珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

山・音楽・音楽・山!新潟紀行 ~巻機山編

2018-10-30 07:33:31 | その他
5日間に渡った新潟紀行もいよいよ最終日です。以前から狙っていた巻機山へ登ってきました。X1おやじさん宅でのオフ会の後、六日町方面へ移動し、清水地区の民宿「泉屋」に前泊しました。この民宿、若かりし松坂慶子がロケに来たこともあるようです。登山当日は午後の方が天候が良さそうだったため、5時発の送迎バスを辞退し、6時発としました。登山口に着くと、溢れんばかりのマイカーの数々・・・。さすが東京からのアクセスのいい百名山です。できれば静かな山旅をと願ってましたが、この点は目をつぶらざるを得ませんでした。



しばらく足元のゆるんだ樹林帯を歩いていると上層への視界が開けてきました。ただし山頂部はまだガスの中です。ここは天気予報を信じて高度を上げます。



樹林帯を超えて下を振り返ると紅葉の絨毯でした。遠く見えている沢の向こうが登山口、そして宿泊した清水地区と思われます。



手前のピークであるニセ巻機山が近づいてきました。巻機山の上部は天空の楽園といった風情が魅力です。ガスが取れることを期待しつつさらに歩を進めます。



穏やかな山容とは裏腹に、この山は厳しい側面を持っています。今回登ったのは一般的な尾根ルートですが、沢沿いを登るルートは難易度がぐっと上がります。前日、低体温症で動けなくなった人がいたそうです。救出のためのヘリコプターが避難小屋の周りを旋回していました。



最後の一登りを経て、巻機山の山頂へ到着です。もっとも、この道標より高い場所があるので、ここが正確に巻機山なのか疑問もありました。時間に余裕があったので、牛ヶ岳、割引岳と天上の楽園を巡ることにしました。



奥の三角の山が割引岳です。この頃から少しずつですが陽がこぼれるようになりました。やはり出発を1時間遅らせて正解でした。晴れ男健在です!



下界は、早い時間帯から晴れていました。V字状の平野が眼下に広がっています。ちょうどVの付け根辺りが六日町、塩沢と思われます。越後湯沢は左奥の方向です。



逆に割引岳から巻機山、牛ヶ岳方面を眺めます。6月の大源太山の記事でも書きましたが、巻機山に登るなら、単独行で秋の平日と決め込んでいました。平日だけは条件満たさずでしたが、この光景に十分満足しました。



越後三山です。左から八海山、越後駒ヶ岳、中ノ岳です。4年前に訪れた荒沢岳も確認することができました。越後は名山の宝庫です。



楽園にはずっと留まりたい気持ちもありましたが、帰りのバスを逃すと東京への戻りが大幅に遅れます。想いを断って一気に下山することにしました。独特の風合いの山肌ともお別れです。



遠く、大源太山、谷川岳方面を見ながら、先を急ぎます。



割引岳の三角のピークを下から見上げます。こちらも見納めとなります。実の赤とのコントラストがつく構図にしてみました。


笹、赤と黄の絨毯、そして遠くの山並み、秋の青空・・・これ以上何を望みましょう。この後、民宿まで一気に下りました。無事、14時前のバスに何とか乗ることができました。



燃える秋・・・ハイファイセットの名曲がありましたね。4回シリーズに渡った山・音楽・音楽・山!新潟紀行もこれで終わりです。充実の5日間でした。お世話になったakahanamizukiさん、X1おやじさん、旅で出会った方々に感謝です。このまま南下して赤城山登頂&にら邸訪問する余裕は流石にありませんでした(笑)。




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山・音楽・音楽・山!新潟紀行 ~X1おやじ邸編

2018-10-27 08:11:53 | オフ会
akahanamizukiさん訪問の翌日は、X1おやじさん宅でのオフ会でした。前日のうちに燕三条方面の吉田へ移動することとしました。上越、新潟それぞれ訪れたことはあるのですが、新潟県内を横に移動するのは今回が初めてです。新潟県は西は富山県、東は山形県に接しているので、横の長さは全国でも随一です。この日は台風25号から転じた熱帯性低気圧が迫っていました。実際、糸魚川方面の電車は一部運休となっていましたが、嵐が来る前に何とか吉田へたどり着くことができました。こちらは柏崎で乗り換えた新潟行の電車です。



吉田駅のホテルで一夜を過ごしましたが、夜中は凄まじい雨嵐となりました。それでも、待ち合わせの9時の段階では風も収まっていました。確かに私は晴れ男なのかも知れません(笑)。寺泊駅でX1おやじさんにピックアップいただき、戸建てのお宅へ。早速、40畳の広大なオーディオルームに案内していただきました。私自身、何軒のお宅を訪問したか分からなくなるほどオフ会を重ねてきましたが、おそらく過去最大のオーディオルームと思われます。正面の奥の壁に花梨を使うなど、広さ以外にも拘りのお部屋となっていました。



40畳という数字に比べて、実際の印象は不思議と広くありませんでした。一つの理由に圧倒的に高い天井があるとのことでした。天井高との奥行の比率で、奥行きの印象は変わるとのこと。SP高さとの比較はご覧通りです。天井の高さぶりが伝わってくるかと思います。



X1おやじさんは、大きくは3つのシステム(うち一つは映像系)を組まれています。午前中に聴かせていただいたのはB&W800D3で鳴らすシステムで、その上流は壁の左側にセットされていました。最上流は8月に納入されたアコースティックソリッドの最上位機種Solid Royalと、エソテリックのK1です。この他にLP12 KLIMAXを含めて2台のアナログプレーヤーもあります。アンプはジェフローランドのセパレートでCORUSとMODEL725 S2の組み合わせです。この他にCHプレシジョンのフォノイコライザーP1もありました。これがセカンドシステム!です。



一方、午後に聴かせていただいたメインシステムの上流は壁の右側にセットされていました。最上流はトーレンスのプレステージに、エソテリックのセパレートP1+D1です。デジタル系はこれにクロックジェネレータG1も加わります。アンプもエソテリックのセパレートでC1+M1の組み合わせ。つまりエソテリックのフラッグシップ機で固められています。更にフォノイコライザーは、FMアコースティックの222です。システムの使い分けですが、ガツンと来るような音楽はセカンドで、深みを求める場合にはメインで、とのことでした。



セカンドシステムのSP、B&W800D3です。訪問先で聴くのは5月のHarubaruさん宅でのGWオフ以来です。この部屋に入ると、そして重量級の機器群と一緒になると、このフラッグシップ機が小型SPのようにさえ見えてきます(笑)。



メインはウィルソンの4WAYSP、ALEXXです。ウィルソンのSPも過去に幾つか聴いてきましたが、背の高さは別格です。2chの他、映像系のマルチチャンネルのフロントSPも兼ねています。隣はスーパツィータのGEM TS208です。なお、X1おやじさんのウィルソンはこれだけでは収まりません。他に映像系向けにSPが2セットあります。System 6がサイドに、X1がリアに鎮座していました。



X1おやじさんの拘りと言えば砂箱です。ほとんどの機器に敷かれていました。もっとも私もウェルフロート率は高いですが・・・。確かX1おやじさんは、静岡のバズケロさんと遠距離交流がありましたね。



映像系→セカンドシステム→メインシステムの順番で聴かせていただきました。X1おやじさんに淹れていただいた美味しいコーヒーと共に、ヴェルビエ音楽祭20周年記念コンサートのDVDからスタートです。ラ・ボエーム(オペラ)は前日のakahanamizukiさんのお宅に続いてでした。オペラは私にとって未開の地でありますが、映像から入るのも手かと思いました。その後、映画も2編ほど見せていただきました。ついつい見入ってしまいますね。『永遠のジャンゴ』のスリリングなシーンの切りの良い場面で止めて、2ch再生へ移行しました。



続いてセカンドシステムです。ここではジャズやポップスなどカジュアルな楽曲を鑑賞しました。美空ひばりにソフィー・ミルマン、シンディー・ローパーと続きます。シンディー・ローパーの「AT LAST」の説得力ある歌声が沁みます。



アナログになると景色が随分と和らぎました。ピンク・レディーをオフ会で聴くのはこれが初めてです。とても開放感のある「UFO」でした。しかし何といってもライオネル・ハンプトンの「スター・ダスト」です。ずっと聴いていたくなるヴィブラフォンの音が、大空間に漂いました。



お昼はご近所の洋食屋さんオークラにて取りました。今回の旅のテーマであるがっつり、はここでも続きました。焼肉に目玉焼き二つの定食を頼みました。そして米どころ新潟の白ごはんは、美味しいに決まっています。



午後はメインシステムのでクラシック鑑賞となりました。philewebコミュティで取り上げられた音源を中心に沢山聴かせていただきました。写真には無いのですが、小澤征爾/サイトウキネンオーケストラのマーラー「復活」が圧巻の再生でした。第3楽章です。私自身、マーラーは食わず嫌いなところがあったのですが、風向が変わったかも知れません。雄大かつ流れるようなストリングスに惹きつけられました。私が持ち込んだCDもメインシステムで聴かせていただきましたが、全般的に落ち着きのあるメインシステムの音が、個人的には好みでした。



オフ会の締めが近づいてきました。最後はメインシステムでのアナログ鑑賞となりました。この辺りで缶ビールも入り、リラックスモードとなりました。その為か、カラヤンの第九では少し意識を失う場面もあり、失礼しました(汗)。心地よかったです。



40畳の、しかも高い天井の空間ですから、エアボリュームが半端ありません。この空間を御するには相当なエネルギーが要ると思われます。導入された機器群に溜息が出ますが、結果としてそうなったと理解しました。勿論、誰しもが手を出せる領域ではありません。SP配置も大事なポイントですね。平行法も試されたようですが音が薄くなるとのことで、現在の内振りに行きつかれました。重厚な低音、内振りのSPの外に広がる音場、そして膨大なクラシック音源の数々・・・やはりクラシックで追い込まれたんでしょうね。

こうして2日連続の新潟オフが終了しました。アプローチこそ異なりますが、理想のクラシック再生を求めている点ではお二人、共通しています。間近でその姿勢に触れて、大いに刺激を受けました。あらためて感謝いたします。オフ会終了後、車で長岡駅まで送っていただきました。途中、信濃川の脇を通りました。熱帯性低気圧は遠ざかり、空に明るさも出てきました。新潟平野を横切る大河同様に、ゆっったりとした気分でいっぱいでした。翌日は旅の最終日、再び百名山登山です。新幹線と在来線で巻機山の登山口である六日町方面へ移動しました。
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山・音楽・音楽・山!新潟紀行 ~akahanamizuki邸編

2018-10-19 21:03:28 | オフ会
雨飾山の翌日は、akahanamizukiさんのお宅、再訪でした。朝方、ホテルの周りの散歩に出てみると、見事な頸城三山見事が待っていました。左から妙高山、火打山、焼山です。部屋に再度戻ってカメラを持ち出し撮影しました。昨年6月の訪問時も見事な晴天で、akahanamizukiさんから、私は晴れ男と呼ばれています(笑)。と言うのも上越はなかなか天候に恵まれないことが多いようです。この日は台風25号も接近中でしたから余計にそう感じます。午前10時に車でホテルに迎えに来ていただき、約1年4か月ぶりのakahanamizuki邸再訪となりました。



akahanamizukiさんはリビングでシステムを組まれています。周囲から自然光がふんだんに入る清々しいリビングルームです。SPは昨年の長辺配置から短辺配置へ変更されていました。SPの位置確保には奥様との交渉もあったとか。



TANNOY Monitor Red(15インチ)を使ったSPは健在でした。ただし、筐体が前回のSiemensからLOCKWOODに変わっていました。ビンテージSPを取り寄せ、ご自身でユニットを組み込まれたそうです。ビンテージに舵を切ると自作の要素が増えますね。



メインはアナログ再生ですが、akahanamizukiさんは過去に聴いてきた音楽を大事にされています。多くのCD/SACDを手放したものの、残すべきCDは残されました。CDはB&Oのお洒落なプレイヤーBeosound9000で再生します。



アナログプレイヤー2台お持ちです(電蓄は除く)。レコードの溝幅が時代と共に変わったのに合わせて、最適なカートリッジを選ぶこと基本とされています。アームを増やす、プレイヤーを増やすと言う選択をされました。EMT930stとTSD-15の組み合わせです。



アンプ群とアナログプレイヤーが収まる裏部屋です。確かに、Garrard のプレイヤー(手前)が増えています。CDやレコードもこちらに収められています。この部屋から音源を取り出しては、解説+思い入れ付きで再生していただきました。



まずはCDからスタートです。SmoothAceは8月のハンコックさん宅オフでもかかりました。コーラスが広がる様がオーディオ的にも気持ちいいです。キング・カーティスは、前日の飲み会で話題となったアレサ・フランクリンつながりでした。熱気が迸るフィルモアウエストのライブ、いいですねぇ!



ウォーミングアップのCDを終え、以後はアナログです。昨年も聴かせていただいたスペインの名ピアニスト、アリシア・デ・ローチャは、グリーグを聴かせていただきました。フォーレも確か前日の飲みの場で・・・。即興でプログラムできる引き出しの多さは、流石akahanamizukiさんです。



ストラビンスキーのペトルーシュカ、グノーのファウストと続きます。



さらに、akahanamizukiさんの思い入れの強いレコードの登場です。個人的にハイライトだったのがズスケ・カルテットでした。ベートーベンの弦楽四重奏ラズモフスキー、4人の存在がありありと見えるようです。一方でアナログレコードとタンノイのユニットが奏でる柔らかさも同居しています。エテルナは旧東ドイツのレーベルと伺いました。カラヤン演奏のラ・ボエームは、akahanamizukiさんがビンテージの世界へ移行するトリガーとなった作品(のはず)。比較的聴きやすい場面をチョイスしてかけていただきました(汗)。



お昼は昨年も寄った近所のお蕎麦屋さん「にのみや」です。天ぷら蕎麦を頼んだのも去年と一緒でした。まだ新そばとは表示されていませんでしたが、部分的には新しい蕎麦粉が混ざっていたとか。100%になるまでは、新そばとは言えないということです。



午後もクラシックタイムは続きます。「マタイ受難曲」「第9」と大曲の登場です。前者は、私が持ち込んだバティアシュヴィリの「憐れみ給え、わが神よ」へのレスポンスでした。フィリップス録音の、メンゲルベルク&コンセルトヘボウです。



ブラームスのピアノ協奏曲2番はバックハウスの名盤から。ブラームスほとんど聴かないのですが、まだまだ素晴らしい曲がありますね。シューベルトでのakahanamizukiさんの一押しは歌曲です。ドイツのメゾソプラノ歌手、クリスタ・ルートヴィヒを紹介いただきました。



前回はジャズが多めだった記憶がありますが、今回のメインはクラシックでした。それでも、いくつかセレクトいただいたジャズは、納得の再生でした。『ゲッツ/ジルベルト』の「イパネマの娘」、普段聴くデジタル音源と佇まいが異なります。ズスケ・カルテットでも感じた印象ですが、個々の楽器の存在感が違います。オリジナルのアナログ盤、それを引き出すシステムの総合力ですね。このボサノバ混じりの盤はどの曲もいいですが、気怠さが気に入っている「O Grande Amor」をリクエストさせていただきました。



これもakahanamizukiさんお気に入りの盤で、ナット・キング・コールの『After Midnight』です。ピアノを弾くイメージが無かったのですが、実に軽快です。次回は、あらためてジャズもお願いします。



オフ会の締めは前回叶わなかった電蓄です。いわゆる機械式で事前に手まわしてして、SPレコードを再生します。勿論、モノラルでノイズもあり、レンジも狭いですが、ポッと浮かぶ音像に温かみを感じます。驚いたのですが、鉄の針は再生の度に交換するそうです。一方で荷重が強いため、レコードもダメージを受けて、いずれは聴けなくなるとか。針もレコードも命を削って再生しているのですね。当時は録音された音が繰り返し再現できることは画期的だったでしょう。100年前の音が効ける奇跡に感謝です。これもオーディオの素晴らしさですね。



akahanamizukiさん、2度目のオフ会、長時間にわたりお世話になりました。前回からSPの配置が変わり、個人的には部屋との連動性が高まったように思いました。SP後方に広い音場が現れましたね。おそらくSP配置を入念に追い込まれたと想像します。加えて、演奏者の佇まいがしっかり伝わってきたことも強調しておきます。レコードに刻まれた当時の音を、ストレートに引き出そうとするakahanamizukiさんの努力が実った音でした。以前から音楽の形・・・という表現をされていましたが、少し理解できたような気がします。

実は、この翌週、akahanamizukiさんを横浜に迎えるのですが、再度、アナログの魅力を実感することとなりました。それはまた後日。
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山・音楽・音楽・山!新潟紀行 ~雨飾山編

2018-10-12 23:40:42 | その他
先の三連休と有給休暇を合わせて、新潟方面へ繰り出してきました。新潟の東西に位置する雨飾山と巻機山(いずれも百名山です)の登山と上越のakahanamizukiさん、長岡のX1おやじさんをオーディオ訪問する企画です。前後が山で、中間がオーディオ訪問という、何だかサンドイッチのような企画となりました。台風25号の接近もあり、一時はどうなるかと思いましたが、パン(山)も具(オフ会)も充実のサンドイッチ旅行となりました。旅のスタートは、昨年、残雪期の山の難しさを味わった雨飾山のリベンジからです。

今回は前日に小谷村入りし、余裕をもって糸魚川方面へ抜ける計画としました。前泊したのは雨飾高原にある雨飾荘です。ちょっと贅沢ではありましたが、美味しい和食+日本酒で前祝としました。いずれは家内を誘って償わねばなりません(汗)。



宿に泊まった恩恵で、登山口の雨飾高原キャンプ場へ送っていただきました。これだけで1本得(休憩と休憩との間をよく1本と言います)した気分です。ここで登山届を出していざ出発です。



しばらく紅葉のブナ林を進むと、布団菱と呼ばれる名所が現れてきました。1年4か月前に来たばかりです。記憶に残っている場所は勿論あったのですが、残雪の有無で山の表情は著しく異なります。ルートも断然歩き易く、オフシーズン、オンシーズンの違いを実感しました。荒菅沢も残雪期は広大に感じたのですが、こじんまりしていて手前の沢と勘違いしてしまいました。結果、布団菱のベストショットを撮り損ねたのは、全くの不覚でした。荒菅沢を過ぎると、急登が続き一気に高度を上げあげます。



いつまで経っても荒菅沢が現れないのが不思議でしたが、8/11の標識を見てとっくに過ぎていたことに気づかされました。いつの間にやら昨年の撤回ポイントも通り越していました。遠く、高妻山が見えます。お隣の戸隠山と併せて、次の宿題です。



更に高度を上げると、頸城三山の一つ、焼山が見えてきました。登山規制は2006年に解除されているようです。残りの妙高山、火打山は学生時代に登りました。焼山も宿題ですね。新潟行きの口実はいくらでもあります(笑)。



予定より早く雨飾山の山頂に着くことができました。昨年のリベンジが成り、思わず標識に手を置きました。素直に嬉しかったです。あまりにもあっさり登頂できたので、何か拍子抜けの感がありました。季節による山の変化は大きいです。



山頂からの眺めは今ひとつでした。北アルプス方面も見渡せましたが、山頂が雲に隠れていたのが残念でした。白馬岳、五竜岳、鹿島槍ヶ岳と続く後立山連峰です。



百名山とはいえ台風も予想された平日です。山頂にいるのは私含めて二人だけでした。奥に写っている方は、再度、糸魚川駅でばったりお会いすることとなりました。



下山先は糸魚川方面で、旅のメインである新潟県に入ります。長野県側より天候が良く、終始、紅葉に癒やされながらの下山となりました。やはり秋の山はこれですね。



紅葉のトンネルを潜り抜けて・・・。山頂で晴れ渡るまで粘る案が頭をよぎりましたが、長い林道歩きを考えると先を急がねばなりません。後ろ髪を引かれつつ下っていきました。



新潟側の登山口、雨飾山荘に到着です。昨日の雨飾荘と違って、こちらは山小屋の風情です。日本秘湯を守る会にも入っている宿です。



お昼時でしたので、ここで「雨飾ラーメン」をいただきました。バターと味噌の効いたがっつり系のラーメンでした。消耗した体力を戻してくれます。今回の旅ではわりとがっつりした食が多かったように思います。山荘の前でしばし昼寝して最後は林道歩きです。



雨飾山荘から最寄りのバス停まで2時間歩き続けました。仮に糸魚川まで山荘からタクシーで移動すると8000円だそうです。バスは600円ですから、ここは歩きの一択です。バス停が近づいたところで振り返ると、猫の耳と称される雨飾山の二つのピークが見えてきました。



糸魚川からは日本海ひすいラインに乗りました。車内は下校中の高校生でいっぱいでした。途中、長いトンネルや日本海の眺めのいい場所を通りながら、この日の滞在先、直江津を目指します。ローカル線の旅は何とも言えないゆったりとした時間がいいです。



この日の夜、akahanamizukiさんに雨飾山のリベンジ祝の場を設けていただきました。ホテルのすぐ近くの食事処で、刺身、コロッケ、串焼き、サラダ、おにぎり、とがっつり食べました(笑)。ビールと日本酒も入り、3時間半、音楽やオーディオ、山、仕事・・・の話題で話が尽きませんでした。次から次へと話題が変わりましたね。リベンジが成った安堵感に加えて、akahanamizukiさんの元気さまでいただき、直江津の夜は過ぎていきました。驚いたのが直江津の星の多さ。街にはやや寂しさを感じましたが、その分、余計な光が少なくなり、星数を生んでいると思いました。



翌日からはオーディオオフ会、2連戦となります。
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