”青森濃厚煮干し系ラーメン”が新しいご当地ラーメンとして名前が出るようになったのはたしかラーメン王・石神秀幸が「長尾中華そば」を”新・津軽ラーメン”として採りあげてからだったと思います。
小学館コミック -ビッグスリーネット-[ビッグコミックスペリオール:石神秀幸の「ラーメン鑑定団」実写版]
その既存の常識を遥かに超える煮干しの濃度はインパクト絶大で、日本のラーメン界に激震が走ったのを記憶しています。(←ちょっと盛りました)
話飛びますが、氏の「有吉AKB共和国」出演時のラーメン店のダジャレやこじつけは酷過ぎやしませんかね?まぁ何のかんの言って観てますけど(笑)
そんな石神秀幸プロデュースで2013/10/10~2014/5/9期間限定「長尾中華そば 東京池袋店」がオープンしてるらしいです。期間限定で出す氏のセンスが良いですね。好評なら延長、もしくは本格店舗展開も望めるし、ダメなら引き上げて次の機会を待てばいい。やっぱ石神秀幸氏は商売上手だ。
さて今回は青森の本店「長尾中華そば 西バイパス本店」から看板メニュー「こく煮干し・手打麺」700円(写真上)
豚骨ガラベースは濃厚、食後に後味が来る程度に強め。油量は少なく旨味の強い醤油ダレをぎゅっと効かせてます。
煮干しは最大限の旨味を引き出していながら雑味極少で、軽い酸味を伴います。この辺の煮干しの使い方が青森の店ならではというか手馴れてますね。
香味野菜をやや効かせて動物系のクセ雑味を抑えつつ、何かの甘味で照りをだしスープに輝きを与えています。(←小学館の上記記事を見たら玄米使ってるみたいなので穀物系の甘味かも。)
麺は手打麺・中太麺・細麺から選択可能。手打麺はモッチモチな食感の中太麺で、濃厚なスープとのマッチングも良好です。
”あっさり”と”こく煮干し”のブレンド。あっさりだと動物系不使用になりますが、その中間ポジションのスープ。煮干しの濃厚感は残しつつ醤油ダレと節系がプラスされてきます。不思議と”こく煮干し”よりも鈍く重いスープ印象ですね。相対的なものかも。
朝ラーが7時からと言うことで8:30頃に来訪してみたら本当に開いてた!(←当たり前~)朝っぱらから煮干しガツン系が食べられるってのが有り難いですね。
メニュー名に”こく”とありますが、よくある背脂でコクを構成するのではなく、野菜系を長く煮込んだような熟味と醤油ダレの酸味を合わせることで自然な”コク”を醸し出しているような気がします。
スパイスで微妙に味を調整してあり無化調っぽい組立て。(11/02/17食)
はんつ遠藤氏のサイン発見(→)
「こく煮干し」は前回の「たかはし中華そば店@弘前市」の影響を受けた”高橋インスパイア”なメニューですが、煮干粉は浮かせず配合量も高橋よりもやや控えめ、酸味はありますが苦味は見せないスマートさがありますね。
あとタイミングが悪くて未だ有りつけていないのですが裏メニューで「ごぐにぼ」なる強烈バージョンもあるらしいので今度やっつけに行きたいですね。
長尾中華そば 西バイパス本店/青森県青森市三好2-3-5