珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

K&Kさん、Harubaruさんを迎えて

2017-04-29 10:12:33 | オフ会
一週間前の22日は、厚木からK&Kさん、Harubaruさんを招いてのオフ会でした。K&Kさんはちょうど3年ぶり、Harubaruさんは2年ぶりのご来訪となります。お二人とも同じ神奈川ということもあり、このところオーディオ交流でご一緒する機会も増えました。さて、4月もこの時期になると新緑が勢いを増してきます。大型連休まで残り少なくなり、何となくフワッとした心持にもなります。それでも平日は切り替えているつもりですが、世間の何となしの雰囲気も加わり、4月中旬以降は毎年緩みますね。連休前の最終週が出張続きだったこともあり、あっという間に5日が経過してのGW突入でした。

3年前の写真を見ると、SP間隔が広かったことが思い出されます。その後狭めたり、広げたりで現在の位置に落ち着いてから2年ほどになります。足元のボードも無くなり、現在はオーディオテクニカの安価なSP受け(3点)で受けています。アンプやアナログプレイヤーの位置は変わりましたが、この間、使用機器は変わっていないことに気づきます。ヤマハの調音パネルも既に3年前には導入済でした。当初、調音パネルは後ろ壁に平行に配置していましたが、現在は斜めに置いています。増えたという点ではウェルフロートボードがあります。そのきっかけは2年前のHarubaruさんご来訪でした。


デジタルはポップス系半分、残りはクラシックでジャズも少々、といった構成です。拙宅のwavファイルにはアルバムの画像情報が入っていませんので、曲をかける際にはなるべく現物のディスクを用意します。女性ヴォーカル、ピアノ、ヴァイオリンが多かったですね。


3年前にK&Kさんのお宅にお邪魔した際、八神純子を聴かせていただいたこと、よく憶えています。この時代の曲は、フォーク、ニューミュージック、歌謡曲問わず、丁寧に作られている・・・そんな話になりました。アナログも品揃えも、もう一段増やしたいところです。


前半デジタル、後半はK&Kさんの持ち込み音源、そしてアナログの流れでした。前回ご来訪の時は椅子をずっと前に出してましたから、音の印象もかなり変わったのではないかと、想像します。最近、拙宅でも、訪問先でもよくかけるピリスのモーツァルトのピアノソナタ、なかなか好評だったようです。K&Kさんご自身が録音をされた音源もかけました。K&Kさんは音の正解を知っているだけに、ある意味、緊張しますね。ピアノの冷たさ、価格相応のヴァイオリンの音色など、着眼(耳?)点が面白いです。デジタルを聴いた後のアナログ、私自身も滑らかさを実感できました。

この日のもう一つのイベントです。先のK&Kさん宅訪問で存在を知ったQuad Ringですが、Harubaruさんに問い合わせたところ持ち込み可能とのことでした。ホストがお願いしてますので、これはご法度ではありません(笑)。ちょうどK&Kさんの音源を聴いている途中で、現行のSP受けから差し替えました。このQuad Ring、素材はバーチで塗装なしのタイプです。SPがトールボーイのため、左右方向にかなり揺れますが、音には支障がない、とのことでした。私の好みで3点受け(前2つ、後ろ1つ)としましたが、4点受けより揺れは大きいので、地震対策は必須です。


音、随分と変わります。全般に解像度が上がり、音のニュアンスもよく伝わり、望ましい方向ですね。K&Kさんの定番、淡路島のピアノの雰囲気は過去ベストと言いたくなりました。その後、とっかえひっかえ聴いていますが、初期印象はキープしています。3点、4点の比較は不十分ですが、3点の方が芯がある感じです。単価はそれなりにしますから、3枚使いで済むのであれば助かります。1週間ほど試聴期間をいただいてますので、明日のオフ会もそのまま登板予定です。K&Kさん宅では、結局、持ち込み品が居座ったそうですが、こちらは夏を目途に判断をしたいと思います。

オフ会後は、長津田に出て軽く感想戦を行い、散会としました。K&Kさん、Harubaruさん、楽しい午後のひと時をありがとうございました。
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新府桃源郷

2017-04-22 06:05:05 | その他
16日の日曜日は、家内と山梨ショートトリップでした。向かった先は、桃の花真っ盛りの新府桃源郷です。満開、休日、好天の3つが揃うのは運次第ですが、この日は見事に重なりました。移動は、土日限定の特急「はまかいじ」号です。横浜線からそのまま中央本線に乗り入れる、私たちにとっては便利な特急です。笹子トンネルを抜け、勝沼ぶどう郷駅に着くと、甲府盆地と南アルプスの見事な展望が待っていました。この後、電車は塩山へ下り、大きく曲がって石和温泉、甲府方面へ向かいます。勝沼と言えばぶどう、ワインが有名ですが、私の中では白峰三山の遠望が一番、となります。


甲府で小淵沢行のローカル線に乗り換え新府まで移動しました。途中の韮崎は、少し前、ノーベル賞の大村智さんで話題になりました。最近、著書の「人間の旬」を読んだのですが、人間の旬は年齢とは無関係に訪れるそうです(独創力と実行力を失わなければ)。至言ですね。

新府駅を出て暫く坂を上り、南アルプスの鳳凰三山を仰ぎ見ます。この山は南アルプスの入門として人気の山です。ちょうど30年前の夏、縦走して夜叉神峠へ抜けました。右側にちょこんと突き出ているのが地蔵岳のオベリスクです。手前の小さい山、新府城跡を目指します。


歴史通の方であれば、新府城が武田家の終焉とゆかりがあることをご存じでしょう。織田・徳川の連合軍に追い詰められた武田勝頼は、家臣からの寝返りを次々に受けます。わずかの手勢で逃げますが、最後は笹子峠方面にある天目山で自刃します。


城跡の最上部には神社があり、ちょうど春祭りが行われていました。今年の桜は例年よりずっと長い期間楽しめました。その恩恵をここでも受けることができました。さすがにピークは過ぎていましたが、ご覧の華やかさです。桃と桜を同時に楽しむことができました。


さて、ここからは桃源郷散策です。この時期は甲府盆地自体が桃源郷となりますが、その中でも新府は、開花が一番遅いそうです。散策コースが明記されているわけではないのですが、農業用の道路を皆さん思い思いに歩いていました。遠景は八ヶ岳連峰です。


桃の花に近づいてみます。まだ蕾も控えていました。8分咲きといったところでしょうか。


三脚を持って本格的に写真を撮っている方から、お奨めの撮像アングルを教えていただきました。カメラの腕には問題ありますが、桃の花と鳳凰三山とのコラボレーションです。桃の花で人工物を隠しつつ、背景の山を撮りいれます。勉強になります。


黄色と桃色と緑、それに水色・・・甲斐の国にも春がやってきました。


八ヶ岳をズームで。権現岳(左)と赤岳(右)です。想像より雪が少ないです。


こちらは不名誉にも、ニセ八ヶ岳と称される茅ヶ岳です。これも立派な山です。


個人的に一押しの甲斐駒ケ岳が見えてきました。凛とした佇まいは南アルプスでも随一かと思います。柔らかい雰囲気の桃の花とのコントラストがつきます。穴山方面まで歩けば更に甲斐駒の迫力が増してくるでしょう。ただし時間の関係で、ここで折り返して新府に戻ります。


名残惜しいのでズームで。山頂の左下で型のように盛り上がっているのが摩利支天です。右にスパッと下る稜線が黒戸尾根です。標高差2200m、名うてのキツイ登りです。私が登ったのは黒戸尾根ではなく、山梨と長野の県堺の北沢峠からのピストンでした。


南に目を転じると富士山です。背景が雲なので写真ではインパクトが薄れますが、やはりこの山が見えると見えないでは大違いです。清里まで行くとかなり富士山が遠くなります。一方、甲府だと前景の山が裾野を隠します。バランス的にはこの辺りがいい、となります。


やはりズームで。左右対称という意味では静岡から見るより山梨から見る方に軍配です。海抜ゼロからの立ち上がり、迫力では静岡に軍配ですね。八ヶ岳、南アルプス、富士山をバランスよく拝めるこの一帯、季節を変えてまた訪れたいです。


新府から電車で山梨市へ移動、お昼はほうとう、にしました。約3年半前に登山帰りで食べたお店「歩成」です。満腹となった後は西沢渓谷方面へのバスで、はやぶさ温泉へ。100%源泉天然掛け流しの高アルカリ性単純温泉です。体にやさしく、肌も滑らかになります。十分緩んだところで帰路につきました。


前から行きたかった桃源郷巡り、ようやく実現しました。心配された天候も見事クリア、花と山を満喫することができました。さらに北上すると高遠の桜もあります。おそらく同じ日が見ごろで、賑わっていたことでしょう。いずれ訪れてみたいですが、混雑を避けて平日に行くのがいいかも知れません。
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KYLYN(キリン)さん宅、3年半ぶりの再訪

2017-04-16 06:23:35 | オフ会
8日土曜日、3年半ぶりにKYLYN(キリン)さんのお宅を訪問してきました。ご同行は1月に拙宅にお越しいただいたキタサンさんです。3年半前の訪問では、KYLYN(キリン)さんの丁寧な音作り、機器の使いこなしに感心した記憶があります。その後、飲み会や他者訪問でご一緒することが多かったですが、サウンド交流は昨年11月の拙宅開催が久しぶりでした。リピート訪問には定点観測もあれば、間を置いた訪問もあります。それぞれ良さがありますが、久しぶりの訪問の場合、つながりを維持できたことに感謝せねばなりません。3年半ぶりのサウンドは果たして。

武蔵小金井駅の周りの雰囲気、かなり変わりました。随分とモダンで洒落た風情に驚きました。待ち合わせ後、KYLYN(キリン)さんの行きつけのお店で昼食です。鯛の刺身定食をいただきました。ボリューム感が嬉しいですね。カード提示で割引サービスがあるのですが、KYLYN(キリン)さんの顔パスでOKでした。


パッと見ではシステムはあまり変わっていませんでしたが、細部では手が入っていました。KYLYN(キリン)さんによると、小音量でも音楽を楽しめる方向にチューニングしてきたそうです。床のカーペットを撤去しライブに振ったのも、その一環です。愛用のラック、TV前の敷物はそのままでした。


システムの顔でもあるB&W805Dです。こちらのお住いに移る前に購入、5年が経過しました。人気のSPですね。足元のウェルフロート、単に使うだけでなく大理石やフェルトも併用されています。KYLYN(キリン)さんの代名詞=使いこなしの片鱗です。


部屋の角にはエイスナーブのルームチューニング材が配されています。これは3年半前も既に導入されていました。拡散と吸音を併用して音を整えます。残念ながら現在は取り扱いがありませんが、こちらで影響を受けて、中古で仕入れる方もいますね。


最も大きい変化点はマランツのSACDプレイヤーSA-10導入です。前回訪問時はデノンのDCD-1650SEで、その後マランツSA-11S3に移行されたと伺っていました。昨今、DACチップは旭化成とESSに収斂の感がありますが、一般チップを使わず独自のアプローチをとっているようです。オーディオショップでの試聴でSA-11S3との差を実感され、フラッグシップ機への差し替えとなりました。後述しますが、SACDの良さをしっかり出せることも訴求ポイントだったようです。ファイル再生機能も充実していますので、永く使えます。満を持しての良い買い物だったのではないでしょうか。


前半はKYLYN(キリン)さんのデジタルディスクからの再生、後半は我々の持ち込み音源+アナログ、更に一杯入っての余興という流れでした。予想以上にSACDの登板が多かったです。ジャンルはクラシック、ジャズ、ポップスを概ね等分して聴かせていただきました。

普段、クラシックを聴く率はさほど高くないそうですが、日本人アーティストを中心にピアノ、ヴァイオリンを聴かせていただきました。五嶋みどりの「愛の挨拶」はKYLYN(キリン)さん宅の18番です。弦もピアノも余韻に浸ることができました。キタサンさんは特にピアノを押されてました。


ゲストの一人はキタサンさんですから、当然ジャズもいろいろ掛かりました。整った低音でき聴くジャズはまた格別です。『CUBIC MAGIC』はDSD一発撮りだそうです。マリーン、懐かしい!です。定番の女性ジャズヴォーカル他、米国のジャズドラマー、ジョー・ファンズワースなどなど。


このゾーンはKYLYN(キリン)さんの真骨頂でしょうか。ピンクフロイドは聴き出したら止まらない、とのことです。右上の高田みち子さん、知りませんでしたが結果、ポチりました(笑)。和製ノラジョーンズとも言われたシンガーソングライターで、颯爽とした歌声、癖になりそうです。


キタサンさん持ち込みのジャズの名盤をKYLYN(キリン)さんのアナログで聴けるのも嬉しいです。私には一粒で二度美味しい、いや、昼も夜も加えると四度美味しいオフ会となりました。先日、BOさんのお宅で聴かせていただいたコンテンポラリーレコードから『アート・ペッパー+11』です。


オーディオに嵌り、ジャズもよく聴くようになりましたが、マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーンは実はあまり踏み込んでいません。こちらのブルートの名盤、バックはカーティス・フラーなど私も好きな面々ばかり。まずは、この盤から入ろうかと思います。


持ち込み音源を楽しんだ後は、アナログです。先の訪問時、ノイズフリーのアナログ再生には本当に驚きました。REGAのプレイヤーの足元に、ウェルフロートが入りました。ライブの名盤2枚と80年代のモンスターアルバムの組み合わせです。


聖子ちゃんで乾杯、以後崩れる一方でした(笑)。何がきっかけだったか、昭和歌謡もそこそこに、アニソアニソン大会へ移行です。往年の懐メロで盛り上がりました。余興の主役はキタサンさん、でしたね。「ど根性ガエル」をリクエストしたら、作者さんの裏話まで解説いただきました。


3年半前の段階での完成度が高かったので、いわゆる激変はありません。KYLYN(キリン)さんの目指す方向にブレが無いということです。整理された丁寧なサウンドは健在でした。音量は全般に控えめですが、音に芯があります。以前よりSACDの良さを引き出せるようになった、とKYLYN(キリン)さんも手応えを感じている様子。拙宅は専らCD音源ですが、何か別音源を聴いているような感覚でした。特に脇から聴かせていただいたキャロルキングの「not too late」のバランスの良さに感動しました!当面は機器更新は無いそうですので、使いこなしでデジタル&アナログの高レベルの両立を目指されることでしょう。

最後は駅前の居酒屋へ移動して感想戦です。こちらもお昼同様、KYLYN(キリン)さんの行きつけだそうです。寿司屋と居酒屋のコラボレーションという珍しい構成でした。11時開店ですから昼吞みどころか朝吞みです。さすが、小金井の赤羽と称されるだけあります。ちなみに酎ハイはジョッキで100円です。巨大なメガ酎ハイはお二人にお任せして、オーディオ談義、音楽談義、人談義を続けました。お昼のランチ、夜の居酒屋はKYLYN(キリン)さん、普段もよく使うそうです。ホスト役の日常を垣間見ることとなりましたが、それもオフ会のよさではないでしょうか。


締めの炭水化物は、ナポリタンで。皆さん、ガッツリ行かれますねぇ。KYLYN(キリン)さん、キタサンさん、ありがとうございました。また年月を置いてサウンド交流をさせてください。


番外編です。訪問の翌週ですが、京都へ出張の機会がありました。開花時期が遅れたこともありラッキーでした。満開の桜を京都で見れるチャンスはそうそうありません。今年は例年以上に春の助走期間が長かったですが、いよいよ本格的到来です。
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K&Kさん宅、3年ぶりの訪問

2017-04-09 10:39:42 | オフ会
寒の戻りで桜も足踏みだった4月1日、K&Kさんのお宅を訪問してきました。K&Kさんとは先日の丹沢縦走をはじめ、何度か丹沢山塊での登山をご一緒させていただいてますが、オーディオ訪問の方は間が空いてしまいました。3年強ぶりの訪問です。前回訪問の直後、私自身は社内で異動があり、西日本方面への出張が増えました。この3年間、実に多くのオーディオファンの方と交流を持てましたが、いざ振り返るとあっという間ですね。丹沢下山後の神奈中バスでオーディオの話をする中で、相互訪問の流れとなり漸くの訪問となりました。K&Kさんに本厚木にてピックアップいただきお宅へ向かいました。

K&Kさんのオーディオ部屋は奥様のピアノ部屋とも共通で、音楽部屋と呼ぶのが相応しいです。石井式で作られたお部屋の雰囲気、会話が聞きやすい静寂さは、当時のままでした。ただしオーディオの方は、3年間いろいろと取り組まれたようです。philewebでの交流の様子は直接あるいは間接に伺っていました。


K&Kさんと言えば仮想同軸でしょう。日立の往年のSP、HS-500を上下対称に積んで、タンノイのような同軸SPの効果を狙います。前回も使われていたスーパーツィータの位置が上下のSPの間に収まったのが一番の変化点でしょうか。K&Kさん曰く仮想同軸の完成形です。


そのスーパーツィーターです。上下のSPの間にスペースを作るべく木材をスタックしています。合計6本の柱で上のSPを支える構造となっています。SPと木材の接点にはゲル状のスペーサーが配されています。詳細は聞きませんでしたがこれも音作りの一環かと想像します。


SPの最下部にはウェルフロートQuad Ringが入っていました。サブウーハー直下にもウェルフロートリングが収まっていましたが、これはご近所のHarubaruさんとの交流の成果ですね。当初はお試しだったそうですが、結果的には落ち着くことになったそうです。分かるような気がします。


送り出し側にも変化がありました。OPPOのブルーレイプレイヤーBDP-105D JAPAN LIMITED導入です。SACDマルチchへの拘りから選ばれました。CD音源はリッピング(その際、96kHz/24bitへアップサンプリング)してNASに格納し、NAS上のソフトで再生します。


上の写真でBDP-105Dに繋いでいる白いHDは拙宅から持ち込んだものです。無事、認識されました。K&Kさんのコメントにあるように認識されませんでしたが、NASへつないで解決しました。こちらは再生指示用の画面です。ファイルを指定して再生しますが、出だしがカットされないよう、ちょっとした工夫が必要とのことでした。


前半はデジタルファイル再生、SACDマルチch再生、休憩を挟んだ後半は、拙宅からの持ち込み音源とアナログという流れでした。ジャンルはクラシックが半分、残りはポップス、ジャズといった構成です。写真はパットメセニーとポーランドの女性ヴォーカリスト、アナ・マリア・ヨペックのコラボレーション作品です。


K&Kさんの拘りのSACDマルチ盤です。RCOのショスタコーヴィチ交響曲第15番もSACDマルチだと知り、2chとの違いを比較させていただきました。全般に2chの方が音場が後ろに形成される感じでしたが、奥行感は2chでも維持されている印象です。


かつて設計にも関わっていたというYAMAHAGT-2000、健在でした。普段は登板する機会はなく久しぶりの出番だったようです。K&Kさん、ご配慮ありがとうございます。この日はかけていただいたのは70~80年代の音源3枚です。やまがたすみこ、山崎ハコは世代的には私より上です。以前から私が知っているのは「風に吹かれて行こう」「織江の歌」くらいです。皆さん、それぞれに思い入れのある作品を聴けるのも、オーディオ訪問の楽しみです。ローズマリークルーニーは80年録音のジャズアルバムです。選曲はカジュアルですが、演奏にスコット・ハミルトンが入っています。CD盤での収集をしたいでところです。


3年ぶりのK&Kさんのサウンド、随分と変わった印象です。その場では解像度が上がったと申し上げましたが、音の数が増え、粒立ちが良くなったように思います。ショスタコ15番の最初のチーンも実に伸びやかでした。一方で持ち込んだパイプオルガンの作品(パッハベル、シャコンヌ)でも低域が醸し出す重厚感、うごめき感にも感心した次第です。前回気になったヴォーカルの高さ方向の定位ですが、こちらもスーパーツィーターの高さで安定しています。うーん、隙がないですね。仮想同軸完成、頷けます。K&Kさんの想いとオーディオ交流の成果を実聴する半日となりました。

最後は近所のお寿司屋さんで軽く感想戦です。ビールに美味しいお寿司と天ぷらの盛り合わせで本日の締めとしました。なかなか評判のお店だと伺いました。2月の丹沢の際にも、お誘いをいただいていたのですが、下山後その日の内に名古屋入りする必要があったため断念しました。この日の午前は、大山登山を目論んでいましたが、こちらは天候悪化で取り下げました。いつでも行ける近さですが、この春~初夏あたりで思案中です。K&Kさん、3年ぶりのサウンド交流ありがとうございました。次回の拙宅も同じく3年ぶりとなりますが、お気楽に聴いていただければ幸いです。





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BOさん宅、定点観測

2017-04-02 10:52:01 | オフ会
3月26日の日曜日、毎年オーディオ交流しているBOさん宅を訪問、定点観測させていただきました。最初の訪問が2014年のGWで、早くも3年経過しました。以後、相互交流やオーディオ訪問、食事会などでご一緒させていただいてます。この3年、オーディオ機器が大きく変わっていないのは、BOさんも拙宅も同様です。それでも微妙な変化はあるのがオーディオです。だから定点観測となるわけですが、音に加えてBOさんの渋いストック音源に触れられるのも、もう一つの楽しみです。いつもの待ち合わせ場所でピックアップいただき、ご自宅へ向かいました。あいにくの雨でしたが音楽に浸る分には構いません。

BOさんのSPはB&Oのトールボーイで、ユニットを上下対称にした、いわゆる仮想同軸タイプです。平行配置はそのままに、SP間隔を若干狭めたとのことです。確かに昨年の配置から、狭まっています。


こちらもの不動の送り出し、SDTrans384です。音源の検索も頭出しも結構大変だと思うのですが、プレイヤー再生との差が不動の座を守っています。操作にも慣れているご様子でした。


パナソニックのデジタルAVアンプも同様です。詳細不明ですが、AVアンプならではのタイムアライメント機能は使うようにしたといった話がありました。


奥様お手製のサンドイッチ休憩(いつも恐縮です)を挟んで、例によってクラシック、ジャズ半々の構成で聴かせていただきました。クラシックは、ウゴルスキ「展覧会の絵」、ゼルキン「ピアノ協奏曲12番(モーツァルト)」、インバル&ウィーン交響楽団「交響曲全集(ショスタコーヴィチ)」などなど。ヒルデガルト・フォン・ビンゲンは12世紀の女性作曲家だそうです。無名の女性4人によるコーラスが醸し出す空気感、浮遊感が素晴らしかったです。レーベルはハルモニア・ムンディです。


BOさん、米マーキュリー・レーベルの音源も多数お持ちです。ドラティの「交響曲7番(ベートーヴェン)」、バイロン・ジャニスの「ピアノ協奏曲(シューマン)」を聴かせていただきました。少ないマイクでの録音による、鮮烈の音が特徴です。廉価なBOXセットも出ているようですね。


ヴァイオリンではパールマン&バレンボイムの「ヴァイオリン・ソナタ(モーツァルト)」が印象に残りました。私の場合、モーツァルトはどうしてもピアノ曲に傾きがちで、9割方と言ってもいいくらいです。これはヴァイオリン系を開拓するきっかけになるかも知れません。


一方、ジャズです。昨年ステレオサウンドから出された2つのBOXセット、しっかり購入されていました。コンテンポラリー・レコーズからのセレクションで、西海岸のジャズですね。バーニーケッセルは今回、初めて聴きましたが、唄うギターに関心が高まりました。


同BOXの中でも最も有名な盤はこれでしょう。一聴で音の鮮度が違いまいした。勿論、BOさんは別音源(右)も持っていたのですが、BOXの方に軍配が上がるそうです。xrcdも音には定評があったはずですが、比較してしまうと・・・ダブって買うのはオーディオマニアの性でしょうね。


昨年も聴かせていただいたエラ&ベイシーです。「ハニー・サックル・ローズ」「二人でお茶を」を聴いて・・・落ち着きますねぇ。昨年、保留にしていましたが、早速、中古盤を購入してしまいました。Sunny Sumterはゆったりと歌い上る感じで、やはり録音に拘った盤でした。


1年という期間はオフ会インターバルとしては短いですが、音を追い込むには十分な時間です。全般に音が整った印象で、楽器の音色をより楽しめるサウンドだと感じました。特にオーケストラの再生で、そのことを感じました。ピアノの響きの良さや心地よさ、ジャズの鮮度感にも表れていたように思います。SP間隔調整によるものなのか、あるいはデジタルアンプの補正機能によるものなのか・・・いずれにしても一段進みましたね。例によって新しい音源も沢山教えていただきました。一度、手放した盤を再度買うケースもあるそうです。年季の違いです(笑)。

夕食の時間に食い込む長丁場になってしまいましたが、その分、BOさんのサウンドをたっぷり浴びることができました。次回、拙宅版の構成をゆっくり考えたいと思います。
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