子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2019年J1リーグ・ルヴァン杯 準決勝第2戦 札幌 VS G 大阪【1:0】

2019年10月13日 21時53分25秒 | 北海道コンサドーレ札幌
台風19号で犠牲になられた方々に哀悼の意を表すると共に,全国10に及ぶ河川の破堤で浸水や家屋損壊に遭われた方々,今なお停電の中で身動きが取れなくなっている方々,等々に謹んでお見舞いを申し上げます。

ガラ空きのアウェー応援席から察するに,そんな史上最強とも言われた台風19号の影響で来道できなかったガンバファンも大勢いたと思われたが,試合は1点を争う拮抗したゲームとなった。

吹田で観戦した惨劇から1週間で3試合目となるG大阪戦。水曜日に行われた1stレグで負けはしたものの,貴重なアウェーゴールを挙げたことで,気分的にはほぼイーヴンという感じで迎えた天王山の第2戦は,そんな感触通りに惨敗の余波を感じさせない出来だった。
これまで攻撃の核となってきた右サイドの白井が,連戦の疲れもあったのか珍しく精彩を欠き,サイドでの攻防戦で後手を踏む展開となった。その分はボランチ3人衆の積極的なボール奪取がカバーし,2度あった相手FWのスピードを活かした鋭いカウンター攻撃も,いずれも菅野が判断良く飛び出し,シュートまで持って行かせなかったことが後々の試合展開に影響した。チャナティップ不在の影響,特に攻撃時のリズムの欠如も,2試合を経ることにより,選手個々人が徐々に修復策を習得してきた,という印象も受けた。

決勝点を決めた鈴木武蔵は,それまで何度もあったロング・フィードをトラップの段階で失敗する,もしくは持ち出した最初の一歩目が大きすぎる,というプレーが続き,正直得点の場面もジェイからの折角のパスを潰してしまう予感はあったのだが,まるでそれまでの失敗が得点のために必須のレッスンだったかのような早いタイミングのシュートは,相手DFの股を抜け,もうひとつドリブルを挟むはずという東口を置き去りにしてゴール左のネットに突き刺さった。正直,期待していなかったこちらの見切りについて,謝罪したくなるような見事なプレーだった。

1点リードの展開時の終了間際のお約束,CKの連続をまさに総力戦で乗り切って掴み取った決勝の切符は正真正銘のプラチナカードだ。相手は川崎と決まり,圧倒的にボールを持たれることが予想されるが,ここまで来れば昨年の大敗の借りを返すつもりで引かずに攻めに出てほしい。降格と昇格を繰り返すエレベーター・チームと呼ばれた歴史。それを塗り替えるために必要だった「自信」を手にした以上,畏れるものはないはず。真正面からぶつかって,歴史を作って欲しい。FORZA SAPPORO!


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