goo

ACL予選リーグ 鹿島アントラーズ VS 水原三星【1:4】内弁慶のチャンピオン

改革元年のスタートを迎えたACL(アジア・チャンピオンズリーグ)。日本と韓国,それぞれのリーグ・チャンピオン同士の対決となったG組の初戦は,元韓国代表監督と,2014年のブラジルW杯を目指す日本代表を率いることになるかもしれない監督とのバトルとしても注目を集める試合となった。
初日に幸先良く2勝を挙げた日本勢の余勢を駆って,鹿島もJリーグ王者らしい闘いを見せてくれるものと期待してTVを見つめたが,結果は昨年の決勝トーナメント1回戦のアデレード戦以上の完敗という結果に終わった。

前半はボールもある程度廻り,両SBの攻撃参加がなりを潜め,ボランチの飛び出しも控えめだったことを除けば,大きなミスもなく,スコアレスのままハーフタイムに入っていれば,こういう試合展開にはならなかったと思われるくらいの出来ではあった。
しかし,ロスタイム突入寸前のFKをしっかりとクリアできずに,イーブンのボールを蹴り込まれて先制点を許したことで,全てのプランが狂ってしまったようだった。

反対にスウォンは,そのロスタイムに自陣からダイレクトで素速くボールを繋いで,(多分思いもよらないことに)左サイドから入れたクロスを決めることに成功してしまった。まるで鹿島がリーグの開幕戦で浦和から奪った2点目を鏡に映して,左右を逆にしたゴールのようだった。思ってもみなかった追加点を奪ったことで,完全にペースを握り,後半は自陣深くでゆっくりと,しかし確実にボールを繋いで時間を消化するだけで良くなってしまったスウォンは,随所で自信に溢れたプレーを披露してくれた。

反対に,アジアの舞台に出た途端に足が縮まり,緩い横パスをカットされ続けるという,昨年までの体質が変わっていなかった鹿島は,小笠原が入った時点から少し落ち着きを取り戻し,1点でもアウェーゴールを決めて欲しいというサポーターの願いが叶う可能性が感じられた時間帯もあった。
だが,後半間際にゴールネットを揺らしたのは,FW二人に攻撃を任せていたスウォンの方だった。特に4点目のアシストに繋がる突破を許した青木の対応は,目を覆うばかりだった。

救いは,マルキーニョスが最後まで闘う姿勢を忘れなかったこと。やはり,本物のプロだ。
それと,これだけ大量点を奪われ,完膚無きまでに叩きのめされたことで,かえってチャンピオンとしての構えを捨て,チャレンジャーとして開き直って闘いを挑む気持ちになってくれるのではないか,という期待が持てたこと。
ここから立ち直れるかどうかは,オリベイラの将来にとっても大きな意味を持つ。是非ともガンバって欲しい(前日3:0で山東を一蹴したチームに引っ掛けました。はい。すいません)。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 2009年J2リー... Lily Allen「I... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。