がじゅまるの樹の下で。

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夏居数の名乗り表記

2010年10月27日 | ・琉球史散策/第一尚氏

ワタシが最近気になるヒト(笑)、
夏居数

俗称、「鬼大城(うにうふぐしく)」

名乗りは、けんゆう。


その、「けんゆう」の漢字表記について。

前記事でJhon Doeさんからご指摘いただきました。


これまでワタシはずっと「賢」と変換してましたが、
本来は「賢」とのこと!


さっそく、調べました!

むむっ!?


↑鬼大城のお墓の前の石碑。「夏氏大宗墓」とある。


「賢」、「賢」、
両方、ある!!

門中辞典では「賢雄」
小説・百十踏揚も「賢雄」
琉球・沖縄史も「賢雄」
第一尚氏物語も「賢雄」
他、いろいろ。

でも、
鬼大城のお墓の案内板は「賢勇」
肝高の阿麻和利も「賢勇」
勝連城跡の案内板も「賢勇」
琉球王国ぶらぶらぁ散歩も「賢勇」
他、いろいろ。


じゃあ、正史だ!
って、家で中山世譜を調べてみたら
「鬼大城」の表記オンリーでした(笑)
ちなみに、お墓の石碑↓(案内板じゃなくて)も鬼大城のみ。
(名乗りの「けんゆう」は後世に、子孫が追称したものらしいです)

↓1番左端の上に鬼大城越来親方 云々ってあります。


「夏氏(姓)大宗由来記」とかではどうなのかな?
「賢雄」なのかな?
それとも「鬼大城」オンリーかな?

ご指摘いただいたJhon Doeさんによると、
「賢勇」は誤植で、
それをそのまま引用したため広がった、とのこと。


確かに、色々調べてみて総合すると、
「賢雄」表記が有力のような感じもするかな?




…というわけで、
これからこのブログでの表記も
「大城賢」に改めます!

今までのぶんは目ぇつぶってください

でも、思い込みってすごいですね~。
「賢雄」「賢勇」、どの表記も見てたはずなのに、
全く気にしてなかったです…。
(「賢勇」で変換登録してたっていうのもあるかも?)




ちなみに、これは以前も書きましたが、
阿麻和利も、正史では阿和利です。
墓標の表記もこれ)

でも今では阿麻和利が一般的なので、
阿麻和利は阿麻和利でいかせてもらいます。


写真は以前撮った大城賢雄のお墓IN知花グスクです。
こっちこっちにも)



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コメント (4)
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