珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

黒川山・鶏冠山 in 山梨

2015-02-22 09:43:49 | その他
昨日、メンバー3名で山梨県の黒川山・鶏冠山に登ってきました。天候次第ではとても入れない山域ですが、晴天の下、ちょっとした雪山を楽しんできました。昨年クラスの大雪だと、仮に晴天であっても登れないでしょう。既に登山者が入っていたのでラッセルの必要はなく、トレースで済みました。アイゼンも不要でした。風がほとんど無かったのも幸いでした。富士山、南アルプス、奥秩父の山々の眺めを満喫、下山後は笛吹川フルーツ公園のぷくぷく温泉で汗を流しました。山はまだまだ春は遠いといった感じでしたが、これからは雪の高さも徐々に下がっていくことになります。

中央高速道を勝沼で降りて、ぶどう園を抜けて青梅街道の柳沢峠に向かいました。このあたりは甲州市になります。昔の塩山市や勝沼町他が合併してできた市です。


山自体が非日常の空間ですが、こうして雪山に入ると尚更その感覚が強まります。金曜日は仕事の帰りが遅かったのですが、凛とした空気に包まれるとスパッと忘れることができます。平日の夜の音楽聴きもそうですが、オンオフの切り替えは大切ですね。


黒川山ピークの展望は今一つでしたが、少し離れた場所に景色の見事な展望台がありました。こちらは奥秩父の名峰群です。甲武信ヶ岳、国師ヶ岳、金峰山と続いています。甲武信ヶ岳の辺りは信濃川の源流があり、稜線の向こうは信濃の国となります。ちなみに足元の道路が青梅街道です。右に進めば丹波、奥多摩方面となります。


富士山も見事でした。山梨側からだと形が整っていますね。手前の稜線が大菩薩嶺です。富士山を眺めるなら大菩薩嶺からの方が望ましいです。昔懐かしい500円札の裏面は、さらに大月方面へ南下した雁ヶ腹摺山からの富士山です。


南アルプス連峰です。この冬は、いつになく南アルプスを見る機会が多い気がします。


中央右の黒い三角が甲斐駒ヶ岳、その左が仙丈ヶ岳です。甲斐駒やその左に続く鳳凰三山の黒さに対して、仙丈や北岳の白さが対照的です。同じ南アルプスでも標高や位置関係でずいぶんと表情が変わります。伊那側にある仙丈ヶ岳は普段見れませんので、登った甲斐がありました。


南アルプスの盟主、白根三山(北岳、間ノ岳、農鳥岳)に、


南アルプス南部のジャイアンツ(塩見岳、荒川岳、赤石岳、聖岳)です。ずっと眺めていても飽きません。


他の登山客がいなかったのと、来る気配もなさそうでしたので、この展望台で昼食にしました。EPIガスでお湯を沸かし、カップラーメンを作ります。EPIは学生の頃からのお付き合いです。市場ではこれかイワタニか、いずれかが多いです。結局、その後も展望台に人は来ず、眺望を独占しての贅沢なランチとなりました。


この地域は上空が飛行機のルートになっているのか、やたら飛行機雲が目立ちました。ちょうど飛行機雲が作られている瞬間を切り取ってみました。


黒川山と鶏冠山は目と鼻の先です。鶏冠山は頂上から絶壁となっていて、スリリングでした。


鶏冠山の頂上から、大菩薩嶺と富士山のツーショットです。


再び柳沢峠に戻り、温泉に向かいました。当初予定していた大菩薩の湯が土曜日にも関わらず休館で、急遽、笛吹川フルーツ公園の上方にある、ぷくぷく温泉に変更しました。


お風呂場にカメラは持ち込めませんが、こんなシーンを見ながら露天風呂に入ったとご想像ください。


帰りは3者3様となりました。私はJR線のぶらり旅で八王子へ、もう1名は勝沼ICから高速バスで新宿へ。ドライバーさんは翌日がスキーのようで、このまま諏訪へ北上しました。次の企画、七面山からのダイヤモンド富士での再会を約束して散会となりました。企画の内容が内容だけに晴れて欲しいです。勝沼ぶどう郷駅からは甲府方面の夜景が綺麗でした。あと1ヶ月半もすると、この地域は桃源郷となります。それも気になります・・・。
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名古屋オーディオフェスタ

2015-02-20 05:40:30 | オーディオ
先週の土曜日、関西出張からの帰りに名古屋で下車、オーディオフェスタ・イン・ナゴヤに行ってきました。大阪、京都までは曇りでしたが、米原では雪一面となり、岐阜羽島あたりで雪が消える予想通りの車窓でした。エスカで矢切亭主人さん、RIRAさんと待ち合わせし、まずは、腹ごしらえです。矢切亭主人さんには、かつて、人気のとんかつ店「あさくら」を紹介いただきました。矢切亭さん=食べ歩きというイメージがすっかり定着していますが、今回はいくつかの候補から「想吃担担面」を紹介いただきました。麺が無くなる頃にはびっしりの汗。それでも蓮華を動かす手が止まりません。ご馳走様でした。


お腹を満たし、地下鉄を乗り継いて向かったのは名古屋国際会議場です。バブル期に開かれたデザイン博の会場になりました。入場者数に四苦八苦した横浜博覧会と違って、デザイン博自体は成功だったようです。この時は気づきませんでしたが、巨大なスフォルツァ騎馬像がガラス越に見えます。


オーディオフェスタとはいえ、あまり歩き回ることはしませんでした。一番長居したのがナスペック(ウィーンアコースティック取扱い)のブースです。昨秋、ダイナミックオーディオで試聴した新SP、LISZTのデモをやっていたので、センターポジションを確保して臨みました。昨今の円安の影響か、国内のメーカーのブースの方が賑わっていましたが、逆にこちらはかなりの余裕。その分、スタッフともいろいろ話すことができました。LISZTの印象も昨秋の試聴同様によかったです。LISZTの背は高いですが、ミッドウーハーとツィーターが同軸で首振り可ですから、部屋への対応性はありそうです。


バークレイ・オーディオ・デザインのDACです。定評のあったAlpha DACが進化し、Alpha DAC Referenceとなって登場です。昨今のファイル再生時代に敢えてUSB入力を排除という拘りです。価格が倍になったのは置いておくとして、一風変わったこのDAC、何か訴求するものがあります。


DACにUSB入力が無いので、結局、USB-DDCが外付けで必要になります。これだけで30万です。USB-DDCと単体DACを別躯体にするとい点では拙宅も同様ではありますが。


横浜に戻ることにご配慮いただき、早めに感想戦となりました。矢切亭主人さんに、名物居酒屋、世界のやまちゃんを予約いただきました。名古屋は何度も出張で出かけましたが、金山で飲む機会は実は初めてです。土日でしたが、名古屋のビジネス街の雰囲気を楽しみました。


勿論、手羽先もいただきました。手に油はつきますが、ビールとの相性は抜群ですね。


矢切亭主人さん、RIRAさん、半日間でしたが、お付き合いいただきありがとうございました。このところ、新幹線で通り過ぎることの多い名古屋ですが、楽しい半日を過ごすことができました。東京、横浜でもまた交流いたしましょう。RIRAさんからご紹介いただいた、カーボンインシュレータは、お手頃なので遊んでみようと思います。

P.S. 担担麺のスープに、黒酢を混ぜたら辛みが無くなりマイルドに激変しました。黒酢は味の違いを楽しむようにと、お店が用意しています。オーディオで激変と言う言葉を聞きますが、まず、これほどの変化は無いでしょうね。
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STEPS AHEAD ライブ@ブルーノート東京

2015-02-15 13:49:35 | ライブ
建国記念日に、Giuliaさんとブルーノート東京で行われたSTEPS AHEADのライブに行ってきました。コンテンポラリージャズという分野は、あまり接点がなかったのですが、このこところジャズを聴く対象が広がっていて、タイムリーな企画となりました。メンバーの1人、ブラジル人女性ピアニストEliane Eliasさんの演奏も楽しみでした。所有しているアルバムのジャケットからすると大分貫禄がついた姿に、ラテンのおばちゃんの宿命のようなものも感じましたが・・・。

ライブは夕方からで集合時間の15:30まで余裕がありました。穏やかな天候の下、田園都市線の駅まで散歩がてら歩いてみました。1ヶ月前に最初の一輪が咲いた近所の梅も、見頃を迎えていました。花粉も飛び始めたようですし、また一歩春めいた感があります。


STEPS AHEADの面々です。ユニットを率いるのは御年77才のヴィブラフォン奏者、Mike Mainieriさんです。このユニットはもう30年以上、コンテンポラリージャズを牽引してきたと、チラシにあります。過去にもMichael Brecker、Eddie Gomez、Steve Gaddら錚々たるメンバーが参加しています。この日のベースのMarc Johnsonさんは、Bill Evanceと組んだ最後のベーシストだったと、事前にGiuliaさんから教えていただきました。往年のジャズの巨匠に接するのはオーディオ再生を介してのみ、となりましたが、間接的であってもリアルに巨匠を感じられる機会は大事にしたいです。


前方中央の席を選びました。ヴィブラフォンやピアノがこの至近距離です。おかげでMainieriさんのバチ裁きだけでなくフットワーク(ペダルで音の持続をコントロールします)も楽しむことができました。スクリーンは今後のライブの予告です。懐かしいChaka Kahn、未だに健在のようです。


全くの予習無しで臨みましたが、洗練されたクロスオーバーの世界を堪能しました。個々のプレイヤーの個性は異なる分、その融合が面白かったです。Mainieriさん、年齢を感じさせない軽快さで場をリードします。時折ニヤリとするMarc Johnsonさん、長めにソロを弾く場面がありましたが、ライトで浮かび上がった姿は哲学者の様です。会場の目線を一点に集めていました。Giuliaさんによると、ピアノのEliane Eliasさんはいつもより控え目で裏方に徹した演奏とのことでした。それでも自身の「The TIME IS NOW」ではノリノリの演奏で会場も盛り上がりました。Marc JohnsonさんとEliane Eliasさん、ご夫婦だったこと、後で知りました。

演奏後は会計に向かう人、余韻に浸る人、食事と会話を続ける人、様々です。


我々は表参道方面へ戻って、イタリアンレストランにて感想戦です。こちらばかりアルコールが入って恐縮でしたが、ライブの話、オーディオの話などさせていただきました。GiuliaさんのLINNを中心としたシステムの進展も気になるところです。銀座のお店で試聴する際にはお声かけください。


中高生の頃は、邦楽・洋楽路線でしたので、フュージョンやクロスオーバーは傍らの存在でした。その後オーディオを介してジャズやクラシックを聴く頻度が増えました。ジャズはハードバップを聴くことが多かったですが、最近はMiles Davisや Bill Evanceを聴く頻度も上がっています。50、60年代から時代を遡るのか、下るのか、幅の広げ方は流れに任せてと思っていましたが、どうやら下る方向を選んだようです。以前、楽曲紹介で取り上げた木住野佳子さんも嘗て、Marc Johnsonさんとの共演がありました。ジャス喫茶やライブを交えながら、ジャズの引き出しを増やしていこうと思います。
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須磨から京都へ(2)

2015-02-08 21:17:02 | その他
Philewebでミネルヴァさんの京都ジャズ喫茶巡りに触発され、須磨の後は京都と決めていました。何だかんだで京都に着いたのは14時近かったと思います。途中、新大阪で敦賀行の新快速に乗り換えましたが、1県2府を跨ぐ移動だっため、相応に時間がかかってしまいました。移動途中に昼食を摂る手もあったのですが、京都を訪れたら行きたくなるイノダコーヒまで我慢しました。三条の本店の雰囲気が好きなのですが、時間が押していたのでポルタ店にしました。厚みあるジューシーなカツサンドに、酸味と甘みが合わさったミルク入りコーヒーでお腹を満たし、市営地下鉄で今出川まで北上です。


同志社大学と京都御所の間を通る今出川通りを東へ移動し、最初に下鴨神社を目指しました。婚礼のシーズンではありませんが、この日も複数のカップルさんが式を挙げられていました。こういったシーンは、いつも微笑ましくなります。


表参道を歩いていて気づいたのですが、どうも雰囲気が華やかです。理由は若い女性の比率だったようです。えんむすびの神様で有名なんですね、こちらは。拝んでいるのは女性ばかりでした。勿論、私がここで拝んではおかしなことになりますので、干支ごとに用意された別の神様を拝んできました。


表参道と並行する裏手の散策路には小川が流れていました。喧騒が遠いせいか、せせらぎが耳に優しいです。お薦めです。


下鴨神社を後にしてジャズ喫茶Murraを目指しました。ミネルヴァさんは、いくつかのジャズ喫茶、名曲喫茶を紹介されていましたが、コーヒーの美味しさの記述に惹かれ、Murraを選びました。記事を読んでいたとはいえ、いざ入るとなると、緊張します。ジャズ喫茶への先入観に加えて、京都という場所柄も影響したでしょう。それでも実際入ると、少しクセになりそうな不思議な空間でした。お店のライブの関係で滞在時間は45分ほどでしたが、噂通りの美味しいコーヒーと共に濃い滞在となりました。少し間をおいて、また訪問したいですね。


最初は勝手がわかりませんでしたが、カウンター席を勧めていただきました。ちょうど先客がお二人いて、その間の席でした。緊張のボルテージはさらに上がりましたが、マスターや隣の方から声をかけていただき、緩みました。京都にはジャズ喫茶が少ないそうです。横浜のちぐさの話題も出ました。聴いたレコードは結局2枚で、ハンクジョーンズにスコットハミルトンでした。盤のコンディションがよく、音には力があります。リスポジどうのこうのは関係ありません。何せSPに背を向けてますので(笑)。こういった場所で授業料を払ってジャズを聴くと、ますますジャズが好きとなる・・・そんなスパイラルが待ってるのでしょうね。


Murraを17時に出て、高野川の川沿いを歩きました。しばらくはまだ興奮が余韻として残っているようでした。


出町柳近くで賀茂川と高野川が合流し、以降は鴨川となります。ちなみに右から合流している川が高野川でMurraのある方面です。その合流地点には飛び石が配置され、川岸を行き来できるようになっていました。盆地の京都は周囲が山に囲まれています。一汗かいて山の上から京を眺めるのも一興だと思いました。


最後は寺町通りの村上開新堂です。イノダコーヒ同様、こちらも池波正太郎つながりです。氏の好物であった好事福櫨(こうずぶくろ)を家族の分、予約していました。保冷剤の持ちは4時間程度で横浜までギリギリでしたが、新幹線の時間を逆算してお店に行きました。レトロなたたずまいは相変わらずで、安心しました。


年末にNHKで放送していた、京都を舞台にしたドラマ(常盤貴子さん他)が、印象に残ったこともトリガーになったのかも知れません。京都人しか知らない愉しみもあるのでしょうが、逆によそ者ならではの楽しみ方もあるはず。いいタイミングできっかけをくださったミネルヴァさんにも感謝です。
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須磨から京都へ(1)

2015-02-08 12:12:05 | その他
昨日、関西出張の帰りを利用して、須磨の山登りと京都のジャズ喫茶を楽しんできました。兵庫県には○△アルプスと呼ばれて親しまれている低山があります。今回登った須磨アルプスもその一つで、登る機をうかがっていました。同じ兵庫でも少し内陸に入ると、山は白銀の世界でしょう。近郊の低山は夏だと暑すぎて登る気になりませんが、シーズンオフの冬は天候さえ良ければ狙いめとなります。神戸は山と海の距離が近く、さらに両者の間に大都市が展開されていて、景観がとてもダイナミックです。土地々々ならでは景色があるので、山の魅力は標高だけではないですね。では、まず須磨編から。

須磨浦公園のロープウェイ乗り場を横目に通り過ぎ、まずは鉢伏山へ登ります。須磨は六甲全山縦走路の起点になっています。


しばらく登ると須磨の海岸や神戸市街が見えてきました。ここまで来ると体も温まります。


西に目を移すと明石大橋、そして淡路島です。淡路島にも登りたい山がいくつかあります。諭鶴羽山(ゆづるはさん)は、その筆頭で、四国や和歌山の景色を見れたら最高でしょう。


途中、六甲全山縦走路の看板がありました。終点は宝塚です。市が開催に絡む縦走企画が11月にあり、結構人気があるようです。陽が短い時期だけにヘッドランプは必須です。


時折覗く神戸の街並みを楽しみながら先を急ぎます。


縦走路が一旦、団地に入るのは、大都市近郊ですから仕方ありませんね。前方の山がこの日の横尾山ですので、ここは一旦、下界に降ります。


メインの横尾山を通過し、ハイライトの須磨アルプスを通過します。茶色の岩肌が目立つ、少々スリル感のあるルートを進みます。道の左右が急に落ち込んでいるので、馬の背と呼ばれています。


大部分を降りて振り返ると、なかなか迫力のある光景でした。この後、もう一山越して、山陽電鉄の板宿駅に向かって下りました。陽光に霞む神戸の街や椿の花が落ちているの見て、先週の西方寺の梅に続いて、春近しを感じた次第です。


登山に須磨を選んだ理由がもう一つありました。定位の実験で使った音源は、K&Kさんからいただきました。百人一首をソプラノで聴く企画CDからのピックアップです。歌は源兼昌の、
 淡路島 かよふ千鳥の 鳴く声に
 幾夜ねざめぬ 須磨の関守
で、寒い季節の関守の寂しい心境を詠ったもののようです。この方面は全く明るくありませんが、ゆかりのある関守稲荷神社を訪ねてみました。神社内の掲示に拠ると、須磨の関の実際の場所ついては、諸説あるようです。
 

お昼は京都で摂りたかったので、再び須磨駅に戻ります。続きは京都編で。
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