子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2012年J1リーグ第32節 コンサドーレ札幌 VS サガン鳥栖【2:3】

2012年11月18日 16時54分02秒 | サッカーあれこれ
昨年までJ2でしのぎを削り,同時に昇格し,J1でも共に闘ったシーズンも残すところあと2試合。
かたや勝ち点を50まで積み上げて,ACL出場権獲得圏内まであと2点(3位の浦和との差)に迫る勢いのチームと,結果的にではあるが2試合を残している時点で史上最多失点と史上最多敗戦数に並んでしまったチームの対戦という状況を考えれば,札幌は実に良くやったと言えるかもしれない。
先制して,一度は追い付かれても,突き放す,という展開は,おそらく初めてだったのではないか。胸を張って「プロフェッショナル・クラブ」と威張れるレヴェルではないにしろ,「おらが地域のシンボル球団」と考えれば,拍手を送りたい出来だったと言えるだろう。

しかし実際にはSS指定席で5,000円(!!!)というお金を取って試合を見せるプロチームなのだ。
新人DFでデビュー年に得点を挙げたのは初めて,という記事がネットに載っていたが,奈良の少なくとも守備位置と対人ポジションに関しては,高校生レヴェルと断じざるを得ない。特に野田に3点目を奪われた際,目の前で繰り広げられたアクロバティックなトラップを呆然と眺めていた数秒間は,本人にとっても忘れられない屈辱となったはずだ。いや,そうなってもらわなくては,あんな失点シーンのオンパレードにも拘わらず,ドームに詰めかけた1万人を越えるサポーターに示しがつかないだろう。

大分から監督が惚れ込んだという前田を獲得しながら,明らかにチームの運営構想を誤り,攻守共に全く機能しない戦術にこだわり続けた結果,序盤1/3のところで早くも「陥落」という現実が形を取ってしまった,選手にとってもサポーターにとってもこの上なく辛い2012年シーズン。残留に向けての抜本改革(=監督交代)という手を打たなかった経営陣の責任は限りなく重い。

5人を昇格させた昨年に引き続いて今年も6人をユースから引き上げるというチームの再建策も,U-18のプリンスリーグでの素晴らしい活躍からすれば至極順当な判断という見方も出来るかもしれない。だが同じレヴェルの強化費の鳥栖が1年目で目覚ましい成果を挙げたという現実を,実際に札幌ドームで見せつけられたサポーターは,「地元のチーム」というカラーを強め,短期的な成績重視から長期的な視点に立ったチーム作りをしていくという,最早使い古された,経営陣の「目眩まし」には騙されないだろう。
今年の「悲劇」と呼ぶしかない成績の原因を,サポーターは勿論のこと,スポンサーも選手も含めて徹底的に追求しない限り,2012年の悲劇は繰り返される。間違いなく。
そうならないために,毎試合ゴール裏を埋め尽くす,日本一チームに優しく温かいサポーターの熱い怒号を,今こそチームの経営陣に!


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