珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

初夏の岡山にて~音会

2017-05-28 13:24:42 | オフ会
20日の土曜日、岡山の音会に参加させていただきました。私にとっての音会 in 岡山の始まりは、もう3年前のことになります。姫路からローカル線をつないでのんびり岡山入りしたことが、昨日のことのように思い出されます。その後、何度か音会に参加させていただいてますが、EDさん、helicatsさんとお仲間が増えました。岡山の方が箱根を超える際はオフ会、飲み会がセットされ、さらには昨秋の音会にはベルウッドさんが参戦されました。遠距離オーディオコミュニケーションが普通に成立する時代、ということですね。というわけで、3軒を訪問する慌ただしい1日の始まりです。

岡山駅でスイートサウンドさんと待ち合わせ、まず最初はHericatsさんのお宅へ。ご自宅とは別の敷地にオーディオ用離れ屋を構えられていました。14畳の1ルームがオーディオ部屋で、実に羨ましい環境です。システムはマルチアンプ+科チャンネルデバイダの構成で4SPです。


4SPの構成は、ウーハー:TANNOY HPD、ミッド:Fostex F-120、ツィーター:EXCLUSIVE ET-703、サブウーハー:ONKYO SL-10です。多くのお宅を訪問してきましたが、マルチアンプで組まれている方は希少ですね。helicatsさんのオーディオでは、勿論マルチアンプが標準です。


アンプ、チャンデバ、DAC、プレイヤーなどシステムの中核機器が縦型のラックに収められています。チャンネルデバイダはサンスイのCD-10です。この日のお三方は皆さん自作派でもあります。HericatsさんもアンプやDACを自作されています。


デノンの DP-S1です。デノンが嘗てこのような弩級のCDプレイヤーを出していたとは知りませんでした。ただし、DP-S1も現在は主役ではなくなりました。Hericatsさんと言えばファイル再生、取り分けハイレゾですね。私の持ち込んだCD以外は、基本PCからの再生となりました。


Hericatsさんのシステムは音場ではなく音色を楽しむ方向でしょうか。ハイレゾならではの音の表現があるとのことでした。聴かせていただいた中では、2L配信のモーツァルトのヴァイオリン協奏曲が印象に残りました。384kHzのなせる業ななのかわかりませんが、艶やかな弦楽器で楽曲を楽しめました。

もっと聴きたい状況でしたが、次の予定があります。helicatsさんのオーディオ離れ屋を後にして、ED邸へ向かいました。途中、焼き肉の「はちや」にてランチにしました。ここは三人とも、がっつり岡山和牛のカルビ定食です(笑)。朝が早かったこともあり、食後は急に睡魔が・・・。


続いてEDさんのお宅です。お邪魔するのはこれで3度目になります。システムの下流に大きな変化はないようですが、デノンのSACD/CDプレイヤーDCD1500RE(改)が使えなくなったそうです。Raspberry Piでのファイル再生に取り組むなど新たな方向性も出ていました。


そのRaspberry Piです。USBメモリに入った音源をX-DDCへつなぎます。X-DCCは拙宅でも愛用しているDDコンバータです。ただし、同軸や光ではなく、こちらではI2S接続です。I2S接続の先は、AK4495を使ったHelicatsさん作のDACです。地域コミュニティの恩恵ですね。


CDそのものは、代打のCDプレイヤー(やはりDENON?)+ES9018DACで聴かせていただきました。これが、個人的には大当たりの音で、ダイアナ・クラールのライブは一聴で、反応してしまいました。とても鮮度ある音です。できればRaspberry Piでも聴きたかったところです。


こちらも前回からの変化点です。オルトフォンのSPU#1が導入されていました。システムの下流が盤石なだけに、デジタル/アナログ共にソースを弄る楽しみがあります。例によって45回転のデモンストレーションアルバムで「The Hustle」をかけていただきました。


電源環境の整備も大事なトピックスでした。アイソレーショントランスの導入です。EDさんによると、近くのソーラー発電所の稼働と、電源の質の低下に関連がありそう、とのことです。今後ファイル再生に取り組むのであれば、必須アイテムになると思われます。


昨年9月の訪問時に牽牛なラックの効果を実感しましたが、さらに上積みを感じました。KT-150を使ったパワーアンプも1年以上を経過しすっかり馴染んだ様子です。ATCならでのはタイトで重厚感溢れるサウンドは健在でしたが、一方で持ちこんだクラシック音源の繊細な表現にも感心しました。

ED邸を後にして、スイートサウンド邸に向かう道すがら、吉備路の名所、国分寺が見えてきました。この日は「晴れの国」を実感させる見事な青空でした。その分、汗ばむ陽気でしたが、それでも、真夏の国分寺を体感している身からすると、まだまだ5月は爽やかと言えます。


3軒目はスイートサウンドさん宅です。もう何度目の訪問になるでしょうか(笑)?奥様お手製のお菓子と、冷たい玄米茶をいただきながらの鑑賞となりました。ちなみにこの日3軒でそれぞれスイーツが出ましたが、勿論、しっかりいただきました。


最下流は特に変わっていないようですが、クロス周波数を見直したようです。3年前の訪問時は平行配置にされていましたが、その後内振りにされています。サービスエリアを広くする、しないはオーナー次第。理想の「スイートな」サウンドを追求された結果です。


スイートサウンドさん宅で、いつも印刷いただいている音会のメニューです。すべての音源を聴く時間はありませんでしたが、ゲスト側の選曲の目安になるのが嬉しいですね。後々の購入の参考にもなります。結局、パティ・ペイジ、ジェリー・マリガン、バディ・デフランコを購入です。


話題のAK4495、AK4497を使ったご自作DACとAITのES9018を使ったDACを入れ替えながら聴きました。旭化成内では表現力でAK4497が好印象でした。宇多田ヒカル「人魚」ではAK4497とES9018を使ったDACの違いが出ました。前者はヴォーカルを、後者は他の楽器含めた全体を聴かせる感じです。


今回は1階のみでの鑑賞となりました。リスポジをセンターに置くと、ポッと浮かぶヴォーカルは、相変わらずの気持ちよさ。昨秋からの、チャンデバ設定見直し、DACの更新が効いたように思います。DACはご自作ですから、微調整もできます。いくつか、そのヒントを得られたようでした。

最後は岡山駅方面へ繰り出し、感想戦です。1年前にも行った、駅前のうどん屋さん兼居酒屋でした。三者三様のサウンドと瀬戸内の幸を肴に、談義を楽しみました。地元の竹林を冷酒でいただきましたが、初夏の夜にぴったりでした。翌日は岡山県最高峰の後山に登る関係で深酒は避けましたが、いい感じで酔ったところで散会となりました。スイートサウンドさん、EDさん、Helicatsさん、晴れの国での楽しいひと時をありがとうございました。そちらは旭化成優勢の状況ですが、当方しばらくES9018で頑張ります。箱根越えの際は、是非、お声かけください。
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中央線あたり~チューバホーンさん宅、Oさん宅ハシゴ

2017-05-23 05:10:39 | オフ会
連休明けの最初の週が5日間フル出社だったこともあり、いいカンフル剤になりました。休み明け一週間後の14日、チューバホーンさん、Oさんのお宅をハシゴしてきました。オーディオ訪問を重ねているうちに、個人個人というより、その地域の集まりに顔を出すといった感覚が出てきました。赤羽、中央線東部、厚木、静岡、岡山、四国、九州、そして地元の横浜もそうです。地域性や個人個人のキャラクター、オーディオの志向、によって雰囲気が変わるのが面白いです。中野、杉並は先のGRFさんを始め、とりわけディープな方々がいるので、いつも勉強させていただいてます。

チューバホーンさんのお宅は2月以来になります。例によって山手線、西武新宿線とつないでお宅へ向かいました。今回は施術なしで、オフ会からスタートです。やがてOさんも合流されました。SPはコーナー型ですから配置に変更ありません。上流部でいくつか変化点がありました。


変化の一つは、DAC電源部のノイズ対策です。ちなみに、こちらのDACは、Oさんの製作です。OさんはGRFさんの和室の部屋のDACも納めています。DACの音を磨き上げた知見の共有ですね。これもオーディオ交流の恩恵かと思います。


変化の二つめ、クォードのパワーアンプです。当初、マランツ#7との整合性がつかず改造に出していました。2月のオフ会では間に合わず、SD05を代打で使いました。その後、クォードが戻ってから、より望ましい音になったと、メールをいただいていました。


すっかりポジションが定着したマランツ#7です。横浜のMさん、Harubaruさんもマランツ#7を使われていますが、チューニングは皆さんいずれも同じ方に依頼されているようです。拘りが深く狭くなるほど、限られた人に依頼が集まるのは、仕方ないことかもしれません。


2時間ほどライブものを中心に聴かせていただきました。2月に訪問した際も、SN感の良さ、細かい音の表現力に感心しましたが、更に磨かれたように思いました。マーラーの何番だったか忘れてしまいましたが、とある場面の鈴の鳴り方が、ようやくチューバホーンさんの理想の音になったそうです。EMIのクレンペラーのBOXセットは音も良いとのことでしたので、私も購入することとしました。邦楽も浜田真理子、さだまさしのライブでした。上流部でノイズ対策がなされると、ライブものが活き活きとするのは当たっていそうです。お二人の成果を実感したところで、第1部を終了として、Oさんのお宅へ移動です。


Oさん宅は、昨夏の炎天下の訪問以来、となります。Oさんと言えばDACの自作のイメージが強いですが、昨年はそれに是枝さんのアンプ、ユニコーンを加えたシステムの音を聴かせていただきました。部屋の大きさ、SPの配置含めて、GRFさんの和室を彷彿させる構成です。昨年も極めてクリアーなサウンドを楽しませていただきましたが、その後、DACやPCオーディオでの進展があったようです。Oさんのお持ちの音源を聴かせていただた後は、PCオーディオの歴史の変遷のデモ、鮮烈なテープサウンドの鑑賞と、盛りだくさんのメニューとなりました。


話題のDACチップES9038PROを使った最新DACです。旭化成のAK4497といい、このところのDACはチップ戦争となった感があります。ただし、単にDACチップを新しくすればいい、という単純な話ではありません。ぎっしり詰まった筐体の中身に、音を良くするためのOさんの苦心が見えてきます。


個人的に関心があったのが、PCオーディオ変遷デモでした。実際、私がこの路線にいるからです。デモは判りやすいショスタコーヴィチの15番です。Windows上のfoobar2000の再生から始まり、LinuxのMPDのいくつかの構成を聴かせていただきました。システムが変わるに連れて、楽曲の楽しさが出てくるようになりました。最終形はこちらのlightMPD/upnpgwです。PC2台使いで、再生PCはNASや無線LANなどのネットワーク環境から切り離されます。JPLAYもそうだと思うのですが、PCは再生に専念させた方がいいようです。拙宅の次のステップは、lightMPD/upnpgwです。


Oさんの音源から。イ・ムジチ、シノーポリくらいまでなら何とか知っていますが・・・。アファナシエフにシュロモ・ミンツと渋いところを紹介いただきました。アファナシエフのブラームス作品集は名盤のようですね。ミンツも若いころとその後では活動のスタイルを大きく変えました。


締めはNagraのテープデッキでの再生でした。いわゆるサンパチツートラです。豪快とも言えるテープの巻き戻し方は、いかにも業務用といった様相でしたが、何より音の鮮度感が異次元でした。私もオーディオにおける反則技?を何度か見てきましたが、ある意味、究極の反則技ではないでしょうか?テレサテンの「空港」、ロストロポーヴィチ/ブリテンの「アルペジオーネ・ソナタ」などを聴かせていただきました。デジタルでチマチマと音を弄るのが馬鹿馬鹿しくなるほど、音が違います。こういったサウンドを知ってDACを作るわけですから、OさんのDACの音はいい、はずですね。


この日のお二人のシステムは、全く異なります。SPは片やタンノイのヴィンテージ、方やユニコーンです。当然、SPの素材(紙、チタン)の音は聴こえていたのですが、ピアノの起ち消えの様子に共通性を感じました。Oさんは勿論、チューバホーンさんもOさん製のDACを使っています。使われているDACチップがESS製であることも去ることながら、Oさん手製のしっかりとした電源対策が効いていると思われます。この日のテープサウンドの鮮烈さ含めて、改めて上流の大事さを実感した次第です。と同時に、これは中央線沿線東部の交流で磨かれた音、でもありました。

感想戦は中野方面の焼き鳥という話もあったのですが、日曜日はお休みだったようです。急遽、高円寺の台湾料理屋さんに変更となりました。ここからはGRFさんも合流しました。一品一品がリーズナブルで旨い!ですね。常連さんらしき方々で賑わっていました。さすが、高円寺です。ビールに続いて、紹興酒のボトルを皆さんで空にして、散会となりました。翌日は仕事です。横浜へ戻らねばならない、というハンデもあります。移動を酔い覚ましに使いながら、自宅へ戻りました。チューバホーンさん、Oさん、楽しい午後の時間をありがとうございました。拙宅でのlightMPD/upnpgw導入後、横浜にもまたお越しください。




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GWオフ会:GRFさん宅、再訪

2017-05-14 07:40:39 | オフ会
GWオフ会の最後は5日で、GRFさん宅再訪でした。ご一緒はそねさん、BOさんです。GRFさんのご配慮もあり、ご近所さん一同での訪問となりました。皆さんと田園都市線で集合して、副都心線、丸の内線と乗り継いで阿佐ヶ谷方面を目指しました。BOさんと一緒にGRFさんを訪ねるのは、3度目になります。そねさんは、初めての訪問とのことです。昨年の5月、6月にそねんさん宅を訪問しました。その後、耳を悪くされたことを伺っていました。それでもファイルウェブのミーティング、神奈川オーディオクラブ、マラソンオフ会@Harubaru邸、そして今回の訪問へ参加されました。モチベーション維持のご努力に頭が下がります。

午前中はいつものように和室のユニコーンへ。この日のユニコーンは45度配置です。OさんのDACが遂に完成し、電源部+本体の2筐体がラックに収まっていました。ブルックナーの5番、ダイアナクラール等をかけていただきました。見通しの良さ、ノイズ感のなさ、をまず感じました。濃さもあります。Oさんが何度も通って仕上げた成果ですね。その成果物で音楽に浸っていたところで、お昼の頃合いとなりました。残念ながら行きつけの洋食屋さんは、つい先日お店を閉められました。向かったのは青梅街道沿いの和風のファミレスです。私は天丼とざるうどんのセットをいただきました(ごちそうさまでした)。

午後はGRFのある部屋へ移動し、Troubadour80+TW3での鑑賞です。今年の1月にpat_mthny7205さんと伺って以来となります。既に完成形を公言されている通り、見た感じでは大きな変化はないようでした。勿論、GRFさんのことですから、細かい調整はされていると思います。


そのTroubadour80+TW3です。私も試作段階那須の例会でのサブウーハーお披露目、ジャーマンフィシックスの会での完成お披露目、と過程にも立ち会うことができました。GRFさんの長いオーディオ歴の中でも、濃い数年間だったのではないでしょうか。


こちらは工藤さん作のプリアンプでしょうか。周りの機器と比べると、小ぶりで控えめな存在で、私も最初、テスト中の機器と勘違いしてしまいました。1月の訪問時の写真を見ると、既にこちらの部屋のセンターポジションを確保されてましたね。


デジタルは音場の情報が入ったクラシック音源を3D空間再生で楽しむ時間となりました。オーケストラ系は、マーラーが多かったですかね。部屋のどこ動いても、その場に応じて立体的な音場が現れます。3人で思い思いに場所を変えながら完成形のサウンドに浸りました。「演奏会に行く必要ない」「オーディオの次元を超えている」BOさんが、しきりにコメントされていました。広いお部屋、360度無指向性ユニット、最適なSP配置・・・いくつかの条件が重なった結果であり、万人が真似できるものではありません。理想の音をしっかり持つ、追求する、その姿勢だけでも何とか。


マーラーの3番は、ハイティンク/シカゴ響かと思ったら、こちらでした。その後、ハイティンク&シカゴ響もかけていただきました。ホールの空気感、音の濃密さでは、ヤンソンス/コンセルトヘボウに軍配が上がるように感じました。


この日のメインはアナログです。1月にも聴かせていただいたmola molaのプリアンプMAKUAの登場です。GRFさん曰く、オプションで付いているフォノイコライザーが大変優秀とのことです。きっと1月の訪問後も、いろんなレコードを棚から引っ張り出しては聴かれたことでしょう。


珍しい、カラヤンのリハーサルレコード(第9)です。非売品でしょうか。生々しいリハーサルの様子、緊張感が伝わってきます。


懐かしい邦楽をたっぷり聴かせていただきました。谷村新司&さだまさし、前川清、井上陽水&玉置浩二、など70~80年代のライブ音源は男性陣が多かったですね。ライブ盤全般に感じるのは、空間をそのまま切りとってきたような生々しさです。うごめき感が半端ありません。MAKUAの力でしょうか。一方で、音場のないスタジオ録音の音源も全く違和感ありません。女性ヴォーカルでは、森山良子「セフニィ~愛の幕切れ」、渡辺真知子「今夜は踊って」とツボを刺激していただきました。こちらのドキッとするジャケットは、谷村新司の『抱擁』です。「忘れていいの」「いい日旅立ち」のセルフカバーが入っています。


GRFのある部屋でデジタル/アナログを堪能した後、さらにデザート?が待っていました。有機ELテレビでの映像鑑賞です。TV部屋に入るのは、今回が初めてです。最初は、太田裕美の名盤『心が風邪をひいた日』のドキュメント番組です。これには狙い打たれていましました(笑)。アルバム自体は耳タコで聴いてましたが、製作秘話に感激ですね。さらに、六角精児の呑み哲本線・日本旅と続きます。画面の手前で、秋田の日本酒をコップでいただきながらの鑑賞でした。こちらも飲むペースが上がります。有機ELはもっと派手な色かと想像していましたが、落ち着いて目に優しい感じでした。


そねさんが一足先に帰られることとなり、最後は場所を近所のイタリアンに移しての感想戦となりました。カジュアルな感じですが、味はしっかりしていました。お店は覚えましたので、またふらりと寄ってみようかと思います。白ワインを3人で飲みながらオーディオ談義を続けました。


GRFさん、GWの連日のオフ会に神奈川組をお招きいただき、ありがとうございました。デジタル、アナログが高いレベルで両立している様子、しっかり耳に記憶させていただきました。とはいえ、ここに至るまでのGRFさんの長いオーディオライフを考えると、一筋縄では行かないオーディオの難しさも感じます。山の頂上は確かにハイライトですが、そこに至るプロセスもまた楽しい・・・このことは実際の登山で経験済です。当方の(オーディオの)山登りの方は依然ピークは見えませんが、しばらく周りの景色を楽しみつつ、ゆっくり進みたいと思います。歩いていれば、いつかはピークに着く。これも山で学んだことです。
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GWオフ会:Harubaruさん宅、マラソンオフ会

2017-05-10 04:26:28 | オフ会
大型連休の折り返し点の5月3日、Harubaruさん宅でのマラソンオフ会に参加してきました。すっかりGWの風物詩になった感もあるマラソンオフ会ですが、想像を超える負担をHarubaruさんは抱えられていることでしょう。今年で3回目の参加となりますが、毎度、このような場を作っていただき感謝あるのみです。今年は6日で総勢26名の訪問者だったそうです。ご一緒は、Lotus Rootsさん、ushiさん、BOさんです。皆さん、神奈川にお住まいで、先の神奈川オーディオクラブにも参加されていました。Haruaruさんは、このクラブの幹事もされていますから、お世話になりっぱなし、という次第です。

前日は大山登山でしたら、連日の厚木、伊勢原方面詣でとなりました。今年の前半は、丹沢登山やK&Kさん宅訪問もあり、小田急線を利用する機会が多かったです。本厚木でBOさんと待ち合わせしてHarubaru邸へ向かいました。その後、Lotus Rootsさん、ushiさんも合流し、マラソンオフ会スタートです。


毎年、サプライズがあるマラソンオフ会ですが、特段、今年は目玉が充実していました。昨年のB&W802D3の導入のインパクトも大きかったですが、今年は遂に最高峰800D3へのグレードアップとなりました。802D3からウーファーの径が大きくなり(200mm→250mm)、横幅は増していますが、意外に圧迫感がありません。重量も1.5kgアップで済んでいるそうです。色はHarubaruさん拘りのブラックです。


2つめの目玉は、PCオーディオへ舵を切られたことでしょう。昨今、話題のJPLAYを導入されています。JPLAYは昨年の九州行脚でも聴かせていただきましたが、PCの台数、OS管理などハードルの高さを感じてもいました。こちらはPC3台使いの構成です。中央にあるアルミの筐体は、PCオーディオの世界では有名なAsoyajiさん製作のDACです。DACチップは評判のAK4497です。


3つ目の目玉は、プリアンプの銘機マランツ#7の導入です。昨年からの訪問先では、横浜のMさん、チューバホーンさんが使われていました。一旦魅力に嵌ると離れ難い、魔のプリでしょうか(笑)。先のジャーマンフィシクスの会に来られていた、詳しい方にチューニングを依頼されたそうです。PCオーディオもそうですが、人的ネットワークをフル活用するのがHarubaruさんのスタイルですね。


前半はゲーム感覚でのブラインドテストを挟みながらHarubaruさんの音源を、後半は皆さんの持ち込み音源を鑑賞しました。ブラインドテスト以外は、ほぼJPLAY→Asoyaji DAC→マランツ#7→真空管アンプ→800D3での再生でした。ラックの中身も昨年から変わりました。OPPOのSonica DAC、港北ネットワークサービスのデジタルFMチューナーが新顔です。


金田式の真空管パワーアンプも健在でした。ソースによって得意領域があるようです。ヴォーカル系はシングル、ビッグバンドやオーケストラなど力の要る系統はプッシュプルがいい、とのことです。マッキントッシュのパワーアンプMC7270、金田式のプリアンプも登板可能だったようですが、内容盛りだくさんで時間切れ、といった状況でした。


802D3は少音量ながらも細かい表現力、といった印象が残っていますが、800D3には一段と余裕を感じました。全般に重心が下がった感じでバランスが良かったです。驚いたのはビッグバンド(角田健一)。管楽器の立ち上がり、瞬発力が半端ありません。これは拙宅の課題でもあります。プッシュプルのパワーアンプの力も発揮されていたと思います。楽器では全般にピアノが好印象でした。まだ導入1か月で、漸くマラソンオフ会で鳴らし込みが進んだそうです。これから聴き込むにつれて、ヴァイオリンが、より柔らかになっていくものと想像します。

さて、ブラインドテストです。内容は
 1)K-01をトランスポートにしたDAC比較(K-01内臓、Asoyaji DAC,OPPO)
 2)リッピング環境の違い(制振対策ありなし等)
 3)FLAC、WAVの違い
です。個人的な感想ですが、1)3)は差が判り易く、2)はあまり差を感じませんでした。1)3)は皆さんも概ね評価が一致していました。

OPPOはESS製9038PROを積んでいて期待もあったのですが、他の2つに比べると電源部等への物量投入の差が出たかも知れませんね。腰高感、キツさがありました。K-01内臓とAsoyasji DACは拮抗していましたが、私はまとまりの良さでK-01を上げました。他の皆さんはAsoyaji DACでしたね(汗)。

FLAC、WAV比較は、AKB48の「桜の栞」を使ってのテストです。一聴して、随分差があると感じ、隣のLotus Rootsさんと一緒に頷いてしまいました。FLACの方がノイズ感、腰高感が多く、合唱の良さが損なわれている印象です。結果、受け手である私の高揚感にも差が出てきました。前の組では結論が逆だったようなので、???な結果とも言えます。皆で評価を言い合う形式だと、意見の収斂先が変わるのかも知れません。いろんな要素が入り込んで音が変わるので、自身のシステムと耳で気にならなければOK、気になるならいい方を選ぶ、でいいのではないでしょうか。


最後はHarubaruさんの手料理、皆さん持ち込みのおつまみ、お酒での感想戦です。最終日だったこともあり、Harubaruさんがビールを美味しそうに飲んでいます。この日の振り返りだけでなく、6日間の様々な話題も酒のつまみにさせていただきました。最終日の特権ですね。ポトフはHarbaruさんの手作りで、日数かけて作ったスープがベースです。玉ねぎや人参の皮の有効利用など、役に立つ情報もいただきました。連日、夜は22時を過ぎる盛り上がりだったようですが、最終日も気が付いたら22時半でした。趣味だけでのつながりですから、話が尽きません。


ushiさんが差し入れた「茜霧島」は爽やかな飲み口で、これも「お気に入り」入りです。ロックでいただきました。黒は勿論、赤は飲んだことがありますが茜は初です。


終了後、地元のushiさんと本厚木駅の手前で別れ、Lotus Rootsさん、BOさんと小田急線で帰りました。宵覚ましに玉川学園前から歩いたのですが、結局、午前様になってしまいました(汗)。Harubaruさん、マラソンオフ会お疲れ様でした。今年は開催が難しそうとの話でしたが、いざ開催となると、高いホスピタリティ、内容の濃いメニューで楽しいオフ会でした。ありがとうございました。

※オリンパスPENを持っていたのですが不覚にもSDカードを外したままでした。iPhone6での撮影です。ご容赦ください。
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大山~広沢寺温泉

2017-05-04 11:09:38 | その他
終日晴天だった5月2日、地元の大山に登ってきました。大山は横浜北部から眺めると丹沢の左前方に位置する独立峰です。一体化している阿夫利神社は雨乞いで有名です。長らく灯台下暗しで登れていなかったのですが、ここにきて機会を探っていました。5月1日も候補日でしたが雷雨が予想されたため、2日の一択となりました。いつもの通勤時間帯に家を出て、玉川学園前から伊勢原へ向かいました。大山ケーブルまでは神奈中バスで移動です。大山が豆腐や駒とゆかりがあること、ケーブルカーの歴史が、ほぼ半世紀で私と同じことなと、いろいろと発見もありました。

大山に登るルートはいくつかありますが、今回は最もオーソドックスなルートにしました。ケーブルカー沿いに直登し、阿夫利神社(下社)以降は尾根を歩いて山頂を目指します。登頂後は、七沢温泉方面へ下ります。


登り始めてすぐ、男坂、女坂にルートが分かれます。山をやっている人なら皆さん同じだと思いますが、単調な石段続きはできれば避けたいもの。事前の触れ込みでは女坂の方が石段が少ないはずでしたが、結構、石段続きでした。


男坂と女坂が再合流してからしばらく進むと、立派な阿夫利神社のお出迎えです。あくまでも本社は山頂で、こちらは下社です。それでも標高700mで江の島をはじめ相模平野を遠望するには十分です。ここから先はいわゆる通常の登山になりますので、ご注意を。


標高を上げるにつれて、散在する山桜に癒されました。もうピークは越えていましたが、桜を見るとビデオテープを巻き戻したような感覚となります。


やがて富士山の見晴らしのいい場所に出ました。富士山見放題を想像していたのですが、意外にもシャッターチャンスは少なったです。富士の白さが際立っています。


登り始めて1時間半ほどで山頂に到着です。一本調子の登坂続きでしたのでいい汗をかきました。GWながら平日でもあったため人も少なく、静かな山旅を楽しめました。


数少ない富士山遠望の機会、2度目は山頂の阿夫利神社(本社)からです。樹木の関係で、山頂の西側の展望はあまり良くなく、間近の丹沢山塊も殆ど見れなかったのはちょっと残念です。


逆に、東側の眺めは見事でした。眼下の山並みの向こうに相模平野、江の島、三浦半島が見えます。厚木のオーディオ仲間のお住まいもこのショットの中でしょうか。


山頂での休憩もそこそこに、下山モードに入ります。七沢へ下るルートはさらに人が減って、ますます静かな山旅となりました。真鶴岬や初島が見えています。


時折大山のピークを振り返りながら高度を下げます。同時に新緑の勢い、濃さが増してきます。何か、山の緑と空の青を独占しているような気分となりました。


想定外のラッキーもあります。ヤマツツジが見頃でした。公園のツツジより背が高く、花に近寄れないのですが、ズームを効かせて撮りました。


実の目で感じた印象を写真で切り取れればいいのですが・・・これは難しいですね。新緑と山桜のパステル調の組み合わせに心が躍りました。


こちらも公園でよく見かけるヤマブキですが、黄色や緑の鮮やかさが違います。


ちょうどこの日は八十八夜でした。もう春を通り越して夏の風情さえ感じられました。この日の終着、広沢寺温泉は間もなくです。


下山後は、広沢寺温泉か七沢温泉で汗を流すつもりでした。七沢温泉の方が宿の数も多く知られているようですが、敢えて一軒宿の広沢寺温泉の玉翠楼にしました。先日の山梨ショートトリップで入ったはやぶさ温泉同様、アルカリ性の温泉でした。


GWの隙間をついた大山登山、何だかんだで家には午後3時には戻ることができました。散歩感覚は言い過ぎかも知れませんが、天気と相談しながら休日の前半をこんな風に過ごすのもあり、と思いました。大山の近くは日向薬師、飯山観音、白山などハイキングルートが充実しています。そのうち、トレーニング中のK&Kさんご夫妻にばったり、なんてこともあるかも知れません。あるいは、日向薬師から大山に登り、ヤビツ峠に下るのも一興です。さて、この翌日はGW恒例、Harubaru邸でのマラソンオフ会でした。というわけで、連日、厚木方面へ繰り出すこととなった次第です。
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