泉環状線沿い「ビックハウス吉成店」脇を北に曲がり300mほど行った右側にあります「麺房来来」で食してきました。ログハウス風な建物で「ラーメン」の旗がなびいており、以前から存在は気にしていたのですがなかなか行く機会が無くて今回初めての来訪となります。
ドアの取っ手が木の枝で出来ており、見るからに山のラーメン屋さん的な佇まいです。そういえば仙台市内でクマが出現して大騒ぎになったのって…ここ「麺房来来」のすぐ近所でしたっけね(^^;
店の内外に「自家製麺・麺もスープも手作り無添加」なる貼り紙がされており期待が高まります。メニューは「中華そば」500円をはじめ全般に良心的な値段設定となっており、その中で特に目を惹いた「全品トッピング入り中華そば」800円を注文です。全部入りが800円だなんて驚きですね。
運ばれてきた器には所狭しとトッピングが乗っかっており、まず見た目が豪華! チャーシュー、味玉、ワンタン、海苔、ワカメ、カイワレ、メンマ、ナルト、コーン、ネギも2種を使い分けており手が込んでいます。なんとギョーザまで載せちゃうですね。やるなぁ。
スープは醤油色ともまた違う色合い。深くなるほどに濃くなる綺麗に濁らせたスープ色です。早速一口頂きますと…、なんと驚きの重層型タイプ。ベースは豚骨と鶏ガラでハッキリわかるくらいガラ味が強め。合わせる油量はまた極端に少な目で、昆布ダシが効いており煮干ダシ少な目と香美野菜のダシが合わさります。
対して肉味的な甘さは少なく、醤油ダレは香を付ける程度で控えめ。ガラのクサミ消しも兼ねてラー油が加えられまして結構辛いです。ちょっと難解かつ独特な組み立てのスープに感じました。醤油強めの甘く懐かしいタイプのスープを勝手に想像していたのですが、思わぬ前衛的なスープの登場に度肝を抜かれました。これはマニアックな風味ですね。個人的には非常に興味深く食させて頂きましたが、他の方の感想も聞いてみたいところです。
メンマは平たくカットされたもので、自家製のようですがちょっと風味にクセがあります。味玉は見た目以上にきっちり味濃いめでこちらはオーソドックスに美味いです。ワンタン、ギョーザも普通以上に美味しいですし、チャーシューも自家製らしくジューシーな肉味たっぷりの焼豚で、スープと一緒に頂くとちょうど良い感じです。
食べ進むうちにこれらトッピングの味が少しずつ溶けこんでいき、ますます複雑なスープになっていきます。おそらく普通の「中華そば」だと、また違った味わいのスープなのかなと思われます。
麺は手打ちの白い縮れ細麺で、しなやかなコシがあり、結構食べるのに時間かかったのですが不思議とノビにくいですね。ボリュームも結構ありますし、これで800円はやはり良心的でありがたいですね。
食後にガラの後味が結構きました(^^; ちょっとガラ強すぎなんだと思われますが、サービス精神旺盛さが味に出てしまったのかなという印象です。次はぜひ味噌などのメニューも試してみたいと思います。ごちそうさまでした。
(08/04/06)
麺房来来/仙台市青葉区吉成台2-19-1