジタル信号を、AIT LABOのDACへ送っています。これまで他のDACも使われてきましたが、AIT DACにして音の分離や空間表現が改善されクラシック再生が楽しくなったそうです。他の機器もそうですが、SP以外はガレージメーカー、もしくは自作ファンの方の作品を多く使われています。


プリアンプは山崎さんという方の作品、パワーアンプは業務用のクラウンというメーカーの製品です。この日までクラウンの存在は知りませんでした。その後、Philewebつながりのキタサンさんもクラウンのプリアンプを使われていることが分かりました。業務用ということもあり、パワーアンプにボリュームがついてますね。プリのボリュームは調整が微妙で、ずれると復旧が大変とのこと。専らPC側のデジタルボリュームで音量をコントロールされていました。音量レベルの強いPOPS系ではデジタル側で絞ります。クラシック系はフルボリュームとは言え、この点は気になりました。


さて、ダリダカポ・プレナー・1です。分類では背面開放型リボン・ハイブリッドタイプとのことです。平面SPというとマグネパン、マーティン・ローガンといったハイエンド品のイメージが強いですが、それももう四半世紀前のオーディオ誌を通じての印象です。その当時、デンマークのダリが平面SPを世に出していたことは全く知りませんでした。オーディオ評論家の傅信幸さんが、平面SPの代名詞と言えるアポジーを使わていました。傅さんの文章にしばしばSPが消えるという表現が出てきます。SPを消すことは私自身も好むところです。平面SPの音は聴くまで想像外でしたが、聴いてみたら馴染みの音だった・・・面白いです。


Yさんは音場後方派です。理想の音場が形成されるまで、SPのセッティング(内振り、仰角)やDACの選定など試行錯誤がありました。演奏会場や録音への関心が高く、再生でそれらの違いを表現することを意識されていました。演奏会場ではシューボックス型をお好みです。「後方コーナーの角はつぶすべきでない」は、Yさんのご持論です。オーディオ部屋でもそれを実践されていました。音が粗くても60、70年代の音源がいいという話になり、ヨッフムのブルックナーを聴かせていただきました。同じハイティンク&シカゴ交響楽団でも録音によって音場の違い(つまらなくなる)例も分かりやすかったです。

ヴォーカルの定位もちょうど後方のガラス窓あたりで、拙宅の後方の壁あたりと類似します。平面SPの外観からイメージしにくいですが低域もしっかり出るものですね。音色ではピアノが全般に好印象でした。適度な潤いが加わったピアノは癖になりそうで、当方からリクエストにもその傾向が出たかも知れません。Fazioliはイタリアのピアノだそうです(汗)。


ダリダカポ・プレナー・1を理想の音で鳴らすための拘り・・・Yさんのオーディオ歴を表現するとこうなるでしょうか。東日本大震災では部屋の長辺方向の揺れが強く、SPが倒れてしまったそうです。幸い、音は従来通り出て現在に至っています。Pro-Cableで紹介されていた、ベルデンのSPケーブルの長さ調節によるトーンコントロール(音の焦点調節)についても、ケーブル長さに依らない独自の方法を見い出されました。演奏会場の再現への拘りも同様ですね。マイクの高さが再生音に現れる件は、当方の理解も実感も及ばなかったので、是非、続きをお願いします。

帰り際に、新潟の「緑川」という珍しいお酒を紹介いただきました。これは常温で飲むのがいいそうです。とてもマイルドな味わいでした。ずいぶんと長居してしまいました。酌が進みそうなところを抑えて横浜に戻りました。今度の拙宅では、音場にフォーカスしながら進めましょうか。一応、角はつぶしていないというか、手をつけておりませんので(笑)。
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神津島の天上山

2016-05-07 13:27:00 | その他
GW前の最後の土日、大学時代の山仲間5名(うち1名は社会人になってからのお仲間)で伊豆諸島、神津島の天上山に登ってきました。天上山は勿論、神津島も、そして何より伊豆諸島も、実は今回が初めてでした。丹沢から遠く伊豆大島を眺めたことはありますが、更にその南方の島々となると、その遠さを実感する機会がありませんでした。天上山は神津島の最高峰で標高約572m。決して高い山ではありませんが、何しろ海から一気に高度を上げるので、ダイナミックな山行を楽しめます。美味しい海産物や焼酎、アシタバ、お寿司と共に、少々早い夏の気分を味わってきました。

山派としては海のレジャーは遠くなりがちです。久里浜港に来るのは何年振りでしょう?同じ神奈川内でも三浦半島は近くて遠い地域です。浜金谷行きの大型客船が出航した後、我々は小ぶりのジェット船で神津島へ向かいました。さすがジェット船です。スピードが速く、揺れも少ないのですが、デッキに出て大海原を眺めることができないのが残念です。


大島、利島、新島、式根島などをつないで、久里浜から3時間以上かかったでしょうか?ようやく終着の神津島が見えてきました。この日登る、天上山の崩荒々しい崩落跡が海に迫ります。天候の関係でメインの前浜港ではなく東側の三浦港へ入港しました。港では旅館のご主人に迎えていただき、人家の多い前浜方面へ移動しました。


宿で着替えて、さっそく登りです。登山口までも、ご主人に送っていただきました。登山道自体はとても整備されています。天上山は、関東百名山に入る立派な山です。


登山口から見上げる頂上方面です。背の高い樹木が少なく、これだけ見ればアルプスのような光景です。離島という特殊な環境によるのでしょう。


高度を上げると眼下に港や海が展開します。海に近い山の魅力はやはりこれです。3月から麻耶山、鷲羽山、そして天上山と海を眺めるシリーズが続きました。いずれも天気に恵まれました。


天上山の上部は平たい楽園みたいになっていました。この楽園が売りなのか、女性限定の大パーティーとすれ違いました。山ガール向けのツアーかと思います。


しばらくのアップダウンの後、ようやく到着した天上山山頂です。360度の視界を楽しみました。


背景に新島が見えています。新島で降りる多くのジェット船客は、サーフィンや釣りを目的にしているようでした。新島には昔から若者の島といったイメージがありますね。


ズームで覗いた神津島の前浜集落です。この日泊まった宿を始め、学校、港、商店、お土産やさん等が集中しています。滞在中、いわゆるコンビニは見かけなかったような・・・。


天上山上部のハイキングコース脇のツツジです。通常のツツジではなくオオシマツツジという品種だそうです。途中、表砂漠、裏砂漠と呼ばれる砂地があり、その脇に咲いていました。


山上の楽園を一通り散策した後は、一気に集落へと下りました。随分と陽が長くなりましたね。この後、海抜ゼロメートルまで下って、軽く缶ビールで乾杯しました。


旅館の夕食で頼んだ麦焼酎です。樽の香りのする、まろやかな焼酎でした。ロックが向いています。これに海の幸やアシタバなど、神津島ならではの食材を活かした料理を楽しみました。皆さん、会社生活では第4コーナーをまわったところでしょうか。昔話や近況話の花が咲きました。


翌日は曇りでしたので、天上山よりぐっと低い秩父山に登りました。三浦港の眺めが良く、お隣の三宅島も見えました。アシタバがあちらこちらに自生していました。葉を摘んでも明日には芽が生えること、がその名の由来だそうです。お土産にアシタバ茶を調達しました。


何時も企画に乗っかる立場ですが、毎回、まだ見ぬ、まだ知らぬ、素敵な山を紹介いただけるので助かっています。これで三つ続いた海を眺める山シリーズは一区切りです。この後は、K&Kさんご夫妻との西丹沢、そしてリベンジの石鎚山(予定)と続きます。
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