連休初日は、好天が期待されたので、田園都市線の市ヶ尾駅から横浜線の小机駅まで歩いてみました。約2時間の歩程です。お目当ては、以前より訪れたかった小机城址です。続日本100名城にも選ばれています。私自身、この界隈で育っていますので、学校の授業を通じて小机に古い城があることは知っていました。半世紀の間、灯台下暗しで行く機会がありませんでした。どうせ行くなら、春の陽気の下でと考えていました。連休の中盤、終盤はオフ会と登山が入っていますので、チャンスとばかりに午前中から出かけたのでした。
長距離ウォークはいつ以来でしょうか?コロナ禍初年度の3年前、嘗て住んでいた地域(幼稚園~社会人まで)を集中的に歩きました。市ヶ尾駅までは電車で移動し、いざスタートです。しばらく歩くと東名高速道路の上を通りました。手前が東京、奥が名古屋方面です。連休初日から下りが混雑していることが分かります。この先のパン屋「マフィーユ 」で昼食と調達して、先を急ぎました。コロナのワクチンを打った病院がこの付近で、存在をチェックしていました。四苦八苦して接種先を探したことが懐かしいです。
コースの大半は港北ニュータウンです。都築のゴミ焼却工場の煙突が見えています。毎年1月に自転車で蝋梅を見物する際も、この付近を通ります。港北ニュータウンも随分と開けましたが、まだまだ緑地、畑も残っています。ニュータウンを下った先に、鴨居のららぽーがあります。
ららぽーとを横目に、鴨居の一駅先、小机方面を目指します。鶴見川を横切る新川向橋からの眺めです。遠く、蛭ヶ岳が望めます。川向(かわむこう)という町名も、小学校の授業で知りました。東方町、折本町、池辺町も形を変えながら(切り取られながら)まだ残っているようです。
小机城址の案内が今一つ分かりにくく、行ったり来たりをしてしまいました。スマホで再確認して、何とか到着です。城址は地元のボランティアの方が手入れをされてます。綺麗な竹林が広がっていました。第三京浜で城址が分断されているのは大変残念です。
本丸を目指して、坂道を上がります。途中、斜度のきついところがあります。ちなみに城址の標高は42mです。
本丸の手前にある空堀(からぼり)です。水をはらない掘りですが、攻め、守備の重要な施設だったようです。
本丸です。現在は、ちょっとした広場になっていました。本丸にあったベンチで、市ヶ尾で調達した食事をとりました。ウォーキングの疲れをしばし癒します。山でもそうですが、外での食事は美味しさが増します。パン自体も美味しかったのでリピート訪問したいと思いました。
本丸を下って、二の丸へ向かいます。通路にはしっかり柵が取り付けられていました。筍を採取すると警察に通報される、とのことです。
こちらは二の丸です。案内によると正確に二の丸だったかは不明のようです。五月晴れの陽光で、穏やかな時間が流れます。
もう少し詳しい解説があるかと期待していましたが、見つけることができませんでした。中世において、この地域に城がいくつかあったようですが、実態は不明のようです。ネットでは戦国期に築城されたような事が書かれていますが、現地ではそのような記述はありませんでした。港北区の観光協会のページに年表が記載されています。
雨後の筍?でしょうか。竹林の合間に勢いよく伸びる筍が散見されました。
城址を後にして小机駅に向かいます。ちょうど横浜線の下り列車が通るタイミングでした。長めの散歩は登山とは違った心地よさがあります。本格的な夏を迎える前に、また計画したいと思います。幸先の良い、2023年のGWスタートとなりました。