珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

上信越、山と音楽紀行:小熊山トレッキング編

2017-06-25 21:28:56 | その他
雨飾山撤退の翌日は、天候次第でトレッキングにするか、松本のジャズ喫茶でのんびり過ごすか、を選択することにしました。天気予報では午後は雨でしたが、朝方、大町方面から鹿島槍ヶ岳が十分見えてましたので、トレッキング決行です。宿泊した北大町は木崎湖の一駅隣です。朝一番の電車に乗り、木崎湖に向かいました。小熊山の存在を知ったのは実は、山ではなくaizさんの自転車のブログでした。眼前に迫る北アルプスを見ながら疾走するのは、いかにも気持ちよさそうです(尤も、登りは問題ですが)。今回の上信越行きが決まってから、トレッキングの機会を窺っていました。

木崎湖駅で下車後、テクテク歩いて木崎湖方面へ。湖の脇に小熊黒沢林道の入り口がありました。林道自体は木崎湖から青木湖、中綱湖方面へ抜けています。


しばらく林道を歩いていると餓鬼岳(左)と唐沢岳(左)を遠望できる場所がありました。「何とか天気よ、持ってくれ」と願いつつ歩を進めます。


林道からトレッキングルートに入ると、背の低いツツジが咲いていました。6月でツツジですから、この山域ならではのシーンと言えます。


小熊山まではあっさり、到着です。小熊山の標高は1302mです。昨日の鎌池の方がずっと標高は低いですが、こちらは雪が全くありません。小谷の雪深さが分かります。


時折、陽が差すと、気分も晴れやかになります。どうやら決行は正解だったようです。


何度か林道とトレッキングコースが合流します。走っているわけではないので推測ですが、見晴らし自体は林道の方が恵まれるように思いました。こちらは林道から覗いた爺ヶ岳です。


本日のハイライトの一つ、木崎湖の展望です。ここはパラグライダーのテイクオフ場になっています。林道もトレッキングコースもここを通りますので、皆、この光景を楽しめます。空中遊泳は想像の世界ですが、ここを飛びつつアルプスを眺めたら最高でしょうね。


木崎湖展望を楽しんだ後、さらにトレッキングコースを進み、猿ヶ城烽火台へ到着です。戦国時代の通信手段として使われた烽火台があったとされています。地理的には信玄、謙信の争いで使われたのでしょうか?明記はされていませんでした。


勿論、当時の姿とは思えないですが、それらしきものが。


この烽火台のすぐ近くから、鹿島槍ヶ岳の双耳峰を望むことができました。ここまでの道中、ところどころで片方のピークは見えていたのですが、この山は両方見えてこそ、です。北アルプス北部はまだ登り残しも多く、この未踏の山も、登りたいランキングの上位です。


北方に目を転じると、青木湖、中綱湖が見えてきました。木崎湖と併せて仁科三湖と称されます。トレッキングコースは青木湖方面へ抜けるのが普通のようですが、松本さらには上越への移動が控えているため、ここから一気に木崎湖へ下ることにしました。


木崎湖畔にある海ノ口駅についたら電車の待ち時間がたっぷりありました。ちょうどお昼時でしたので、近くの食堂にて冷やし中華をいただきました。タレはあっさり気味ですが具沢山で満足しました。これにガッツリと餃子を組み合わせました。


午前中のトレッキングで、昨日のモヤモヤ感は、少しは解消できました。展望は、林道(サイクリストさん)が有利でしょうね。家に戻ってガイド見たら、しっかり林道の方が景色がいいと、書いてありました(汗)。この後は、松本~長野~妙高高原~春日山とつないで信州ぶらり旅としました。途中、姨捨駅のパノラマに感動したり、珍しいスイッチバックに驚いたり。各駅停車の旅もまたよし、です。akahanamizukiさんによると、この日の上越は大雨だったそうです。翌日は見事な青空が広がりましたから、この旅は天候に関してはほぼパーフェクトだったと言えます。

山と音楽紀行は、謙信公の御膝元、春日山城跡へ続きます。
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上信越、山と音楽紀行:雨飾山編

2017-06-24 05:55:21 | その他
6月に入っての第2週、有給休暇を少々活用して上信越方面へ行ってきました。都合3日の旅を振り返ってみます。昨年12月に横浜にお越しいただいたakahanamizukiさんを訪問する前後で、百名山に登る「山と音楽の旅」です。何と言っても上信越は名山の宝庫です。カップリングする山には事欠きません。2年半ほど前、秋の八方尾根から見た信州の山々の素晴らしさは記憶に新しいです。高妻山も魅力の一座でしたが、標高2000mを切りながらも100名山に連なる雨飾山を選びました。問題は天候でした。訪問日を11日に定めて以降、天気予報を睨みながら週の前半を過ごしました。

10日の予報が怪しくなる一方、9日は好天が期待されました。急遽、8日の夜、スーパーあずさで松本入りし、翌朝、大糸線と村営バスをつないで雨飾高原を目指すこととしました。予想通りの晴天で、大糸線からの白馬三山が眩しいです。計画は大成功と思えましたが、どんでん返しが待っていました。


雨飾高原でバスを降りて歩き出したのが9:30でした。しばし林道を歩いて、登山口に着いた頃は10:00を回っていたでしょう。今考えるとこれは遅すぎました。林道ではほとんど雪が無かったのですが、登山道に入ってこの山域の雪深さを実感することとなりました。


ブナの新緑が眩しいですが、足元はまだ解けきらない雪が広がります。ところどころに記された赤いマーキングを頼りに進みます。難儀したのが、雪の空洞の踏み抜きです。何度か続くと余計に慎重に進まざるを得なくなります。残雪期の悪雪は「腐った雪」と言われます。


最初の雪渓をトラバースします。雪渓はそれこそ自由にルートをとれますが、雪が無い場所は登山道以外は通れません。雪渓から通常のルートに戻る際に道を失いがちで、登山道探しに時間と体力を使ってしまいました。アイゼンの脱着も複数回あると手間になります。


雨飾山らしい光景が見え始めてきました。尖っているのは布団菱(フトンビシ)と呼ばれる、雨飾山のシンボルです。新緑、青空、残雪と、この時期ならでは爽快なシーンです。


メインの雪渓、荒菅沢が見えてきました。大雪渓のトラバースになります。破線のように赤いマーキングがつているのが見えます。マーキングが途絶えた先が登山道となるわけですが、ここでもルート探しでした。足跡が散在するためどうしても迷います。


荒菅沢から布団菱を眺めます。日本百名山を記した深田久弥は、この沢をそのまま登り、布団菱の脇から登山道に入り山頂へ向かいました。黒く点在するのは石です。落石に気をつけながら雪渓を抜けました。雪に押しつぶされた木々が、雪解けで解放されるシーンを何度も見ました。


荒菅沢を抜けてからも雪の多い個所、通常の登山道の入れ替わりがありました。高度も上がり、遠方の高妻山もいい感じで見えていたのですが、帰りのバスの時間を考慮すると、撤退という選択肢が現実味を帯びました。あまりの好天に後ろ髪を引かれる思いでしたが、引き返すことを決めました。途中、降りてきた方に話を聞きましたが、登山口出発が7時だったようで、3時間のタイムラグは大きかったです。松本と小谷の距離、残雪期のルートファインディングを甘く見ていました。斜面がきつくなると軽アイゼンはあまり役に立たず、いろいろと勉強になりました。


というわけで、釈然としない気持ちを抱えながら、下山しました。再びブナの新緑です。


登山口付近の木道ではミズバショウが咲いていました。これはラッキーだったと言えます。


林道歩きは退屈なので、鎌池の遊歩道を経由してバス停まで下ることとしました。遠くは雨飾山でしょうか?この池は紅葉の名所のようです。さて、この遊歩道ですが、写真左下にあるようにまだ雪が残っています。実は、ここでもルート探しに陥り、結局、バス停へ向かう道を歩くのも断念しました。


鎌池ルートをあきらめたことで、結局バスの時間も逸することとなりました。林道経由で、雨飾荘に戻り止む無くタクシーで南小谷駅へ向かうことにしました。豪雪の意味が体に染み渡った1日となりました。後立山連峰の景色が唯一の救いだったでしょうか。


6月のこの時期は梅雨入り前の貴重な登山機会だっただけに、大変残念でした。ただし、鎌池での往生を考えると、あのまま登っていたらエライ事態になっていたことが想像されます。結果的には戻る判断でよかったと思いました。ピークは踏めませんでしたが、この山域の素晴らしさを目に焼き付けることはできました。雨飾山へのリベンジを考えねばなりませんが、時期を狙うなら秋の紅葉時期でしょう。まだ漠然としていますが、お隣の高妻山も併せて計画したいところです。この日は大町方面にて宿を取りました。山と音楽紀行は、翌日の木崎湖周辺のトレッキングへと続きます。
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StereoHallさん宅、訪問

2017-06-18 11:32:28 | オフ会
多方面で忙しかったので更新に間が空いてしまいました。横浜方面は梅雨入りしたものの、あまり雨が降っていません。鬱陶しい雨は避けたいですが、季節らしくない天候も逆に心配です。さて、その梅雨入り直前の6月4日、町田にお住いのStereoHallさんのお宅にお邪魔してきました。ご一緒はBOさん、K&Kさんです。今回の取りまとめ役はBOさんでした。ホールの空気感や臨場感の再現を目指すスーパーステレオに関心を持ったBOさんが、StereoHallさんを訪ねたのは今から13~14年ほど前だそうです。StereoHallさんは、K&Kさんのお宅も訪問していますので、私のみが初対面という状況での訪問となりました。

スーパーステレオに取り組んでいる方が少ないので、音を聴く機会が限られるのが実情かと思います。ほぼご近所と言ってもいい町田の恩恵で、また人と人のつながりを通じて、訪問が実現しました。オリジナルのスーパーステレオは6ch再生ですが、前方に2ch追加して8chとしたのがHSSと呼ばれる、StereoHallさんの方式です。詳しくは分かりませんが、残響成分を適度に付加することでホールが持つ空気感、臨場感を得ようとするアプローチです。空気感の再現というと、GRFさんやK&Kさんの取り組みが思い浮かびますが、皆さんそれぞれアプローチが異なります。そこがオーディオの面白い点です。

こちらがHSSの中枢部となります。嘗てスーパーステレオ再生のプロセッサーがダイナベクター社から出されていましたが、現在は生産されていません。StreoHallさんのお知合いの方を通じて、特別にプロセッサーを作ったようです(左上の小型の筐体)。会議等の音声情報から主たる音声と背景ノイズを分離する技術と関連あるとのことでした。


最上流はファイル再生です。これまでCDプレイヤーでの再生だったのですが、現在はファイル再生に切り替えられました。マランツのネットワークプレイヤーNA-11S1は、専らトランスポートとして使われています。StereoHallさん自身、電源環境、光ケーブル/同軸ケーブル、NASそれにDACの違いで音が変わることに驚き、都度望ましい方を選択されてきました。この辺りはPCオーディオにおける音の追求に通じます。現在はPS AUDIO のDACに、バッファローのDELA HA-N1AH20という構成です。デジタル再生の向上が、空気感の再現にどう効いたのか、は個人的には関心が向くところです。


アンプ群です。いわゆるマルチアンプ方式で、金田式アンプを使われています。


メインスピーカーです。ウーファー(TL-1601A)とスコーカー(TAD TD4001)はTAD製です。ホーンにはMaxonic HS-401、トゥイータにはFostex T925を使われています。


サブスピーカーは、富士通テンEclipse TD508Ⅱです。サブスピーカーの指向性によてはリスニングポイントが狭まるようですが、このSP導入より広がったとのことです。


お部屋への滞在は3時間半ほどだったでしょうか。ほぼクラシックで、中でもオーケストラ系を中心に聴かせていただきました。途中、StereoHallさんがデモ的に通常の2ch再生に切り替えたり、サブスピーカーの音だけにしたりしました。意外にもサブスピーカーの音量は小さかったです。私自身は2chの再生に慣れていることもあり、2chでも十分楽しめる印象を持ちました。2chにするとステージが後方に下がる感じがしました。これはK&Kさん宅でも類似の経験をしているので何か絡繰りがありそうです。臨場感という意味ではイタリア合奏団のヴィヴァルディの協奏曲が素晴らしかったです。

ホールの音の再現については、皆さん、それぞれのアプローチで取り組まれています。部屋の環境、SPの指向性、SP(ユニット)の数、更にはホールで音楽を聴いた経験値、多様な要素が絡みます。今更ながらですが、オーディオという趣味の本質が見え隠れするようです。StereoHallさんが仮にホーンSPを使っていなかったら、という仮定の話はあまり意味がありません。そこにはStereoHallさんが長い年月をかけて磨いたサウンドがあったということです。最近のファイル再生への取り組み、若いオーディオファンと交流のお話を伺い、ブレのなさと柔軟さの両立の姿勢も学んだ次第です。

最後は4人で町田に繰り出し、感想戦となりました。StereoHallさんに予約していただいた居酒屋でオーディオや趣味、さらにはこれまでのお仕事の話を肴に盛り上がりました。BOさんも終始、久しぶりの再会を楽しまれているご様子です。StereoHallさんは私が交流した範囲ではおそらく最高齢になられます。年齢を感じさせないお元気さに驚きました。オーディオが長く続けられる趣味であることを、間近で見させていただきました。私なんかはまだまだ折り返し地点です(苦笑)。BOさん、K&Kさん、梅雨入り前の楽しい時間をありがとうございました。
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岡山県最高峰、後山

2017-06-04 06:41:23 | その他
岡山での音会の翌日、岡山県と兵庫県の県境にある後山に登ってきました。標高は1344mと、決して高くはありませんが、氷ノ山後山那岐山国定公園の一角を成す、この山域の名山です。岡山県では最高峰、兵庫県では標高第3位の位置づけです。氷ノ山には3年前の秋、那岐山には2年前の初夏、にそれぞれ登りました。音会 in 岡山が決まって以降、登山を考えていましたが、宿題のように残っていた後山の一択となりました。後山へのアクセスは兵庫、岡山それぞれ可能ですが、ピストンで済む、岡山ルートを選びました。仕事絡みの重たい荷物は相生のホテルに預けて、いざ出発です。

まず上郡から「スーパーいなば」で佐用を経て大原に向かいました。大原からは一両編成の智頭行、普通列車に乗り換え、西粟倉にて下車しました。智頭急行に乗るのは、氷ノ山登山、UENOさん訪問以来、3度目になります。西粟倉は想像通り、のどかな田園風景でした。


想像を超えていたのが登山口までの林道歩きです。水平距離で軽く見ていましたが、後で調べたら700mアップでした(大汗)。一山登った気分です。普段はメンバーのマイカーの恩恵に与れますが、遠征先かつバスが無い場合は自力で歩かねばなりません。


長い林道に閉口しつつ足を進めていると、登山口へ到着する直前、那岐山を望むことができました。那岐山の向こうは鳥取県です。那岐山に登った日は天候が今一つで、消化不良感がありましたが、こうして眺めると実に立派な山容です。


最初のピーク、駒ノ尾山へ着くと、展望が開けました。この日の縦走路が船木山、後山と続いています。ここからは兵庫北部の山々を眺めながらの縦走です。


氷ノ山とセットで3年前に登った扇ノ山です。兵庫県と鳥取県の県境に位置します。


兵庫県で標高2位の三室山です。アクセスしづらい山ですが、いつかは登りたい山です。


そして兵庫最高峰の氷ノ山です。扇ノ山を左右反転したような形です。氷ノ山を目の当たりのするのは、実は前回登山以来です。兵庫の奥の奥です。天候も考えると、横浜の人間にそうそう眺める機会はやってきません。左側の裾野の上にちょこんと見えるのは鉢伏山でしょうか。


ヤマアジサイが自生していました。普段身近で見ているアジサイの背の高さとのギャップに驚きます。


新緑のトンネルを潜り、後山を目指します。


舟木山を通過して、後山に到着です。標識はこの他にもう1本、兵庫側のものがありました。ここは美作市と宍粟市の境界でもあります。山頂でしばし休止とし、昼食を兼た行動食でエネルギーを補給しました。山頂にはパラパラと人がいましたが、両手には至らず静かな山旅でした。


下山は後山キャンプ場方面へ。稜線から外れる前に、この日歩いたルートを振り返ります。舟木山、駒の尾山、そして左遠方に那岐山が見えます。初夏らしいワンショットです。


下山道は急な下りでしたが、しっかり整備されていました。途中、気を抜いていたらルートを外してしまいました。迷ったついでに、ブナの新緑を撮りました。癒されます。


下山口から西粟倉駅を目指します。炎天下ではありませんでしたが、結構長く感じられました。しばらく山間の車道を歩いた後、集落が見えたときはホッとしました。落ち武者が集落を見つけた時の気持ちが分かったような・・・。そう言えば八つ墓村も岡山県でした。


山間部の集落と言えば棚田ですね。棚田を見るなら田植えの後か、収穫の時期に限ります。ベストタイミングで、まさしく日本の初夏といった風景です。ここからは少し離れていますが、但馬の棚田を訪れたことが懐かく思い出されます。


再び、西粟倉駅です。電車まで間がありましたので水分補給、足休めで時間を過ごしました。西粟倉と山には、都合8時間、滞在したことになります。その分、日差しにオレンジ色が加わっています。帰りはのんびりと各駅停車で上郡まで出ました。ちなみに大原の一つ先が、宮本武蔵駅でした。何となく生誕の地は知っていましたが、ずばり駅名になっているとは知りませんでした。オーディオ交流の後の山登り、また一ついい思い出ができました。林道歩きはさておき、後山自体はすばらしい山でした。次は、奥播磨の三室山あるいは、東播磨の千ヶ峰あたりで・・・。先の楽しみに残しておきます。
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京都人の密(ひそ)かな愉(たの)しみ

2017-06-02 07:24:06 | その他
BSプレミアムのドラマ、「京都人の密(ひそ)かな愉(たの)しみ」が終わりました。初回は2015年の1月ですから約2年半前で、以後、不定期に放送されていました。常盤貴子さん扮する和菓子屋の女将を中心とした大人の恋物語ですが、別仕立ての単発ドラマが挿し込まれ、さらには京都の風習の紹介、大原千鶴さんによる京料理づくりの実演、と見ていて全く飽きませんでした。和菓子屋の隣で下宿する英国人教師役は、団時朗さん(帰ってきたウルトラマンの郷隊員)、そのいいなづけにシャーロット・ケイト・フォックスさん(マッサンのヒロイン)と、ユニークな組み合わせです。単発ドラマもなかなかのキャストでした。

合計5回のうち、2回目以降はサブタイトルがつき、夏→冬→月夜の告白→桜散る、と、季節を変えながら進行しました。最後の回はサブタイトルから想像すると別れとなるのですが、どんでん返しのハッピーエンド。桜散ったのは、英国人教師の方でした。


仕事絡みでたまに京都に行く機会がありますが、長らく横浜に住んだ身からすると、やはり京都は別格の観光地です。この番組でも嵐山の中腹にある小さいお寺、鞍馬よりずっと奥地にある窯元など、気になるスポットが紹介されていました。ところで、三代(十代?)住んで、本当の京都人といった話を聞きます。ちなみに「ぶぶ漬けでもどうどす?」とは、早く家に帰りなさいという、窘めの言葉だそうです。役でシャーロット・ケイト・フォックスさんが、この手の言葉を小気味好く放っていたのが面白かったです。気楽な門外漢としては、こういった込み入った風習は気にせず、京都を楽しむ他ありません。

ついでにBSプレミアムの話題を。先日のGRFさん宅でも太田裕美の名盤秘話を見させていただきましたが、私自身もBSプレミアムは良く見ています。プレミアムシネマもそうですし、「日本百名山」、「日本縦断 こころ旅」もそうです。残念ながら「クラシック倶楽部」は平日早朝でなかなか見れません。「あてなよる」は大原千鶴さんが手料理でゲストをもてなす番組で、ワインの組み合わせも見どころの一つです。先日のゲストは、ちょうど常盤貴子さん、団時朗さんで、ドラマの同窓会の趣でした。ある意味、六角精児さんの呑み哲路線とは対極ですが、そういった幅の広さも、BSプレミアムを見る理由かも知れません。
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