珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

岩戸山~十国峠(湯河原)

2018-08-30 06:40:48 | その他
8月19日、丹沢に続いて湯河原から岩戸山を経て十国峠に登ってきました。この時期にしては珍しく見通しの良い晴天でした。一時の猛暑も和らぎ、真夏でありながらも、何か爽やかな1日となりました。湯河原入りは1月のハイキング以来、7か月ぶりです。その記事の最後に、今度は十国峠をぶらりと・・・と書いていました。できれば富士山の雪が残っている間に行きたかったのですが、機を逃しました。先日の高川山では近距離ながら富士山は全く見えませんでしたが、今回は堂々とした姿を見せてくれました。

湯河原駅から一旦、国道135号線が走る海抜ゼロ地点まで下ります。遠方には初島、さらに伊豆大島が見えています。ここから登り返します。


しばらく進むと眼下に湯河原の町が見えてきました。筋状の雲を見ると、何となく秋の到来を感じてしまいます。


ミカン畑を横目の高度を上げると、見事な海の景色が広がりました。この時期としては奇跡的な視界です。ミカンは勿論、濃い緑色でしたが実をつけていました。


途中、登山道が途絶え一般道を歩く場面もありましたが、本日の最高峰、岩戸山に到着です。ここからの熱海方面の眺めは見事でした。


こんな感じです。眼下は熱海の温泉街です。遠く、利島や新島も確認できました。初島へ向かう航跡が2本見えますね。


岩戸山を過ぎてしばらく進んで十国峠に到着です。ちなみに十国とは、伊豆、駿河、遠江、甲斐、信濃、相模、武蔵、上総、下総、安房だそうです。信濃はちょっと厳しい気もしますが、南アルプスの聖岳が見えていたので、ギリギリでしょうか。偶然ですが十国峠で休んでいる時、トラウトマン大佐さんから電話が入りました。しばしオーディオ、キソアコ、chibiさん訪問時の話をさせていただきました。会話中に、富士山にかかっていた雲も薄れ・・・。何かトラウトマン大佐さんのパワーを貰ったような気分です。


この日、一番のシャッターチャンスとなりました。雪が無くても富士山は富士山です。あと一月も経てば、初雪のニュースも届くことでしょう。


十国峠は、360度、どこを見渡しても素晴らしい景色が広がります。南側の伊豆半島方面です。


西側の駿河湾、沼津方面です。静岡のオーディオファンとの交流も、またできればと思います。


十分景色を堪能し、十国峠を後にしました。下山先を熱海にするか、奥湯河原にするか迷っていましたが、熱海に決めました。しばらく海を見ながら下れる、おいしい下山コースでした。この山旅中、終始見えていた初島と大島のペアもこれで見納めです。以後、樹林帯を抜け、一般道を下って来宮神社へ出ました。神社はパワースポットなのか、若いカップルで賑わっていました。熱海駅から自宅へ戻る電車もアクセスもよく、湯河原の近さを再実感した次第です。高川山、丹沢、十国峠と続いた、夏の近郊トレーニングを終え、いよいよ秋の登山シーズンに入ります。
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盛夏、鍋割山稜

2018-08-22 22:29:00 | その他
夏休みを利用した近郊トレーニングで、丹沢の塔ノ岳~鍋割山に登ってきました。大倉尾根(いわゆるバカ尾根)を上がり、塔ノ岳~鍋割山を経て、再び大倉へ戻るコースです。大倉尾根は、K&Kさんご夫妻と2度ほど(2015年1月2017年3月)ご一緒させていただいた、馴染みのコースです。いずれも冬でしたが、夏、それもお盆の真っ盛りに登るのは今回が初めてとなります。渋沢あたりは33度くらいはあったかと思いますが、それでも高度を上げるに連れて涼しさが増し、塔ノ岳まで順調に登ることができました。

塔ノ岳付近は、展望はほぼ無しでした。登り始めの頃から山頂部には雲がかかっていましたので、想定内と言えば想定内です。


塔ノ岳から鍋割山に向かうルートは雰囲気が良く、人も少ないので気に入っています。高度を下げると日差しが出てきました。


草のいきれを感じながら、進みます。こういった何気ないシーンにでさえ、思わず足取りが軽くなります。


雲が低いです。まだまだ夏の雲です。


塔ノ岳から鍋割山へは200mほど標高を下げますが、ところどころ登り返しがあります。


途中、平野部の見通しの効く場所がありました。おそらく秦野方面です。


さらに進むと小田原方面が見通せました。海岸線や酒匂川を確認できます。


北へ目を転じます。ピークは見えませんが、丹沢~蛭ヶ岳へと丹沢山塊の主脈です。


やがて、樹林の向こうに丸い形の鍋割山が見えてきました。さらに下って登り返したところが鍋割山荘です。


鍋割山に到着です。ここで軽い昼食にしました。流石に夏は鍋焼きうどん、というわけには行きません。パンをほおばり水分を補給します。花立山荘でも、ここでも「氷」の旗に誘惑されましたが我慢しました。水は自分で背負って・・・が昔から沁みついています。


鍋割山からそのまま大倉方面へ下るルートを選びました。K&Kさんは長い林道歩きを嫌って、鍋割山から下るコースをお勧めしていません。案の定、長い林道には閉口しました(苦笑)。塔ノ岳方面へ戻って大倉尾根を下るか、あるいは鍋割山から新松田へ抜けるのがよさそうです。その後、雲行きが急に怪しくなり、激しい雷雨となりました。本格的に降り出したのは大倉のバス停に着いてからで、事なきを得ました。盛夏の近郊登山、意外に涼しかったのが発見でした。100mで0.6度、1000mで6度下がる効果は大きいと感じました。
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OCTAVE HP300SE 導入

2018-08-18 16:19:33 | オーディオ
お盆が過ぎ、横浜方面は一気に涼しくなりました。揺り戻しはありそうですが、確実に秋が近づいていることを感じます。オーディオシーズンの到来も間もなくといったところです。久々の投資となったプリアンプ導入の話題です。導入したのは、OCTAVEのHP300SEです。4月の自宅試聴、昨年10月のショップでの試聴と、同社のプリアンプを意識的に聴いてきました。そういった意味では、既定路線だったのかも知れません。輸送の関係で7月末の到着となりました。猛暑でオーディオ熱は下火ですが、週末を中心に灯を入れてきました。


迎え入れたHP300SEです。真空管とトランジスタのハイブリッドアンプです。色は他の機器とのマッチングを考慮してシルバーの一択でした。従来、フォノイコライザーが収まっていたラック下段を使用します。すっかりこの光景にも慣れました。


パワーアンプには、プリメインアンプのV40SE(上段)を使います。異なるメーカーのプリ、パワーの組み合わせを探すのもオーディオの楽しみかも知れませんが、無難な同メーカーでの組み合わせとなりました。


前身のHP300から強化された電源ユニットです。ずっしりとした重さがあります。これをアンプの筐体に入れるのはかなりの無理が要ります。ニッキーさんからの指摘もあって、DDコンバータの下で使っていたウェルフロートを当てています。


ずっしりと言えば、リモコンもなかなかです。ボタンはボリュームの上げ下げのみで実にシンプル。V40SEに付属していたリモコンは不要な機能が多かっただけに、個人的なヒットです。


まだ使いこなせていませんが、ゲイン調整が3段階で行えます。今のところLowで使っています。鳴らし込みが一段落したらゲイン、ボリュームの組み合わせの違いを聴き込んでみようと思います。この辺りはセパレートならではの愉しみかと思います。


導入して3週間ほどが経過しました。例によってよく聴く音源、久々に聴く音源を適当に混ぜながら個性を掴んでいるところです。実質、週末しか聴けていませんが、何となく効果のようなものが見えてきました。音のタッチが丁寧でしっかりします。音色をより楽しめる方向で、ピアノが結構いい感じです。ポゴレリッチやピリスのソナタをしばしばかけています。低音の小気味よさ、安定感も変化点の一つです。増幅と駆動を分業した効果でしょうか?これらが相乗して音楽が楽しくなってきます。スタートとしては上出来だと思いました。

メインシステムの機器導入は5年前のAIT DAC導入以来ですから随分間があきました。その間はPCオーディオの見直し、ウェルフロートボードを中心とした振動対策などを進めてきました。順番から言えば10年選手が見えてきたSPの更新なのでしょうが、アンプのテコ入れを優先しました。伏線はいろいろありました。球転がしの想像以上の効果を実感したこともその一つです。訪問先のベテランの皆さんのセパレートアンプの使いこなし、サウンド、経験談もトリガーとなりました。右足を先に出すか、左足を先に出すか、どっちも登っていることに変わりなし、の心境です。

本棚から瀬川冬樹さんの本を取り出しました。セパレートアンプについてもいろいろと書かれています。プリメインアンプでも十分といった記述もありますが、セパレートに進むなら中途半端は駄目と、戒めてもいます。個性の異なるプリ、パワーを組み合わせる難しさにも言及されています(いいとこ取りをしにくい)。耳は8年かけてOCTAVEの音に馴染みました。プリ/パワーの相性は気にしなくて良いでしょう。フォノイコライザーやウェルフロートボードの配置、ケーブル不足など課題散在ですが、延長戦気分で新システムスタートです。
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高川山(都留)

2018-08-12 09:55:14 | その他
8月の第一週の土曜日、メンバー3名で山梨県、都留方面の高川山に登ってきました。4月に登った滝子山同様に、秀麗富嶽十二景に数えられる山です。大月から分岐して河口湖方面向かう富士急行の田野倉駅が出発点となりました。この時期の近郊の山は暑さとの闘いとなります。実際、歩き出しはどうなることやら、といった雰囲気でしたが、幸い、山頂まで樹林の中を進むコースでした。時折吹く風のアシストもありました。標高アップに伴う気温低下で、山頂は30度を切っていたと思われます。時期が時期だけに逆に静かな山旅となりました。


中央の鞍部の向こうが富士吉田や河口湖方面です。奥に、しっかりと富士山も見えるはずだったのですが、夏雲に覆われて御覧の通りです。見頃は晩秋から真冬になります。


道志山塊の御正体山は見えていました。その向こうは丹沢となります。足元には都留市街が見えています。山頂にて昼食をとり再び田野倉駅へ向かいました。


高度を下げるにつれ、夏の暑さが戻ってきます。近くにリニアモーターカーの見学施設がありました。時折、ゴォーッという音が聞こえていました。


炎天下の中、我々の他、出歩いている人はほとんどいません。無性にスイカやかき氷が食べたくなりました。


それでも着実に季節は進んでいます。季節を先取りするような光景には嬉しくなってシャッターを押します。さらに・・・


斑模様ではありますが、イネにも実ができていました。黄金色になるのはまだ先ですが、秋への想像を掻き立てられました。


相模川の上流、桂川です。まず綺麗な水に驚きました。河原で野球少年が石を飛ばしていました。日本の夏ですね。


帰路、「芭蕉 月待ちの湯」で汗を流してリフレッシュしました。大月へは戻らず、そのまま一般道で相模湖まで出て、中央高速で帰京しました。酷暑の登山を覚悟していましたが、さほどでもありませんでした。地元の方によると、都留(おそらく山間でしょうが)は夜、冷房いらずとも・・・。冷房機器で周囲の温度を上げる悪循環が無いのでしょうね。さて、この秋は、それなりの山が複数控えてます。スリム化と体力維持向上を兼ねて、この夏は例年以上に近場の山を登る予定です。オーディオと山の秋まで、もうひと辛抱です。。。
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chibiさんを訪ねて~プレ編~

2018-08-05 09:36:49 | オフ会
6月にお越しいただいたchibiさんとは、涼しくなってからアウェー編をやりましょう、という話をしていました。ところが、急遽、お呼びがかかり、真夏の訪問となりました。chibiさんは普段、キソアコースティックのHB-X1をお使いですが、そのHB-X1はチューニング(byトラウトマン大佐さん)の旅に出ていました。代わりというわけではありませんが、トラウトマン大佐さん所有のHB-1を聴けるとの一報をいただきました。台風が去り暑さも戻った7月29日の夕方、初訪問してきました。chibiさんとは沿線が同じで、お散歩感覚でお邪魔してきました。

chibiさんのオーディオ歴は長く、TV脇に鎮座するJBLの4311Bは学生時代から使っているそうです。お好きなジャンルはジャズです。若いころからジャズ喫茶に通われていたchibiさんならではの、SPと言えるでしょう。現在、メインのSPはキソアコースティックに移行しました。トラウトマン大佐さんのブログに触発され、購入に踏み切られたとか。同じSPでも鳴らし方次第で違う音になるのはオーディオの面白さです。チューニングに出されたのは、まさしくchibiさんが欲する音を出すためのステップと理解しました。


システムはリビングルームに組まれていました。後方のダイニングを含めて15~16畳ほどでしょうか。広大な空間です。観葉植物もふんだんに配置されていて、リラックスできる空間となっていました。実際、お仕事帰りの後、お酒片手に1時間ほど聴くことが多いと聞きました。


本日の主役、トラウトマン大佐さんのHB-1です。素材はハワイアンコナです。想像通りコンパクトなSPでしたが、内部は大佐さんの試行錯誤の結晶がぎっしり詰まっています。滞在はこの日までで、翌日には香川方面て旅立っていったそうです。


HB-1の横に位置するのが、スーパツィータのKITHIT HIT-ST2です。スーパツィータは高音を足しているのですが、聴感上は低音に効くと言われますね。chibiさんも同様の効果を実感されているようでした。HB-1の口径の限界をカバーしている感じでしょうか。


上流にはいわゆるハイエンド機器が並んでいました。chibiさんはリッピング派で最上流はLINN KLIMAX DS/3です。KAZOOで再生指示する点は拙宅同様です。下段はNAGRAの真空管プリアンプPL-Lです。この他、クラシックオーディオのライントランスを使用されています。


パワーアンプはFM ACOUSTICS FM611を使われています。敷居の高いアンプではありますが、嵌ると抜け出せない世界がありそうです。chibiさんは、お使いだったOCTAVEのV70SEを未だ手放さず・・・ですので、今後の動向に注目しています。


19時からの感想戦の前に、2時間弱、駆け足で聴かせていただきました。全般にライブ音源が多かったですかね。広い部屋でのコンパクトSPの内振りは、なかなか聴く機会が無いので耳が慣れるのに時間がかかりました。総じて、音が濃い、音場が左右に広がる、ヴォーカルの口は大きめ、といった感想です。とてもコンパクトSPとは思えない低音の支えも印象に残りました。当方はヴォーカルは遠目でギュッと縮めるのが好きなので、目指す方向の違いはあります。リスナーがステージに、にじり寄ったような音を、chibiさんはお好きなのでしょうね。

最後は駅近くの居酒屋で感想戦を行いました。お刺身が美味しいお店を紹介いただきました。ビール、芋焼酎を片手にオーディオ談義、師匠談義で盛り上がりました。翌日が月曜日でしたので、あまり長引かない形で散会となりました。その後、chibiさんから戻ってきたHB-X1の近況を聞かせていただきました。随分とフレッシュなサウンドのようです。ゴリッとした音がお好きでもあるchibiさんの鳴らし込みの成果が楽しみです。真夏のオーディオ訪問の機会をいただき、ありがとうございました。涼しくなってからの再訪、よろしくお願いします。
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