弘前城でお花見して来ました。
今年は例年よりも桜前線の北上が早くてGW前半の時点でもう葉桜でしたが、それはそれで花吹雪が見られるのも趣き深いものです。
弘前城内では名物のチリンチリンアイスを頂きます。さっきまで死んだように椅子に腰かけて寝てた店主のオッサンがアイスを作り終えてお金を受け取ると再び倒れるように眠りに入るのが面白かった(笑)おつかれさまです。
桜を満喫した後は、相馬の特産物直売センター「林檎の森」に立ち寄ります。流石にシーズン終了の林檎ですがまだ冷凍ものが結構売ってます。印度リンゴとかまだ作ってるんですね(懐) 仙台だとなかなか見かけないですね。
昨年(クリックで過去記事へ)見かけた人形三姉妹のうちブルーが嫁に(?)行ってしまったようです。達者で…。
買い物を済ませた後は長旅の汗を流すべく「御所温泉」でひとっ風呂を頂きます。
こちら13年にリニューアルしており施設が綺麗。シャンプーリンスは備え付けが無いので持参必要(購入も可能)ですが、それにしても源泉かけ流しで大人300円と言うのは安い。温度設定高めだし浴場も深くて座高が高い自分でも肩までつかれて良かった。
玄関口の靴脱ぎ場に掴まり棒?や椅子が有って高齢者に優しい配慮も良いですね。
靴ロッカーには長靴も入っちゃいますから農作業後にそのまま立ち寄れそう。実際駐車場には軽トラックが沢山停まってました。軽トラ率No.1かも。
さて弘前を一通り満喫した後はそろそろ夕飯タイム。
弘前市桶屋町に今年3月OPENしたばかりの「ラーメン酒場 八甲田食堂」に立ち寄ります。
こちらラーメン評論家・石山勇人氏が満を持して地元に構えた話題の新店。
そういえば最近青森の煮干し系のラーメン屋を回ってる時にコンサルで関わってたりとかちょくちょく名前を見かけてましたが、いよいよ自分の店を出されたのですね。これは期待が高まります。
ところで桶屋町ってどこだっけ?と思ったら鍛治町の界隈でした。弘前随一の繁華街エリアにありながら店前6台分駐車場完備というのは有難い。
店舗は居酒屋の居抜きで入口で靴を脱ぎ入室するスタイル。和風な内装に心が落ち着きます。
メニューはまだプレオープン中との事で一部制限あり。あと「醤油らーめん」と「チャーシュートッピング」が品切れとの事。…って事は醤油らーめんと煮干しらーめんはスープ別取りですね。
まぁ元々煮干しメニューの方を頼むつもりだったのでセーフ。
「煮干らーめん」700円
早速のスープですが豚骨と鶏ベースでガラ味がかなり強くその割りには豚のクセが極小。豚脂少なめで強い動物系の割にはややあっさりしていて飲みやすいスープ印象。かなり丁寧なベース取りをされています。
煮干しは期待通りの大量投入でしっかりと魚介系の旨味を効かせてありニボニボな味わいを醸します。
魚粉は浮かべず煮出しで投入され煮干しは小型の片口鰯主体か。片口特有の苦味が多少有りますがエグミなどの雑味はほぼ無くここにも丁寧な仕事ぶりが見てとれます。
麺はパツッとした食感のストレート中細麺。加水率は中~低で小麦の香りが強いタイプ。いわゆる津軽の煮干しラーメンの麺ではなく今ドキでラヲタ向けな麺ですね。
豚骨と鶏ガラベースは煮干らーめんと共通か。
しっかり取られた動物系に合わせられる味噌ダレは赤白のブレンドで津軽味噌がメイン。長期熟成タイプらしい熟味と旨味が強い味わいです。
更にニンニク、タマネギの香味野菜が入りリンゴと白ゴマが入る事で図らずも(あるいは狙ってか?)青森のソウルフード「源タレ」的な甘さが感じられますね。
煮干しラーメンよりもスープにトロみが有り舌先に残るコクが深くて実に味噌ラーメンらしい良いスープ仕上がりです。美味しい。
あれ?麺が煮干しと同じ麺っぽいな。メニュー表記載では”多加水な縮れ麺”が提供される筈でしたが縮れていないし、もしかしたら麺切れで同じ麺かもしれません。煮干しより少し柔らかめで提供。特注麺だらしいですが茹で時間に繊細に影響される麺かも。
チャーシューは共通の肩ロース部位。低温調理との事ですがしっかりと火が通してあり抵抗感が少ないもの。
程よい厚さでカットされ食感やや固めで肉味が存分に有り、しかもこれ並みの豚肉じゃないですね。ブランド豚のような良質な豚の味わいに感じます。久しぶりに肩ロースで美味しいチャーシューを食べたなー。これが2枚追加で150円ならそりゃトッピングが品切れにもなりましょうね。次回は是非トッピング追加で頼みたい。
夜は居酒屋メニューの用意もありとの事で沢山の来店で賑わってました。若いお客が多いかな。食事終わって店を出る頃には品切れで早仕舞いされててギリギリでしたがラーメンに有りつけて良かった。
さてラーメン評論家・石山勇人氏が創り上げた「煮干らーめん」ですが、煮干のインパクト十分ながら動物系をたっぷりと合わせる事で円やかに食べやすさも兼ね揃えたバランス重視のスープ印象が有り、一方で麺やチャーシューなどには従来の青森濃厚煮干しとはタイプの違うものを合わせており弘前の地に新風を吹かせたいという氏の意気込みを感じました。今後も目が離せない一杯。