珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

2013年、振り返り

2013-12-31 23:57:34 | オーディオ
2013年もいよいよ終わりとなります。オーディオ的にも、人のつながり的にもなかなか充実した1年だったと思います。仕事に追われると趣味の時間は削られることになりますが、逆に趣味の時間を確保することで仕事の効率も上がることはないものか?そんな事を考えた1年でもありました。今年は意識的にオーディオ、自転車、登山の時間をキープしましたが、日常にも好循環をももたらしたような気がします。今朝は、寒風の中、川崎市北部までポタリングしました。流石に手足の冷たさは最後まで解消されませんでしたが、気持ち良いものです。川崎北部まで来ると、富士山は丹沢の右側に移動します。


さて、デジタル、アナログに分けて、今年のオーディオを振り返ってみます。
■デジタル編
(1)AIT DACの導入
前半のハイライトはAIT DACの導入でした。DACの進化は未だに進行形ですね。メーカー品を否定はしませんが、私の中ではまだ様子を探っているところがあります。そんな中でガレージメーカーのAIT LABの試聴の機会を得ました。元々、評判は高かったのですが、自宅で聴かないことには始まりません。試聴後一月ほど思案しましたが、自分で組み立てることで安くできることも判り、導入に踏み切りました。空間配置が広がり見通しがよくなりました。メーカー品の動向はウォッチしながら、暫くはこのDACで行きます。エソテリックD-07はセカンドに回りましたが、これも立派なグレードアップです。


(2)JAVS X-DDC plusの導入
すっかり拙宅の標準DDCとなったJAVSです。モニターがない新バージョンのX-DDC plusを導入しました。


(3)Voyage Muboxの導入
大きな変更ではありませんが、Cubox上で動くVoyage MPD Muboxを導入しました。インストール方法が分かりやすく、次にトライするときもすんなりいきそうです。

(4)HUBの交換
ずっと使っていたコレガのHUBをやめ、PLANEXのFX-08Miniに替えました。フェデリックスの電源を奢って、SN感の向上を確認できました。

(5)DEQ2496の導入
後半のトピックスがベリンガーのDEQ2496の導入です。定在波対策には大きく二つのアプローチがあります。ルームチューニング材による方法と、イコライザーによる方法です。どちらが正解というわけでありませんが、理屈の明快な後者を選ぶことにしました。試行錯誤が問われる前者に対して、後者は理系心を擽ります。イコライザーを挟むことに賛否はあるでしょうが、これほど部屋の実態を知れる手段はないでしょう。「見える化」です。菅野さんが言われたように、装置と部屋とリスナーをコンポーネンツとすると、部屋のことを真剣に考えるようになったのは少しの前進でしょうか?

■アナログ編
アナログの方は投資が一段落したこともあり、大きな変化点はありませんでした。挙げるとすると新カートリッジ、フェーズメーションのPP-300の導入です。発端はオルトフォンのCadenza Redのトラブルでしたが、結果的には新品交換(無償)となり、棚から牡丹餅となりました。PP-300の個性も大分掴めてきました。キレがいいですね。溝から情報を抉り出す感じがあってCadenza Redの澄ました感じとは異なります。当面はPP-300主体で聴くことになるでしょう。装置絡みではありませんが、レコードを洗うことの大事さも実感しています。洗剤もしくは電解水をかけて歯ブラシで擦り、あとは水でバシャバシャが今のところベストです。


■その他
今年はかつてないほど、多くのオーディオファンの方とFace to Faceで交流できました。これも今年の特徴でしょうか。相互訪問であったり、ライブであったり、忘年会であったりです。きっかけは様々ですが、皆さん、オーディオと真面目に向き合われている方々ばかりです。これからもご縁を大事にしたいと思います。

2014年も大きな投資はないですが、DEQ2496をステレオサウンドを挟んでAIT DACの上に載せているのは何とかしなければなりませんね。あとは電源対策、振動対策、あたりでしょうか?もう一つの楽しみは、ウィーンアコースティックスの新SP LISZTです。ナスペックさん、動きが遅いのは気になりますが、登場を心待ちにしています。購入は2015年以降になりそうですが、十分に見定めたいと思います。

最後になりましたが、当ブログを訪れていただいた方、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。何とか今年中に本記事をアップすることができました。
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目黒、神保町にて

2013-12-31 10:03:44 | その他
年賀状も出して、仕事も納めて、大掃除もやったとなると羽を伸ばしたくなりますね。30日の午後、フリーな時間をいただいて目黒、神保町界隈へ行ってきました。音楽を聴くのもいいですが、レコードや本を仕入れるのもまた楽し、です。

まずは腹ごしらえからです。最初から中華レストランをイメージしていました。4年前の冬休み、エソテリックのDAC D-07を買った日には、銀座の楼蘭へ行きました。同じく銀座にあるサウンドクリエイトでOctaveとThe KISS(ウィーンアコースティックスのSPです)の試聴があったためです。ちょうどブログを開設する1ヶ月ほど前の事です。今回も楼蘭は選択肢の一つでしたが、目黒の香港園に向かいました。何年ぶりでしょう。楼蘭も香港園も、池波正太郎を通じて知ったお店です。私は氏の小説ファンではありませんが、エッセイはよく読みました。散歩の途中に味わう"昔の味"、東京の楽しみの一つです。


中華は円卓で大人数で食べるのがいいわけですが、このような場合は単品になります。担担麺に決めていました。熱さと辛さの同居ですから、汗の量は先日のほうとうの比ではありません。青島ビールとウーロン茶につい手が伸びますが、余計に汗をかきます。それでも蓮華を動かす手が止まりませんでした。


食欲のあとは物欲です(笑)。南北線と半蔵門線を使って神保町へ向かいました。富士レコードで中古レコード探しです。神保町には2店舗ありますが、まずは古書センターの9Fからスタートです。8Fの扉が開くとドッキリですが。SP盤もあって、客層の中心はずっとご年配の方々です。私などは最若手の部類でしょう。続いて水道橋方面に歩いて本店にも行きました。本屋とレコード屋はいくらでも時間を過ごせます。昼食が遅めだったこともありますが、本店を出た頃にはすっかり夕刻の雰囲気となっていました。長居しましたが合計4枚購入ということでご容赦下さい。収穫品は後ほどまとめて紹介します。


再び食欲です。須田町も池波正太郎が通った町です。靖国通りを神田・秋葉原方面に一歩きすると昭和を感じさせる一角があります。2軒ある蕎麦屋はあまりにも有名になってしまい、私自身は遠のいています。この日の目的は竹むらの揚げ饅頭だったのですが、やはり売り切れとなっていました。ひっきりなしにお客さんが入ってましたから、まあ、仕方ないです。意外だったのは若い男性客が多かったこと。草食系男子なのか分かりませんが、これも時代の移り変わりでしょうか。私は揚げ饅頭改め粟善哉で小腹を満たして早々に引き揚げました。


また物欲に戻ります(再度、笑)。西空に金星が見えます。すっかり夜の雰囲気となった靖国通りを戻って三省堂を目指しました。神保町の楽しみには古本屋巡りがありますが、大型書店での本探しも同じように至福の時間となります。音楽と同じでなるべくジャンルは散らして探すようにしています。一瞬でそれぞれの世界へトリップできるのは本の良さですが、であれば行き先は富んでいた方がいいですね。仕事絡みの理系の本も探しますが、昔ほど貪欲さは無くなっているように思います。買い過ぎた本は手放し、必要な本だけ残す方向です。これは私自身の年齢的な変化を反映しています。


この日の収穫です。音源はクラシック、POS(邦)混ぜてみました。クラシックの中古レコード、手元にはまだ数えるほどしかありません。チョンキョンファ、グルダの海外盤をゲットです。CDは神保町駅近くのディスクユニオンにて、カラヤン指揮の未完成をやはり海外盤で購入しました。岩崎宏美は先日ヤフオクで購入したものの、大キズで泣いた1枚です(その後、交渉で返金されました)。日本の有名曲のカヴァー集ですが、特にビリーバンバンの「さよならをするために」がツボです。八神純子全盛期の名盤も前から欲しかった1枚です。これでオフ会のネタが一つ増えました。


書籍です。でかんさん訪問で刺激を受け、最近、ドラムのリアリティを気にしています。定在波対策の効果をこの人のドラムで確認しつつ痺れてみたいです。灯台下暗しではありませんが、神奈川県の山は登山の対象から見落としがちです。散歩感覚で行けそうな山も多そうです。海と平野と山で構成されると言えば、富山県も同じです。同じですが、スケールは断然、富山です。先日の出張時にはすっかり雪化粧した立山連峰を見ることができました。ミツバチの会議は、半分仕事目線で買いました。集団による意思決定がテーマで、多様性と情報共有の重要性を学べそうです。


これで年末年始は十分、お釣りがきます。今日中に、本年のオーディオの振り返りの記事をアップする予定ですが、これから地元のデパートに買い出しです。
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世田谷のOさんを招いて

2013-12-29 11:18:14 | オフ会
27日、金曜日が仕事納めだった方も多いと思います。たまたま大学時代のサークルの忘年会があり、仕事を早めに切り上げて錦糸町に向かいました。旧交を温める場は、いつもながら時間が過ぎるのが早いです。連絡が途絶えていた人も、不思議とここに来て会える機会が増えています。Facebook経由もあったようです。いずれにしても嬉しいものです。景気が良くなった証なのか、2次会のお店もすぐには入れませんでした。この時期、タクシー待ちの長蛇の行列には閉口ですが、幸い雨も上がっていたので、40分ほどかけて自宅まで歩くことにしました。マッコリの酔いを覚ますには十分な寒空でした。

こうしてスタートした冬休みの初日は、世田谷のOさんを招いてのオフ会でした。Oさん宅を訪問したのは、今年のゴールデンウイークです。その記事でも書いていますが、Oさんが取り組んでいる定在波対策を学ぼうと思っていました。勿論、仕事ではなく趣味ですから、期限を切ってではなく許されるペースで、です。何だかんだで半年ほどかかりましたが、ようやく直々にレクチャーいただく機会を得たというわけです。私は平行法で部屋の反射を活かして聴くスタイルを採っています。ですから反射の副作用でもある定在波とはどこかで向き合わねばなりません。2013年は楽観視を改めた年ともいえるでしょう。


今日の主役は何と言っても2万円もするデジタルケーブル?DEQ2496です。普通のデジタルケーブルと違って、周波数特性を弄れるケーブルだそうです(笑)。


Oさんはクラシックを中心に聴かれていますので、私の方もその方面のラインナップで臨みました。日ごろの雑食ぶりは、ここでも活かされます。仮にJazz聴き、ハードロック/メタル聴き、昭和歌謡聴きの方が来られても対応できるのは、オールマイティー故なのか八方美人故なのか、できれば前者でありたいものです。


軽くJazzヴォーカル系を聴いていただいた後、早速、DEQ2496での調整に移ります。ここで登場するのがオシレータです。オシレータのダイヤルを回すと周波数を連続的に変化させることができますが、SPから聴こえる音には強弱があります。まさしく定在波です。ダイヤルを固定して部屋中を歩き回ることでも定在波を体感できます。定在波は必ずしも悪者ではなく、例えば低音の厚みを増すために逆手に取る手もあります。しかしながら、定位に悪さする定在波は退治しなければなりません。ピークが片耳だけ聴こえるような周波数です。大体1kHzあたりまで調べれば十分とのことです。

事前に私の方でも定在波対策のための設定をやっていたので、それを修正する形式で進めました。作業が終わると測定と微調整です。耳を頼りに嫌な音を消せますが、全体観を掴むには計測です。得意・不得意があるので組み合わせるわけです。耳は二つでマイクは一つ・・・これもヒントですね。こちらはOさんが持ち込んだPCで、測定器は推奨のPhonic PAA3を私の方で購入済です。モニターの前に置かれた透明フィルムには、Oさん宅の調整ポイントが点でプロットされてます。クラシックに向くとされるピラミッド型です。拙宅のフラットぶりが分かりますが、OさんもPOPS系はフラットで聴くとのことでした。


DEQ2496を使い始めて実際は1ヶ月程度になります。既に、何となくこれは外せないな、という感覚が形成されています。一番は声の定位ですね。確実に座りが良くなりました。あとは拍手などもそうです。打撃音はスペクトルが広いですから、効くのでしょう。ちょうど3時の休憩の準備の間にMozartのピアノ協奏曲20番を流して、私は場を離れたのですが、OさんDEQ2496の条件を変えながら聴かれたようです。ピアノの定位は、明らかに補正ありが好ましいとのことでした。これは楽しみです。他にはOctaveのアンプのSN感の良さ、何度かご指摘いただき嬉しかったです。

DEQ2496の操作はかなり複雑でまだまだ慣れが必要です。メモリ機能など使いこなしの上で大事なポイントを教えていただきましたが、しっかりマニュアルを読まねばなりませんね。アナログへの適用という悩ましい課題が増えました。いくつか製品はあるようですが、リーズナブルなADコンバーターの検討を始めようと思います。オシレータの貸し出し延長助かります。返却の際には、Playback DesignsのDACの音、是非、聴かせて下さい。日程調整つかず年末まで引っ張りましたが、お忙しい中、Oさん、ありがとうございました。これで今年のオフ会は締めとなります。
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でかんさんを招いて

2013-12-23 08:49:59 | オフ会
天気が回復した3連休の初日は、でかんさんを招いてサウンド交流でした。前回訪問してからインターバル3週間での再会です。一概には言えませんが、双方に意義のある交流にするためにも、オフ会は相互訪問が基本だと思っています。聴くジャンル、部屋、装置、経験、アプローチ、求める音・・・異なる要素が満載ですので、訪れる度に何かしらの気付きがあります。ネット時代ですから、断片的(画像的)に情報は得られますが、聴くことに勝るものはありません。招く方からするとプレッシャーにはなりますが、それも含めて楽しむようにと考えています。

オフ会の前は恒例の掃除です。この部屋はベランダに通じていることもあり、かなり埃のたまりやすい部屋です。長らくサボっていると大変なことになります。オフ会の前日に慌てないように、本当は小まめに掃除しておくべきなのでしょうね。導入して何とか使えるようになったDEQ2496もオフ会デビューです。


出番を待つレコードとCDです。といってもCDは紹介用で、勿論、Cuboxによるファイル再生です。でかんさん宅ではアナログ中心に聴かせせていただきましたが、私の方は、アナログ盤は相変わらず脈絡もない品揃えです。結局、デジタル:アナログ比は、3:1で臨むことにしました。


でかんさんはポップス、ロック、フュージョンを中心に聴かれています。私自身もよく聴くジャンルですから、とりわけ、選曲は楽しかったです。オフ会の最初は女性ヴォーカルと決めています。声の定位感や演奏とのコントラストが分かりやすい曲を選びます。以後、ジャズ、フュージョン、ロック、ポップス(洋)、ポップス(邦)と組んでみました。ジャンルを跨ぐ際もなるべく連続性が出るような曲順にしました。最近、一部のオフ会で盛り上がっている八神純子はデジタル、アナログそれぞれかけました。アナログ(ベスト盤)はマイナーな曲で構成されてるA面から、気に入っている「Be My Best Friend」を選びました。


先日の訪問で聴くジャンルだけでなく、追求している音が似ていることは判っていました。数曲聴いただけで、でかんさんも同じような印象を持たれたようです。部屋を音で満たす感覚は、共に求めるところです。それでも違いはあって、拙宅は観客として聴いている感じ、でかんさん宅は一緒になって演奏している感じ、だそうです。平行法か内振りかの違いがあるのかも知れません。かなりヨイショは入っているとは思いますが、低音についてお褒めいただきました。キーワードは解像度、沈み込み、ブーミングレスです。元来、ウィーンアコースティックの低音は豊富ですが、暴れていないとすれば嬉しいです。

これまで、それなりにオフ会の回数を重ねてきましたが、求める音の方向が同じ例は、案外少ないと思います。そういった意味ではむしろ新鮮なオフ会でした。でかんさんのようにチューニング材を駆使しても、拙宅のようにほぼノーガードでも、方向性が同じになるのはオーディオの面白いところです。方向性が異なれば異なったで多様性を楽しむモードになりますが、方向性が同じだと差異に耳が向かいます。結果、それぞれ課題も見つかったオフ会でもありました。お互い音を磨いたところで再交流させていただければと思います。でかんさん、濃い時間をありがとうございました。

オフ会デビューしたDEQ2496の使いこなしは、来年の課題の一つと言えます。オーディオ部屋がノーガードに過ぎる事は認識しています。今年最後のオフ会には、DEQ2496の先生にお越しいただく予定です。
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忘年登山 in山梨

2013-12-19 01:04:45 | その他
このところ週末は好天が続いていますね。14日の土曜日、メンバー3名で山梨方面に忘年登山に行ってきました。今年は期待の羅臼岳が雨に見舞われ、秋に予定していた笊ヶ岳が台風により中止になるなど、天候に恵まれない1年でした。ようやく忘年登山で晴天となり、何とか帳尻は合いました。今回は笛吹川(富士川になります)を挟んだ2つの山を登る、一粒で二度おいしい企画です。大栃山と大蔵経寺山です。私は高尾でピックアップしてもらい、中央高速で一宮御坂まで向かいました。

山梨県の各市の名称には前から違和感があります。甲府市や韮崎市は馴染みがありますが、甲州市、甲斐市、山梨市、中央市・・・名前と位置がすぐに結びつきません。いかにも県庁があってもよさそうな名前ばかりです。吸収合併の雰囲気を出したくないのでしょうが、却って個性が弱まります。いつの間にか、塩山市が無くなっていたんですね。笛吹市はまだいい方でしょう。南アルプス市も一見、洒落た名前ですが登山愛好家の方であれば芦安の方がしっくりきます。北杜市も然りです。小淵沢の知名度を活かす手はなかったのでしょうか。小言はこれくらいにしておきます。

最初に登ったのは笛吹川の西側の大栃山です。麓の神社から300m程度のアップですから1時間もかかりません。それでも山頂は開けていて、ご覧のようにどっしりした富士山を拝めました。バックの湧きあがる感じの雲もいいですね。見ているのは富士山の北側斜面になります。その分、雪の積もっている範囲も広くなります。手前に2つほど尾根が見えていますが、その向こうは西湖になります。


大栃山から見た甲府盆地です。中央右奥の三角形の山が甲斐駒ケ岳で、個人的には3本の指に入れてもいい好きな山です。その左に広がるのが鳳凰三山です。残念ながらこれだけ晴れていても、北岳を始めとする白根三山は雪雲の中でした。昨年、日向山に登った時もそうですが、冬型の気圧配置になると甲府は晴れ、信州は曇りとなります。この日の午後は、甲斐駒すら背後の雲に隠されてしまいました。


麓に目線を向けてみると、リニアモーターの試験線がありました。本番でもこの線が使われるようです。リニア自体は甲府へ寄らず、ここから南アルプスの塩見岳の直下へと向かいます。南アルプス貫通は、心穏やかではありませんけど。ちなみに写真で茶色くなっている部分は、果樹園です。4月に訪れると、この付近はまさしく桃源郷となっているはずです。


午後は笛吹川の東側、石和温泉付近の大蔵経寺山に登りました。その山頂は樹林帯で展望がないのですが、途中の林道で素晴らしい景色を楽しめます。こちらは林道に向かう下りのワンシーンです。流石にこの時期は夕日を迎える時刻が早いです。先を行くのは30年来の山仲間です。いつも企画を立ててもらっています。感謝あるのみです。


林道まで降りるとこのような展望が待っています。展望用のベンチが置いてある場所からの眺めです。遮るものがなく、甲斐の国を一望できる感覚です。眼下は日が暮れた笛吹市です。武田の武将たちも見た光景でしょうか?赤富士にはほど遠いですが、夕日に映える富士山はやはり美しいです。富士山の手前の山が午前中に登った大栃山の辺りです。


甲府方面の夕暮れです。コバルト色が目を癒してくれます。


この日のキーワードは、汗でした。寒波が来ている割には風が無く、登っている最中はトレーナーがびっしょりになっていました。山から下りてまず向かったのが日帰り温泉、初花です。露天風呂脇にあったサウナに入り、またびっしょりです。最後は山梨ならではの、ほうとう鍋です。信玄地鶏の入った一品をフーフー言いながら食しました。これまた汗をかきました。とろとろに溶けたかぼちゃに、ベルギーの煮込み料理、ワーテルゾーイを連想しました。


終わりよければすべて良し、となった今年の登山でした。来年はどんな山が待っているのか、今から楽しみです。
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