珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

X-DDC(USB-DDC)近況

2012-09-30 08:24:28 | オーディオ
横浜は台風が来る前の静けさ、といった感じです。さて、7月にメインシステムに組み込んだJavsのX-DDCは、その後も使い続けています。目標のエージング200時間にはまだ達していませんが、もう定位置確保といっていいでしょう。当初はエネループを電源にするなど模索していましたが、今はエルサウンドのアナログ電源(Plextor Premium2用に導入した電源のDC12Vを転用)を使っています。X-DDCにきちんと仕事してもらうために、少しずつですが手を加えています。

最初は振動対策です。HUBもNASも、Voyage MPDの入ったボードコンピュータALIX2C3も床に直に置いていましたが、今は全てラックに納めています。レイアウト上、ラックに載せられなかったX-DDCについても写真のように、ウェルフロートの小型のボードの上に載せています。アナログを聴いていた際ですが、床に沿っていたSPケーブルを持ち上げて、かなり音が変わることを経験しました。アナログ、デジタル問わず、振動対策はちゃんと考えた方がいいと思うようになりました。


USBケーブルも見直しています。X-DDCの特長の一つがバスパワーでなく外部電源を利用できることです。この点は購入の動機だったのですが、実際、外部電源を繋ぐだけでは不十分でした。エネループのスイッチを切っても正面のパネルが消えず、おかしいと感じていました。ネットで調べてみると、電源供給ラインを断ったUSBケーブルを繋げている事例を複数見かけました。PC用途では使えないUSBケーブルですが、オーディオ用途限定だと面白い商品が出てきますね。

今回導入したのは、エルサウンドのデータ専用USBケーブルです。同社からは汎用性を考慮し、DC5Vを別口から供給するタイプも出ていますが、私が選んだのは単にバスパワーの供給ラインをカットしたシンプルな方です。バスパワーとオーディオ用信号を二股分離した高級品がオーディオ用で有名ですが、DDCの電源を外部から供給するのであれば、バスパワーは理屈の上では不要です。火のない処には煙は立たないわけです。

問題はVoyage MPD側から認識できるかどうかですが、上にも書いたように、X-DDCはバスパワーカットしたUSBケーブルでも認識可能であることが判っていたので安心して導入しました。この点では、いつもながら開拓者に感謝です。


何をやっても音が変わるとは、よく言われますが、その度合いは、アナログの方が判りやすい気がします。特にPCトランスポートの部分部分を弄った効果は、正直、都度明確にはわかりません。それでも積もるとやはり効果を発揮していることに気がつく・・・そんな感じではないでしょうか?アナログのお手本もあって、滲みのない、密度感のある音をデジタルでも追求しています。方向性はずれていないと思うのですが。
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pat_mthny7205さん、相互訪問

2012-09-23 10:03:27 | オフ会
ようやく秋らしくなった土曜日、GRFさんのブログを介して知り合ったpat_mthny7205さんと、相互のオフ会を行いました。車で30分ほどの距離ですので、1日での相互訪問となりました。GRFさんはご多忙で、今回は参加できませんでしたが、このようなきっかけを下さったことに感謝です。

午前の部は拙宅です。オフ会の選曲は難しいですね。なるべくご本人のブログの記事やいただいたコメントからストライクゾーンを探ったつもりでしたが、果たしでとうだったでしょうか?多分に砕けた選曲だったかも知れません。平行法をやっていますので、音の左右の広がりが感じられる曲を優先しましたが、この点でも偏りすぎたかなと、ちょっと反省。全体の2/3をデジタル、残り1/3をアナログで組んでみました。今のアナログ音源のラインナップからすると仕方ないところです。


移動途中、蕎麦屋で腹ごしらえして、pat_mthny7205さんのお宅へ。お住まいは昔私が住んでいた地域とも近く、懐かしさを感じながらの移動となりました。午後は日差しも出てきて、解放感のあるリビングは気持ちよかったです。採光に拘っているのがよくわかりました。ブログで見慣れた部屋に入る瞬間は、ヴァーチャルの世界からワープするような不思議な感覚があります。オフ会を重ねている方々も似たような感覚をお持ちでしょう。

システムは私のアプローチとは随分と異なります。ホーン式のユニット然り、デジタルのチャンネルデバイダ然り、マルチアンプ然りです。私はアナログもデジタルファイル再生も、最上流を弄っているわけですが、pat_mthny7205さんは、下流に注力されています。音の満たし方も異なります。拙宅は基本フラットで間接音重視ですが、内ぶりで直接音重視です。ある意味180度異なるといってもいいでしょう。オーディオの多様性を実感する1日となりました。


システムの中枢部です。ソニーのCDP→パイオニアN-50→マッキントッシュのプリから再度、デジタルに戻す辺りは、全くの想定外で俄かに理解できませんでした。デジタル直結だとボリュームコントロールができないとのことです。写真の右下に一部覗いているがA/Dコンバーターです。以下アキュフェーズのDF35→アンプ群となります。最下段のマッキントッシュのパワーアンプはウーハー用です。写真に写っていないアンプが他に2台あります。


午前中の選曲と違ってクラシックとヴォーカル主体で、落ち着いた曲を聴かせていただきました。音場の形成が普段聴いているそれと異なるので、慣れるのに1時間くらいかかりました。慣れてくると音楽に入れます。一連のヴォーカルを聴いて、声の出てくる位置の高さと奥行きが一貫していることに感心しました。ホーンからの直接音で形成されるものと思いますが、フラつきがちな拙宅との大きな違いです。ヴォーカルとの両立が課題と謙遜されていましたが、ピアノ、心地よかったです。

私の場合、SPはもちろんアンプも基本的にはメーカー品を手を加えずに使う立場です。ユニットにどの周波数領域を任せるかといった調整は、完成品を作るメーカー側に委ねているわけです。周波数に加え時間差の調整もあるので大変な作業となると想像します。完成品を買うことは?の愚問には、”ないでしょう”とのことでした。これを機に、実際に弄るかは別としてSPのからくりを学ぼうと思っています。ともあれ、pat_mthny7205さん、よき航海を!

一晩経って考えたのですが、自分が弄っているといえば、PCトランスポートの部分です。これは従来CDプレイヤーのメーカーに任せていた領域です。機器のどこかに自分で手を加えられる場所を持つことで、楽しみが広りますし、長く続けることにもつながると感じました。このような交流を行うと、自身のオーディオも多面的に振り返ることになります。
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名古屋特選品オーディオフェア

2012-09-16 08:41:11 | オーディオ
9月に入りましたが、なかなか暑さは納まりませんね。確か2年前も相当な残暑でしたが、彼岸を過ぎて急に涼しくなったのを憶えています。もう少しの辛抱でしょうか。オーディオファンにとってはオーディオショウが楽しみな季節になってきました。しばらくは大きな投資ができないので、この秋は情報収集に徹しようと思います。名古屋での所用に抱き合わせて、特選品オーディオフェアに寄ってきました。会場が電気文化会館に変わって、以前よりショウらしくなっていました。

移動の車窓からです。慌てて撮ったので傾いていますが、田園風景を前景とした夏の富士山はなかなかです。新聞で知りましたが、この後、初雪も降ったようです。


フェア自体へは、3時間ほどの参加でした。主に和田さんの講演に時間を割き、残りは併設の中古レコードフェアで時間を過ごしました。正直、今はあまり製品への関心がわきません。聴いたのは写真のアヴァンギャルドのトリオ等、およそ接点のなさそうなスピーカー群です。


会場に到着した時点で、残念ながら出番終了だったのが、YGアコースティックのKipod2 Signatureです。値段は依然高いですが、サイズが上位機種ANATより小ぶりで、使いやすさはこちらでしょう。11月のインターナショナルオーディオショウでは要チェックです。


USB-DACもまだ導入の段階ではないですが、変化が激しいので動向だけはチェックしています。規格が整備されたこともあって、DSDネイティヴ再生が広がっています。音源の入手経路に課題はありますが、ユーザーにとっては望ましい状況です。英国CHORD社もDSDネイティブ再生に対応してきました。8月にQute HD(右)を聴く機会があったのですが、今一つの印象でした。上位機種のQBD76HD(左)もDSDネイティヴ再生に対応したので、やはり有楽町で確認です。


10月のハイエンドショウは半日、11月のTIASは終日、時間を確保できればと思っています。
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オーディオで歌謡曲:太田裕美

2012-09-08 11:25:58 | POPS(邦)
2年以上も前になりますが、オーディオで歌謡曲を聴く事を記事にしました。記事の中では歌謡曲を聴く機会はあるものの個々のアルバムまで買っているのは4人(山口百恵、太田裕美、松田聖子、中森明菜)と書いています。アナログの導入で、このような縛りも緩まっていますが、デジタルでは状況はあまり変わっていません。今回は4人のうちの一人、太田裕美を取り上げます。年齢差は10年ですが、最も嵌った女性アイドルだったのかも知れません。

これまで太田裕美を集中的に聞いた時期が2度ほどあります。1回目は高校2年から3年にかけてで、Judas PriestやScorpions等へビィメタルを聴きまくってた時期です。それと同時並行で、カセットのベストアルバムを買って聴いていました。勿論オーディオではなくラジカセでした。明確なきっかけはなかったです。後期のシングル「南風」「さらばシベリア鉄道」「恋のハーフムーン」がトリガーになったのでしょうが、それだけではなさそうです。

2回目は社会人8、9年目の頃で、オーディオではB&WのCDM-1、ラックスマンのL-501sを購入した辺りです。CD選書というシリーズで個々のアルバムが発売されていて、少しずつですが揃えていきました。最近は紙ジャケで多くの歌手のアルバムを入手できるようになりましたが、当時は限られていました。同じソニー系の山口百恵と松田聖子は別格として、相応の購入層がいたことの表れでしょう。この当時集めたアルバムは今でも時々、思い出したように聴いています。

アルバム1枚を選ぶとすると、私の場合は『ELEGANCE』になります。これはファンの間でも定評のあるアルバムで、シングルカットされていない「煉瓦荘」「ピッツア・ハウス22時」が引き合いに出されます。この2曲は詩の内容も良くて、頭の中では、空っぽの畳の部屋や、夜中のレストランのイメージがすっかり固定化されています。声質がボサノバにも合っているの彼女の特徴です。このアルバムにも「Summer End Samba」があって、丁度今の季節に合う、けだるさを味わえます。


次点はこちらです。太田裕美の立ち位置は、歌謡曲とフォークの中間と言われます。新人賞を争っていた頃、弾き語りをやっていたせいか、通常の女性アイドルとは違う印象を持っていました。『12ページの詩集』は、その路線を地で行く作品となっています。曲の提供者を挙げると、荒井由実、伊勢正三、イルカ、谷村新司・・・。自身での作曲もあってシンガーソングライターぶりも発揮しています。このアルバムでは、何といってもユーミンの「青い傘」が気にいっています。


最後は番外編です。これは『太田裕美の軌跡~First Quarter』で、過去のシングル(両面)や未発表音源を6枚のCDにしたものです。現在は新品での販売はなく、アマゾン中古で数万円となっていました。普通はここまでは手を出しませんね。この中に77年のみんなのうたで放送された「あじさい」(三枝成章作曲)があります。TV音源でモノラルですが、曲の雰囲気といい、ヴォーカルがポッと浮かぶ感じといい、梅雨時に聴きたくなる一曲です。今はYouTubeでも普通に見れるかと思います。


太田裕美の以外の3人も紹介したいと思いますが、このペースでやってるとあと6年かかってしまいます(笑)。
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NASまわりの環境改善

2012-09-02 11:19:39 | オーディオ
ステレオサウンドの秋号が発売されました。10日過ぎに買う感覚が残っているので、まだ違和感あります。記事は斜め読みしただけですが、デジタル再生の特集や、オーディオファイル訪問などの記事があって、個人的にはいい感触です。DSDファイルのネイティヴ再生の話題もありました。ネット上の話題とSS誌記事のタイムラグが無くなることはいい事だと思います。DSD再生は音源をどうするのか、ハイレゾ以上に悩ましい問題があります。それでもPCMデータをDSDファイルに変換しネイティヴ再生した音が良いとなると、手持ちのCD音源が俄然活きるので気にはなります。


今回はNAS周りの環境の話題です。現在、音源は3台のNAS(SSDタイプ)に分散して格納しています。写真は連休時のNAS周りの様子で、この時はNASは2台でした。ただ、NASには付属のACアダプターではなくエーワイ電子のアナログ電源を充てているので、この様な状況になっていました。他にHUBも必要ですし、Voyage MPDが入ったボードPC(ALIX 2C3)も必要になります。このままNASが増えると、配線も配置もややこしくなることが予想されました。


床からの振動対策含めて、ラックの活用を決めました。選んだのはクアドラスパイアのQ4 midiという小型のラックです。Q4 midiの横にあるのは中村製作所のアイソレーショントランスNSIT-70Rで、現在はALIX 2C3の足元(正確にはALIXに繋がるエーワイ電子のアナログ電源の足元)に使っています。NSIT-70Rのすぐ横には先日の記事で紹介した可動間仕切りがあります。


横から見るとこんな感じです。エーワイ電子のアナログ電源は結構な台数を導入してます。この電源、それなりに熱くなりますので、重ね合わせを避ける意味で3D化を図りました。これまで、アナログ電源のスイッチを何かの拍子でオフにしてしまい、NASの電源供給がストップすることがありましたが、今後はなくなるでしょう。電源ケーブルは短距離のものを作成しました。パーツは
 電源ケーブル:オヤイデPA-23
 プラグ:パナソニックWF5018(ホスピタルグレード)
 ICEコネクター:オヤイデC-029
となっています。


音としての効果は、細かく検証していません・・・。とは言え、整理されると心理的な余裕ができるのは確かで、より音楽に没頭できるはず、と弁明だけしておきます。NASはメインシステムのみならずセカンド、将来的には階下のリビングでも共有するので、環境は整えておきたかったわけです。4台目のNASも同じ仕様のものを購入済みで、今後、ハイレゾやDSD音源が増えてきた際の備えにと思っています。
コメント (2)
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