子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

キリンチャレンジカップ 日本代表対スコットランド代表【2:0】

2009年10月11日 00時52分51秒 | サッカーあれこれ
アジアカップ予選の香港戦から中1日の国際Aマッチ。香港戦に出た旧レギュラー組以外の選手の発奮する姿が観られるものと期待したが,勝負には勝ったものの,サッカーの質は決して高いものとは言えず,やや評価の難しい試合となった。

原因は主に二つ。
一つは,W杯予選から顔を合わせてきた常連組と,今年の夏以降に入ってきた新顔組との間の,連携不足の問題。
もう一つは,レギュラー陣が軒並み参加を取り止めたため「2軍」になってしまったと評価されたスコットランド代表が,蓋を開けてみれば,かなりレヴェルの高いチームだったということ。身長が高いだけでなく,ボールの受け方,正確なターン,隙のないディフェンスライン,中盤での細かい連動など,オーソドックスながらも実にタフでエレガントなサッカーを展開したことから,「急造チーム」の日本代表は縦に急ぐ単調なサッカーを強いられる羽目に陥ったように見えた。

そんな中でも先発組では石川と本田が,ボールに多く触れるポジションをキープして,しっかりと攻撃的な持ち味を発揮していたように思う。
石川はJリーグでの好調を背景にして,動き一つ一つに自信と余裕があった。何より点に絡むんだという目的意識が明確で,観ていて何かやってくれるのではという期待が湧いてくる感じが良かった。
またオランダ遠征ではホームの筈なのに,何処か(らしくもなく)アウェイ感を漂わせていた本田は,前半最初に中央やや右サイド寄りから放って,左ポスト外側を巻いたミドルシュートによって,それ以降相手DFのマークを引き付ける役を堂々と果たしていた。後半のFKも見事だったし,最後には森本とのユーロ・コンビで点も奪ったことで,チーム内のポジション争いにしっかりとくさびを打ち込んだと言って良いだろう。

初めての代表マッチとなった岩政が阿部と組んだCBコンビも,スコットランドの,DFやプレスのレヴェルに比べてやや貧弱なフィニッシュ技術にも助けられた面もあるが,前で勝負する意識が随所に感じられて良かったと思う。
川島は後半にあった1体1の場面で,見事な落ち着きを見せ,左足1本でドリブルを止めた。お見事。

一方では,体力的な問題もあるのか,上がろうとしない内田の消極性と,どうして使われるのか全く理解できない大久保の,ことごとく空回りするプレーは,どちらも観ていて痛々しかった。

今回の3連戦で新戦力の発掘は打ち止めにすべきだという意見も一部にあるようだが,ベースの見極めは終わったことは確かだとしても,ドアは最後まで開けておくべきだろう。特に短期間で急激に伸びる可能性のある若手,例えば浦和のユース昇格組や横浜の渡辺などは,是非ぎりぎりまで見ていて欲しい。もっとも,フランス大会に最後に加わった小野のその後の活躍や,日韓大会での市川のアシストなどを引き出した張本人が,今の代表監督なのだから,その点は心配には及ばないだろうけれども。場合によっては,ガンバの宇佐見(噂だけで実際のプレーは観たことがないのだが)なんか?あると思います!


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