2月18日、久しぶりにMFさんのお宅を訪問しました。2022年の1月のFomula PC試聴以来ですから、約2年ぶりの訪問となりました。私自身はコロナ禍に導入して以降、ずっとMFPCのユーザーですし、昨年末、新たにN100という小型のMFPCを導入しました。その後、バックグラウンドで動くプロセスのカットや、Windows11のアップデート対策を相談する中で、訪問のお誘いをいただいた次第です。手持ちのN100のメンテナンス兼ねて伺うこととしました。今後の拙宅のPCオーディオの方向性を大きく左右しそうな、訪問となりました。
舎人ライナーに乗るのも2年ぶりになります。地震の影響で、運行できなかった時期があったと記憶が、調べてみたら前回訪問よりも、さらに前の出来事でした。大きいニュースであっても、数年経過すると前後関係が曖昧になってしまいます。舎人公園駅でMFさんにピックアップいただきました。
MFさんのシステムは、大幅に変わっていました。DALIのHELICON 400 MK2 、LUXMANのプリメインアンプL-509X は、最早ありません。諸事情でオーディオを縮小されたことを、人づてに聞いていました。一方、ご専門であるPCオーディオの追求は、継続されていると伺っていました。最近はChat GPTも活用して、より良い音の追求をされているようです。とは言え、流石に下流がないと効果も確認できません。音楽を聴く上での物足りなさもあったと想像します。と言うわけで、必要最低限のシステムを構築されていました。
導入されたのはEdifireという中華のアンプ内蔵のパワードスピーカーです。2WAYのブックシェルフ型で、スタンドも用意されていました。拙宅でもDDCは中華ですが、全く問題無く使えています。DACやアンプのみならず、中華SPも選択肢の一つになったようですね。ボリュームや帯域バランスの調整はSP側で行います。リモコンで音量の上げ下げを指示すると、都度、緑のランプが点滅します。音出しにはご苦労があったようです。それもで従来の音は記憶されていますし、オフ会を開けるレベルに仕上げられていました。
手前のグレーの筐体がMFさんのN100、その上の筐体が私のN100です。実にコンパクトなので、簡単に持ち込めます。その奥がifi-audio のZEN DACです。ZEN DACは2年前にも導入されていました。Hugo2かららの乗り換えという点では、1月に訪問したgenmiさんも同様です。PC上の再生ソフトは前半がRoon、後半がMFさんが開発されたpython playerでした。ちなみにpythonはプログラム言語です。プログラミングのスキルがあれば自分で再生ソフトを作れるわけです。これも一種の自作と言えるでしょうか?
まずはRoonで、①他のPCからN100へ再生指示、②N100で完結の2パターンで比較しました。普段、②を聴いていることもあり、②が聴き易く、ベールが剥がれる印象を持ちました。以前は、複数PCへの分散が主流でしたが、PCの高性能化、低消費電力化により、1台のPC完結でも同等以上の音を出せるようになったようです。続いてpython playerを初めて聴かせていただきました。低音が沈むと同時に、中高域の存在感が増します。PCの再生ソフトを変えるだけで、あたかもオーディオ機器をグレードアップしたような変化が生じることに、改めて驚きました。
オフ会の最後に、python playerを当方のN100にインストールしていただきました。早速、自宅に戻ってから拙システムでのpython playerの出音を確認しました。python playerには①WAVファイルを読み込む版と、②WAVファイルから派生させたanalyzed形式のファイルを読み込む版があります。後者の方が再生中の変換処理が無い分、処理負荷は下がります。さらにpython playerは、ファイルを一旦メモリーに取り込んで再生する、ASIOと呼ばれる標準的なI/Fを介さない等、いろいろと工夫されている模様です。
効果は、別記事で纏めたいと思いますが、analyzed形式による再生は、とても素晴らしいと感じます。「最上流で取りこぼした音は、取り戻せない」とは、よく言われる言葉ですが、再実感しました。MFさんの探求心に頭が下がります。私は比較的同じ音源を聴く傾向があり、楽曲の検索性よりは、音を重視します。オーディオタイムの冒頭で、少しずつですがanalyzed形式への変換作業を進めている次第です。オーディオのこと、その他のこと、いろいろと考えさせられる訪問となりました。MFさん、ありがとうございました。