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サッカーW杯南アフリカ大会NO.7:日本代表VSデンマーク代表:キックオフまで5時間

デンマークの監督が「最初の決勝戦」と呼び,日本にとっては「正真正銘の決勝戦」と言える大一番がやってきた。
8年前の日韓大会の時に,トルシエはトルコとの決勝トーナメント1回戦に臨むに当たって「決勝トーナメント(を闘えること)はボーナスだ」と言ったが,今の日本が立っている場所は,その時の位置から殆ど変わっていない。W杯の決勝トーナメントに3度進出しているデンマークが,「日本与し易し」というニュアンスで楽観的な展望を語っているが,それは経験と実績が大きくモノを言うこの世界では致し方のないことなのだ。
根拠もなしに「(デンマークの選手は)でっかいだけだろう」と大口を叩いている大久保は,デンマークの,つまりは欧州の基準で見れば「無駄に動いて,入る見込みのないシュートをただ蹴ってるだけだろう」と罵られても仕方ないのだ。

ただ,日本にも勝機は充分にあるはずだ。岡田監督は,組織(=内容)を捨てて守り(=勝敗)に走った,と言われているが,ボールを保持している時間をある程度持てるようになったのは,明らかにポゼッションを目指してチームを作ってきた実績が,有形無形に作用しているからに外ならない。その組織力と,日本が数少ないストロングポイントと誇れる走力が上手くはまりさえすれば,1点を奪うことは可能なはずだ。
1点を先取できれば,世界的にも珍しい守備的な4-3-3で相手を跳ね返すことは出来るかもしれない。

心配なのは,おそらくこれまでの2戦と同様のラインナップで来るであろう日本の先発メンバーの疲れだ。多分3戦とも先発メンバーを一人も替えずに闘ったチームは殆どないのではないかと思われる中,夕方の高地から真昼の低地,そして最後は高地の夜というコンディションの変化は,間違いなく選手の体力を深いところで奪っているはずだ。
後半の残り20分辺りでピークに達するであろう疲労を,選手交替と戦術の変化で押し切ることが出来るかどうか,選手の気力と監督の知力が問われる1戦になることは間違いない。

鍵となる選手は誰か?日本のマスコミが絶賛する大久保のプレーに批判の刃を向けたのは,私が目にした限りでは前代表監督のイビチャ・オシムだけだが,前園や松木,山本らの解説陣は,代表戦で500日以上点を取っていない選手が本番で本当に救世主になると思っているのだろうか。
どうしてもそうは思えない私は,(全く面白くない予想なのは承知の上で)誰が見てもチームの揺るぎない軸となった本田と長友,そして松井に日本チームの命運を託したい。あとはいまだに出番がない森本,そしておそらくは,大会がこのまま終わってしまうことに最も危機感を抱いているに違いない中村憲剛の意地を是非とも見てみたい。

予想スコアは,日本が先取点を取り,後半押し込まれるが,失点を1点に抑えて,なんとか逃げ切り。
6月25日という日が,日本にとって「アウェーで韓国と肩を組んで16強に進出」という,日韓大会ベスト16以上のブレイクスルーを果たした記念日となりますように。
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