子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。
子供はかまってくれない
2014年ブラジルW杯アジア地区最終予選B組 日本代表VSヨルダン代表【6:0】
ドーハの悲劇でイランに敗れた試合から連続して4大会,W杯最終予選の第2戦に勝ったことがないというジンクスに加え,第1戦でのボランチの不調が気にかかる中で行われたヨルダン戦だったが,きっちりと修正して来た遠藤に率いられた日本は,これ以上は望めないという結果を出した。まだ課題はあるものの,前半戦最大のヤマ場となるオーストラリア戦に向けて,攻撃陣が良いリズムになってきたことは,実に良いニュースだ。
ヨルダンは,やはりオマーンよりも中盤のプレスが強く,日本の2点目が入るまでは最終予選らしい難しい雰囲気が漂う時間もあった。そんな空気を打ち破ったのは本田のCKとそれに肩で合わせた前田の頑張りだったが,そのプレーに辿り着くまでに5本のCKを取り続けた,主に左サイドのパス交換こそが,勝利の鍵だったように思う。
その意味では香川の存在は大きかったと言えるが,香川個人のプレーを見れば,やはりシュートの意識がもっと欲しい。栄えある「マンチェスター・ユナイテッドの選手」となったことによって,相手がどうしても持つであろう過剰な意識を逆手に取って,却って味方を活かそうとし過ぎるのは,プレーの幅を狭めることにつながりかねない。代表で確固たる地位を築く為には,本田にも遠藤にも遠慮せずに,もっともっと奔放になる必要がある。
得点者を見ると,本田×3,前田,香川,栗原で,前線の選手の中では岡崎にチェックが付かなかったのが残念だが,贅沢は言うまい。
その最大の原動力は遠藤だった。2得点目の本田に通したダイレクト・パス,3得点目の起点となった岡崎に通したパス,いずれも急所をピンポイントで突いた素晴らしい配球で,「自ら前に出る」という新しいプレー・スタイルを身に着けつつある本田の背中を押してみせた。本人が第1戦でのプレーをどう分析したのかは判らないが,パスの精度,周囲の選手の動きの把握,そして自ら打ってみせたミドルレンジからのシュートと,攻撃を引っ張ってみせるという姿勢を形にしたプレーは第1戦とは別人のようで,やはり遠藤ならではのものだった。おそらく横で見ていた香川にも,相当の刺激となったはずだ。
結果的には,後半の開始直後と半ばを除けば,ほとんど攻められるシーンがなかったように見えたが,今野と吉田に共有されている「前で潰す」意識こそが,日本の守備のベースになっていることは間違いない。長年,長いパスからのカウンターへの対応に苦しんで来た日本のDFだが,CBがボランチ的な動きでピンチの芽を摘む,という攻撃的な守備を確立しつつあることも嬉しい収穫のひとつだ。
その意味で吉田の怪我はとても心配だが,一方で得点によって証明された栗原の高さというのも魅力がある。最終予選を通じて,3人のどの組み合わせでも盤石,というレベルにまで持って行くことが,ザックの最大の宿題かもしれない。
オーストラリア戦まであと4日。体力の回復を図りながらアウェーの洗礼を受けるというのは,本番での良いシミュレーションになるはずだ。香川の躍動が期待されるが,次こそ,ここまで隠して来た宮市とマイクの出番があるはず。臆することなく,世界を驚かせる大きな波を起こして欲しい。
ヨルダンは,やはりオマーンよりも中盤のプレスが強く,日本の2点目が入るまでは最終予選らしい難しい雰囲気が漂う時間もあった。そんな空気を打ち破ったのは本田のCKとそれに肩で合わせた前田の頑張りだったが,そのプレーに辿り着くまでに5本のCKを取り続けた,主に左サイドのパス交換こそが,勝利の鍵だったように思う。
その意味では香川の存在は大きかったと言えるが,香川個人のプレーを見れば,やはりシュートの意識がもっと欲しい。栄えある「マンチェスター・ユナイテッドの選手」となったことによって,相手がどうしても持つであろう過剰な意識を逆手に取って,却って味方を活かそうとし過ぎるのは,プレーの幅を狭めることにつながりかねない。代表で確固たる地位を築く為には,本田にも遠藤にも遠慮せずに,もっともっと奔放になる必要がある。
得点者を見ると,本田×3,前田,香川,栗原で,前線の選手の中では岡崎にチェックが付かなかったのが残念だが,贅沢は言うまい。
その最大の原動力は遠藤だった。2得点目の本田に通したダイレクト・パス,3得点目の起点となった岡崎に通したパス,いずれも急所をピンポイントで突いた素晴らしい配球で,「自ら前に出る」という新しいプレー・スタイルを身に着けつつある本田の背中を押してみせた。本人が第1戦でのプレーをどう分析したのかは判らないが,パスの精度,周囲の選手の動きの把握,そして自ら打ってみせたミドルレンジからのシュートと,攻撃を引っ張ってみせるという姿勢を形にしたプレーは第1戦とは別人のようで,やはり遠藤ならではのものだった。おそらく横で見ていた香川にも,相当の刺激となったはずだ。
結果的には,後半の開始直後と半ばを除けば,ほとんど攻められるシーンがなかったように見えたが,今野と吉田に共有されている「前で潰す」意識こそが,日本の守備のベースになっていることは間違いない。長年,長いパスからのカウンターへの対応に苦しんで来た日本のDFだが,CBがボランチ的な動きでピンチの芽を摘む,という攻撃的な守備を確立しつつあることも嬉しい収穫のひとつだ。
その意味で吉田の怪我はとても心配だが,一方で得点によって証明された栗原の高さというのも魅力がある。最終予選を通じて,3人のどの組み合わせでも盤石,というレベルにまで持って行くことが,ザックの最大の宿題かもしれない。
オーストラリア戦まであと4日。体力の回復を図りながらアウェーの洗礼を受けるというのは,本番での良いシミュレーションになるはずだ。香川の躍動が期待されるが,次こそ,ここまで隠して来た宮市とマイクの出番があるはず。臆することなく,世界を驚かせる大きな波を起こして欲しい。
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