久々にアナログの話題です。部屋の影響への対策として、ルームチューニング材によるアプローチと、イコライザによるアプローチを併用してきたことは、これまで記事にした通りです。趣味ですからアプローチに万人向けの正解はないものと思っていますが、なるべく部屋の雰囲気を損なわず、かつ、痒いところに手が届く方法として、両者のハイブリッド方式を採用しています。重みとしては2:8くらいで、後者重視です。実際、アナログのオシレータの出力を連続的に変化させた際に現れる、複雑な定在波の影響を耳にして、これをチューニング材だけで追い込むのは大変だろうと感じていました。
ただしイコライザはデジタル方式ですので、アナログプレイヤーの扱いをどうするかは、課題でした。理屈ではAD変換してDEQ2496にデジタル信号を渡せばいいわけですが、せっかくのアナログ信号をデジタル化することへ心理的抵抗は少なからずありました。それでも世田谷のOさんの取り組みや、小林悟朗さんゆかりのADコンバータを使っているpat_mthny7205さんの例を目にしています。イコライザを通さないデメリットと天秤にかけ、ここはアナログも一旦デジタル化することを選びました。駄目であれば戻せばいいのですが、そのためにもリーズナブルなADコンバータを探す必要がありました。
新しく仲間に加わったのは、RME製のオーディオインタフェースBabyfaceです。私自身、RMEの存在を知ったのは4、5年ほど前でしょうか。PCオーディオが普及しはじめた頃の雑誌で知りました。上位機種のFirefaceはPCオーディオのフロンティアの間でも一定の評価を得ていました。BabyfaceはRME製品の入門機です。アキュフェーズのDG58はアナログ入力がありますが、いかんせん高価すぎますし、DEQ2496と機能が重なります。AyreもQA-9というADコンバータを出していますが、やはり0の数が一つ多いです(苦笑)。引き返すことも視野に入れた上で、選択肢として残ったのがBabyfaceだったというわけです。
ケーブル類はBabyfaceの背面に差します。向かって右のD-subコネクタを介して様々な信号が行き来します。この先にフォノイコライザからの出力をRCAケーブルでつないでいます。電源は向かって左側のUSBケーブル経由で供給します(コンセント→USB端子のついた充電タップ→USBケーブル→Babayfaceの順です)。ADコンバート後のデジタル信号は光ケーブル経由で出し、
DEQ2496に入力します。DEQ2496にはデジタル入力が2系統(同軸×1/光×1)ありますが、Cuboxからのデジタル再生を最終的に同軸で受けている関係で、残った光入力を使います。光ケーブルはセカンドシステムの映像系で使っていたキンバーケーブル品を持ち込みました。
プロ向けの製品ということもあり、用語の定義がちんぷんかんぷんで、音が出るまで2時間ほどかかってしまいました。最初に音が出てからもノイズとの格闘でしたが、これは単純にアナログ入力のゲインの設定の問題でした。途中、Oさんにもメールで確認しましたが、①デジタル音源と同程度のボリュームになるようにする、②オーバーゲインはさせてはいけない、とのコメントをいただきました。当初、ノイズまみれの音がでていたのはオーバーゲインだったようです。アナログ入力のゲインは中央のロータリー・エンコーダーで行います。ゲインを適正化するといつものレコードの音が復活しました。
こちらはDEQ2496側の画面です。デジタル入力を同軸XLRから光に切り替えます。96kHzの信号をきちんと受け取っていることがわかります。2496の名称からもわかるようにDEQ2496が扱えるのは96kHz/24bitの信号まで。最近のハイレゾ音源は192kHzが珍しくありませんから、上を望みたくもなりますが、拙宅のデジタル音源は9割9分、44.1kHz/16bit音源です。むしろ、アナログ再生即ちハイレゾ再生である現況を良しとしたいと思っています。
デジタル化されたアナログの音に違和感はありません。ちゃんとダストノイズもADコンバートされてますので安心?しました。DEQ2496は半年ほど聴き続けた後に評価しましたが、本件も同じスタンスで臨みます。まずはとっかえひっかえ、レコードを聴きたいですね。作戦では定位感がさらに上向くはずですが・・・。デジタルとアナログは別モノと割り切ってそれぞれを追求される方もいらっしゃるでしょう。登るべき山を二つお持ちの方です。私の中では山は一つで、登山ルートが二つあるイメージが形成されてきました。果たして二つのルートは頂上で交差するのか?そんなことを考えながら一歩踏み出しました。
ただしイコライザはデジタル方式ですので、アナログプレイヤーの扱いをどうするかは、課題でした。理屈ではAD変換してDEQ2496にデジタル信号を渡せばいいわけですが、せっかくのアナログ信号をデジタル化することへ心理的抵抗は少なからずありました。それでも世田谷のOさんの取り組みや、小林悟朗さんゆかりのADコンバータを使っているpat_mthny7205さんの例を目にしています。イコライザを通さないデメリットと天秤にかけ、ここはアナログも一旦デジタル化することを選びました。駄目であれば戻せばいいのですが、そのためにもリーズナブルなADコンバータを探す必要がありました。
新しく仲間に加わったのは、RME製のオーディオインタフェースBabyfaceです。私自身、RMEの存在を知ったのは4、5年ほど前でしょうか。PCオーディオが普及しはじめた頃の雑誌で知りました。上位機種のFirefaceはPCオーディオのフロンティアの間でも一定の評価を得ていました。BabyfaceはRME製品の入門機です。アキュフェーズのDG58はアナログ入力がありますが、いかんせん高価すぎますし、DEQ2496と機能が重なります。AyreもQA-9というADコンバータを出していますが、やはり0の数が一つ多いです(苦笑)。引き返すことも視野に入れた上で、選択肢として残ったのがBabyfaceだったというわけです。
ケーブル類はBabyfaceの背面に差します。向かって右のD-subコネクタを介して様々な信号が行き来します。この先にフォノイコライザからの出力をRCAケーブルでつないでいます。電源は向かって左側のUSBケーブル経由で供給します(コンセント→USB端子のついた充電タップ→USBケーブル→Babayfaceの順です)。ADコンバート後のデジタル信号は光ケーブル経由で出し、
DEQ2496に入力します。DEQ2496にはデジタル入力が2系統(同軸×1/光×1)ありますが、Cuboxからのデジタル再生を最終的に同軸で受けている関係で、残った光入力を使います。光ケーブルはセカンドシステムの映像系で使っていたキンバーケーブル品を持ち込みました。
プロ向けの製品ということもあり、用語の定義がちんぷんかんぷんで、音が出るまで2時間ほどかかってしまいました。最初に音が出てからもノイズとの格闘でしたが、これは単純にアナログ入力のゲインの設定の問題でした。途中、Oさんにもメールで確認しましたが、①デジタル音源と同程度のボリュームになるようにする、②オーバーゲインはさせてはいけない、とのコメントをいただきました。当初、ノイズまみれの音がでていたのはオーバーゲインだったようです。アナログ入力のゲインは中央のロータリー・エンコーダーで行います。ゲインを適正化するといつものレコードの音が復活しました。
こちらはDEQ2496側の画面です。デジタル入力を同軸XLRから光に切り替えます。96kHzの信号をきちんと受け取っていることがわかります。2496の名称からもわかるようにDEQ2496が扱えるのは96kHz/24bitの信号まで。最近のハイレゾ音源は192kHzが珍しくありませんから、上を望みたくもなりますが、拙宅のデジタル音源は9割9分、44.1kHz/16bit音源です。むしろ、アナログ再生即ちハイレゾ再生である現況を良しとしたいと思っています。
デジタル化されたアナログの音に違和感はありません。ちゃんとダストノイズもADコンバートされてますので安心?しました。DEQ2496は半年ほど聴き続けた後に評価しましたが、本件も同じスタンスで臨みます。まずはとっかえひっかえ、レコードを聴きたいですね。作戦では定位感がさらに上向くはずですが・・・。デジタルとアナログは別モノと割り切ってそれぞれを追求される方もいらっしゃるでしょう。登るべき山を二つお持ちの方です。私の中では山は一つで、登山ルートが二つあるイメージが形成されてきました。果たして二つのルートは頂上で交差するのか?そんなことを考えながら一歩踏み出しました。