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S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

111122:好投手からは簡単に打てるものではない。ソフトバンク念願の日本1。

2011年11月22日 | 辛口ひとりごと

 ソフトバンクの8年ぶりの日本1の余韻が残る福岡だがまったくひやひやものの日本シリーズであった。野村元監督いわく、日本シリーズはキャッチャーシリーズ、たった1球の配球ミスや失投が命取り。しかも相手はリーグワースト打線で1点差でセリーグ優勝した中日。絶対勝つ予定の和田、杉内先発、馬原でクローズする予定が2戦とも延長逆転2対1でホームで連敗。やばかったね。
 
 名古屋ドームでの第3戦、摂津の好投、ファルケンボーグの完璧リリーフ、1,2戦でぶんぶんふりまわしてチャンスをつぶしてきた田村のホームラン、キャッチャー細川の意外性のホームランでやっと白星。第四戦は、ベテラン4番小久保のタイムリーで先取点リード、ホールトンがなんとかもちこたえが6回ノーアウト満塁で絶体絶命のピンチ、ここで身長171センチ体重65キロの森福が奇跡の11球でピンチを脱し、ファルケンボーグで逃げ切り2勝。第5戦、山田が好投、育成出身の投手で日本シリーズ初勝利、解説の野村さんが太鼓判、交替させる必要なしと言っていたが摂津、森福、馬原で日本1に大手。最後の一人を馬原がしめたがなんとなく自信なげでみておってもひやひや。中日の投手陣では浅尾が圧巻だね。リリーフ浅尾と告げられるたびにまた浅尾か、うてないのでは思わせるぐらい童顔だが自信にあふれた投球。どうも自信のなさそうな表情をするピッチャーはだめだね。

 ヤフードームに帰っての第6戦。日本1を決めるかと思われていたのがまた和田が第1戦と同じく中日の和田にタイムリー3ベースを許し、中日のエース吉見と、中継ぎ岩瀬、クローザー浅尾で2対1で逃げ切られた。完全に中日の勝ちパターンで最終戦にもつれ込む。第一戦と同じパターンで吉見に牛耳られ打てないソフトバンク打線。イライラがつのる。ノムさん曰く、もう少し打者も工夫をせにゃ、いい球がきたら打つなんて理想言っててもだめだ。最近でこそ150キロを超す剛球ピッチャーも打者が打つようになったとはいえそんな簡単なものではない。捕手、投手、打者のよみ比べだ。クライマックスシリーズで松中選手が代打満塁ホームランを打ったが、代わりばなの投手がストライクを取りに来た球がぴたっと決まっただけ。シリーズでは松中は8打数ノーヒット、4三振、打てない。第三戦でつなぎに徹しようとしている田村に対し、気楽にやれと秋山監督はいったらしいがたまたま打てたからいいようなものだが・・・。

 そして最終戦。中日は3回で自慢の投手陣が崩れ、なんと押し出しで1点、4回山崎、7回内川のタイムリーで3点献上、打線は杉内、ファルケンボーグ、森福の前に沈黙、最後のバッター和田の前に摂津がクローザーで登場、三振に仕留め、歓喜の日本1達成。沈着冷静な落合監督の後ろ姿がダックアウトに消えてゆく中で秋山監督の涙の胴上げ。感極まった涙する秋山監督、リーグ優勝しながらずっとクライマックスで負けてきたその悔しさが報われた瞬間だったが勝負の世界は厳しい。今回の日本シリーズはまことに紙一重の差で決まったようなものだが緊迫したゲームの連続で大変おもしろかった。東日本大震災ではじまったプロ野球、秋山監督の優勝インタビューにあったように、すばらしい試合で被災者をはじめ、国民に元気をあたえてくれたのではないか。
 

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