昨日に引き続き、
10月11日(祝)に座喜味城跡で行われた
「現代版組踊絵巻 読谷山花織の宴 DAYNAMIC琉球」
のレビューを書きます。
昨日は各章について書きましたが、
今日はその他について!
≪圧倒的な平田さんのパフォーマンス≫
今回の出演者はチーム尚巴志メンバーを中心としていましたが、
チラシを見てもお分かりのように、演者として平田さんが参加!!
詩の朗読や歌、演奏は、舞台や、Cave Cafeでのイベントなどなどで拝見していましたが、
今回はじめて見た獅子舞(?)のソロ演舞は衝撃でした!!
音楽に合わせて詩の朗読を織り交ぜながら、迫力ある獅子の演舞。
平田さんのするどい眼光と、するどい内容の詩が、あたりを圧倒していました。
また、周りには黒衣装の子供達がずらっと平田さんを取り囲み、
ときおり一斉に手を打ち鳴らし振り上げ、ゆっくりとおろす、
あの演出がとても力強くて、でもちょっと不気味で、原始的な躍動感と、魂の鼓動を感じました。
この後に登場したアカインコが、
「ああ~、怖かった、魂とられるかと思った。」
というのも分かります(笑)
すごくかっこよかったです。
また、是非見たいです。
≪舞台とバッチリ融合していた東儀さんの演奏≫
今回のスペシャルゲストは雅楽師・東儀秀樹さん。
(なのでチケットも高めなのさ)
肝高の阿麻和利グスク公演では演奏しなかった曲もたくさんあって、
でもそれがまるでこの舞台のためにあるような、
絶妙なマッチング!!!
東儀さんの出番はミニコンサートのように独立しているのではなく、
舞台の場面場面で登場し、しっかりと舞台の一部となっていました。
これって…練習とかどうやったんだろう…。
前日や数日前くらいにしか合わせたりできなかったはずなのにね。
東儀さんは主に城壁の上からの演奏。
その様がまたかっこいいんですよね…。
神秘さMAXです。
ちなみに、東儀さん。
肝高の阿麻和利でも、このDYNAMIC琉球でも、
最後のお客様お見送りの列に、東儀さんも子供たちと一緒に並んでたんですよー!
これって、すごいですよね。
で、2回とも、握手しちゃいましたー
≪戦いを演じた座喜味棒≫
こちらもゲスト出演の、座喜味棒(術)保存会の皆さん。
地域の団体を組み込んでの舞台に拍手
護佐丸の章の、中城戦の場面で登場しました。
この座喜味棒、とんでもなくすごかった…!!!!
棒術はワタシもいくつか見たことがありましたが、
この座喜味棒はすっごい迫力でした!!
主にペアでやりあうのですが、
そのスピード、力強さ、威力がハンパない!
当たったら大怪我する威力です。
足元の草が飛び散り、演者の汗やつばが飛び散り、
当たった衝撃で棒が欠け…
組み合ったときの、にらみ合いと掛け声。
もう、
ヤンキーやん!!!!!
だって、数センチの近さでにらみ合うその迫力たるや。
20名ほどいたでしょうか。
それぞれのペアで様々なバリエーションの棒術を見せてくれました。
BGMはほら貝と、銅鑼と、指笛、そして掛け声だけ、というとてもシンプルなはずなのに、
「中城城での戦い」を見事に演出してくれていました!!
ちなみにこの座喜味棒、今でも地域ですごく大切にされていて、
子供が生まれたらペアを組ませて、そのペアでずっと棒術をやらせるんですって。
同日に行われていた座喜味城通りふれあい祭では、
座喜味子ども会による棒術披露もあったみたいですよ
こうやって、地域の伝統芸能が脈々とつがれていくっていいですよね~
≪息遣いと風を感じる舞台との距離≫
肝高の阿麻和利グスク公演とは違って、
この舞台は客席と舞台(というか段差はなく同平面上)と城壁がすっごい近い!!
もう、目の前、ほんの1・2メートル前で、場合によってはすぐそばで、
泰期やちるーが舞い、護佐丸が死に、
平田さんが謡い、座喜味棒が戦い、アカインコが倒れこむ(笑)
これほど近くに舞台を感じるのってそうそうないですよね。
城壁の上からの演出は、本当に真下から見上げるようで迫力満点
照明も城壁の上にもたくさん設置され、逆光効果を狙った演出がたくさんありました!
逆光で照らして一瞬目がくらんだ隙に、
城壁にずらりと人影が並ぶ…とかね、ぞくぞくっっときましたよ!!
でも、アレですね。
後ろから光を照らしてるってことは、
演者からお客さんの顔が丸見えってことですよね(笑)
あれだけ近いんですから。
あー、ワタシ、オカシナ表情・反応(にたじーとか)いっぱいしてたかもなー
↑ヒトとツボがずれてたりするから…。
演舞や楽曲も色々な舞台からのものがたくさん見れて、
まさに平田舞台ベスト版!って感じでした。
(演舞を見るのが、とにかく好きなんです)
「レキオス」や「燃ゆる首里城」など、
ワタシが見たことがない平田舞台ってたくさんあるんですが、
(「大琉球浪漫」をDVDで見た程度)
こういった演舞だけでも断片で見せられると
このような過去の舞台も見てみたくなりますね~
村長から花も届いてたさ~。
まぁ、そんなこんなで一夜限りの伝説の舞台を堪能したわけであります。
本当に、夢のようでした。
是非、また再演してほしいです!!
〈トップの写真〉
開場待ちのときに空を見上げたら、
鳳が舞っておりました。
読谷村はその形から、「鳳」に例えられ、
村のシンボルになっております。
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