珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

春の音会in岡山、EDさんを訪ねて

2016-04-29 15:59:16 | オフ会
4月16日、PhilewebつながりのEDさん、スイートサウンドさんを訪問する春の音会in岡山に参加してきました。EDさんとは今回が初対面となります。趣味のつながりですから、初対面でも1日で音仲間、飲み仲間になれます。スイートサウンドさんとは昨年、相互訪問しましたし、ゆうけいさん宅訪問もご一緒しました。EDさんとの待ち合わせの総社駅までは、新見行きの在来線でぶらり旅です。姫路から乗り換えなしの移動は読書に好都合でした。GWにはまだ早いですが、新緑や春の青空を見て、つい気が浮ついてしまいました(笑)。EDさんのお宅に着くと、既にスイートサウンドさんもお越しでした。

挨拶もそこそこに、早速EDさんのオーディオルーム兼応接室に通していただきました。すると愛犬のプードルの熱烈な歓迎が待っていました。人懐こく終始オーディオルームにいたような・・・。おいしいチーズケーキとコーヒーをいただきながら、音会スタートです。


30年ほどタンノイのSPを使われてきたEDさんが、オーディオライフの締めに選ばれたのが、こちらのATC SCM150SLPTです。ATCのSPをお宅訪問で聴くのは、じょんびさんはやぶささん以来3軒目となります。ATCにはどちらかというとクラシックよりロックやジャズが合うイメージがありますが、EDさんご自身は普段クラシックを聴くことが多いそうです。ただし、これは外野がどうのこうの言う話ではありません。ご自身のイメージ通りに鳴らすプロセスもオーディオの愉しみです。ましてEDさんのようなアンプ自作派となれば、手強いATCが鳴った際の喜びもひとしおでしょう。音を出す前に、サランネットを外して迫力の38cm口径ウーハーも見させていただきました。


上流の機器です。DAC、金田式プリアンプ、は自作品です。デノンのCDプレイヤーDCD1500REにも手を入れています。DCD1500REはあくまでもトランスポートで、ES9018チップを使ったDACでD/A変換します。この日の3人、ES9018使いで共通していますが、3者3様、音が全く異なるのがオーディオの面白い所です。


パワーアンプはKT-150を使ったモノラルアンプ×2台です。KT-150は1月のオクターブV80SEの試聴会で聴きましたが、訪問先で聴くのは勿論初めてとなります。以前はKT-120を使われていましたが低音に不足感があったようです。


午前中からの鑑賞となりましたが、あっという間にお昼の時間です。向かったのはお近くの「へんこつうどん真備」です。コシの強さを天ざるにて堪能しました。そう言えば、にらさんからも岡山における四国の味の話題をいただきました。


午後はアナログ再生を交えながらの進行となりました。EDさんのオーディオは学生時分からで、再生装置も当時からの継続となります。プレイヤーはマイクロBL99Vに、ラックスマンのPD131をお持ちですが、この日はBL99Vでの再生となりました。


EDさんはご自身で名演奏コレクターと称されています。同じ盤のプレス違いや、写真を撮らないでと言われた盤もありました。バックハウスのラストコンサートは涙なしには語れない・・・そんな話を夜の居酒屋で聞かせていただきました。


正月恒例のニューイヤーコンサートです。これ以外にもまだあるようでした。


これは珍しい、竹(を使った楽器)だけ演奏される、その名も「竹竹」。竹でも立派な低音が出るものですね。


午前中はカジュアルな曲が多かったですが、徐々にクラシックへ移行していきました。『YUMING BRAND』からリクエストした「魔法の鏡」のアレンジがアルバム盤と異なり、懐かしくも新鮮でCDを購入しました。カセットテープを聴かなくなって以来ですから、四半世紀ぶりだったかも。

CDプレイヤー下のインシュレータや、プレイヤーのダストカバーを外す弄りもやりましたが、総じてヴォーカルのすっきり感、そして引き締まった低音の印象が残りました。圧巻だったのはデノンのPCM録音?のデモンストレーションディスク(45回転盤)です。キレキレのフュージョンが、オーディオルームを満たしたのは快感でしたね。ATCらしい力強い低音の下支えと共に、音があちらこちらに配置されていました。チェックでよく使われるホリーコールも質重視で小気味良い低音でした。クラシックはEDさんご自身、まだ途上とのことですが、ファイル再生など上流を追い込むことでまた変わってくるものと思います。

EDさんは真空管コレクターでもあります。MullardのEL34といったマニア垂涎の球も見せていただきました。私もEL34使いですが、現在使っているロシアのスヴェトラーナ製の球で満足しており、触手が動くまでは至りませんでした。その替わりにお安いドライバー管12AT7(OCTAVE V70SE使いのいたちょうさんへ供給されたもの)を買うことにしたのですが、V40SEは異なるドライバー管が必要だったようです。というわけでドライバー管の方は、しばらく拙宅にて保管しておきます。お仕事で上京の機会もあると伺っています。オフ会兼ねてお越しください。

音会の第2部はスイートサウンドさん宅です。スイートサウンドさんの車に3人乗り込み、途中、懐かしい国分寺脇を経由して移動しました。総社には有名な山城もあるそうなので、秋には登山気分で再訪したいと思います。EDさん、朝からありがとうございました。
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チューバホーンさん、Oさんを迎えて

2016-04-17 17:29:34 | オフ会
10日の日曜日、チューバホーンさんとOさんを招いて拙宅にてオフ会を行いました。拙宅開催は昨年の10月、LotusRootsさんに来ていただいて以来、ちょうど半年ぶりとなりました。と言って拙宅のオーディオ環境はあまり変わっていませんが、SPの足元にあったTAOCのボードを外し、オーディオテクニカのインシュレータで3点受けしています。いわゆるベタ置きを回避して隙間を作りました。これはピアノとヴァイオリンのバランスを意識しての変更です。SPの配置やウェルフロートの使用状況は変わっていません。今年のテーマはまだ決めていませんが、DACの電源まわり、ルームチューニングあたりがターゲットかと思っています。


チューバホーンさんも、Oさんもオーディオ歴は私の比ではなく、またGRFさんとの交流歴も長いです。いわば百戦錬磨のお二人を迎えるとあって、こちらも多少が力が入りました。背伸びしたところで音は変わらないのが辛い現実ではありますが・・・。自作DACの達人のOさんは、これまで何台もDACを作られています。最近もチューバホーンさん向けにES9018DACチップを使った1台納入されたそうです。今回はチューバホーンさんのそのDACに加え、旭化成の最新チップを使った新作DACも持ち込んでいただきました。AIT DACとの音の違いは大いに気になるところです。

お昼前に成瀬の蕎麦屋さん集合としました。蕎麦を啜りながら近況など話した後、拙宅へ移動しオフ会スタートです。

本日のテーマはデジタル再生です。女性ヴォーカル、ジャズ、そしてクラシックの構成にしました。クラシックはヴァイオリン、チェロ、フルート、ピアノなどなるべく楽器の種類がばらけるようにラインナップしました。オフ会の前半は一通り用意した曲を聴いていただき、後半は曲を絞ってのDAC聴き比べとなりました。


アナログも用意だけはしておきましたが、結局出番なしでした。この日はDACデーです。


こちらがチューバホーンさんが導入されたDACです。昨年末にチューバホーンさんのお宅にお邪魔した際、Oさんも来られてDACの相談が始まっていました。画面表示のないシンプルな外観です。摘みで差動処理(アキュフェーズのDACで使用されているノイズ処理)の使用、不使用を切り替えできます。


一方、こちらが旭化成の最新チップを使った新作DACです。PCMは768kHz/32bitまで対応可能です。部品の値段ではこちらの方がずっとリーズナブルとのこと。業界の最新の動向も睨みつつ、作りたいDACを具現化できる腕は素晴らしいですね。


チューバホーンさんは2014年の秋にお越しですので、約1年半ぶりに聴いていただくこととなりました。細かい音が出て、かつ低音も増した印象とのことでした。前回から機器は大きく変わっていませんので、セッティング及び、アンプやDACの足元のウェルフロートが効いたものと思われます。物理的なアイソレーションはやはり大事だということを再確認しました。私自身はこのところクラシック比率が増してきている(5割から7割ほどクラシック)のですが、多様なジャンルを聴ける音というコメントをいただきました。一人よがりにならずに、少しはステップは上がっているようです。

DAC比較ではOさんDACのノイズの少なさに話題が集まりました。あちらこちらで評価を受け試練を重ねて積み上げた音なのでしょうね。DACの個性ではやはりES9018は空間の広がり、旭化成は音の元気さ、メリハリに長けている印象です。後者はPOPSやロックとの相性がよさそうでした。私自身は普段、DSD変換で聴いており、PCMアップサンプリングとDSD変換では後者の方がゆとりが感じられてしっくりきました。デジタル再生におけるノイズ感の削減は、音を突き詰めるうえで避けて通れない課題だと思います。クラシックの弱音部はその差が現れるそうです。勉強になりますね。

オーディオでは細部と全体の両方をバランスよく意識するのが大事だと思いますが、少し細部重視モードに入るのもいいかも知れません。液晶表示外しなどから始めていますが、DACの電源環境も見直してみたいです。あとはアンプの配置なんかもタダで実験できますね。いろいろと考えるきっかけをいただきました。チューバホーンさん、Oさん、楽しく濃い日曜日の午後をありがとうございました。
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春の神戸へ、麻耶山~甲子園

2016-04-12 21:32:31 | その他
3月の最終の週末は、春到来の神戸方面へ出かけてきました。土曜日は六甲西部の麻耶山です。麻耶山は関西滞在中に一度は登りたかった山です。いくつかルートがあるようですが、新神戸駅を起点とするコースにしました。ちなみに新神戸駅の直下を川が流れているって、ご存知でしたか?実際に歩いて初めて気づくこと、結構あるものですね。翌日の日曜日は春の選抜高校野球観戦にしました。夏は何度か観戦していますが春は初めてです。夏のようなギラギラした雰囲気ではありませんが、春の穏やかな日差しの下、野球を観るのは新鮮でした。

新神戸から歩いて間もなく渓谷が現れ、さらに進むと布引の滝が待っていました。山と海と都市がダイナミックに接する神戸の魅力の一端を見ました。


さらに高度に上げると神戸の街並みが見え始めました。六甲山系の魅力は何と言っても眼下に広がる神戸市街の眺めです。


こちらは神戸市の水源、布引貯水池です。ここまではハイキングコースといった感じです。途中、麻耶山の標識が見当たらなかったりして、半信半疑で進む場面もありました。


六甲全山の縦走路を経て麻耶山の山頂です。本格的な登山道に入ってからは、結構いいペースで登ることができました。標高はほぼ700mです。


登山ルートは人がまばらでしたが、麻耶山の展望台は開けていて賑わっていました。大半がロープウェイで訪れる観光客と思われます。ちょうどこの日は天上寺でお祭りがあったようです。


神戸市街の展望です。遠方は和歌山方面でしょうか?


大阪方面です。夜景は夜景で素晴らしいでしょうが、それは家内との再訪にとっておきましょう。


東には六甲山です。昨年登った須磨アルプス、麻耶山、六甲山をつないで宝塚に向かう六甲全山縦走は、かなりハードなコースです。


麻耶山の表参道である青谷道を一気に下りました。ここまで来ると海も近いです。阪神電鉄の春日野道までさらに歩きます。


横浜も坂が多いですが、神戸の坂は一枚板のような明快さがあります。坂の上の雲ならぬ坂の下の海といったところでしょうか。神戸の人にとっては当たり前の構図も、私にとっては新鮮です。


翌、日曜日も好天に恵まれました。古豪の高松商(この大会は準優勝しました)が2回戦を快勝しました。春の穏やかな日差しの下、のんびり野球を見るのもいいものです。


早いもので今年もあっという間に四半期過ぎてしまいましたね。
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北関東オーディオ訪問:くーちゃん3003さんを訪ねて

2016-04-09 09:00:25 | オフ会
風邪で会社を休んだのは何年ぶりでしょうか?記憶が正しければ7年ぶりくらいかと思います。仕事の忙しさも重なり、北関東オーディオ訪問記の栃木編のアップが随分と遅れてしまいました。少し体を休めろとの暗黙の指示だったのかも知れません。

高崎での一夜を過ごした後は、くーちゃん3003を訪ねて栃木方面へ移動です。高崎から小山に向かう両毛線に乗りました。当初、電車の本数が少ないこともあって、ローカル線のイメージを持っていたのですが、前橋、桐生、伊勢崎といった大きな街を通るので少々当てが外れました。停車駅の一つ、足利駅の駅メロが森高千里の「渡良瀬橋」だと気づくのは、くーちゃん3003さんのお宅に着いてからでした。両毛線の移動に合せて、冒頭でかけていただいたのが「渡良瀬橋」でした。夕景の似合う親しみやすいメロディーですが、車中では読書に夢中だったのか、気付けませんでした。


待ち合わせは佐野駅でした。佐野を両毛線が通ること自体も、今回初めて知りました。佐野と言えば何といっても佐野ラーメンですね。前回の宇都宮の「一品香」も忘れ難いのですが、一度は本場で佐野ラーメンを食べたいと思っていました。同じ佐野ラーメンも、中身は様々(千差万別)だそうです。そんな中、県外からも客が集まる人気店「万里」を紹介いただきました。選んだのは、くーちゃん3003さん推奨のネギラーメンです。あっさりした醤油ベースのスープに、青竹で打った太目の柔らかい麺は王道ですね。お腹を満たしたら、いよいよお宅へ移動です。


くーちゃん3003さん宅訪問は約2年3か月ぶりとなります。オーディオ機器は前回訪問と全く変わっていませんでした。ソナスファベールのCremona Mは勿論、タンノイのAutograph miniも健在でした。当時、買って間もなかったデノンのDCD-SX1も2年強の使い込を経てエージングが進んだ模様です。セッティングも見た限り変わりありません。実は前回はルームチューニング材が仕込まれていたそうですが、現在はすっかり取り払ったそうです。前回映像を楽しませていただいたブラウン管のディスプレイは今回は出番なしです。Cremona Mによるピュアオーディオ再生のみとなりました。


冒頭の森高千里に続いて、最近くーちゃん3003さんがよく聴かれるxrcdやxrcd2のヴォーカルもの、オーディオ訪問で聴く機会の多いグレース・マーヤ、高木綾子などを聴かせていただきました。森麻季はCDとSACDの聴き比べでした。


ジャズシンガー、伊藤君子さんです。日本人らしからぬ英語の発音に感心してしまいました。前回訪問の際、くーちゃん3003さんの女性ヴォーカル好きに、いたちょうさんと驚いたことを憶えています。Cremona Mと女性ヴォーカルのマッチングは変わらず良好でした。


バッハ好きのくーちゃん3003さんを意識して私が持ち込んだのはカール・リヒターの「ブランデンブルグ協奏曲」(左)でした。これがトリガーとなって一気にバロック大会となりました。くーちゃん3003さんのコレクションから推薦盤をかけていただきました。


ベルギーのバロック・ヴァイオリン奏者、シギスヴァルト・クイケンと古楽器オーケストラ、ラ・プティット・バンドの組合せは外れが少ないそうです。録音がいいので古楽器の特長がよく伝わってきます。良し悪しはともかく、リヒター盤の録音の古さを実感しました。


くーちゃん3003さん一押し?のバロック・ヴァイオリニスト、レイチェル・ポッジャーの作品群です。バッハを掘り下げるのであれば、お気に入りの演奏家を見つけるのが早そうです。


バッハのヴァイオリン作品でも特に好きな「二つのヴァイオリンのための協奏曲 ニ短調」です。シェリングとその弟子による作品をかけていただきました。二つのヴァイオリンが左右にきっちり分かれているのが新鮮です。シェリングの優雅でふくよかな音色は、バロックとの相性もいいように思います。拙宅でもヘンデルのヴァイオリンソナタを思い出したようにかけます。


約4時間半ほどの滞在となりましたが、楽しい時間はあっという間に過ぎます。最後はイ・ムジチの「四季」で締めとなりました。私は録音の古いアーヨ版を持っていますが、こちらは80年代のカルミレッリ版です。くーちゃん3003さんさんの好みはこちらだそうです。夏の第3楽章と冬の第1楽章を、特に重低音の下支えに感心しながら聴いていました。


結局この日は大半の曲がヴォーカル、バロックとなりましたが、こういった縛りでもオフ会は楽しめます。あまり音の話題をしなかったように思います。システムがすっかり落ち着き、大好きな庭いじりの合間の音楽に浸れるのあれば、言うことはないのかも知れませんね。前回訪問時、デノンのDCD-SX1は慣らし運転でしたが、しっかり使い込まれてシステムに馴染んだ様子です。一連のバロックの鑑賞を通じて、しっかりとした低音表現(重さ)を感じました。Cremona Mに対する先入観とズレがあったのですが、これは嬉しいズレですね。アクセサリーも取り払ったせいか開放感も増し、音場が広がった印象です。

私はくーちゃん3003さんからすれば、1回り下の若輩です。10数年後、オーディオ機器がすっかり固まって、ただ音楽を聴くのみという境地は訪れるのでしょうか?早春の土日オフ会in北関東は無事終わり、翌日の仕事に備え一路横浜を目指しました。皆さん、ありがとうございました。
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