goo

映画「キャタピラー」:「脱がない」という事務所の約束を反故にして,寺島しのぶが掴んだ銀熊賞

ジャンルも作品の感触も指向する方向性も全く異なるが,女優に「相応しい作品」という観点だけから見れば,寺島しのぶにとっては,アンジェリーナ・ジョリーにとっての「ソルト」みたいな作品なのかもしれない。 寺島は,四肢を失いながらも妻に対する高圧的な態度を保ち,周囲から「軍神」と讃えられる夫に対して抱く,幾重にも折りたたまれた感情の襞を,ここまで鮮やかに演じきれるのは彼女だけだ,と観客を納得させるものを, . . . 本文を読む
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )