ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

200701 はや7月、半夏雨のなか純白のむくげ咲く!「寂聴九十七歳の遺言」

2020年07月01日 | 瀬戸内寂聴

 自粛自粛のR2年上期が終わり半夏生ず7月が始まった。24節気、半夏(からすびしゃく)が生え始める頃、田植えは終わらせてくださいよという農事の節目。

 博多山笠は中止になり、櫛田神社の飾り山のみ今日公開された。いつもなら15日まで博多が燃える山笠が中止でさびしい夏のはじまりである。

 わが家の裏庭に真っ白のむくげが開花、寂しげな感じではある。新型コロナウイルスの脅威が都市圏を中心になかなか収まらない。東京ではここ数日感染者数が50人を超え今日も67人が陽性反応がでたらしい。

自粛で潜伏していた無症状感染者が自粛解除、移動解禁で動き始めたのか。感染させた人物像がはっきりしない、させない政府、専門家集団。もどかしい限りではあるね。こんな状況で都知事選もくそもあったものじゃない。いやはやどうなることやら。

 所属する写真愛好会16名の平均年齢が78歳、80を超えてるメンバーが数人いる。彼らは今、何をおもい、どのように暮らしているのか? 後期高齢者になり、なんとなく体調、体力減退気味の昨今、歳のことなど考えずセサミン?飲んでがんばりゃいいのかもしれないが・・・書店でたまたま「寂聴97歳の遺言」が目に留まり図書券で購入。

 作家であり、天台宗権大僧正(トップの大僧正の次の位)でもある瀬戸内寂聴さん97歳。本にも書かれているが人気絶頂、豪華な着物や宝石、酒、男に囲まれた生活から一転、51歳で出家して46年、作家家業も続けながら京都寂庵で月一法話、写経会を続けて、途中、圧迫骨折や癌にもおかされ、よくぞ生き永らえたこられたものだ。これぞ神、仏に活かされているということか。ネット上では同業とおぼしき人間からその自由奔放な生き方へのやっかみか非難中傷も多いようだが「独りを慎む」信念から常に仏さまからみられて生きているのでそんな中傷などへとも感じないと書かれている。

 この理不尽な世の中、好きなこと(執筆)をやり好きな肉を食べ酒を飲み、不信政治には声をあげ、デモに参加し、大震災には現地にとび共に悲しむ。机の上でペンを握りながら死ねたら本望、一切悔いはないという。どうこう言われようがその才能と行動力は秀逸ということか

 忘己利他(もうこりた)己を忘れ他を利するは慈悲の極み也、それが生きるということだと天台宗の宗祖最澄は説いた。日々笑顔で生活(和顔施)する。妻の手伝いをする。自宅周辺の清掃。好きなことをこつこつ続ける。天知る、地知る、仏が見ている。見返りを求めない生きざまがすべてということでしょうかね!

 


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