珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

沼津アルプス

2025-01-05 18:50:49 | その他
明けましておめでとうございます。今年もオーディオ、音楽、その他の話題で週1回ペースで記事を上げれればと思います。予想はしていましたが、結局、9連休はあっという間に過ぎてしまいした。明日の働き始めが月曜日ですので、1週間で正月ボケは解消できそうです。さて1月2日、沼津アルプスを歩いてきました。昨年末の浜石岳の参加メンバーから、良い山との情報を得ていました。天気の良い日をピンポイントで狙えるのが散歩登山のメリットです。東急線、小田急線、東海道線とつないで沼津に向かいました。

日本各地にはご当地アルプスと呼ばれる山々があります。このブログでも、過去にも播磨アルプス須磨アルプス三浦アルプスを紹介しました。実際のアルプスは3000m級ですが、ご当地アルプスはいわゆる低山が多く、地元民に親しまれているのが特徴です。沼津アルプスの最高峰は392mですが侮れません。海抜ゼロメートルからの登りとなる上、稜線のアップダウンが加わります。7峰の通算の獲得標高は1000mあるので、結構ハードです。年末年始の飲食で緩んだ体には、手強い山行となりました。


沼津駅から多比までバスで移動し、大平山、鷲頭山(最高峰)を登って北上するルートを選びました。登り始めてすぐ、後ろを振り返ると多比の港が見えました。まずは最初のピークである大平山を目指します。


沼津から富士山を見るのは初めてかも知れません。手前は鷲頭山の稜線ですが、その奥に愛鷹山(あしたかやま)も見えます。普段、丹沢にブロックされた富士山を見ることの多い私にとって、裾野が見える富士山は新鮮です。


望外の悦びだったのが南アルプスの展望です。すっかり雪化粧した本物のアルプスを見ることができました。塩見岳、悪沢岳、赤石岳、聖岳等が見えます。手前は富士市街でしょうか。駿河湾の海岸線も美しいです。


樹林帯の中を進むことの多い沼津アルプスですが、所々に開けた場所があり、山からの海を眺めることができます。陽光が海に反射して眩しかったです。対岸は伊豆半島の西側と思われます。


5つ目の頂、徳倉山からの富士山です。この時間帯になると、湧き出た雲が富士山の一部を隠すようになりました。最終の香貫山まで、もうひと踏ん張りです。先を急ぎます。


香貫山のピークそのものの展望は良くなかったのですが、近くの展望台は360度のパノラマを楽しめました。富士山は雲に更に覆われてしまったので省略します。眼下に広がる沼津市街と駿河湾です。


香貫山から本日歩いた沼津アルプスを振り返ります。奥にちょこんと出た山が鷲津山です。7峰5峠の縦走はハードですが、富士山や南アルプス、そして駿河湾の眺めを考えると、確かに良い山だと思いました。


下山後、沼津駅まで歩いて戻り、接続良く東海道線に乗り込むことができました。実は、沼津との接点は、これまでほとんどありませんでした。国道246号の終点、御殿場線の終点、伊豆半島の付け根くらいの知識はありましたが、1日滞在したのは初です。愛鷹山へのアクセスにも使えそうなので、GWの散歩登山に再訪してもいいかと思います。せっかくなので海産物、果物、お茶、スイーツ等の名産を調達したいところです。と言うわけで、2025年も幸先よくスタートできました。
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浜石岳と薩埵峠(静岡)

2024-12-25 07:47:10 | その他
12月15日、メンバー7名で静岡県の浜石岳に登ってきました。静岡入りは、11月頭のmerryさん訪問以来です。このところの冬型の気圧配置で、太平洋側は連日、晴天が続いています。当日も冬晴れで、浜石岳の山頂から360度の展望を満喫しました。特に富士山と駿河湾の眺めが素晴らしかったです。そして、師走の静岡と言えば、桜海老です。下山後、由比の和食店で刺身、かき揚げなど桜海老尽くしとなりました。お腹を満たした後、富士山の眺望で知られる薩埵峠(さったとうげ)で夕景を見て、横浜に戻りました。


浜石岳は標高707mで、いわゆる低山です。海から登ればそれなりのコースですが、今回は山頂に近い駐車場を利用して楽をしました。何にも遮られない富士山、絵になりますね。


沼津方面です。由比~富士~沼津~三島と続く市街地を望めます。駿河湾の青が目を癒します。海に近い山の魅力です。参加メンバーから、沼津の低山、沼津アルプスもお薦めだと聞きました。インプットした次第です。


西に目を向けると清水、静岡方面です。三保の松原の海岸線を確認できます。海面が陽光を反射して眩しいです。冬日和の穏やかな時間が流れました。


参加メンバーの一人がインドに所縁のある方で、本格的なチャイを作ってくれました。スパイスに拘った本格的なチャイで、体を温めました。ごちそうさまでした。


静岡と言えば、みかんです。時期的にもぴったりでした。下山後、昼食に向かう途中で直売所を見かけました。私も一袋調達しました。


遅い昼食をとったのは、由比のごはん屋「さくら」でした。皆さん、この時期の桜海老が目当てなので、当然、混雑は予想できました。事前に予約を入れていたので、待ち時間少なく入れました。


丼にするか、定食にするか迷いましたが、定食にしました。新鮮な桜海老と言えば、merryさんと清水の居酒屋で飲んだことを思い出します。やはり桜海老のかき揚げは外せませんでした。


昼食が遅めだったので、薩埵峠の夕景に間に合うか心配でしたが、何とかなりました。絶景スポットへ向かう歩道が崩壊していて、ベストな位置ではありませんが、やや赤く色づいた富士を収めることができました。


静岡方面から富士山を見る機会は、意外と多くありません。富士の眺めについては、それぞれお国自慢がありそうですが、あらためて静岡の富士の素晴らしさを実感しました。教えていただいた沼津アルプス、散歩感覚で年明けにでも登ろうと思います。
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秋の東北旅行

2024-11-04 10:27:49 | その他
10月24日~26日、休暇と取って家内と東北旅行に出かけました。3日間かけて山形(立石寺、銀山温泉)、宮城(松島、仙台)、岩手(平泉)と回ってきました。家内からリクエストのあった銀山温泉、松島に私の希望の立石寺、平泉を加えました。旅行前はあまり意識しませんでしたが、いずれも芭蕉ゆかりの地でした。慌ただしかったものの、3日間とも好天に恵まれ、観光と食事を満喫することができました。10月の東北ですので寒さを想定していましたが、拍子抜けするくらい暖かかったです。

山形駅から仙山線で、立石寺のある山寺駅に向かいました。「山寺」の名前の通り、山全体がお寺になっていて、最上部までは階段を1000段登らねばなりません。紅葉やお寺の風情を楽しみつつ、高度を上げていきます。戻りの電車まであまり余裕がなく、ペース早めで登りました。


「閑さや 巌にしみ入る 蝉の声」は芭蕉の句でも最も有名な一句ではないでしょうか?夏、それも夕方、ここで蝉の声をきけば、300年前にワープできそうです。山寺を降りてから、評判のさくらんぼのソフトクリームで疲れを癒しました。仙山線、奥羽本線とつないで銀山温泉の入口、大石田に向かいました。


大石田からは旅館の送迎バスで銀山温泉に入りました。銀山川を挟む一角に、突如、大正時代を彷彿させる旅館群が現われます。写真でこそ知っていましたが、リアルに身を置くのとは違います。皆さんがスマホ片手にシャッター押しまくるのも頷けます。旅行客の半数以上は外国のお客さんでした。


朝は朝で風情があります。朝食後、チェックアウトまで余裕があったのでお土産の調達兼ねて散歩しました。銀山川のせせらぎと、秋の陽光に穏やかな気持ちになりました。2日目は仙台へ移動します。昼食用に名物のカリーパンと揚げまんじゅうを調達しました。


再び山形に戻った後、仙台までは高速バスで移動しました。仙山線と違ってバスは10~15分に1本出ています。宿泊先のホテルに荷物を預け、次の目的地である松島に向かいます。松島は92年に学会のついでに訪れたことがあります。32年ぶりの再訪です。遊覧船に乗る前に、松島を見下ろす高台まで登りました。


前回は遊覧船にカモメの群れが付いてきたことを憶えていますが、カモメをほとんど見かけませんでした。2014年頃に餌付けが禁止されたようです。遊覧中にちょうど日の入りとなり、夕景が素晴らしかったです。新婚旅行で宮島、2022年に天橋立に行きましたので、家内は今回で三大景勝地をクリアできました。


牡蠣は松島でも食せますが、遊覧の時間帯との関係があるのか、お昼が基本の様です。仙台駅前の「かき小屋 飛梅」にしました。生、焼き、アヒージョ、フライで牡蠣を味わった後、枝前、牛タン等仙台の食を楽しみました。宮城の地酒は辛口の日高見、浦霞にしました。


最終日は平泉です。平泉は前から行きたかった場所ですが、中々機会がありませんでした。平泉自体は想像よりコンパクトでした。駅から中尊寺まではバスにしましたが、他は足で回りました。藤原家の栄華、義経の悲劇など古の出来事を重ねつつ、広い境内を回りました。お昼は麓の蕎麦屋にしました。


義経の終焉の地は、中尊寺から歩いて15分ほどのところにありました。やはり有名な「夏草や兵(つはもの)どもが夢の跡 」は、芭蕉がここで詠んだとされます。眼下をゆったりと流ているのは北上川です。川面に秋空が反射して、より一層青くなっています。当時とさほど違わない光景なのかも知れませんね。


旅行の締めは毛越寺です。中尊寺と同じ頃に開山されました。山にある中尊寺とは対照的に、フラットな境内でした。シンボルである大泉が池は、海を模しているそうです。鏡写しになった紅葉、青空、岩が何とも美しかったです。平泉駅近くの菓子工房にて軽くお茶をして、帰路に就きました。


というわけで、駆け足で山形、宮城、岩手と回りました。あらためて東北の魅力を感じることができました。次回はテーマを絞って、盛岡や遠野に、狭く、深く滞在するのもありと思いました。
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南アルプス、アサヨ峰

2024-10-27 17:44:12 | その他
10月19日から20日にかけて、南アルプスのアサヨ峰に登ってきました。従来は山梨県側から登山口である北沢峠に入れたのですが、2019年の台風で南アルプススーパー林道が崩壊し、長野県側からしか入れません。伊奈市の戸台パークまで来るまで移動し、そこからバスで北沢峠を目指しました。北沢峠は百名山でもある甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳 の登山基地としても知られています。予報では20日は秋晴れが期待できたので、久々に南アルプスの山々を満喫できる今回の企画を楽しみにしていました。

パーティーは7名でうち2名は、登山系のSNSから合流された方でした。オーディオのオフ会でも初対面の方を自宅に招く場合がありますが、山の方がずっとドライな感じです。時代の変化を感じます。長衛小屋組とテント組に分かれ19日夜半の雨を凌いで翌日の登山に備えました。


北沢峠の標高は2000m以上あり、一頑張りで森林限界を超えることができます。やがて南アルプス北部の盟主、北岳が見えてきました。足元のハイマツにアルペンムードを感じつつ、先を急ぎます。


前日の雨が効いているのか、雲海が見事でした。しかもなかなか雲海が消えず、気持ちのいい登山が続きました。お隣の中央アルプスは勿論、御嶽山、北アルプス連峰、さらには遠く白山まで見通せました。


アサヨ峰はそれ自体もいい山ですが、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳等を眺めるための山と言ってもよいでしょう。それだけに今回の好天は大変ありがたかったです。こちらは甲斐駒ヶ岳です。学生時代(1985年)、社会人時代(1994年)に登りました。私の好きな山の一つです。


こちらは南アルプスの女王と呼ばれる仙丈ヶ岳です。甲斐駒ヶ岳に比べて穏やかな山容で、山頂下のカールにはお花畑が広がります。伊那側からの眺めがよく、伊那谷のシンボルでもあります。私は学生時代に1度だけ登ったきりです。


南アルプスの3000m峰が並びます。手前から北岳、間ノ岳、奥には塩見岳も見えます。学生時代は、甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳をピストンで登った後、北岳から塩見岳まで縦走しました。塩見岳の先の三伏峠がえらく遠かったことを、今でも憶えています。学生にしかできない登山でした。


アサヨ峰に到着です。標高は2800m足らずで、甲斐駒と鳳凰三山を結ぶ早川尾根にあります。360℃のパノラマを楽しみました。ここで軽く昼食を取り、引き返しました。


アサヨ峰まで登ると、八ヶ岳の全貌が見えるようになります。先日登った、網笠山、権現岳から、北端の蓼科山までしっかりと見えています。足元は甲府盆地になります。八ヶ方面から南アルプスを眺める機会はそこそこありますが、その逆は滅多にありません。


鳳凰三山です。地蔵岳のオベリスクを確認できます。学生時代、御座石温泉から登って夜叉神峠へ抜けました。本来ならば、鳳凰三山の右後方に富士山が見えるはずだったのですが、それを除いてほぼパーフェクトと言える眺望でした。


アサヨ峰に手前に栗沢山という標高2714mの山があります。宇多田ヒカルが出ていたサントリーの天然水のCMで使われていました。YouTubeの動画を見る限り、甲斐駒が見える高さまでは、ご本人が登っていたようです。皆さん、思い思いに写真を撮って、成り切っていました。


紅葉も見事でした。今年は夏が暑すぎたせいか、紅葉自体も後ろ倒しになっています。おかげで、ちょうど良いタイミングとなりました。やはり紅葉には秋晴れの青空がマッチします。


下山後、再びバスで戸台パークに戻り、帰路につきました。途中、南アルプスむらの、クロワッサンで有名なパン屋さんに寄ったのですが、時間帯が遅く売り切れでした。それでも試食品にありつくことができました。代わりにアップルパイを調達しました。今回のメンバーには若き学生さんがいたのですが、大学の後輩であることがわかりました。私が南アルプスに登った時の年齢と同じだったこともあり、二重に懐かしかったです。別れ際にエールを送っておきました。皆さん、ありがとうございました。
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高妻山(戸隠)

2024-10-13 08:40:55 | その他
ここに来て、横浜近辺で金木犀が香るようになりました。酷暑の影響か、予想通り遅くなってしまいました。さて、10月の最初の週末、長野県の戸隠方面の高妻山に登ってきました。日本百名山の一つです。高妻山の存在を意識するようになったのは、2017年の雨飾山(途中で撤退)です。以後、信州方面の登山であちらこちら(2018年雨飾山虫倉山飯縄山)から眺めてきました。あるいは上越市内旅行先の小布施からの遠望も記憶に残っています。それだけに、思い入れが強い山であったと言えます。

今回のメンバーは7名でした。高妻山に登る前日、上田の太郎山に登って足慣らしとしました。上田は昨年旅行で訪れていますので、約1年ぶりです。上田市民から愛される太郎山は、1時間程度の登り下りできるお手軽な山です。山頂からは上田市を一望できます。天気が良ければアルプスも見えます。


戸隠中社近くの民宿に泊まり、早朝より高妻山を目指します。夜間は雨も降ったようですが、登山中に雨に見舞われることはありませんでした。戸隠高原は、高妻山の他、戸隠山、黒姫山の登山口にもなっています。コロナ禍前に黒姫山に登った際にも、ここを訪れています。


高妻山、戸隠山の山麗に戸隠高原は広がっています。牧場やキャンプ場があり、車でキャンプを楽しむお客さんも多いようです。キャンプ場を抜けて、登山口へと向かいます。山や牧場にかかる雲の向こうに青空が見えて、中々幻想的な風情でした。ここから長丁場の始まりです。


高妻山には大きく2つの登山ルートがありますが、今回は沢から登って、尾根を下るコースとしました。途中、何度も渡渉して高度を上げていきました。滑滝と呼ばれる滝の脇を、鎖を使いながら登りました。いくつか気の抜けない場所がありましたが、稜線に出れば一安心です。


高妻山は古くから信仰の対象だったようで、所々にお地蔵さんが配置され、それぞれに番号が振られていました。丁度高妻山の山頂が、十番目でした。稜線のアップダウンを繰り返し、山頂を目指します。稜線に上がってから長いのが高妻山の厳しいところです。


高妻山は山頂部が急に立ち上がっていて、最後の詰めはなかなかの急登でした。息を乱しつつも、山頂に到着です。これでまた一つ、百名山登頂が増えました。欲を言えば展望が欲しかったですが、登れただけでも良し、とします。短めの昼食を取り、長い下山に備えました。


高度を下げるに連れて、ガスの切れ間から山肌が覗くようになりました。高妻山の急斜面も一部、顔を出しました。この急勾配が山頂まで続いていたようです。あらためて高妻山のキツさを実感することとなりました。逆に、見通しが良いと心が萎えていたかも知れません。


期待していた紅葉です。流石に山の上部では、普通に始まっていました。間も無く、山全体が真っ赤といった風景が見られることでしょう。登りで景色を楽しめなかった分、下りは景色も楽しみながら進みました。そんな訳で、結局10時間近い歩程となってしまいました。


更に高度が下がり、麓が近づいていることを実感します。黒姫山の稜線部が見えています。山頂のガスは最後まで取れませんでしたが、穏やかな山容は、裾野の形状からも判ります。


飯縄山方面です。その右下に見えているのは、戸隠のスキー場です。更に右奥には長野市街を確認できます。この日、長野方面の天候は、終始、良かっただけに、山頂部のガスだけが残念でした。


長い下りを終えて、やっと戸隠牧場に帰ってきました。ここのソフトクリームを食べたかったのですが、下山時には営業時間を過ぎていました。次の機会を待ちます。


下山後、戸隠中社近くの温泉にて、汗を流して帰路に就きました。翌日の早朝から仕事を抱えている人もいて、そこそこに温泉を切り上げました。予想通りキツい山ではありましたが、念願の高妻山に登れてよかったです。貴重な時間をご一緒した皆さん、ありがとうございました。
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