鹿児島への山旅への翌週、金曜日から土曜日の日程で家内と高山・白川郷へ行ってきました。高山は約四半世紀ぶり、白川郷は初めての訪問となります。横浜から電車で高山へ向かう場合、名古屋から入るか、富山から入るかの2択があります。自宅からは新横浜へのアクセスが良いので、新幹線で名古屋へ出て、ワイドビューひだへ乗り継ぐこととしました。ワイドビューひだは座席がゆったりしていますし、窓が大きく開放感があります。犬山城、飛騨川の渓谷、真っ盛りの紅葉を見ながら北上しました。高山駅に着く直前に北アルプスが見え、旅への期待が益々高まりました。
高山入りしたのは午前11時前です。町の中心部へ向かう途中、「つづみそば」にてお昼にしました。関西の出張先で高山ラーメンのお店に時々寄っているのですが、やはり本場でと考えていました。澄んだ醤油味のスープに縮れ面というオーソドックスなラーメン・・・シンプルが一番ですね。お腹を満たした後は、いわゆる「古い町並み」を散策し、高山を満喫しました。トマトジュースの専門点、古民家カフェなどガイドでチェックしたお店を回り、お土産を職場や自宅向けに買いました。小糸焼のコーヒーカップは、早速自宅で使い始めました。冬の楽しみが一つ増えました。
散策の途中で、高山陣屋を訪れました。飛騨が幕府の直轄地だったことを初めて知りました。江戸時代の郡代役所が当時のまま残っているのは、他に例がないそうです。2年前にここで羽生さんが名人戦を指したことも紹介されていました。
高山には四季それぞれに味わいがあるのでしょうが、晩秋は見所の一つでしょう。紅葉も十分残っていました。この日は正に小春日和といった感じで、陽気に包まれました。岐阜県内でで宮川と呼ばれるこの川は、やがて神通川となり富山湾に至ります。
宮川の畔は散策できるようになっていました。同じ岐阜の郡上八幡もそうですが、水が奇麗ですね。大きな鯉が沢山泳いでいました。種類は分かりませんでしたが、白い鳥も川で一休みしています。この後、ホテルに荷物を置いて、もう一つ気になるポイントを目指すことにしました。
向かったのはアルプス展望公園「スカイパーク」です。古い町並みからは高山本線を挟んで反対側の高台にあります。陽が短い時期ですので足早に向かいました。何とか間に合い夕日に照らされた高山市街とアルプスの大展望と対面できました。中央は冠雪した乗鞍岳です。
その左手には槍穂連峰、笠ヶ岳、黒部五郎岳など北アルプスの面々です。西から北アルプスを見る機会は横浜に住む私には貴重です。小京都、高山の俯瞰と共に日没まで時間を過ごしました。この旅行から10日ほど経過しましたが、アルプスはさらに白さを増しているでしょう。
翌日は高山から高速バスを使って、白川郷往復としました。通であれば真冬、それも数泊して満喫するのでしょうね。前日の好天から一気に天候は雨。移動性高気圧の移動の速さを実感しました。ただし、ひどい雨ではなく、時折、陽が差したりしましたので散策に支障はありませんでした。バスを降りてまず向かったのは、荻町城跡展望台です。シャトルバスもあったようですが、車道を歩いて登ってもさほど時間はかかりませんでした。何かジオラマを見ているような感覚です。山と町が赤や黄に覆われています。一方、山頂付近では雪を確認できました。もう冬はすぐそこに来ています。
再びバス停方面へ下り、萩町の集落を歩くことにしました。合掌造りは勿論、いい被写体なのですが、こういったさりげない風景も気になります。2年半前の柳川でも感じましたが、雨の日は、写真撮影に向いていると思います。
紅葉のグラデーションが見事です。皆さんお気に入りの木を選んで撮影していました。時期と地域から紅葉のピークを過ぎていないか心配でしたが杞憂でした。
庄川の緑と紅葉のコントラストに思わずシャッターを切りました。いいタイミングで陽も差しました。流石にここまで来ると分水嶺は越えています。川はこのまま富山湾に向かいます。
合掌造りの家屋をいくつか紹介します。明善寺庫裡郷土館です。庫裡は住職さんの住まいを指すそうです。いくつかの家屋は入場料を払えば中に入れます。国の重要文化財に指定されてる和田家と、この郷土館に入りました。庭木の紅葉がいい雰囲気です。
3棟の家屋が収まる人気の撮像スポットです。ちょうど町の中心に位置し、外人さんで賑わっていました。白川郷が世界遺産に登録されているためか、多くの外国人観光客が訪れていました。高山からの高速バスは、日本人2割いたかどうか、かと思います。
白川郷への滞在時間は5時間ほどだったでしょうか。時折、陽が差し、また雨が降ったりの繰り返しでした。途中、出会い橋近くの「今昔」にて、にしんそばと甘酒で暖をとりました。前日の小春日和から一転、飛騨の寒さを実感することとなりました。
日本の秋・・・ですね。
再び高山に戻り、ワイドビューひだの時間まで時間を過ごしました。この大銀杏は国分寺の境内にあり、樹齢は1200年を超えています。前日のアルプス展望公園からも視認できました。飛騨牛のお寿司はホテルの夕食でいただいたので、あと一点、気がかりだった飛騨牛コロッケで高山の締めとしました。
最終日の午後から特に寒さが増し、名古屋あたりまで、かなり冷えていました。1週前は、薩摩の山旅で南国気分でしたから、ギャップを楽しんだ11月初旬となりました。今年は無駄に捨てていた繰越年休をフル消化すること目指してきました。今回の旅行で1日消化し、何とか目標達成できそうです。
11月も残りわずかとなりました。2017年もあっという間に終わってしいますね。