珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Appleと音楽とオーディオ

2016-01-24 12:34:40 | オーディオ
オンであれオフであれ、駅弁を買い込んで車中一息入れるのは鉄道の旅の楽しみです。音楽はあれやこれやと、ジャンルを跨いで聴いていますが、駅弁は不思議と同じものを買う傾向があります。新幹線での出張は大抵は新横浜発になりますが、先日はたまたま東京から乗る機会がありました。初めて行く方面はともかく、新横浜なら中華弁当、東京なら深川めし、と相場が決まっています。しばらくぶりの深川めしだったのですが、ハゼの甘露煮がありません。一方、アサリやネギが充実していました。穴子は柔らかくマイルドな印象です。発売元の違いかも知れないので、次の機に調査してみます。


Apple絡みのオーディオの話題です。過去にiPod ClassiciPod touchの記事を書きました。既に4、5年ほど前の状況なので当時からの変化点があります。iPodの使用頻度が減ったこと、それに関連しますがポータブルアンプHP-P1を手離したことなど、です。Voyage MPDの操作端末としてのiPod touchの利用は、現在まで続いていましたが、風向きが変わりつつあります。iPhoneでトライアル中のApple Musicが面白そうなことに加え、Voyage MPDの操作も可能だからです。というわけで現在は3台の端末があるわけですが、iPhoneへの一本化が進みそうな気配です。


昨年から話題のApple Musicですが、Philewebのミネルヴァさんの記事に触発されて無料トライアル中です。正規だと月額980円で3000万曲(想像できませんが、CDだと300万枚?)聴き放題のサービスです。再生時の通信環境にも依りますが、情報量は最大で256kbpsで、ざっくりCDの1/4~1/5です。音質は家庭のWi-Fi環境が有利と言われていて、拙宅でもWi-Fi利用前提です。情報量通りに、音質が1/4~1/5になるわけではありません。このことはJPEG画像と生画像のファイル容量と画質の関係に似ています。人間の視覚や聴覚の特性に合せて、無駄な情報を削っているわけですね。

むしろ、これまで知りえなった音源に出会えるチャンスが格段に増えるメリットを採りました。アニー・フィッシャーは、ハンガリーのピアニストです。先般購入したフリッチャイのCDボックスで聴いて気になっていましたが、検索するとあっさり出てきました。洋楽、ラテン、ジャズ、クラシックの楽曲が充実していますね。一方で、邦楽はオルゴール作品だったりしますが、それは想定内です。オーディオファンであれば、事前の音源確認、音源探索で重宝すると思いました。リスクという言葉は適切でないかも知れませんが、事前に納得し、安心してCDを買うスタイルはありだと思いました。


寝る前の音楽には、オーディオシステムの仰々しさは不都合です。iPhone+ヘッドフォンであれば、間違って寝てしまってもOKです。先日は『由紀さおりの美しき世界』を聴いて寝ようとしたら、これが1日の疲れを癒すのにピッタリのアルバムでした。数日後にはCD現物が手元にありましたが(笑)。


初公開かも知れません。昨夏、オーディオの確認用に買ったSONYの密閉式ヘッドフォンMDR-Z7です。セカンドシステムのプリアンプHAP-100につないでいましたが、活用範囲が広がりました。長時間の装着は難しいですが、音楽サーフィンや寝る前の数曲を楽しんでいます。


Apple Musicとは関係ありませんが、Voygae MPDをコントロールするアプリMPodをiPhoneへインストールしました。メインシステムの再生指示をiPhoneから行えます。iPod touchより画面が大きくなり、操作し易くなりました。今回のトライアルを契機に、iPhone と音楽/オーディオとの距離が一気に短くなりました。


Apple Musicをメインシステムで聴くのは次のステップになります。無線で飛ばすか、あるいはLightningケーブル経由でデジタル信号を引き出すか、いくつか方法があるようです。手軽なDDコンバーターがあればと思案しています。ここまで来るとオーディオ装置で予行演習してからCDやハイレゾ音源を買うことができます。さらにその先にはCD相当、あるいはハイレゾ相当の音源が配信される時代が来るかも知れません(海外では始まっている?)。動きがカメのように遅いオーディオ業界ですが、さすがに大きなうねりが近くに来ているように思います。
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パユ、流麗なフルート

2016-01-17 16:59:41 | クラシック
久しぶりに音楽の話題、クラシック編です。年末のクラシック倶楽部(NHK)で放送された「エマニュエル・パユ 武満徹を奏でる」を録画しました。ご存じの通り、パユはベルリンフィルの首席フルート奏者です。日本にもそれなりに来ているようで、今年の5月にも公演が予定されています。 ちょうど3年ほど前、GRFさんのお宅でベルリンフィルのデジタル・コンサートホールを介して、パユの演奏を見させて(聴かせて)いただきました。ちなみに映像に写っている女性はやはりフルート奏者の高木綾子で、私もアンコールピースを集めた『シシリエンヌ~フルート名曲集』を、時々通しでかけます。


フルートにはアコースティックギターと並んでオーディオ的には組し易い楽器(例えばヴァイオリンやピアノに比べて)というイメージがありますが、いかがでしょうか?勿論、突き詰めれば細かいところは気になるのでしょうが、抜けの良いフルートを聴いて悦に入る・・・オーディオファンであれば誰しもご経験があると思います。ジャンルを問わない幅の広さもフルートの特長ですね。例えば、ジョビンの名盤の『WAVE』の冒頭、ギターの後に続くフルートを聴くと、広大な草原(ジャケットの光景)が重なります。他には、ウィントン・ケリー「Keep It Moving」、カーペンターズ「This Masquerade」、オフコース「群衆の中で」が挙がりますが、皆さんもきっとフルートならこの1曲!をお持ちのことでしょう。

現在、手元にあるパユのCDは4枚、いずれもEMIの音源です。こちらはアバド/ベルリンフィルとのモーツァルト協奏曲集です。モーツァルトのフルート協奏曲は2作品ですが、2番は元来はオーボエ向だったそうです。実際、セルによってチェロ協奏曲に編曲されています。フルートとのマッチングは1番の方が良く、聴く頻度も必然的に多くなってしまいます。本CDで旋律が最も知られているのは、フルートとハープの協奏曲の第2楽章でしょうか。ゆったりした音楽の進行に、あらためてフルートとハープの相性の良さを感じます。EMIデビュー当時のパユの瑞々しいフルートの音色が全編に詰まっています。


そのハープとの相性を活かした、比較的カジュアルな作品集です。アシストするのは安楽真理子です。全般にパユのフルートに余裕、懐の深さ、安定を感じます。サブタイトルに『フランスのうた、日本の歌』とあるように日仏ゆかりの楽曲が並びます。ヴァイオリンやピアノで慣れきった作品も、フルートだと新鮮に聴こえます。「チャールダーシュ」の緊張感や「ジムノペディ第1番」の緩い雰囲気を、フルートを介して味わえました。日本の曲では「夏の思い出」がまさしく夏の尾瀬の風といった印象でした。「春の海」が尺八と琴に聴こえるのはご愛嬌です。相性の良さは古今東西を問わないということですね。


フルートはバロックとの相性がいいイメージがありますが、モーツァルトの時代でもまだ楽器としての完成度は低かったそうです。ヴィヴァルディやテレマンの時代の木製のフルートとは、同じフルートでも非なる楽器と言えるでしょう。ライナーには、古楽器で演奏せずに、敢えて現代のフルートやテクニックで楽曲に迫るパユの意気込みが記されています。ヴィヴァルディの方は、オーストラリア室内管弦楽団との共演です。個人的にはヴィヴァルディではマイナー調の曲が好みです。四季なら冬、他にバスーン協奏曲、4つのヴァイオリンのための協奏曲など。このCDではイ短調RV440となります。


一方、テレマンの方は、ベルリンフィルのソリスト達がバックアップ。フルートの流麗さと弦楽器の柔らかさが、楽曲の素朴さにマッチしていて、大変気に入りました。これを契機にテレマンの他の作品(リコーダー、リュートなど)へも手を伸ばそうと思っています。テレマンは作った曲がクラシックで最大級で、4000曲に及ぶとは驚きです。同時代のバッハ、ヘンデルとも親交があったようですが、知名度が随分違ってしまいました。このCDの録音の前段では楽譜の修復において相当の苦労があったようですが、こうしてでいつもで聴ける恩恵に与ったというわけです。


5月の公演は、ベルリンフィルの弦楽器メンバーがサポートするようです。何とか都合をつけるつもりです。
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ウェルフロートボードを導入して

2016-01-10 10:14:15 | オーディオ
年明け以降、横浜方面は穏やかな日が続いています。冬の寒さは嫌いではないので、個人的にはキリッとした冬らしい日があってもとは思います。4日の午前中の、大山、丹沢、富士山の光景です。手前の電線が邪魔ですが、昔住んでいた、とある住宅のベランダから眺めていた光景とほぼ同じ構図です。小さい頃から見ていた、私にとっての富士の原風景です。現在でも、ポタリングでたまに訪れます。昨年はオーディオ交流が活発化して、自宅のオーディオの記事が少なかったですね。オーディオ近況報告、間が空き気味だった音楽紹介など、しばらく続けたいと思います。


年末の記事でも少し触れましたが、昨年はオーディオの投資は控えめでした。何をやっても変わるオーディオですので、急がば回れ的に敢えて放置するという術を覚えました。聴く日のコンディション(耳だけでなく電源、部屋)もばらつきますし、聴く音源の幅が広いので一喜一憂をしないように心掛けています。統計における、N数を稼がないと何も言えない、ということでしょうか。残り半分の理由は、忙しさではあるのですが・・・。そんな状況ですので、SPのセッティングは5月に調整して以降、変わらずです。夏にウェルフロートボードを導入して半年ほど経過しました。


過去の訪問先でもウェルフロートボードを使われている方が沢山いらっしゃいました。過去記事を見れば正確にわかりますが、SPの下に使われている方が圧倒的に多いです。私も導入するならSPからと考えていましたが、SPの場合、一筋縄でいかないことも伺っていました。天板の鳴き、滑り、スパイク直差し、ベタ載せ、インシュレータ併用、SPとの相性(箱鳴りするタイプかどうか)、リング、ディスク、コーティング、スパイダーシート、大理石・・・使いこなしが難しそうですね。TADから天板の材質を変えた高級バージョンが出されていることも、何かを言っているようで気になります。

テストが簡単だったDACで手応えがあったので、ここは思い切ってSPをスキップし、DAC、アンプと電源周りに集中することとしました。何とかクアドラスパイアのラックに納まるサイズの型(450mm×350mm)がみつかり、3枚導入しました。まずは重鎮であるOctave V40SEです。先行事例に倣って、柔いゴム足は外しています。同じボリューム位置でも音量が上がったように感じます。偶々聴いていたのが中森明菜の「ロンリージャーニー」という出だしの強い曲だったので、慌てて摘みを回しました。ヴォリュームに関してはPhilewebで同様な事例を書かれていた方がいました。何らかのからくりがありそうです。


最初にA4サイズのウェルフロートボードでDACにおける効果を確認しました。最終的には見た目を考慮し、アンプで使用しているサイズと揃えました。将来どんなDACが来ても使えるでしょう。


フォノイコライザーアンプEA-3Ⅱにも当てました。アンプが横を向いているのは配線の関係です。


あまり見せたくないラック裏です。5月のHarubaruさん訪問をきっかけに、A4サイズのボードを1導入しました。現在では1枚を追加して、アナログプレイヤーの電源(奥)、Octaveの強化電源Black Box(手前)の下にそれぞれ敷いています。


さて、半年経過後の印象です。効果を個別に分解していませんが、総じて音の座りがよくなり、滲みが無くなった印象です。低音が締まったとも感じます。クラシックではオーケストラの下支えがしっかりしてきましたし、POPSではベースへ意識が行くようになりました。こういった変化は日常よく聴く音源ではなく、棚から一掴み的に聴く久しぶりの音源で感じます。方式は異なりますが磁気浮上タイプのボードにアナログ機器を載せる例を見ています。比較的副作用の少ないアプローチなのではないでしょうか?さて、高音は?との声が聞こえてきそうですが、これは別アプローチでトライ中です。
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2016年スタート

2016-01-03 11:53:24 | その他
2016年がスタートしました。明けましておめでとうございます。拙ブログも7年目に突入となりました。年末年始の10連休も残り2日となり、明後日が仕事始めです。大型の休暇も過ぎてみればあっという間、というのは想定内です。年末のGRFさん宅を訪問後は、大掃除、神保町でのレコード探し、元旦の実家訪問など平年通りの緩い時間を過ごしました。2日は鈍った体にカツを入れるべく、地元でポタリングにしました。多摩丘陵はそれなりにアップダウンがあるため、いい運動になります。川崎市北部にあるフロンターレの練習場横の坂もその一つです。キツかったですが、これも想定内です。


その坂を登りきったところから見る丹沢、大山、富士山の光景は、疲れを忘れさせてくれます。山々の手前が町田市街です。


ここまで来ると富士山は丹沢最高峰の蛭ヶ岳の右側に顔を出します。とは言え、やはり丹沢までの距離が近いので、これが限界です。都心の方が見栄えがいいのは仕方ありません。


さらに右に転じると、南アルプスの一部が見えました。赤石岳、あるいは北岳でしょうか?


午後は家内と寒川神社へ初詣に行ってきました。寒川は茅ヶ崎の北部に位置します。このところ近場の神社で済ませていましたが、たまにはということで。寒川へは海老名乗り換えの相模線で向かいました。単線で、しかもドアを乗客が開閉する方式だったので、兵庫のローカル線を思い出しました。海老名は「ららぽーと」ができた関係で、若者や家族連れで賑わっていました。寒川まで出ると富士山は、大山の左に位置するので格段に映えます。相模線の車窓からそれを確認できたので、あらためて寒川ポタリングを計画したいと思います。これは想定外でした。


2016年も公私にわたって想定内、外の様々なことが待っているでしょう。これまでのご縁、新たな出会い、いずれも大切にして進みたいと思っています。オーディオは果たして想定内で収まるのか、これは1年経ってみないとわかりませんね(笑)。
コメント (6)
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