珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

Paranoid, Blizzard of Ozz

2011-07-31 10:28:11 | ハードロック/メタル
眺めるしかできませんが、最近、アナログレコードを買い始めています。ジャンルは全くバラバラで、たいていはCDで音源を所有している盤です。昔なつかしいロックも対象の一つで、写真は最近買ったBlack Sabbathの名盤『Paranoid』です。SACDも出ているようですが、私は迷わずアナログです。気に入ったアルバムが新盤で購入できるとわかれば、なるべく買おうと考えています。


高校当時、Black Sabbathや初期のJudas Priestのように、宗教色の入ったハードロックに何故か惹かれるところがありました。別に深い意味はなく、プログレシッブロックのような渋さを求めていたのでしょう。『Paranoid』は当時、レンタルレコードをダビングして聴きました。ZEPのような華はありませんが、そのシンプルかつ重厚なサウンドを、今でも装置の前で頷きながら聴いています。その後メンバーチェンジが激しいですが、やはりオリジナルメンバーでこそBlack Sabbathだと思います。


Ozzy Osbourneをリアルタイムで聴いたのは、Black Sabbath脱退後のソロ活動においてです。ファーストアルバム『Blizzard of Ozz』のスケール感にいきなり圧倒されたのを憶えています。水を得た魚のように伸び伸びと歌うOzzyを支えていたのは、間違いなく若きギタリストRandy Rhoads(残念ながら飛行機事故で25才で他界)のプレイです。ロック/メタルファンの間でもOzzyに対しては好き嫌いが分かれると思いますが、Randy Rhoadsの熱演ならば誰しも納得じゃないでしょうか。


Voyage MPDでロックやメタルを聴いていると、以前よりドラムの存在感が増していることを感じます。その理由には低音の力強さだったり、音場の広がりだったり、複数の要素が絡んでいると思います。果たしてアナログで聴くドラムはどんな音なのか、これも先の楽しみの一つです。
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庄野真代コンサート、よこはまマリンコンサート

2011-07-24 13:26:04 | ライブ
なでしこJAPANが世界一を決める直前の週末、毛色の異なる2つの記念コンサートに行ってきました。一つは庄野真代さんの35周年記念コンサート、もう一つはよこはまマリンコンサート(クラシック)で、こちらは第20回目の節目です。

POPS(邦)の記事でも触れましたが、70~80年代に活躍した邦楽の歌手の中には、今でも活動を継続されている方がいます。当時の曲をオーディオでいかに新鮮に聴くかは大切なテーマですが、現在の活動に触れることも同じように大切にしたいと思うようになりました。真代さんは今でもボランティア活動や歌の先生もやられていて、コンサートの翌日には東北方面の予定があったようです。忙しいながらも充実の日々を送っているように映りました。


往年のヒット曲はもちろんですが、アルバムからのピックアップもあって、聴きたい曲はほぼ網羅されました。ピアノだけでなくギターの弾き語りも披露されて、アーティストとしての側面も。ゲストの叶 正子さん(サーカス)によると、かつてサーカスのメンバー探しの際、真代さんを誘ったこともあったようです。当日は幻のサーカス版「アメリカン・フィーリング」を聴くこともできました。バックのミュージシャンも真代さんとの活動が長いのでしょう、演奏は勿論、それ以外の場面でも一体感がありました。


翌日は、横浜みなとみらいホールで開かれたマリンコンサートです。クラシックのコンサートへ家内と出かけるのは何十年ぶりでしょうか。もしかしたら結婚後初かも知れません。横浜で活躍する音楽家の団体「横浜音楽文化協会」が主催するこのコンサート、毎年7月のこの時期に、テーマを変えて開かれてきました。恥ずかしながら、コンサートの存在を知ったのは最近です。実は、みなとみらいホールを訪れるのも初めてでした。目の前は何度も通ったことがありますが、燈台下暗しとはこのことです。


今回は20回目のコンサートであるため、数字20に関連のある曲が取り上げられていました。有名なところでは、サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン作品20、モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番です。何故かマリの金婚式(50年の記念のはずですが)も取り上げられていましたが。生でピアノ協奏曲第20番を聴くのは今回が初めてです。この曲を好きなオーディオファンは多いと思われますが、私も、内田&テイト盤を良く聴きます。今回のピアノは伊藤恵さんです。席は2階の遠方でしたが、力強いピアノを堪能することができました。


両コンサートを通じて感じるのは、やはり継続は力であること、です。35年、20年という年月は気が遠くなるくらい長い年月ですが、1年1年、いや1日1日の積み重ねがあってこそなのでしょう。なでしこの澤選手の「長いことやってきて良かった」のコメントも同じことを指しています。ネットを回っていると、オーディオ歴30年、40年という例が珍しくありません。やはりオーディオも継続が大事ということでしょうか。
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Voyage MPD 振り返り(設定編)

2011-07-17 08:42:55 | オーディオ
連日の猛暑にうんざりとしますが、そんな中、なでしこJAPANの快進撃は清涼剤のようです。スウェーデン戦では、サイドバックの鮫島選手の突破が目につきました。最後の難敵が残っていますが、最高の結果となるよう応援します。

今回は、Voyage MPDの設定、チューニングに関するメモ、忘備録です。汎用的な内容ではありませんので、ご了解ください。Voyage MPDは、各種の設定を変えることで、自分好みの音にチューニングすることができます。私も諸サイトを参考にチューニングを施していますが、最近はあまり弄っていません。項目が多岐にわたり、結局、それらの効果を検証する時間がとれず、集中力も維持できません。

したがって、基本的な設定変更しかやっていません。現在の音に不満がないこと、Voyage MPD自体が進化中なので、一旦様子見を決めているところです。以下は、現在私がやっているチューニング内容です。
1)MPD 0.17へのバージョンアップ
私はお手軽にできるバイナリでのインストールにしました。これによりMPDの動きをCPU負荷と関連付けて制御できるようになります。

2)mpd.confの設定
mixer_type "disabled"
audio_buffer_size "2048"
buffer_before_play "100%"
realtime_option関連は、memlock, stack_reverse, heap_reverseはコメントアウト
player_priorityは "FIFO:47"
にしています。

3)rc.localの設定
chrt -f -p 52 `pgrep irq/15-ehci_hcd`
chrt -f -p 52 `pgrep irq/15-ohci_hcd`
chrt -f -p 50 `pgrep sirq-timer/0`
chrt -f -p 47 `pgrep mpd`
chrt -f -p 48 `pgrep cifsd`
setpci -v -d 1022:2094 latency_timer=ff
setpci -v -d 1022:2095 latency_timer=ff
 (irq/15-ehci_hcdなどの表記は環境に依存。あくまでも自分の場合の例です)

全体をまとめると、プレイヤーの優先度を下げ、USBの入出力関連の優先度を高めていることになります。

現在、SSDタイプのNAS2台使用しています。一つはPops(洋)、Pops(邦)、ROCK用、もう一つはJazz、Fusion、Classic用にしています。複数台のNAS接続も簡単で、/etc/fstabの設定は、下記のようにしました。
//192.168.0.2/share /mnt/public cifs username=*****,password=voyage,uid=root,iocharset=utf8 0 0
//192.168.0.5/share /mnt/public2 cifs username=*****,password=voyage,uid=root,iocharset=utf8 0 0。


こちらは再生ソフトGMPCの画面です。publicとpublic2がそれぞれのNASに対応しています。今のところNASは足りていますが、将来、3台、4台となっても設定は大丈夫でしょう。


さすがに最近の猛暑では、真空管に灯を入れることが憚られます。節電要請もあり、しばらくはメインシステムの利用機会が減るでしょう。現在、Voyage MPDはメインシステム直結していますので、必然的にVoyage MPDと接する時間も減ることになります。この夏はサブシステムのテコ入れに、充てようかとも考えています。
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1988年、旅先で

2011-07-10 08:36:36 | POPS(洋)
旅先で聴く音楽には一期一会の感覚があります。脈絡もなく聞こえてきた音楽を、年数たっても憶えているのも不思議ですし、そのような曲を改めてオーディオで聴くのも楽しいものです。ここ数年はiPodのおかげで外で音楽を聴く機会が増えましたが、想定外の曲がかかるという点ではやはりラジオやTVに軍配が上がります。今回のPOPS(洋)では、1988年の欧州旅行で触れた曲を紹介ます。

当時、学生の卒業旅行で海外という選択は、一般的になっていました。私もフリーの学生向け格安パックを利用して、約1月、イギリス→スペイン→スイス→イタリア→ドイツ→フランスと回りました。一応著名なスポットは抑えましたが、むしろグリンデルワルトでスキーしたり、ナポリでマラドーナの試合を見たり、夕刻、鐘の鳴り響くフェレンッェの街を見下ろしたり・・・無計画に楽しんだことの方が印象に残っています。

初めて経験する時差ぼけにようやく慣れた頃、ロンドンの街中で聞こえてきたのが、Heartの「Alone」でした。ヒットしたのは前年ですが、不意に異国の地で聴くと、それ自体が旅の要素になります。昔も今もロックは男性ヴォーカルに偏重して聴いていますが、Blondieと並んでHeartは例外です。ヴォーカルに個性があればハードな演奏とも渡り合えるということでしょう。アルバム『Bad Animals』は前半にいい曲が詰まっていて、冒頭から疾走する感じが心地良いです。


スイスのどこだったかは曖昧ですが、朝食を運ぶウエイターさんが口ずさんでいたのが「La Bamba」です。すっかり映像は忘れましたが、当時、スタミナドリンク(大正製薬のサモンらしい)のCMで使われていました。特にLos Lobosのファンではないので、所有しているのは映画La Bambaのサウンドトラックのみです。様々なCMでも使われていますので、その陽気で親しみやすいメロディは多くの方がご存じでしょう。


最後はGeorge Harrisonです。パリの安ホテルでMTVを見ていたとき流れていたのが、ヒット曲「Got My Mind Set on You」でした。私は、いわゆるThe Beatles世代ではなく、リアルタイムでの接点は各メンバーのソロ活動に限られます。上記ヒット曲絡みで『Cloud Nine』を買いました。アルバムとしての纏まりがあって、George Harrisonのヴォーカルは勿論、ギタープレイも楽しめる1枚です。因みにジャケットのギターは、The Beatlesの初期に使用していたモデルのようです。


先日の北海道旅行でも、ホテルの朝食でTOTOの「Rosanna」が、遊覧船の中でMy Little Loverの「Hello,Again~昔からある場所~」が聞えてきて、おもわずニコリ。音楽の引き出しが多い方が、旅も楽しめると思いませんか?
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歌謡曲に浸る

2011-07-03 08:31:42 | その他
6月25日(土曜日)、お茶の水のStudio K's で開かれたイベントに参加してきました。キャンディーズを始めとする女性シンガーの曲を5時間にわたって聴くという、オーディオのイベントとしては極めて希有な企画でした。Voyage MPD導入後、様々な音楽を聴いていますが、歌謡曲でも発見があり、ちょっと嵌っています。かかる曲がシングル盤が中心で必然的にアナログを沢山聴けることもポイントでした。

キャンディーズが解散したのは、私が中学に入学した年です。中学以降、興味がニューミュージックや洋楽に移行したこともあり、彼女らの曲を積極的に聴くことはありませんでした。ただ、全く無関心だったわけではなく、解散後3年ほどたった高校当時、NHK-FMの「ひるの歌謡曲」のエアチェックを親に頼んだ事を憶えています。その頃、復帰したランちゃんの深夜放送「通り過ぎる夜に」も時々ですが聞いていました。

結局所有しているキャンディーズのCDはベスト盤1枚のみです。「つばさ」を含む18曲のシングルが入っている盤で、コアなファンでなければ十分でしょう。お陰でイベントでかかった17曲も既知の曲として聴くことができました。個人的な好みは、「やさしい悪魔」「わな」「アン・ドゥ・トロワ」といった、活動終盤の大人路線の曲です。「わな」では珍しくミキちゃんがメインです。カムバックして出したスマッシュヒット「夢・恋・人。」を聴いても、歌の上手さはやはりこの人が一番と思いますね。


この日のメインはキャンディーズでしたが、それでも全体の4分の1程度で、残りは昭和歌謡&アナログどっぷりコースでした。アナログは盤の品質にも依りますが、確かにCDやSACDより上と感じさせる場面がありました。ただこの分野のアナログ盤を集めるのは昨今の中古レコード店の縮小を考えると相当困難でしょう。私の場合はやはりデジタルが基本で、それをアナログを手本に改善する・・・これしかないように思います。デジタルであれば幅広く音源の入手が可能です。

何はともあれ、貴重なシングル盤を持ち寄って聴かせていただいたことに、感謝しています。震災前の記事でやはり聖橋からの写真をUPしましたが、随分と緑が濃くなっていることがわかります。もう夏の到来ですね。
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