今日はなかなかハードでした
首里城散策
(発掘や漆塗りなおし作業の進み具合チェックとか(笑))
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首里城祭(冊封行列)
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映画「浦添ようどれ」
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上里隆史さん講演
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開邦高校美術科作品展
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リブロ(本屋さん)
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首里城アゲイン(万国津梁の灯火と世界遺産の宴)
疲れた…。
けど、楽しかった
今年は冊封儀式は見ませんでした
浦添ようどれ&上里さん講演会のためっていうのもあるけど、
天気がイマイチ(曇り)なことと、
天気の影響で宣読台が簡略化された
っていうのも重なって…
去年、がっつり見たし、いいかな…と。
(去年の冊封儀式の記事と写真は★ ★ ★ ★)
去年みれなかった「冊封行列」だけ見ました。
…あれっ、確か守礼門で
琉球国王が正使を迎えるんじゃなかったっけ。
それもなにもなく、本当にただの行列でした
でも、御座楽(中国式の宮廷音楽)の演奏聴いたら、
なんかテンション上がるワタシ(笑)
それに今年からの首里城祭企画の
「万国津梁の灯火」がすごい良かった!!
明日、改めて記事upしますね。
明日の琉球王朝絵巻行列…どうしようかな~。
シゴトの準備が…。
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「北山炎華」(2/4) 1/4はこちらから。
著作/シルフ(P.N)
「本部!!本部はおるかぁ!!!」
城に戻った攀安知は大声を上げ、彼の名を呼んだ。
「もと…」
いた。
彼は仁王立ちで、攀安知を待っていたかのように ――実際待っていたのだろう―――そこにいた。
彼は攀安知の姿を認めると、
チャキッ
持っていた剣の切っ先を彼に向けて、言った。
「おお、これはこれは、王ではございませんか。一体、どうなさったので?」
「それはこちらの台詞だ。これは一体どういうことだ!?」
「おや、まだわからぬのですか。あいかわらず理解力が乏しいようだ。」
本部平原は、攀安知を嘲笑いながら言った。
「諮りおったな!!!」
「諮った?くくく…ははは!いままで、ずっと耐えてきた。
お前のわがままに合わせ戦略を授け、勝利に導いてきたのに、お前は一人で威張り腐りおって手柄はほとんど自分のもの!!
お前に対する民の不満も膨らみきっておる!今こそ時は来たのだ!」
本部は、宣言するように一層声をはりあげた。
「攀安知!!我は既に中山に下った!!これは謀反などではない、お前への天誅だ!!!!」
「貴っ様あぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁ!!!!!!!」
カキィィン!!
怒りに任せて剣を抜いた攀安知は、本部平原に斬りかかる。
が、その剣は攻撃を予想していた本部平原によって止められた。
「貴様・・・今まで副将として側においてやった恩も忘れ裏切るとは!!」
「そのようなこと、頼んだ覚えもない。だいたい、これからはっ!」
シュッ
「私の!この本部平原の時代なのだ!!」
言葉とともに、本部平原は剣を突き出した。
「黙れぇぇ!!」
カシャァァン!
「黙れ黙れ黙れ黙れ!!!!」
剣を打ち返し、言葉の勢いを叩きつけるかのように、攀安知は重い突きを繰り返す。
「尚巴志だと…?あの者になにができる!!」
攀安知のはげしい攻撃が本部平原を襲った。
「あやつが仮にどんなに強かったとしても、どんなに優れた兵士を持っていたとしても!!ここは琉球!!
数多くの強豪が、国々が集まる戦いの地なのだぞ!」
剣を繰り出しながら、攀安知は言葉を続ける。
「そのなかをくぐり、勝ち進めることがあやつにできると思うてか!!」
カッキイィィィィィン!!!
ギチギチギチ…
剣を合わせたまま、彼は言った。
「考え直せ。答えは明白であろう!今までの功績を称え、今回のことは水に流してやる。さぁ!!」
「笑止!!」
攀安知の剣を押し返し、本部平原は答えを口に出した。
「先ほども言ったであろう!攀安知!これからは私の時代だと!お前のことなど、もはや主とも思うてないわ!!」
ごぉぉぉぉ…
そう叫ぶ本部平原の後ろで、炎に包まれた城が燃えている。ところどころ、ばらばらと崩れてきていた。
「…そうか。」
攀安知は口を開いた。
「それならば…貴様にもう用はない!!!!」
「用はない、だと!?それはこちらの台詞だ!!攀安知!!!!!!」
いきり立ち、本部平原は力強く剣を振った。だがそれに負けず劣らず、同じぐらい重い攻撃を返す攀安知。
キィィン!!ガシィンッ!!!
目まぐるしく、剣の刃と刃が飛ぶ。
その様子は、剣舞というより、力と力のせめぎ合いであった。
剣と剣がぶつかり合うたびに細かい火花がチリ、と飛ぶ。
両者のあいだには、誰にも邪魔できないような気迫があった。
だが、これが主と従の差、支配者の力と言うものなのだろうか。攀安知の刃に、本部平原は押され始めた。
「ぅぐっ!!」
とてつもない力を乗せて襲ってくる刃を、なんとか押し返す本部平原。
と、その時、本部平原のふところが一瞬開いた。その隙間を見逃さず、攀安知は彼の胸部を一文字に斬った。
グシャァァァァ
「ぐぁぁっ!!」
たちまち身体から血を吹き出し、本部平原は地に倒れ伏す。
「こ…の……」
「裏切り者として死ぬがよい。」
「う…ぐ…ぁ…」
本部は諦めきれぬように震える手を伸ばし、攀安知の裾をつかんだ。
だが、攀安知はその手を投げ捨てるように振り払った。
「貴様ごときが、このわしに触れるな。裏切り者め。……とどめだ。」
グサッ
「ぐぁっっ」
攀安知は己の剣を本部平原の心の臓に届くように刺した。
本部は最後の抵抗なのか、攀安知の目を睨み返した。が、ついにその瞳の光も失われ、事切れた。
攀安知は彼の身体に足をかけ、ブシュッと剣を引き抜く。
一気に鮮血が噴きあがる。
足元に転がるかつての側近を見下しながら、攀安知は返り血を拭った。
「チ…ッ。この愚か者めが。」
が、裏切り者を仕留め終え、ふと冷静になると、急に周りの音が聞こえてきた。
カキィィン!と、剣と剣がぶつかりあう音。
兵の雄叫び。
戦況は、今どうなっている!?まさかとは思うが、負けているのではあるまいな。
「…そんなはずはないっ!!」
攀安知はかぶりを振り、その不安を拭い去ろうとする。
「(わしは攀安知だぞ!!そのわしが負けるなど、そのような戯けたことがっ…。)」
だがしかし、一抹の不安がなかったわけではなかった。
断末魔。
気のせいだろうか血の匂いも漂ってくる。
「攀安知様!!」
小部隊の頭が、駆け寄ってきた。が、本部平原の死体を見て顔を青くする。
「なっ!?本部様っ!?これはいったい…!?」
「こやつが裏切っておったのだ!!いや、死んだ今、それはもはや関係ないな。」
小部隊の頭は、本部平原の死体をみた衝撃で動けない。
そこへ、別の兵がやってきた。
「大変です!!尚巴志軍が一の郭にせまってきました!!」
「なに…っ!?」
「裏門から挟み撃ちにされ、兵を制圧されたのです!!!ただいま、応戦してますが…おそらく…もう…!」
「くっ…!」
この城で共にすごしていた本部平原が進入の手引きをしていたのだ。恐らく、この城の内部の様子も熟知しているのだろう。
「ここで腑抜けていても仕方あるまい。一の郭へむかうぞ!!」
「は、はっ!」
攀安知は部下を引き連れ、目的の場所に向かって走った。
(3/4 に続く)
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