珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

ケニティーさんを訪ねて~甲斐の旅

2019-10-27 14:26:19 | オフ会
10月19日~20日にかけて秋の甲斐へ、音&山の旅に出かけてきました。向かったのはPhilewebつながりのケニティーさんのお宅です。台風19号の影響で果たして甲府に辿り着けるのか心配しましたが、前日の18日に普通列車がつながりました。とは言え、高尾~相模湖間は単線でのピストン輸送です。当初の集合時間を守ることはできませんでしたが、何とか30分遅れで甲府に着くことができました。ケニティーさんとは、清水のmerry邸でのオフ会以来、4年ぶりの再会です。待ち合わせ場所で、元気なケニティーさんにお目にかかることが出来ました。

ケニティーさんの愛用のSPはB&W805 Limitedです。中央線沿線にはこの805ユーザーが多く、私もあちらこちらで聴かせていただきました。同じ中央線とは言え、高尾から先は行く機会が限られます。以前より、登山とセットで何とか訪問できないか、と考えていました。事前にメッセージで連絡したところ、快諾をいただきました。805DにQuad Ringを敷かれているのは、genmiさん同様です。SPの配置は以前は内振りでしたが、現在は平行配置です。無理に内振りにせずとも、ヴォーカルの実在感を出せるようになったとのことです。


耳のウォーミングアップ兼ねて1時間ほど聴かせていただいた後、近所のラーメン屋さん「NARU-TO」を紹介いただきました。二人とも特製なるとラーメンを大盛でいただきました。濃厚なスープ、美味しかったです。がっつり行きたくなる時、いまだにあります(笑)。


ケニティーさんのシステムを上流から紹介します。CDはラックスマンD-08、ファイルはマランツのNA7004での再生です。タブレットやスマホで音源を選んで・・・といった利便性はありませんが、ハード構成は極めてシンプルです。USBメモリに格納された音源をリモコン操作で探します。私も操作させていただきましたが直ぐ慣れました。NA7004のD/Aコンバート機能は使わず、デジタル信号をD-08へ送ります。実質、D-08を聴いていた1日、と言えるでしょう。映像系は東芝のBlue-Rayプレイヤーだったと思います。


サンスイのプリメインアンプ、AU-X1111MOSです。一つ前はAU-α907 Limitesを使われていたそうで、ケニティーさんの熱いサンスイ愛を感じます。余談になりますが、私も社会人なり立ての頃、AU-α607ユーザーでした。格が違い過ぎますが(汗)。AU-X1111MOSは、プリ部を通さずにパワー部へ直接アナログ信号(バランス接続)を伝えています。音源に応じてL/Rのボリュームを調整するのは面倒にも思えますが、ケニティーさん、音源毎につまみの位置を記憶されています!プリを通すと、元気が無くなるといったお話でした。


想像通り、女性ヴォーカルが中心になりましたが、合唱や男性ヴォーカル含めて、ケニティーさんのお気に入りの音源を聴かせいただきました。柴田淳は我々の世代からすると『COVER 70's』が知られていますが、本来の彼女の良さはオリジナルにありそうですね。私とケニティーさんでは8つほど年齢差があります。それでも五輪真弓をお好きとは、嬉しい限りです。私がリクエストした「運命」「密会」も気に入っていただけて良かったです。川江美奈子やみんなのうた「数え歌」のお姉さんなど、馴染みの無いアーティストも沢山紹介いただきました。



ケニティーさんの関心はクラシックの室内楽にも向いています。デノン×イタリア合奏団と言えば、録音の良いバロックものが知られています。システムのレベルが上がると、クラシックを聴きたくなるとは良く言われますが、ケニティーさんもその過程にあるようです。


上記のCDにはDVDが付録についています。ただし映像と音が数秒ズレていて、違和感があるとのこと。ここでケニティーさんのサービス精神が出ました。映像とCDを時間差つけて同時再生です。極上の音が載った、リストの「愛の歌」を目と耳で鑑賞しました。


涙腺を刺激されたのが、こちら。吉田拓郎&かぐや姫の、つま恋でのライブ(2006年)です。「永遠の嘘をついてくれ」で中島みゆき、ご本人が登場です。時代を代表するアーティスト同士のサプライズ共演には、弱いのです。1曲歌って颯爽と退場。カッコよすぎです。


竹内まりやの最新アルバム『Turntable』です。岡田有希子に提供した「憧れ」をリクエストしました。音や歌い方をとれば、提供側の方が洗練されています。一方で当時のアイドルが放っていた初々しさ、ぎこちなさ、せつなさは、別ものであることに気づきます。


ケニティーさんのサウンドをまとめておきます。まず驚いたのが低域の量感です。膨らむこと無く、しっかり解像しています。AU-X1111MOSが効いているのでしょうね。その低音に負けないヴォーカルの主張も見事でした。プリを通さないことで、音のが素のまま目の前に提示される印象です。私もヴォーカル好きですが、好みよりは近めで歌っている感じです。これは個々人の好みの問題です。持ち込んだ弦楽四重奏(ハイドン/アルバ・ベルク)も広がり、分離十分で、部屋全体を鳴らしていることが判りました。平行法とルームチューンの合わせ技の成果です。

締めは甲府駅近く「四文屋」にて感想戦です。ビールをハイペースで飲まれるケニティーさんとの、オーディオ談義、音楽談議が続きました。最後の方はお気に入りの音源を紹介しあうモードになっていましたね。下火だったオーディオ熱が復活したこと、オーディオより音楽を重視されていること、「みんなのうた」の影響を受けたこと等、共通点が多く、こちらも熱が入ってしまいました。最近は五輪真弓を越えて美空ひばりが視界に入っているそうで、頼もしいです。次回、横浜にて、思い出の曲を聴いていただこうと思います。

ケニティーさん、楽しい甲斐路の1日をご一緒させていただき、ありがとうございました。
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MFさんのお宅で、Dirretaを聴く

2019-10-22 16:05:45 | オフ会
台風19号が関東方面を襲った翌日の13日、久しぶりにMFさんのお宅を訪問してきました。電車の運行状況次第では延期も考えましたが、田園都市線、千代田線、舎人ライナーの運行再開を知り、予定通りお邪魔させていただくこととなりました。天候は、まさしく台風一過のそれで、見事な青空が広がりました。一方で、舎人ライナーから見た荒川の濁流は異様な雰囲気を放っていました。あらためて今回の台風の威力を実感しました。横浜方面は、ちょうどこの頃から金木製も香りはじめ、やっと本格的な秋に突入、といった感じです。



MFさんとは、いつものように舎人公園にて待ち合わせです。公園の木々もすっかり色づきました。今回で3回目の訪問になります。初回は2年前の秋で、当時はタワー型のデスクトップ3台が林立していました。その後、PCのコンパクト化が進み、昨年の夏にはクアッド構成のシステムで聴かせていただきました。そして今回の目玉がDirettaです。この言葉を私が知ったのは数ヶ月前です。音楽の伝送にLANを使う方式のようですが、私も詳しくは理解できておりません。理屈より証拠というわけで、初Direttaとなりました。


MFさんのシステムのうち、下流は大きく変わっていないようでした。HELICON 400 MK2、L-509X、そしてHugo2は健在です。機器の変化点はPCオーディオ回りに集約されます。諸事情によりDirettaの核心部分の写真をアップすることはできませんが、Roonで再生して、LANケーブルで音楽を伝送する、とご理解ください。Hugo2はLAN-DACではないので、その前段でUSBに変換します。再生ソフトは、昨夏がfoobar2000でした。その後、Roon+HQ Playerとなり、MFオーディオとして展開されたのは周知の通りです。今回はHQ Playerは使っていないとのことです。



最上流部になります。ここに写っているPCは3台でしょうか?再生用、音源格納用のPCは私でもすぐに理解できます。これに馴染みの無い、バッファーPCが加わっています。Roonの再生に関わるようです。同じRoonでも、追求する音のレベルによって使い方が変わるとか・・・・。無線LANの親機-子機の接近配置、音源のバッテリー化、数10mオーダーのLANケーブルの利用などの拘りは、従来通りです。直近の変化点では、Core i9プロセッサーが利用できるようになったことも挙げられていました。MFさんのPCオーディオ道は尽きません。


HELICON 400 MK2の平行配置は変わっていませんが、位置が前回より内側に寄っています。下流の変化点はこれくらいでしょうか。この1年強、やはりPCオーディオの追求に時間を割かれていたのだと想像します。



この日は、とにかくDirretaに浸る・・・がテーマでした。敢えて曲を絞り、繰り返し聴かせていただきました。当方が用意したのは、昭和歌謡とクラシックの室内楽半々です。
・アサイラム(中森明菜)
・初恋(三田寛子)
・冬物語(由紀さおり)
・ハイドン弦楽四重奏第75番、第1楽章(アルバン・ベルク四重奏団)
・スカルラッティ、ピアノソナタK.20(ポゴレリチ)
・モーツァルト、ヴァイオリンソナタ第28番、第2楽章(デュメイ/ピリス)
あたりが主だった曲です。

家庭内LANへの接続の有無、バッテリー電源の使用有無、送信タイミング、バッファーPCの有無等を変えながらの進行となりました。最初の(最も悪いと思われる)条件でも、ポゴレリチのピアノの高音の伸びに、目(耳?)を見張る場面がありました。挨拶としては十分過ぎる挨拶でした。その後、各種条件を変えていくと、音が悪化することはなく、第一印象の良さが継続します。とりわけ、私が一番変化が大きいと感じたのは、バッファーPCの有無でした。昭和のアイドルの血色が良くなりました。音の粒が立ち、広がりも増して、何でもござれ状態となりました。

最後にMFさんのリファレンス音源やお手持ち音源を聴かせていただきました。まだ片鱗しか聴けていないかも知れませんが、初Direttaは素晴らしい音だと思いました。勿論、Direttaさえ入れれば単純に上がりではないことも、実感しました。この点では従来のPCオーディオと変わりありません。PCの頭数、バッテリー電源などを揃えると、現状は大がかりになってしまいます。まだ変化代の大きい世界だと思いますので、今後の動向に注目していくこととします。広く普及しているUSBオーディオと上手く融合して欲しい、というのがファイル再生ファンとしての希望です。

拙宅は依然、UPnPでLinuxと、MFさんとは別の世界でやっています。Direttaの持ち込み試聴は可能とのことですので、是非、お願いしたいところです。現システムの問題点なども見ていただこうかと思います。師走まで間がありますが、よろしくお願いします。MFさん、台風直後にもかかわらず、初Direttaの場を設定いただき、ありがとうございました。
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山崎伸子さん、リサイタル

2019-10-13 09:07:53 | ライブ
10月5日、成瀬のアートスペース・オーで開かれた、山崎伸子さん(チェロ)のリサイタルに行ってきました。曲は、バッハ無伴奏チェロ組曲の1番~6番です。8月の前橋さんのリサイタルで、この日のリサイタルを知りました。バッハつながりで、これは行かねば、と早めに申し込みを済ませていました。バッハのチェロ組曲をライブで聴くのは、浜離宮朝日ホールでの長谷川陽子さん以来になります。全曲通すと、3時間超えの長丁場です。ベルウッドさんの前回のアドバイスに従い、マット持参で会場に向かいました。

会場の成瀬まで、時間に余裕があったので歩いてみました。横浜市と町田市の境の、いつもの散歩コースです。草の茂みや、丹沢・大山の遠望に、去り切らぬ夏を感じます。そう言えば、この日、山崎さんも半袖のカジュアルな恰好での演奏でした。


そうは言いつつも、秋も着実には迫っています。恩田川の桜の葉が色づき始めました。この川を過ぎると、アートスペース・オーまで登り坂です。まだまだ時間に余裕があったので成瀬駅近くの成城石井でジャムを調達して(人気のいちごバターは売り切れ)、会場入りしました。


開演は午後4時でした。1階のギャラリーで陶芸作品を見ながら開場まで待ちました。聴衆はご年配の方が多かったです。音楽なあるいは陶芸なのか分かりませんが、地元のサークルの方でしょうか。今回は一人だったので控えめに2列目の席を確保しました。


この日は1番から順に弾いて6番に至る、珍しい演奏順でした。リサイタルの最後に、山崎さん自身による解説がありました。順番通りに弾くのは体力的にキツいそうです。実際、当初のプログラムは、第1番・4番、第3番・5番、第2番・6番となっていました。各曲の個性を、人生に喩ていたのが面白かったです。山崎さん曰く、1番には10代、6番には60代に相当する雰囲気があるとか。確かに1番の出だしには颯爽とした若さを感じます。オーディオで聴く際にも、そんな見方、聴き方を加えると違った楽しみになります。

休憩を2回挟んでの3時間超えの演奏、終わってみれば早かったです。至近距離で聴くチェロの音は、普段のオーディオで聴くそれとは全く違います。特に低音部のブワァーと押し寄せてくる感じは、生&至近距離ならでは、でした。といっても、その低音に母性を感じるのは、山崎さんだからでしょうか。終始、包まれているような感覚で全曲、聴かせていただきました。この後、文化の日に、王子ホールで全曲演奏をやるようです。アンコールはカザルスの「鳥の歌」でした。吸い込まれるような、沁みる演奏で、締めとなりました。


終演後、会場を後にした時には午後7時半を回っていたでしょうか?秋分の日を過ぎ、日が短くなっているのを実感します。ラグビーW杯の日本-サモア戦の中継が気になっていたので、足早に帰路に就きました。
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遅い秋

2019-10-06 09:47:00 | その他
10月に入って30度超えするなど、横浜方面はまだ秋に入り切れていない感じです。例年ですとそろそろ金木犀の香りをかいで、秋へのスイッチが入る時期です。8月の猛暑とその後の、散発的な夏日で開花が遅れているようです。一方で、近所の寺家ふるさと村では稲の収穫が進んでいて(写真は先週)、まだら模様ながら秋を感じさせる場面が増えてきました。コーヒーの豆を買ったり、中古レコードを買ったり、出合わせたバスに乗ったり、と当てもなく過ごすのは、大事な時間でもあります。

寺家ふるさと村は青葉区の外れにある、昔ながらの風景を維持している地区です。小学生当時、青葉区は緑区でした。東急の開発により、鉄(くろがね)町、寺家町、鴨志田町、黒須田町といった昔からある町の面積が減り、〇〇台、△△丘へと変わっていきました。私も長らく□□ヶ丘に住んでいました。現在でも青葉区は人口が増えているなんて話を聞いたことがありますが、ここだけは宅地開発されずに、維持されています。週末はちょっとした賑わいです。家族連れ、夫婦、ご年配の方、それぞれに穏やかな時間を求めているのでしょう。


拙宅から歩くと2時間コースになってしまいます。散歩というより自転車に向いているコースですが、久しぶりに歩いてみました。稲は、半分くらいは刈り取られていました。奥のマイカーは地元の方ではなく、遠方からの訪問者やボランティアの方のものと思われます。


黄金色の稲の手前は麦でしょうか?


道端の彼岸花(曼珠沙華)。新羽の西方寺の彼岸花、いつか見に行こうと思っているのですが、気づくのが遅かったです。蝋梅のように年中行事に組み込むまでは至っていません。


木によっては色づき始めたものもあります。観光地の鮮やかな紅葉もいいのですが、郊外の地味な紅葉も、私は好きです。


この散歩で調達したレコードは、大橋純子「FEELING NOW」、渡辺真知子「遠く離れて」、猪俣猛「THE DIALOGUE」です。こうして70年代後半~80年代前半の邦楽がまた増えてしまうのですが、これも趣味なので・・・。猪俣猛はオーディオ目線での購入です。「THE DIALOGUE」は、確か、アキュフェーズのサンプルCD(試聴会でゲット)にも入っていたはずです。レコードをしっかり洗って、秋の夜長のレコード三昧と行きたいところです。


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秋の音会in岡山:ED邸訪問

2019-10-05 09:43:43 | オフ会
スイートサウンドさん宅を後にして、EDさんのお宅までは、車3台に分かれての移動となりました。移動時間は30分強だったでしょうか?途中、懐かしい国分寺の脇を通りました。5年前の吉備路の炎天下のウォーキングが思い出されます。遠かった五重塔が漸く見えてホッとしたことが、昨日のことのようです。国分寺は吉備路のハイライトで、この日も望遠レンズ付きカメラを抱えたファンが訪れていました。5年前の日記で触れた火野正平さんの「日本横断こころ旅」も、依然、NHK-BSで続いています。火野さんも既に70歳ですが、果たしていつまで続くでしょうか。

EDさんのお宅は、これで3度目になります。2016年に訪問してから3年が経ちました。2016年は4月9月に訪問しましたが、その間だけでも、随分と音が変わった記憶があります。SPの足回りや、ラックの強化などで、短期間に音を追い込まれていました。EDさんは、SPの足元に栗の木を使われています。拙宅も、この夏、黒檀を採用しました。音楽が持つ元来の元気さを失わない・・・SPの足回りで一番大事なことかも知れません。3年を経ても、ATC SCM150SLPTと栗のインシュレータは健在でした。EDさんが満足されている証です。


健在という意味では、KT-150を使ったパワーアンプも然りです。3年前は導入したばかり、試運転~エージング過程でしたが、もうすっかりシステムに馴染んでいました。この日の主役は上流側で、しっかりと裏方に徹していました。



一方、上流機器はガラっと変わっていました。足元を固めて上流にメスを入れる・・・そんな3年間であったと言えます。昨年9月、マランツのSACD/CDプレイヤー、SA-10を導入されました。こちらはKYLYN(キリン)さんも導入されている、なかなか評判の高い機種ですね。私が前回お邪魔した際は、デノンのDCD1500REをトランスポートに使い、ES9018を使った自作DACで受けていました。その頃からグレードアップを考えられていたようです。国内各社の有数のプレイヤーを比較して、お眼鏡に適ったのがSA-10だったというわけです。


DACの進化も、ES9018使いの身としては気になるところです。後継のES9038 Proをデュアルで使うDACを自作されています。過去の音会では旭化成のチップを聴いた記憶もありますが、結局、岡山の皆さん、ESSに落ち着いた感じです。


デジタル以上に変化していたのが、アナログです。これまでマイクロ精機BL99VにラックスマンPD131と、国産機を使われていましたが、ここにきて海外製品へ舵を切られました。トーレンスTD124にLINN LP12です。ここでもEDさんの自作魂は活かされています。レストアショップには出さず、ご自身で仕上げられました。最初はとても聴ける状態ではなかったとか。立て直しの詳細がPhilewebの日記に載っています。腕と熱意の賜物ですね。SME3009SⅡやSPUとの組み合わせは、意匠的にもマッチしています。


こちらは、かつてスイートサウンドさんが所有されていたLP12です。やはりテコ入れを目論まれています。正規の部品は高額なので、いろいろアイデアをお持ちのようでした。今後に注目です。カートリッジはデノンDL-103でしょうか。


後ろが決まっているのでやや駆け足でしたが、約2時間、デジタル→アナログの流れでEDさんの音源を聴かせていただきました。クラシックとポップスの組み合わせは、EDさんのストライクゾーンですね。グールドの運命知らなかったです。念のためベルウッドさんに確認したら、有名の一言(汗)。グリュミオートリオによる弦楽三重奏はアナログならではの温度感、心地よさでした。弦楽三重奏は家にあったかどうか。私にとっての名盤を探そうと思います。「恋人よ」をアナログで聴くのはおそらく初です。全然違いますね。この年代の邦楽はアナログで聴くべきか・・・。


ATC、KT150のパワーアンプ、そして固い床による低音の支えは、3年前同様でした。これに今回、上流部の進化が加わり、音のグレードアップを感じました。SA-10単体と、DAC併用を比べると、後者の方が解像度、鮮度が上がります。DACの進歩で単体プレイヤーは受難の時代となったのかも知れません。TD124とLP12はチューンの差もあるでしょうが、TD124の安定感、音の暖かさが好印象でした。切れではLP12が上回っていた気もします。デジタルの進化により生じたアナログのビハインドを放置できないEDさんの、ご努力から生まれたサウンドでした。

音会が充実していたので時間が進むのが早かったです。前夜の寝不足による睡魔も来ず、ホッとした次第です。この音会ならではの、外野いいたい放題がその暇を与えなかったとも言えます(笑)。最後は岡山駅方面へ繰り出し、和牛肉の焼肉「HACHIYA」で感想戦となりました。ビールやハイボールを片手に、皆さんとの談議が続きました。3年ぶりの岡山入りでしたが、ご自身の求める音はぶらさずに切磋琢磨している様子は、変わっていませんでした。メンバーも増えて盛り上がる音会、また参戦させて下さい。ありがとうございました。


皆さんと別れてから、岡山駅でお土産を調達しました。翌日からは仕事です。新幹線で姫路に向かいました。①相生駅での長い停車時間、②お酒、③こだま号の広い座席、④前日の寝不足と、寝ない方が無理な状況でしたが、何とかセーフでした。
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