珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

いたちょうさん宅、訪問

2024-09-29 08:22:59 | オフ会
にらさんご来訪の翌々日の23日、赤羽のいたちょうさんのお宅を訪問しました。2023年の2月以来、約1年半ぶりでした。ご一緒は、同じく赤羽にお住いのベルウッドさんです。待ち合わせ時間より早めに赤羽駅についたのですが、ちょうどサレジアン国際学園(旧星美学園)の吹奏楽部のライブが東口で行われていて、いい時間潰しになりました。名探偵コナンのテーマや学園天国などノリのいい曲で、通りすがりながら楽しませていただきました。集合後、いたちょうさんの車で拾っていただき、お宅へ向かいました。

いたちょうさんを最初に訪問したのが、2014年1月ですからもう10年以上経過したことになります。以後、定点観測を重ねてきました。そのいたちょうさんのシステムに、大きな変化がありました。これまでのリビングオーディオから一転、2階の専用部屋に引っ越しされました。空間はリビングルームより狭くなっていますが、従来がニアフィールドリスニングであったためか、狭さは感じませんでした。アッコルドと後方の壁との距離は、むしろ長くなりました。気兼ねなく音楽に浸れる環境を得られたのだと思います。


いたちょうさんと言えばPCオーディオ(ネットワークオーディオ)ですね。私と入れ替わるようにWindows系からLinux系にシフトされました。HQ Player、Roon、NAA という構成は変わっていません。最上流のPC(隣室にあります)上のHQ Playerでアップサンプリングし、以後、オーバーサンプリングをしないNOSというコンセプトです。拙宅でも使用している中華DDC(SU-2)は無くなり、Diretta(上段で赤く光っている筐体)が導入されています。DSD1024まで対応可能な中華DAC Spring3 KTEは健在でした。


いたちょうさんも当方と同じく、OCTAVEユーザーのお仲間です。長らくV70SEを使われています。同社のアンプに欠かせない外部強化電源Black Boxですが、ついにSuper Black Boxを導入されていました。定価の上昇に伴い、最近は、中古の相場も上がっているようです。導入おめでどうございます。お家芸の球転がしの方は落ち着いているようでした。今回はプリ管が欧州系、出力管がアメリカ系の組み合わせでした。


いたちょうさんのシステムの顔とも言える、フランコセルブリンのアッコルドです。若干の内振りでセットされています。10年以上に亘り聴かせていただいていますが、出音の繊細さの一番の理由は、このSPにあるのではないかと思います。今回、専用部屋となって、アッコルドと、より対峙できるようになりました。いたちょうさんの再生ボリュームは、拙宅より控えめで一貫しています。それでいて、デリカシーに富んだ音を引き出されています。この10年は、アッコルドのポテンシャルを引き出す10年ではなかったかと。


前半がデジタル、後半がアナログでした。デジタルはブラインドテストあり、声当てありで真面目モード、アナログはお気楽モードとなりました。DSD1024とPCM768kHzの比較は興味深かったです。DSDの方がより細かい音が表現されていた好ましく思えました。ベルウッドさんとも評価が一致しました。音源は中森明菜のスローモーション(44.1kHz)でした。これまではPCM優位だったようですが、直近でのDiretta側の改善が効いたのかも知れません。伊東ゆかりの若かりし頃の声を当てられなかったは、ちょっと悔しかったです。

2019年に導入されたRega Planer-6です。ダイレクトドライブ派からベルトドライブ派に転身されて、5年が経過しました。Regaと言えば、KYLYN(キリン)さん、にらさんといった、旧Philewebのお仲間につながります。最初のPhilewebミーティングの2次会に行った面々です。


アナログは楽しい選曲が続きました。由紀さおり、あべ静江はリサイタル作品です。二人とも持ち歌以外に流行の洋楽もカヴァーしているので、いずれも買いですね。サウンドインSは70年代にTBSで放送されていた音楽番組だそうです(知りませんでした)。MCは伊東ゆかりと松崎しげるです。歌の上手い二人による「夢のカリフォルニア」も良かったです。「北国行きで」は昔からフォーク&ポップスの作品集で聴いてました。曲はとても印象に残っているのでうすが、歌い手が朱里エイコであること、すっかり忘れてました。


アナログの後半は、いたちょうさん好みの、マニアックな路線でした。浅川マキは74年のライブです。気だるい声と山下洋輔らジャズメンの演奏が絶妙ですした。茶木みやこ、池田典代と聞いてピンと来られる方は、相当な邦楽マニアと言えるでしょう。私は存じ上げませんでした。池田典代の『DREAM IN THE STREET』はシティポップスの名盤として知られるようです。表題曲のバックで、山下達郎がコーラス参加していました。『ギター・ワークショップ』は大村憲司ら名ギタリストによる、ダイレクト・ディスクです。


締めはこちら。国鉄のキャンペーンソングに使われていたこと、昨日のことのように憶えています。プレイバックPart2とか歌っていた時期なので、ギャップ大き過ぎでした。最後に和める曲で締めていただき、ありがとうございました。終了後、赤羽岩淵駅近くの「魚一」で感想戦を持ちました。3連休の終わりで、翌日からの仕事なども気にしてはいましたが、アルコールが入ってしまうと、後はご想像の通りです。赤羽の飲み屋街の活気もすっかり戻り、入るのが難しい日もあるようです。



いたちょうさん、お招きいただきありがとうございました。専用部屋を得て、着々と目指されている音を創られていることを実感しました。ブレずに進まれているのが、素晴らしいです。いたちょうさん、ベルウッドさん、楽しい赤羽オフ会ありがとうざいました。引き続き、よろしくお願いします。
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にらさんを迎えて

2024-09-23 10:53:08 | オフ会
暑さ寒さも彼岸までと言われますが、確かにこのところ最高気温が30℃を下回る日が増えてきました。朝方もこれまでとは明らかに異なる涼しさです。3連休の初日、21日は蒸し暑さが盛り返した日でしたが、6年ぶりに、高崎からにらさんが、お越しになりました。にらさんのお宅は昨年末に訪問しています。飲み会等でもお会いしているので、久しぶり感はありません。秋のオフ会が始まり出す時期が、ちょうどオーディオシーズンの始まりです。というわけで、この日が私にとってのオーディオシーズンの開幕日となりました。

前回の写真を見ると、その後のシステムの変化の大きさを実感します。アナログ系の上流は、実は変わっておらず、デジタルが大きく変わりました。プリアンプが加わり、DAC、PCトランスポートが一新され、かつ機器やラックの振動対策も入っています。SPの足元を見直し、床のカーペットも取り去りました。というわけで、オーディオをやられている方であれば、かなりの変化を感じられると想像しました。一方で、音楽を愛される、にらさんです。音もさることながら、音楽を楽しんでいただきたい、という気持ちもありました。


前回の日記にもありますが、にらさんのオフ会は短期集中型です。あまり曲を詰め込まずに、ゆったり聴いていただくのが良かったのですが、つい選曲に走った点は、反省せねばなりません。洋楽系から入ってソウル、ジャズ、フュージョン系、休憩後、邦楽の流れで組んでみました。途中、クラシックは?と言われて、ハッとして3曲ほどかけさせていただきました。にらさんとのオフ会で、あまりクラシックのイメージが無かったもので・・・。にらさんからは、ステファン・グラッペリの1993年のセッションを紹介いただきました。

前回からデジタルがMFPCとなり、かつPCの更新、Analyzed形式のファイル再生となり、情報量の違いが顕著だったようです。特に『エラ&ルイ』の「ヴァーモントの月」はなかなか鮮度があったようで、選んだ甲斐がありました。細部の音までをピックアップする、高級アナログカートリッジの様といった話もありました。情報量先行だけでは、聴くのに疲れてしまいます。3時間超という、にらさんにとっての長丁場でしたが、飽きずに楽しまれたご様子でホッとしました。ジャンル、時代を振ったのが、結果的に功を奏したのかも知れません。

オフ会の締めはアナログです。ここからはお気楽モードではありますが、前回とプレイヤー、カートリッジ、フォノイコは全く変わっていません。従って、出音の差分は、そのままデジタル以外の部分での進展となります。というわけで、ホスト側としては気になっていた部分です。シャーデー、ロバータ・フラック、ユーミン、高田みづえをかけさせていただきました。中でもロバータ・フラックの「やさしく歌って」が好印象だったようです。デジタル以外での進歩分が伝わったようであれば幸いです。


にらさんが持ち込まれたシングル盤、サディスティックス・ミカ・バンドの「タイムマシンにお願い」です。昨今のシティ・ポップスブームで、値が上がっているとのことです。私も好きな曲なのですが、アナログ、デジタル共に音源が手元ありません。メインシステムで聴ける機会をいただき、感謝です。実際に聴いてみて、上手く鳴らすの難しい印象を持ちました。まずは、デジタル音源から探してみようと思います。今回、諸事情により再生できなかったグレース・マーヤのライブの2曲と併せて、宿題とさせていただきます。


にらさんは、昨年の訪問時にSPをムジークのブックシェルフに変更されていましたが、その後、同じムジークのトールボーイ型に入れ替えました。音作りの方向を従来のオーディオ寄りから、モニター寄りに変えているそうです。拙宅の音はオーディオ志向ですから、にらさんにとって引き戻す方向に聴こえたのかも知れません。それでも、音の方向性は、オーナーが決めるものです。にらさんの今後の、音作りに注目していますし、一段落したら、また聴かせて下さい。赤城山とセットで参りたいと思います。にらさん、久しぶりのご来訪、お疲れ様でした。
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編笠山・権現岳

2024-09-15 08:59:29 | その他
9月の最初の週末、メンバー3名で八ヶ岳の編笠山と権現岳に登ってきました。まだまだ、残暑の厳しい横浜方面ですが、標高2500mを超える山々であれば、少しは涼めるだろうという期待がありました。小淵沢駅で集合後、登山口である観音平に入り、まずは編笠山を目指しました。編笠山に登るのは、今回で2回目です。前回は日帰りピストンでしたが、今回は1泊2日コースで、権現岳がメインです。権現岳は山梨に行った際に、その姿をあちらこちらから眺めるのみでしたが、初登頂となりました。

この時期の山は季節を先取りできます。既にススキの花ががあちらこちら咲いていました。都心からの移動もあって登り始めが遅かったので、先を急ぎます。


標高2524mの編笠山の山頂に到着です。頂上直下で不覚にも足を吊ったのは、反省点でした。今年の夏はあまり登り込みができていませんでした。


編笠山を下った先に、この日の宿、青年小屋があります。水汲みを済ませた後、缶ビールで乾杯としました。晴れ間も広がり、翌日登る権現岳も姿を現しました。


青年小屋は別名「遠い飲み屋」と呼ばれていて、食事とお酒が充実していました。特に夕飯でいただいた豚汁が、美味しかったです。山梨ですからデザートのブドウ類も充実、そして最後は日本酒です。こちらでは、小屋のオーナーのお眼鏡にかかった各地の日本酒が楽しめます。私は秋田の「雪の茅舎」にしました。コップになみなみ注いでいただき、ありがとうございました。オーナー(エベレスト登頂、山岳ガイド)、スタッフ、パトロール、常連さんを囲む歓談の輪に、我々も入れていただきました。


翌日、天気は更に良くなりました。青年小屋から一気に高度上げ権現岳を目指します。振り返ると編笠山を見下ろせるようになりました。名前の通りの山容です。遠景は南アルプスです。


森林限界を越え、アルペンムードが漂ってきました。この付近には、旧武田軍ののろし場もありました。確かに眼下に、小淵沢から諏訪湖に続く盆地を見下ろせます。


今回のメイン、権現岳が見えてきました。岩場が出てきたので、途中でヘルメットを装着し、落石に備えました。ここまで来れば頂上は近いです。


この日の後半、天気の崩れが予想されましたが、崩れる時間帯が後ろにずれたようです。阿弥陀岳の向こうに、北八ヶ岳の名峰、蓼科山が見えています。


標高2715mの権現岳のピークに到着です。この道標は正確にはピークではなく、ザックを置いて登ってきました。


なかなか八ヶ岳の盟主、赤岳の頂上が見えなかったのですが、下山間際にしっかりと見ることができました。赤岳と阿弥陀岳を結ぶ稜線の向こうには、横岳、さらには硫黄岳が覗いています。1時間もしないうちに、雲が湧いてきましたので、早めの行動が功を奏したと言えます。下山後、小淵沢インター近くの「延命の湯」で汗を流し、小淵沢駅で散会となりました。今年の夏はアルプスに行く機会がありませんでしたが、遅い夏山を満喫することができました。ありがとうございました。


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