珠玉の音楽に囲まれて

オーディオのこと、音楽のこと、思いついたまま記していきます。
by 横浜のVienna Acousticsファン

秋の高山・白川郷

2017-11-23 09:08:18 | その他
鹿児島への山旅への翌週、金曜日から土曜日の日程で家内と高山・白川郷へ行ってきました。高山は約四半世紀ぶり、白川郷は初めての訪問となります。横浜から電車で高山へ向かう場合、名古屋から入るか、富山から入るかの2択があります。自宅からは新横浜へのアクセスが良いので、新幹線で名古屋へ出て、ワイドビューひだへ乗り継ぐこととしました。ワイドビューひだは座席がゆったりしていますし、窓が大きく開放感があります。犬山城、飛騨川の渓谷、真っ盛りの紅葉を見ながら北上しました。高山駅に着く直前に北アルプスが見え、旅への期待が益々高まりました。

高山入りしたのは午前11時前です。町の中心部へ向かう途中、「つづみそば」にてお昼にしました。関西の出張先で高山ラーメンのお店に時々寄っているのですが、やはり本場でと考えていました。澄んだ醤油味のスープに縮れ面というオーソドックスなラーメン・・・シンプルが一番ですね。お腹を満たした後は、いわゆる「古い町並み」を散策し、高山を満喫しました。トマトジュースの専門点、古民家カフェなどガイドでチェックしたお店を回り、お土産を職場や自宅向けに買いました。小糸焼のコーヒーカップは、早速自宅で使い始めました。冬の楽しみが一つ増えました。

散策の途中で、高山陣屋を訪れました。飛騨が幕府の直轄地だったことを初めて知りました。江戸時代の郡代役所が当時のまま残っているのは、他に例がないそうです。2年前にここで羽生さんが名人戦を指したことも紹介されていました。

高山には四季それぞれに味わいがあるのでしょうが、晩秋は見所の一つでしょう。紅葉も十分残っていました。この日は正に小春日和といった感じで、陽気に包まれました。岐阜県内でで宮川と呼ばれるこの川は、やがて神通川となり富山湾に至ります。

宮川の畔は散策できるようになっていました。同じ岐阜の郡上八幡もそうですが、水が奇麗ですね。大きな鯉が沢山泳いでいました。種類は分かりませんでしたが、白い鳥も川で一休みしています。この後、ホテルに荷物を置いて、もう一つ気になるポイントを目指すことにしました。

向かったのはアルプス展望公園「スカイパーク」です。古い町並みからは高山本線を挟んで反対側の高台にあります。陽が短い時期ですので足早に向かいました。何とか間に合い夕日に照らされた高山市街とアルプスの大展望と対面できました。中央は冠雪した乗鞍岳です。

その左手には槍穂連峰、笠ヶ岳、黒部五郎岳など北アルプスの面々です。西から北アルプスを見る機会は横浜に住む私には貴重です。小京都、高山の俯瞰と共に日没まで時間を過ごしました。この旅行から10日ほど経過しましたが、アルプスはさらに白さを増しているでしょう。

翌日は高山から高速バスを使って、白川郷往復としました。通であれば真冬、それも数泊して満喫するのでしょうね。前日の好天から一気に天候は雨。移動性高気圧の移動の速さを実感しました。ただし、ひどい雨ではなく、時折、陽が差したりしましたので散策に支障はありませんでした。バスを降りてまず向かったのは、荻町城跡展望台です。シャトルバスもあったようですが、車道を歩いて登ってもさほど時間はかかりませんでした。何かジオラマを見ているような感覚です。山と町が赤や黄に覆われています。一方、山頂付近では雪を確認できました。もう冬はすぐそこに来ています。

再びバス停方面へ下り、萩町の集落を歩くことにしました。合掌造りは勿論、いい被写体なのですが、こういったさりげない風景も気になります。2年半前の柳川でも感じましたが、雨の日は、写真撮影に向いていると思います。

紅葉のグラデーションが見事です。皆さんお気に入りの木を選んで撮影していました。時期と地域から紅葉のピークを過ぎていないか心配でしたが杞憂でした。

庄川の緑と紅葉のコントラストに思わずシャッターを切りました。いいタイミングで陽も差しました。流石にここまで来ると分水嶺は越えています。川はこのまま富山湾に向かいます。

合掌造りの家屋をいくつか紹介します。明善寺庫裡郷土館です。庫裡は住職さんの住まいを指すそうです。いくつかの家屋は入場料を払えば中に入れます。国の重要文化財に指定されてる和田家と、この郷土館に入りました。庭木の紅葉がいい雰囲気です。

3棟の家屋が収まる人気の撮像スポットです。ちょうど町の中心に位置し、外人さんで賑わっていました。白川郷が世界遺産に登録されているためか、多くの外国人観光客が訪れていました。高山からの高速バスは、日本人2割いたかどうか、かと思います。

白川郷への滞在時間は5時間ほどだったでしょうか。時折、陽が差し、また雨が降ったりの繰り返しでした。途中、出会い橋近くの「今昔」にて、にしんそばと甘酒で暖をとりました。前日の小春日和から一転、飛騨の寒さを実感することとなりました。

日本の秋・・・ですね。

再び高山に戻り、ワイドビューひだの時間まで時間を過ごしました。この大銀杏は国分寺の境内にあり、樹齢は1200年を超えています。前日のアルプス展望公園からも視認できました。飛騨牛のお寿司はホテルの夕食でいただいたので、あと一点、気がかりだった飛騨牛コロッケで高山の締めとしました。

最終日の午後から特に寒さが増し、名古屋あたりまで、かなり冷えていました。1週前は、薩摩の山旅で南国気分でしたから、ギャップを楽しんだ11月初旬となりました。今年は無駄に捨てていた繰越年休をフル消化すること目指してきました。今回の旅行で1日消化し、何とか目標達成できそうです。

11月も残りわずかとなりました。2017年もあっという間に終わってしいますね。
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薩摩、山三昧~開聞岳編

2017-11-18 08:01:55 | その他
山旅の最終日は薩摩半島先端の開聞岳でした。開聞岳は標高は1000m未満ながら、日本百名山に選ばれています。薩摩富士と称される円錐形の見事な山容に加え、海から立ち上がっている点も魅力の山です。登山中、眼下に広がる大海原を楽しみにしていました。私は未だ想像するしかありませんが、フェリー上からの眺めも格別なことでしょう。過去にこのブログで記事にした利尻岳(利尻富士)も海と山を楽しめる山でした。両山は独立した火山である点で共通しています。シルエットの美しい南北の秀峰に、やっと登ることができました。前日の砂風呂が効いたのか、清々しい気分で登り始めです。


開聞岳の登山ルートは一気に頂上を目指しません。螺旋状に巻くルートになっています。従って、登るに連れて見える方向が変化します。しばらく進むと長崎鼻と呼ばれる岬が見えてきました。この岬からの開聞岳の姿も見事と言われています。


更に高度を上げると海が広がってきました。遠くに見える陸地は大隅半島です。開聞岳のある薩摩半島との間の湾が、錦江湾となります。登りの大半は樹林帯で、実際、このような展望は所々でしか見れません。先を急ぎます。


7、8合目辺りから岩場となり、所々ハシゴやロープのお世話になりながら歩を進めました。登り始めて2時間くらいでしょうか、頂上へ到着です。流石に3連休の好天で、山頂は登山客、ハイカーで賑わっていました。我々もここで小休止をとり、昼食としました。


開聞岳の北側に位置する池田湖です。九州最大の湖です。カルデラ湖ながら、開聞岳の噴火とは直接は関係ないようです。不思議です。


その池田湖の遠方を見ると、前日、前々日に登った霧島連山が見えます。右から左へ高千穂峰、新燃岳、そして韓国岳です。


さらに目を左に転じると、桜島が見えました。白いのは噴煙でしょうか?


私が翌日が仕事だったため夕方の羽田行に乗る必要がありました。そこそこに山頂を切り上げて、下山です。とても絵になる撮像スポットがありました。枕崎方面へ向かう海岸線が美しいです。宮崎駿の映画に出てきそうなシーンです。


個人的に気になっていた種子島と屋久島の遠望です。島の形が対照的です。屋久島とは約30年ぶりの再会です。屋久島には宮之浦岳という最南の百名山があります。当時の登山、縄文杉、トロッコ(の線路)の記憶は今でもしっかり残っています。


この3日間、穏やかな天候で秋らしらを忘れる場面がありました。チョウには春~夏のイメージがありますが、奇麗なアゲハが目に留まりました。一番驚いたのが蝉の無き声です。ツクツクボウシの声を11月に聞けるとは・・・やはり薩摩は南国なんですね。


登山口でもある、かいもん山麓ふれあい公園に戻ってきました。午後の陽光が眩しいです。飛行機のチェックイン、お土産を買う時間が気になり始めました。着替えもそこそこに開聞岳を後にしました。鹿児島空港は霧島連山が近くUターンする形となりました。


友人夫妻はもう1泊温泉旅行を楽しむということで、空港で散会となりました。焼酎、薩摩揚げ、かるかん等をお土産に買いました。出発ロビーから霧島連山の見納めです。高千穂峰がいい感じで西日を浴びています。あらためて、良き山旅だったと思います。企画ありがとうございました。


この翌週は高山・白川郷への旅行でした。一気に晩秋~初冬へと時計が進むこととなります。
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薩摩、山三昧~霧島編

2017-11-12 11:01:49 | その他
11月頭の3連休は鹿児島での登山尽くしでした。メンバーは8月の三頭山の男女2名ずつの4人で、登った先は韓国岳(霧島山)、高千穂峰そして開聞岳です。心配されたのが10月に噴火した新燃岳です。その煽りで一時は韓国岳は登山不可でしたが、嘘のように日程直前で規制が解除されました。天候にも恵まれ、無事、三つ登ることができました。鹿児島入りは学生時代に研究室のメンバーで屋久島の宮之浦岳に登って以来です。もう30年近い年月が経ちました。1日1峰という山偏重の旅でしたが、温泉、焼酎、薩摩揚げ、きびなご、鳥に豚、黒酢・・・と、秋の薩摩を満喫してきました。

3日の早朝、羽田で集合後、空路で一気に鹿児島へ向かいました。文化の日は晴れの特異日です。九州まで眼下の景色を観ていて飽きませんでした。この時期、富士山の頂はもっと白くていいはずですが・・・。遠く北アルプスや白山は冠雪が確認できました。


初日のお昼は、鹿児島空港の近くにある嘉例川(JR肥薩線)でした。100年前の木造駅舎と駅弁が有名ですが、「鶴瓶の家族に乾杯」で師匠が訪れた「嘉好」に寄りました。ここの松花堂弁当はお奨めです。隣り合わせだった地元の方も、よく訪れるそうです。


今回の登り始めは韓国岳です。登山口であるえびの高原へ向かいました。韓国岳は鹿児島県と宮崎県を跨いでいますが、えびの高原は宮崎県内となります。標高は1200mで周囲はすっかり晩秋の雰囲気でした。この日の九州南部は曇り時々雨で、何とか持ってくれという心境でした。


登り始めると眼下に不動池が見えてきました。霧島周辺は火山湖が点在しています。湧き上がる噴煙を見ると火山に登っていることを実感します。登り始めの時間が遅かったこともあり、下山客とすれ違いながらの登りとなりました。雨が気になるので先を急ぎます。


途中1回休憩をはさんで、韓国岳にはあっさり到着しました。これでまた百名山登頂が増えました。山頂付近は風も多く、小雨もパラついてました。気温も10度を下回っていました。南国と言えども秋の登山では防寒対策は必須です。


幸い雲の高さが十分あったので、周囲の山々を確認することができました。お隣の新燃岳、高千穂峰です。火口で噴煙を上げている山が新燃岳です。10月の噴火には困惑しましたが、何とか落ち着いてくれました。更に奥でキリッとした佇まいを見えているのが翌日登る、高千穂峰です。


韓国岳の由来は遠く韓国まで見渡せるから、との説があります。さすがにそれは厳しい状況でしたが、長崎の雲仙を見ることができました。実際地図でみると長崎と鹿児島は意外に近い距離にあることが分かります。翌日以降の晴天を期待しつつ、初日の登山を終えました。


翌4日は見事な晴天となりました。目指すは高千穂峰です。天照大神の孫である天孫(ニニギノミコト)が降りた場所という説があります。また坂本竜馬が新婚旅行で薩摩を訪れた際に登ったことでも有名です。百名山からは洩れていますが話題の豊富な山です。


高度を上げるに連れて樹木が減って視界が良くなる点は、アルプスの山々と共通しています。ただし、いわゆるアルペンムードとは異なります。例えばこのような赤土はいかにも火山に登っていることを意識させます。この写真の右側で立ち上がった稜線は・・・


頂上まで一直線で駆け上がります。富士山もそうですが火山ならではの美しいシルエットです。一部の斜面が崩れています。高千穂峰は最後の登りが急な上に、足場が滑りやすくなっています。踵を押して前へ体重移動するという登りの基本が問われます。


前日登った韓国岳方面を振り返ります。奥から韓国岳、新萌岳、さらに手前は中岳です。黒、白、緑(紅葉含む)と色が異なるのが面白いです。秋の霧島連山の魅力をたっぷり味わうことができました。こうして眺めると新燃岳は実に穏やかな表情ですが、御嶽山以来、登山者はナーバスになっています。


高千穂峰の頂上に刺さっている天逆鉾です。バックの青空でさらに映えます。天孫が国家安定を願って矛を突き立てたという説、坂本竜馬が抜いてしまったという説・・・いろいろありますね。当然ながら立ち入り禁止となっていて三角点は別の場所にあります。


頂上では確認できなかった桜島が、下山途中で視認できるようになりました。遠方の中央右で裾野を引いている姿が分かりますでしょうか?流石に鹿児島に来て桜島を見ないで帰るわけにはいきません。一同、喜んだ次第です。この後、紅葉を楽しみつつ登山口へと下りました。


翌日、薩摩半島の先端にある開聞岳に登る関係で、霧島方面から指宿を目指しました。途中、中華料理店「まめ千」にて霧島地どり葱ラーメンを食べました。具は刺身か蒸し鳥を選択できます。私は蒸し鳥にしました。見た目あっさりですが、鳥のスープに辛み効いて美味しかったです。


高速道路で鹿児島中心部を巻いて薩摩半島を南下しました。所々で顔を覗かせる桜島の表情が変化します。ちなみに写っているのは雲ではなく噴煙です。TVの天気予報では、桜島の風向きを伝えていましたが、そんなところにも旅の要素を感じます。後編の開聞岳編へ続きます。
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ハンコックさんを迎えて

2017-11-04 08:04:20 | オフ会
10月最終の土曜日、ハンコックさんとのサウンド交流を行いました。9月半ばにお宅にお邪魔してから1ヵ月半になります。この間、オフ会あり、ミーティングありの慌ただしい日々でしたが、今振り返るとあっという間でした。そして今年も残り2か月、毎年この時期は時間の経過が早いです。10月は合計4回、6名のお客様にお越しいただきました。ホーム戦続きだと、部屋が片付いた状態が長続きする利点もあります(苦笑)。この日は集合がやや遅めでしたので、午前中は余裕をもって準備することができました。ハンコックさんとは横浜線つながりでもあります。最寄駅で待ち合わせてオフ会スタートです。


この日のメインテーマはジャズです。ハンコックさんのお宅でもジャズの他に、クラシック、ポップスと聴かせていただきましたので、こちらも前段は同様のラインナップにしました。ジャズはヴォーカル、ボサノバ色のジャズ、最後にハードバップという流れです。


アナログの方はジャズの品揃えが薄く、オリジナル盤含めてアナログ盤を多数お持ちのハンコックさんにお聴かせするのは少々つらいところがあります。というわけでインストや70年代の洋楽・邦楽を混ぜていつもの路線へ。


デジタル→アナログ流れで進行し、それぞれ途中でハンコックさんの持ち込み音源を挟みました。チューバホーンさんの音源へのリクエストもありました。サウンドについては、(1)ピアノの質感が良い、(2)ヴォーカルに温度感がある、(3)古いジャズも鳴る、といった力の湧くお言葉をいただきました。美空ひばりの『エヴァーグリーン』を気に入られたようで何よりです。ラズパイのようなストレートなサウンドではありませんが、適度にしっとりした音は私の好みです。ハンコックさんの音源では川江美奈子が歌い上げる「ピアノ」が好印象でした。NASへのコピーの不具合で聴けませんでしたが、ステーシーケントの「Comes Love」も歌良し、演奏良しの1曲ですね。

ハンコックさんと言えば、ジャズ、それもアナログのオリジナル盤ですね。2枚持ってきていただきました。先のサウンド交流で、アナログ盤のセール開始直後の争奪戦の話を伺いました。私の気楽な中古レコード屋巡りとは対照的な世界ですね。私自身は依然、コルトレーンには入り込めていません。まずはこの盤のハイレゾから始めてみようかと思います。


季節に合わせてこちらの名盤から「Autumn Leaves」です。デジタルでも最後まで通しましたから、11分×2セットの鑑賞でした。ハンコックさんはオリジナル盤をそれこそ耳タコで聴かれているでしょうから、いろいろツッコミどころがあったと思います。ともあれオリジナル盤を拙宅で聴く機会は貴重です。ご馳走様でした。


さて、感想戦です。いつもの居酒屋、やきそば屋も考えましたが、GRFさんのブログの記事で宿題となっていた「壺中天」にしてみました。いきさつは長くなるので割愛しますが、ハンコックさん、GRFさんにゆかりのある中華料理店が拙宅の近くにあったということです。ハンコックさんはその後、行かれたようですが、満席で待っても入れずの状況だったとのこと。リベンジの機会でもありました。牛肉の黒酢煮込み、餃子を共通で頼み、それぞれ海鮮焼飯(ハンコックさん)、豚バラご飯(私)にしました。ボリューム、値段のバランスがとれていて味良しです。また一つ、オフ会および家族サービスのネタが増えました(笑)。


ハンコックさん、相互リンクを張ってからかなり年月が経ちましが、漸くサウンド交流できて良かったです。またオーディオやジャズの話をさせて下さい。ありがとうございました。
コメント (4)
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