子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。
子供はかまってくれない
2019年J1リーグ第22節 札幌 VS 浦和【1:1】
何もなくともアウェイから大挙して駆け付けてくれるサポーターの声援で,一年で一番盛り上がるレッズ戦。それが長年に亘って札幌の背番号「4」を背負ってきた河合竜二が自らプロデュースした引退試合に,小野伸二の札幌在籍最後の試合,更にNHKの朝ドラ「なつぞら」でヒロイン「なつ」を射止めた「一休さん」役の俳優中川大志の来場まで重なった結果,なんと自由席もほぼ前売りで完売となり,最終的には3万5千人を超える観客が詰めかけた試合。そんなレガシーを目に焼き付けたいとやって来た大勢の観客が見守る中,少し前まで続いた真夏日の余勢を駆って,熱い感動をもたらす試合となった,と書きたかったのだが,残念ながらおそらくみんな胸にモヤモヤしたものを抱えたまま,秋風涼しい帰り道をとぼとぼと辿る結果となってしまった。
キープ率はほぼ互角だったが,走行距離とシュート数で上回った札幌の方が,決定的なチャンスをより多く掴んでいた。出場停止明けから復帰した荒野が中盤でよくボールを拾い,このところやや動きに精彩を欠いていたチャナティップにもドリブルのキレが戻ったことにより,トップのジェイからシャドーの二人と白井で素速くボールを廻して浦和DFをこじ開ける場面を何度も作り出せていた。おそらくは浦和も自分たちが目指すボールの動かし方を相手にやられた,という感触を抱いたはず。メンバー紹介時に「監督ペトロビッチ!」というアナウンスに対してアウェー席から湧き出たブーイングも,ミシャ放出後に攻撃戦術が機能しない苛立ち故か。攻撃側のメンツの経験値の総量では,遥かに上回るものを持ちながら,相手にやりたいサッカーをやられてしまう焦燥感というのは,ビッグクラブならではの悩みなのだろう。
良い攻撃が出来ていながら,最少得点で終わってしまったのは,言い古された弱点だが,ひとえに最後の場面での決定力の欠如だ。象徴的なのは前半30分辺りに武蔵がGKと1:1になった場面だろう。ジェイから絶妙のタイミングで出たスルーパスに飛び出した武蔵が左足のインサイドで繰り出した力のないシュートは,ポスト左に外れてしまった。前に出てきた西川の圧力に負けてしまったのだろうが,興梠ならば間違いなくループで西川の頭上を抜いていたはず。同点弾は放ったものの,アンデルソンロペス移籍の噂もある中,武蔵には強く覚醒を求めたい。
確実性が一朝一夕ではものに出来ない特性である以上,失敗を畏れず前に出る姿勢を貫くことが何よりも大切だが,記録破りの熱さの影響もあってか札幌のコンディションが非常に厳しい状態にあることは間違いない。試合終了の笛が吹かれると同時にピッチに倒れ込んだ選手の数は,札幌の方が多かった。だがサイドで優位に立つためには,どうしてもDFやボランチの参加=献身的な運動量が必要だ。レジェンド小野の技術に学んだ走れる若手の抜擢を今こそ。
キープ率はほぼ互角だったが,走行距離とシュート数で上回った札幌の方が,決定的なチャンスをより多く掴んでいた。出場停止明けから復帰した荒野が中盤でよくボールを拾い,このところやや動きに精彩を欠いていたチャナティップにもドリブルのキレが戻ったことにより,トップのジェイからシャドーの二人と白井で素速くボールを廻して浦和DFをこじ開ける場面を何度も作り出せていた。おそらくは浦和も自分たちが目指すボールの動かし方を相手にやられた,という感触を抱いたはず。メンバー紹介時に「監督ペトロビッチ!」というアナウンスに対してアウェー席から湧き出たブーイングも,ミシャ放出後に攻撃戦術が機能しない苛立ち故か。攻撃側のメンツの経験値の総量では,遥かに上回るものを持ちながら,相手にやりたいサッカーをやられてしまう焦燥感というのは,ビッグクラブならではの悩みなのだろう。
良い攻撃が出来ていながら,最少得点で終わってしまったのは,言い古された弱点だが,ひとえに最後の場面での決定力の欠如だ。象徴的なのは前半30分辺りに武蔵がGKと1:1になった場面だろう。ジェイから絶妙のタイミングで出たスルーパスに飛び出した武蔵が左足のインサイドで繰り出した力のないシュートは,ポスト左に外れてしまった。前に出てきた西川の圧力に負けてしまったのだろうが,興梠ならば間違いなくループで西川の頭上を抜いていたはず。同点弾は放ったものの,アンデルソンロペス移籍の噂もある中,武蔵には強く覚醒を求めたい。
確実性が一朝一夕ではものに出来ない特性である以上,失敗を畏れず前に出る姿勢を貫くことが何よりも大切だが,記録破りの熱さの影響もあってか札幌のコンディションが非常に厳しい状態にあることは間違いない。試合終了の笛が吹かれると同時にピッチに倒れ込んだ選手の数は,札幌の方が多かった。だがサイドで優位に立つためには,どうしてもDFやボランチの参加=献身的な運動量が必要だ。レジェンド小野の技術に学んだ走れる若手の抜擢を今こそ。
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