子供はかまってくれない

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2011年J2リーグ第1節 コンサドーレ札幌対愛媛FC【0:2】斎藤学のひたむきなプレーに「学」ぶ

2011年03月05日 16時19分19秒 | サッカーあれこれ
藤田,上里,西嶋,石川,吉弘。レギュラー陣を一度にこれだけまとめて放出したのは,おそらくコンサドーレ史上初めてのことだろう。特に守備ラインは岩沼以外すべて入れ替わることになり,河合にかかる負担はかなり大きいのではないかと危惧していたが,前半15分,その危惧がすぐ形になってしまった。
マリノスから愛媛に移籍してきた斎藤の動き出しに対応しきれず,バックからのフィード一発でやられてしまうという最悪の結果から,コンサドーレは2011年シーズンを始めることとなってしまった。

だが最悪なのは守備だけではなかった。古田を欠いたシャドー3人は,ボランチともトップの内村とも連動することなく,大人数をかけてブロックを形成した愛媛の中央目掛けて放り込むだけの攻撃を仕掛けては簡単にボールを奪われ,斎藤とジョジマールに逆襲を食らう,というパターンを繰り返していた。
特にTVの解説でも触れられていた高木は,トップ下の宮澤共々全くボールに絡めない時間帯が長く続いていたし,くさび役を務められない内村を含めて,コンビネーション的には問題ないはずの前線組の生彩を欠いたプレーには,心底失望させられた。
消極的なプレーに終始した左の岩沼は,砂川がオフサイドになった後半のプレーの仕掛け人として,上がればチャンスになるということを感じたかどうかが気になる。

新戦力では,組み立て段階でとにかく良くボールに触っていたブルーノが,唯一可能性を感じさせるプレーを見せていた。ただ判断スピードが遅く,サイドのスペースを使うことが出来なかった点は,修正が必要だろう。
山下については正直なところ,良く分からなかった。パワー・プレー要員として最後に入ってきたチアゴとの比較になるのだろうが,学びつつ結果を出して欲しいところだ。
右サイドバックに入った西村は,そもそもの基礎的な技術レヴェルに問題があるように見えた。
GKのイは及第点のプレーではなかったかと思うが,2点目の赤井のミドルはノー・チャンスではなかった。残念。

結果的には惨敗となった開幕戦だったが,チアゴと近藤を入れて早々にパワー・プレーに切り替えて,何とか食い下がろうという意欲を見せた点は評価できる。シーズン序盤なのだからあくまで組み立てて崩すという理想を追求すべきだ,という声も上がるだろうが,とてもそんなことを言ってられないようなレヴェルのサッカーしか出来ていない中で,勝負にこだわりを見せた石崎監督の姿勢には,従来とは違う何か期するものを感じた。
一戦,一戦が土壇場というくらいの気迫が,選手にも伝染することを願う。


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