珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

オリビア・ニュートン=ジョンさん

2022-08-14 09:29:32 | POPS(洋)
8日に歌手のオリビア・ニュートン=ジョンさんが亡くなられました。私よりは世代が上になりますが、洋楽を聴くようになった中学時分、リアルタイムでもヒット曲を聴いていました。70年代のカントリー調から80年代のディスコ調まで楽曲の幅が広かったです。映画を通じて「カントリー・ロード」を知った若い方も多いと思います。90年代以降の活動にほとんど接することはありませんでしたが、ガンと闘いながら活動されていました。昨日も往年の曲をオーディオで流して、それこそ「オリビアを聴きながら」ご冥福を祈りました。

私がオリビア・ニュートン=ジョンさんの存在を知ったのは、小学校5年の時で、同じ住宅に住んでいた友人経由でした。お姉さんがファンだったのでしょうね。ただし、私自身が洋楽を聴くまでにはもう数年かかりましたので、70年代の楽曲はほぼ後追いです。長男だったせいか、洋楽を聴き始めるまでのハンデがありました。それでも後追いで知った70年代の曲にも好きな曲があります。シングルカットされた「Sam」は切ない歌詞のバラードで、その一つです。76年のアルバム『Don't Stop Believin'』に入っています。


私はベスト盤他、オリジナルのアルバムを3枚持っています。オーディオ的には音がイマイチなのが残念ですが、音だけ聴いているわけではないので・・・。リアルタイムで聴いていた「Magic」「Xanadu」「Physical」辺りが懐かしいです。手持ちにはアナログ盤が無いので、集める楽しみが残りました。中古市場にも多く出回っているでしょうから、直ぐに盤質のよいレコードに出合えることでしょう。オリビアさん、長い歌手活動、お疲れ様でした。そしてありがとうございました。
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フィラデルフィアより愛をこめて

2018-06-23 05:45:16 | POPS(洋)
サッカーW杯、ロシア大会盛り上がっていますね。下剋上という言葉が1次リーグで飛び交ったのは、今回が初めてではないでしょうか?強豪国にとって、最早、簡単には1次リーグを突破できない時代になったようです。W杯でのシーンは、それこそ当時聴いた音楽と同様に、私の脳裏に残っています。当ブログを開いて8年が経過しました。W杯で言えば3大会分です。オーディオで様々な音楽を聴くようになったので、逆に時代とシンクロする音楽は少なくなりました。そのうちオフ会やシステムの記憶がW杯のそれとオーバーラップする・・・なんてことになりそうです。

さて、久々に洋楽の話題です。私にとって懐メロではないのですが、先日Apple Musicで巡り合った1曲、「フィラデルフィアより愛をこめて」です。男性5人組スピナーズの1973年ヒット曲です。1973年と言えばロバータ・フラックの「やさしく歌って」がヒットし、スティービーワンダーが名盤『Innervisions』がリリースした年です。この当時のソウルは、メロディーも美しく分かりやすく、何となく昭和歌謡に通じるものを感じます。小学生の低学年だった私は、勿論リアルタイムでは聴けていませんが、オーディオを通じて時代が持つ空気感を感じることはできます。


この曲、メロディーを聴いたのは、かなり前なのですが、暫く曲名がわからない状況が続いていました。おそらく聴いたのは80年代半ばの、週末のFM番組だったと思います。メロディラインはしっかり残っているのですが、曲名がわからない・・・魚の骨が喉に引っかかったような年月が経過しました。終止符は思わぬところで打たれるものですね。Apple Musicで私向けに推薦された「ポップヒッツ:1973年」の中の1曲が「フィラデルフィアより愛をこめて」だったというわけです。イントロでもしや?と思い、以後、メロディを追うに連れて確度が高まっていきました。

7年前にも邦楽でも曲名が判明した話題を記事にしました。その中でソウルの1曲が残っていると書いています。さらに7年かかったことになります。全く個人的な話ではありますが、これで魚の骨は全て取れました。Apple Musicは未だオーディオにはつながず、専らiPhoneのみで聴いてますが、これだけでも始めた甲斐はありました。ネット社会、大量データ活用社会の恩恵を実感した次第です。最近は、スマホに音楽を聴かせると、その場で楽曲を教えてくれるアプリもありますね。魚の骨は引っかからないに越したことはありません(笑)。
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Here, There And Everywhere

2014-10-12 12:03:50 | POPS(洋)
先日の皆既月食は各地で見られたようですね。私も関西から赤い月を楽しみました。今回は久々に音楽の記事です。The Beatlesのメロディーメーカーが、Paul McCartneyであることに異論はないと思います。かつてラジオを通じて耳にした美しいメロディーは、たいていPaul作曲です。「And I Love Her」「Girl」「Yesterday」「Michelle」「Penny Lane」 ・・・どれも私の好みですが、とりわけ「Here, there and everywhere」はカヴァー作品含めて楽しんでいる一曲です。先日のPhilewebミーティングの2次会でも酔った勢いで若いミュルさんに推薦してしまいました。

まずは原曲からです。メロディも詞もとても優しい曲です。Diana Rossの「Theme from Mahogany」を聴くと、どうしても「Here, There And Everywhere」のパクリではないかと思ってしまいます(笑)。サイケ路線の始まった『REVOLVER』の中で、この正当なバラードだけが浮いている気がしないでもないです。メインのPaulのヴォーカルの声が左右に広がり、部屋を満たす様はオーディオと楽曲のコラボレーション。至福の2分半です。中央に定位しないのは、一人二十唱の応用でしょうね。『REVOLVER』は専らアナログで聴いています。96kHz/24bit音源のリリースまでデジタルは待ちます(いつになるでしょう)。


70年代に活躍した混成コーラスグループのThe singers unlimitedのアルバム『A Capella』です。多重録音が繰り出すサウンドは独特の空気感があります。「Here, there and everywhere」の他、「Michelle」「Fool on the Hill」がThe Beatlesの曲からピックアップされています。お世話になっているダイナミックオーディオのSさんの試聴会でこのアルバムを知りました。渋めのレコードを紹介してもらえるので試聴というより鑑賞という意識で参加しています。最近は開催頻度が下がっているかも知れません。オクターブやウィーンアコースティクスの新製品も出てますし、企画を期待しているのですが。


米国カントリー系の女性ヴォーカルは個人的にツボになりつつありあます。どこまで広げるかの線引きはあるでしょうが、Alison Krauss、Sheryl Crow、Emmylou Harrisなどです。元々聴いているLinda RonstadtやKarla Bonoffも加わりますね。透明感のあるヴォーカルは、しっとりした楽曲やフォークギターとも相性がいいです。Emmylou Harrisの74年のアルバム『Elite Hotel』にも「Here, there and everywhere」が入っています。音が割れ気味な個所がありますが、カヴァーの中では一番気に入っています。最近購入したLinda Ronstadtのデュエット集でもLinda&Emmylouの共演を楽しんでいます。


続いてロックギタリストCharのカヴァーです。2010年以降、Char自身のルーツを遡るシリーズ『TRADROCK』がリリースされています。ロックの3大ギタリストやJimi Hendrix、ギタリストではありませんがThe BeatlesやThe Venturesなど、若かりしCharが影響を受けたアーティストへのリスペクトを込めたカヴァー集です。個々に1枚づつアルバム化されています。「Here, there and everywhere」は、The Beatlesの盤ではなく、ライブ盤『TRADROCK Acoustic』に入っています。しっとりしつつも、音に太さがあります。ギターで語る、言葉でも語る・・・この人のウンチク聞きながらのライブは楽しいでしょうね。


ジャズは相変わらず管楽器志向ですが、先日のmerryさんの来訪時に『Waltz For Debby』から「My Foolish Heart」をかけて、ピアノトリオの面白さを再認識した次第です。あまり凝り固まっていても仕方ないですね。99年の木住野佳子の作品『You are so beautiful』です。Evansがかつて取り上げて作品と他の作品では、温度感が違います。前者はアグレッシブな一面があって本家との対比も一興です。後者の「Here, there and everywhere」やJobimの「O Grande Amor」は癒し系で、都心のホテルの夜のラウンジにぴったりです。現在も幅を広げながらライブ活動されてますので機会をうかがっています。


最後は番外編です。この方たちもカヴァーしていました。77年のアルバム『キャンディーズ1 1/2〜やさしい悪魔〜』に、「Here, there and everywhere」が収められています。2枚組ただしサイドCまでの珍しい構成です。レコードを入手して、表題の1 1/2の意味が分かりました。B面は洋楽のカヴァー集になっていて、他にOlivia Newton-JohnやJanis Ianの作品が取り上げられています。上で紹介したカヴァーに比べると、一番原曲に忠実です。ピンクレディーもアルバムでは洋楽カヴァーをしていました。こういった試みは70年代という時代(の雰囲気)を反映していたのでしょうね。


他にYoutubeで見たのは、Olivia Newton-John、Celine Dion、井上陽水など。ジャンルを超えて幅広くカヴァーされていますね。この曲なら弦楽器系のクラシックも合うと思います。
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'80s UK Girl POPS

2013-10-13 07:34:15 | POPS(洋)
今年は3連休の当たり年です。おかげで仕事の調子が上がらない?方もいるかも知れませんね。一方で趣味に没頭できるという意味では有難いです。この3連休のイベントについては、来週以降に記事にしたいと思います。今回は久々に音楽の話題です。MadonnaやCyndi Lauperに代表されるように、どうしても米国が優勢な'80s女性ポップスシーンではありますが、判官びいきの私としては、懐かしの英国勢を取り上げてみます。Olivia Newton-John、Sheena EastonそしてKim Wildeの3人です。活動した時期は3人それぞれ異なりますが、私が洋楽を好んで聴いていた時期にヒットを放っていたのが彼女らだったわけです。


Olivia Newton-Johnを'80sとして紹介するのは、「そよ風の誘惑」に親しんだご年配のファンの方から文句が来そうです。補足しておきますと、私も「Jolene」とか「Sam」といった70年代の曲は好きなのですが、当時小学生だった私とリアルタイムでの接点はありませんでした。小学校5年の時、転校生だったT君を通じて存在は知っていたのですが(お姉さんが聴いていたんでしょうね)。結局、私にとってのリアルなOliviaは中学以降であって、ELOとのコラボレーションである「Xanadu」や「Magic」、そしてレオタード姿でファンを驚かせ、歌詞で物議を醸した「Physical」となります。'70sのカントリー色とは対照的なOliviaです。


Sheena Eastonはまさしく'80sの代表シンガーの一人ですね。高校入学のお祝いに買ってもらったパイオニアのラジカセSK-70で、デビュー曲「Modern Girl」を初めて聴きました。春休みだったので夜更かしでもしていたのでしょう。深夜放送を受信するラジカセのインディケーターの動きは鮮明に憶えています。続く「9to5」でブレークして以降の活躍はご存じ通りです。007の主題歌、Princeとのコラボ、宝焼酎のCM・・・。バブルに向かう当時の日本の雰囲気とオーバーラップします。デビューアルバム『Sheena Easton』も粒が揃っています。ヒット曲ではありませんが「Summer's over」は、夏の終わりに浸れる曲です。


3人の中で最も尖ったイメージがあるのがKim Wildeです。女性ロッカーのガツンとした曲を聴きたくなることが、未だにあります。以前に紹介したBlondieやHeartがそうですし、Pat BenatarやこのKim Wildeもそうです。The Supremesがオリジナルの「You Keep Me Hangin' On」は多くのアーティストにカヴァーされてますが、私の中ではガツンと来て欲しい曲になっています。90年代になりKim Wildeからというか洋楽全般から遠ざかっていたのですが、初めての欧州出張中、ホテルのTVでたまたま「Love is holy」を歌う姿を見かけ再び関心が向かいました。この頃には尖った雰囲気は無く、大人の女性シンガーとなっていました。


ネットで検索するとその後~最近の活動も調べることができます。場合によっては変貌ぶりに接して、思い出は思い出として残しておきたいのに・・・と、思わないこともありません。ネットの功罪の罪の部分でしょうか。因みにKim Wildeはガーデニングに凝っていて本も出版しているようです。英国は、本場ですからね。庭といえば、自宅も先週1週間をかけて、レイアウト変更しました。いつもお世話になっている「景色や」のKさんに、満足いくリニューアルをしていただきました。毎朝、雨戸を開けるのが楽しみです。オーディオ同様に全体と細部のバランスが必要だと思います。どんな庭(音)にしたいかは、もっと大切ですね。
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The Beatles との距離感

2012-10-14 06:53:24 | POPS(洋)
異様に遅いですが、ようやく金木犀も香り始めました。昨日13日はちょっと慌ただしい日になりました。早朝からサッカーのフランス戦(11年前の雪辱なりました!)を観戦、午前中はフットサルで汗を流して、午後は秋葉原の試聴会へ。昨年のオーディオショウで存在を知ったMAGICOのQ3がメインの試聴会でしたが、個人的にはOCTAVEのJubileeシリーズのプリ、パワーがセットで聴けたので良かったです。クールなQ3に血が通ったような音を聴けて満足だったのですが、非現実的な価格に苦笑いです。

今年がThe Beatles生誕50年であることは知っていましたが、10月5日がその日であることは知りませんでした。The Beatlesで育った世代として、団塊の方々が挙げられますが、20年近くも後輩である我々の世代だと熱狂ぶりにもばらつきがあります。兄貴・姉貴の影響を受けてThe Beatlesを聴いていた友人もいましたが、長男だった私にはThe Beatlesは過去のバンドだったわけです。リアルな体験となると80年末の悲しい事件であり、ロック/ポップス路線におけるPaul McCartneyやGeorge Harrisonのソロ活動など、その後のThe Beatlesとなります。


長らくThe Beatlesの音源をLPは勿論、CDでも買うことはありませんでしたが、2009年のリマスタリングCDの発売で、少し風向きが変わってきました。私自身のオーディオ熱がぐっと上がってきた時期の再発でしたし、BOXセットや44.4kHz/24bit音源のUSBメディアでの提供など、購入を煽られたのは確かです。ただ一気に全曲を買うまでの余裕はなかったので、時間をかけてバラで買うこととしました。現在持っているのは下記の3枚です。いずれも高校当時、FM放送でエアチェックした曲が入っているから、という単純な理由で、この辺りにも私とThe Beatlesの距離感が表れています。

2009年の再発後、まず買ったのは『Rubber Soul』でした。この曲に入っているバラード「Michelle」は高校2年の頃、ラジカセでよく聴いてました。メロディーも綺麗ですし、出だしのアコギや間奏のエレキギター、そして部分的に出てくるフランス語も独特の雰囲気があります。部屋の電気を消してこの曲に浸っていたことを憶えています。アルバム全体としても馴染みの曲(ラジオを通じてですが)が多く、最初の1枚としては良い選択だったと思います。


残りの2枚は『4人はアイドル』『with the beatles』ですから、結局、私が持っているの前期の作品ばかりです。当時エアチェックしたのは、「Help!」と「ALL MY LOVING」でした。追い込んだオーディオで聴く「Yesterday」は味がありますよ。



さて、ここまでが前置きです?The Beatlesファンであればこの秋、アナログのBOXセットが発売されることをご存じでしょう。2009年は触手が動きませんでしたが、アナログで気持が揺れてしまい、重い腰を上げることにしました。今日の記事から、私がThe Beatlesマニアでないことはおわかりかと思います。音が聴ければ十分ですので、私が目を付けたのは国内盤の半額のUS盤です。Amazonで予約を入れていたのですが、昨日、路傍の石さんのブログでキャンセルの話題を知り、確認したところやはり私もキャンセルされていました。全く納得感がありませんが、HMVにてZEPのベスト盤(勿論、LPです)と抱き合わせで買うことにしました。それでも国内盤より1.5万円も安いので。

最後の最後まで慌ただしい日でした。LPは11月半ばに届きます。これでThe Beatlesとの距離感はさらに縮まるでしょう。後はトラブルが起きないことを願っています。
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