子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2017年J1リーグ第7節 札幌 VS 川崎フロンターレ【1:1】

2017年04月16日 16時30分31秒 | サッカーあれこれ
コンサドーレと同じく,札幌ドームを本拠地とするプロスポーツチームである「北海道日本ハムファイターズ」は,毎年ユニフォームが替わる度,更には北海道新幹線開通などのイベントに合わせて,観客にレプリカ・ユニフォームの無料配布を行ってきた。主催ゲームが約70試合あり,観客数もほぼコンサの倍というチームの懐事情もあるとは言え,それを横目で眺めて悔しい思いをしてきたコンサファンは少なくないはず。
しかし,とうとう「BOAT RACE サンクスマッチ」と銘打たれた本日,「BOAT RACE」と大きくプリントされたロゴが輝くレプリカTシャツが,先着1万人に無料で配られた。その結果,アウェー応援席を除くスタンド全体が,ほぼ赤黒に染まることとなった。メインスタンドから見たバックスタンドの光景はさぞ迫力があったことだろう。
ギリギリのところで相手GKチョンの手をはじいた都倉の同点弾の,パワーのかなりの部分が,スタンドを染め抜いた赤黒の勢いだったことは間違いない。

前節の東京戦もそうだったが,やはりJ1上位の常連組はエレガントにボールを支配する,という印象が強い。起点となる中村憲剛の位置は予想以上に下がり目だったが,トップやウィングに通すグラウンダーのボールは素速く的確で,札幌の5バックは相当神経をすり減らしたことだろう。しかも相手ボールになった時の切り替えも早く,札幌がサイドで数的優位を作る場面は少なかった。

しかし札幌の最終局面でのDFの結束は固かった。マークの受け渡しで失敗したのは,福森がPKを与えたシーンくらいだったのではないだろうか。セカンドボールも拾えなかったが,懸命に走って追い付いて,クロスを防ぐという水際での守りはほぼ完璧だった。最初はどうなることかと思ったが,イレブン全員が「J1」のスピードと展開に慣れつつあるのは明らかだ。置かれた環境によってチームはこうも変わるものかと思い知らされ,石にかじりついてでもこのままJ1に残留して欲しい,という思いは強くなるばかりだ。

同点弾を叩き込んだ都倉のゴール前での迫力は,本当に素晴らしかった。DFに身体を寄せられても,あれだけ芯でボールを捉えられる体幹の強さは,身体的な鍛錬もさることながら,長年2部で積み重ねてきた経験は決して伊達ではないということを証明したいという思いもあってのものだろう。短い時間ながら相手選手も苦笑してしまうくらい華麗なトラップで会場を魅了した小野のプレーと合わせて,今日の試合は入場料金に見当たったものだった。次節の浦和戦も,アウェーまでついて行く私の懐も納得するような,良い試合を期待する。


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