珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

藤野、低山歩き

2020-02-24 12:15:34 | その他
水星観測の翌日の建国記念日、藤野の低山を歩いてきました。高尾から大月方面へ向かう中央本線は、一旦神奈川県に入ります。付近では相模湖が有名ですが、その先にある藤野も神奈川県の一部です。長年、神奈川に住む身からすると、藤野が相模原市ということには違和感がありますが、これも時代の経過の表れということです。藤野からは陣馬山や生藤山にもアクセスできます。静かな山旅が約束される藤野は、もっと訪れてもいいかなと、思っています。先に紹介した若菜晃子さんの「街と山のあいだ」でも取り上げられていました。

向かったのは、岩戸山~小渕山~鷹取山の3山で、いずれも標高500mに満たない低山です。午前9時過ぎ(通常の登山よりかなり遅め)に出ても、自宅には午後3時台に戻って来れました。藤野神社から登り始めてしばらく歩くと岩戸山です。コンビニで調達したパンを頬張り昼食にしました。


愛用のデジカメを持っていったのですが、SDカードが入っておらず、急遽スマホでの撮影に切り替えました。バッテリーの残り少なかったので、頂上までは控えめに撮りました。富士山の頂が一部見えています(分かりづらいです)。


2つめのピーク、小渕山です。今回訪れた三山は、藤野十五名山に入っています。2018年の忘年登山で訪れた石老山も同じく十五名山の一つです。


小渕山から先は尾根道のアップダウンを繰り返します。ほどなく、本日のメイン、鷹取山に到着です。静かな山旅で、すれ違った方は両手に至りませんでした。背景の山並みは陣馬山、景信山方面と思われます。


反対側に目を向けると木々の間に富士山が望めます。形の良い富士山を求めるなら、標高のある陣馬山や生藤山に登ることになります。


鷹取山を少し下った所に、本日、一番富士山の見晴らしが良い場所がありました。眼下は上野原市街です。上野原から先は山梨県です。


iPhoneで光学ズームで撮りましたが、色がつぶれて昭和30年代頃の絵葉書のような風合いになってしまいました。あらためてSDカードの入れ忘れが惜しまれました。


この日は穏やかな晴天が終日続きました。枯れ葉が積もる足元は冬の姿ですが、想像以上の暖かさと木々の緑に、春の到来を感じました。低山だから春も近いわけです。


再び藤野神社に戻ってきました。お参りを済ませて、藤野駅に向かいます。高尾より先は電車の本数がぐっと減るので、逃さないように先を急ぎました。


以前より温めていた藤野低山ハイク。実際にやってみて、あらためて低山の魅力を感じました。次は早めに家を出て、陣馬山や生藤山を回ってみようと思います。
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先の4連休:ふぐ~神保町~水星観測

2020-02-16 17:12:21 | その他
2月10日に有給休暇をとったため、建国記念日含めて4連休となりました。働き方改革で以前より休暇を取りやすくなったので、今年も積極的に連休を作りたいと思案しているところです(笑)。個人的4連休の直前、横浜方面はこの冬一番の冷え込みとなりました。一方で、週が明けると今度は4月並みの陽気となり、どうも気候が変です。このまま冬はフェードアウトしてしまうか、心配です。4連休のトピックスをいくつか。

8日は、久しぶりに二人の叔父と会って、神楽坂で会食がありました。神楽坂の霊園でのお墓参りを済ませて、ふぐ料理店「玄品」へ。ふぐを食べるのはいつ以来でしょう。叔父は二人共に70代で、引退してから久しいです。昔話は勿論、中国出張、大学、子育て、田舎と話題を変えて話し込みました。現役と話すことで刺激を受けていただいたならば、よかったです。お酒も進み、楽しい3時間を過ごしました。年2回やろう、と纏まったところでお開きとなりました。神楽坂を下り、外堀通りに出て散会となりました。


神楽坂から酔い覚ましを兼ねて神保町方面へ歩いてみました。財布の紐が緩くなるのは承知でレコード店、書店巡りです。富士レコードで調達したのは、70年代の邦楽3枚です。ロングヘアで揃ったのは偶然です。高橋真梨子『LOVENDOW』はアップルミュージックで気に入った「夜明けのララバイ」がトリガーでした。「素敵なラブリーボーイ」は、キョンキョンではなく、ここは元祖でしょう。


神保町では、仕事の本を買うなら三省堂、そうでなければ、裏手の東京堂書店に行くことが多いです。テーマを決めずに本を選ぶ時間そのものも楽しみました。土門拳のファンという訳ではないのですが、過去に2回行ったことがある室生寺には思い入れがあります。お寺も当然良いですが、周囲の自然歩道に関心があります。寅さんのロケ地では、まず姫路の先の龍野を訪れてみたいです。若菜晃子さんは以前、山のエッセイを紹介しました。新しく、海外旅行を題材にした「旅の断片」を出版されました。



2月10日の夕方、珍しく水星を観測しました。この日は、太陽との距離が最も離れる、観測のチャンスでした。そのこと自体はネットで知りました。幸い天候もばっちりです。日の入りを狙って、いつも丹沢を眺める成瀬の尾根道へ向かいました。夕景の中、一番星、金星が輝いています。宵の明星ですね。果たして水星は見えるのでしょうか?


天文に明るいわけでもなく、やや諦めモードだったのですが、暗くなるにつれて、動かない輝点が確認されました。おっ、水星です!妙に嬉しかったです。もう少し粘ってみます。


間違いありません。


最後は金星と水星のツーショットで。


長らく水星は見れないものと決め込んでいました。見える時はあっさり見えるものです。人生初の水星観測の興奮を抱えて、帰路に就きました。先の新聞ではオリオン座のべテルギウス(オリオンの右肩の赤い星)が暗くなっていることが取り上げられていました。実際、確認すると一等星とは思えない、冴えのなさでした。星は、人の一生より遥かに長い時間スケールで変動するものだと思っていたので不思議でした。星に限らず先入観での決めつけはいけませんね。

連休の締めは、藤野方面の鷹取山への散歩登山でした。こちらは記事をあらためて、紹介します。
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西方寺の蝋梅

2020-02-11 07:46:25 | その他
ブログ開設から10年が経過しました。この間、公私ともに様々な出来事がありましたが、おかげさまで充実した日々を過ごせました。関わった皆様に感謝いたします。引き続き焦らず、サボらずで参ります。よろしくお願いします。さて、2月に入って最初の週末、毎年の定例となっている、西方寺への蝋梅見物に行ってきました。年明け以降、最初に春を感じる機会として楽しみにしています。初回は6年前でした。一番寒い時期だけに、サイクリングへの躊躇もあったのですが、敢行してよかったと思います。何事もきっかけは大事ですね。

西方寺への道のりはシンプルです。ひたすら鶴見川サイクリングコースを下り、新羽橋を左折するだけです。途中、日産スタジアムの前で小休止とするのも、毎年一緒です。ラグビーW杯の盛り上がりが少々懐かしく感じられます。


いつも、この山門を見ると、落ち着きます。その度に年齢は積まれてしまいますが(苦笑)。


本堂と蝋梅の組み合わせも好きな構図です。各地にある山寺でも同じような光景が見られることでしょう。


この日は、ちょうど見頃だったようです。こぼれんばかりの蝋梅を青空バックで。


一つ一つの花には派手さはありません。下を向いていることもあり、やや疲れた表情さえ感じてしまいます。


ここには立派なイチョウがあるのですが、さすがに葉は落ちています。そう言えば外苑前のイチョウの葉が、11月半ばの段階で真っ青だったことは驚きでした。温暖化の表れです。


クリスマスローズのフライング咲きも楽しみの一つです。春到来近しなのですが、一方で、冬らしい寒さがないと寂しいのも確かです。


6年前よりは、確実に訪問者が増えています。スマホあり、長いレンズの一眼レフありと様々ですが、撮影に夢中なのは皆さん一緒です。30~40分滞在して西方寺を後にしました。


帰りは川沿いではなく、山越えで戻ります。これも恒例となりました。川和富士から奥多摩方面を眺めます。この風景、個人的には懐かさでいっぱいです。当時から40年近く経過しました。


1ヶ月、6年、10年、40年・・・どのスパンをとっても、光陰矢の如しです。確かにそうなのですが、季節ごとのイベントやブログの発信を通じて、漫然と時間を過ごすことを防いでいるのかもしれません。
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佐藤俊介さん、リサイタル

2020-02-02 20:43:56 | ライブ
1月25日、成瀬のアートスペース・オーで開かれた、佐藤俊介さんのリサイタルに行ってきました。今回は、ベルウッドさん、パグ太郎さんがご一緒です。中国出張中にベルウッドさんからお誘いをいただいたのですが、二つ返事で参加の返信を出しました。中国滞在中、日に日に新型コロナウィルスの話題が増していただけに、帰国後直ぐのこのリサイタルを大変楽しみにしていました。長津田駅の横浜線ホームでばったりベルウッドさんに遭遇。その後、成瀬駅でパグ太郎さんを待って、そのまま会場のアートスペース・オーに向かいました。

こちらでのリサイタルは前橋汀子さん、山崎信子さんに続いて、この半年で3回目になります。この後も、いろいろとリサイタルが予定されています。遠方の皆さんに比べると散歩感覚で恐縮です。


恥ずかしながら、佐藤俊介さんは、お誘いを受けるまで存じ上げませんでした。パグ太郎さんの大学時代のお知り合いのお子さんでもあるそうです。ということで、まだお若いアーティストです。その若さにしてオランダバッハ協会の芸術監督というのは、相当なことらしいとも伺いました。モダン/ バロックの両ヴァイオリンを弾かれることを知ったのも、ほぼ当日でしたが(汗)。伴奏のピアノは、佐藤さんとも組まれているスーアン・チャイさんです。


楽曲も実は、バッハのヴァイオリンソナタ以外、馴染みがない曲が殆ど、でしたが、ヴァイオリンの生音を直接浴びる感覚は十分刺激的でした。バロックとモダンではヴァイオリンそのものが異なるものと思い込んでいましたが、意外にも形の類似ぶりに驚きました。一番の違いは弓だったのですね。バロックの方が音が短く、軽快に鳴るそうです。後半の部ではさらに、モダンヴァイオリンの弦の1本をガットからスティールに変える場面もあり、半ば授業を受けているような感覚のまま進行しました。ご本人自らの分かり易い解説+デモで腑に落ちました。アートスペース・オーらしい、至近距離のサプライズです。


シューマン、ブラームスと続いた後半の部が、このリサイタルのハイライトでした。シューマンの幻想小曲集作品73はアンコールでも取り上げられたのですが、染み入るような旋律が残りました。なかなか19世紀の作曲は聴く頻度が上がってこないのですが、よいきっかけをいただきました。全ての演奏が終わり、客席と向き合うお二人です。中国出張の疲れを癒す、素晴らしい演奏に感謝です。


ピアノは勿論、モダン一本となりました。バロック・ヴァイオリンとの組み合わせは、案外珍しいのでしょうか?


今回は、開演が午後4時で、終了後は軽く感想戦へ。成瀬駅前の居酒屋にて、皆さんと談義を続けました。何か分からないことがあると、スマホで正解を引き出せるので、話題が次々に変わりましたね。例によってクラシックの大部分は聞き役になりました。アルゲリッチのアルペジーネ・ソナタ、ピアニストとヴァイオリニストの愛、進振りや中欧~東欧の国々の話題あたりは断片的に憶えているのですが・・・。真冬の八海山の冷酒で、いい気分になっていたようです。

ベルウッドさん、パグ太郎さん、新年一発目のリサイタルをご一緒させていただき、ありがとうございました。
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