子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。
子供はかまってくれない
2011年ACL決勝トーナメント2回戦 セレッソ大阪 VS 全北現代【1:6】これが今のJリーグの実力なのか
衝撃的な幕切れだった。
セレッソのホームで1点差で勝利を収めながら,アウェー・ゴールを3点も献上した時点で,ある程度決着は見えていたのかもしれない。
だが,今日のアウェー戦で石に齧り付いてでも引き分けに持ち込みさえすれば,と韓国に「念」や「気」を送っていたJリーグファンの儚い望みは,全北の前線3人,ルイス,エニーニョ,そしてイ・ドングクの力強い攻撃によって文字通り蹴散らされてしまった。
これで久しぶりに日本に戻ってくるクラブW杯も,いつものように盛り上がりに欠ける大会になってしまいそうだ。
怪我で出場を危ぶまれていた清武を先発で使ったクルピ監督は,どうにか1点を先制して優位に立ち,後はひたすら守る,というものだったのかもしれない。
だが開始早々に中盤の要キム・ボギョンが,レッドカードが出てもおかしくないような相手の頭突きによって退場して狂ったゲーム・プランは,最後まで修正されることがなかった。
キムに代わった中後はフィットせず,キャプテン茂庭が繰り出す山のような凡ミスによってDF陣は萎縮してしまい,明らかにボールとの距離の取り方がおかしかった。バックラインの足が止まることによって,当然のごとくセカンド・ボールは全く拾えず,セレッソのバイタルエリアを自由自在に動き回る全北の上記3人は,まるで崩しの練習を繰り返しているかのようだった。
攻撃の方も,怪我の影響が明らかな清武は別人のようにキレを欠き,扇原は自陣内でひとりテンポが異なる緩慢なプレーを繰り返してはボールを奪われ,安全な横パスを出しては満足しているように見えた。Jリーグでハットトリックを連発していた播戸は内弁慶だったことが判明し,ファビオ・ロペスは技術でもアイデアでも全北のブラジル人に歯が立たなかった,という印象を受けた。
辛うじて小松が一矢を報いたが,残念ながら底の抜けたバケツに落ちる一滴の水に過ぎなかった。
激しさ,速さ,チャレンジ精神,タフネス,全ての面で全北はセレッソを凌駕していた。今日のスコアボードは両チームのサッカーの質の差をそのまま表していると言っても過言ではない。
2年連続でベスト4に進めなかったこの結果を,JFAは真摯に受け止めなければならないだろう。
ナビスコの改革,天皇杯の時期変更等,国内の試合の見直しが検討される中で,何故かこのACLに関しての議論は聞こえてこないが,アジアでのJリーグの相対的な地盤沈下を食い止めるために,JFAとJリーグは死にものぐるいでACLを勝ちに行くためのスケジュールを組んで欲しい。この大会における戴冠こそが,日本のクラブチームにとって最高の栄誉であるというサッカー界への刷り込みも含めて,やるべきことは山積している。「ACLを獲ってバルサに挑む」。キャッチフレーズはこうあって欲しい。
セレッソのホームで1点差で勝利を収めながら,アウェー・ゴールを3点も献上した時点で,ある程度決着は見えていたのかもしれない。
だが,今日のアウェー戦で石に齧り付いてでも引き分けに持ち込みさえすれば,と韓国に「念」や「気」を送っていたJリーグファンの儚い望みは,全北の前線3人,ルイス,エニーニョ,そしてイ・ドングクの力強い攻撃によって文字通り蹴散らされてしまった。
これで久しぶりに日本に戻ってくるクラブW杯も,いつものように盛り上がりに欠ける大会になってしまいそうだ。
怪我で出場を危ぶまれていた清武を先発で使ったクルピ監督は,どうにか1点を先制して優位に立ち,後はひたすら守る,というものだったのかもしれない。
だが開始早々に中盤の要キム・ボギョンが,レッドカードが出てもおかしくないような相手の頭突きによって退場して狂ったゲーム・プランは,最後まで修正されることがなかった。
キムに代わった中後はフィットせず,キャプテン茂庭が繰り出す山のような凡ミスによってDF陣は萎縮してしまい,明らかにボールとの距離の取り方がおかしかった。バックラインの足が止まることによって,当然のごとくセカンド・ボールは全く拾えず,セレッソのバイタルエリアを自由自在に動き回る全北の上記3人は,まるで崩しの練習を繰り返しているかのようだった。
攻撃の方も,怪我の影響が明らかな清武は別人のようにキレを欠き,扇原は自陣内でひとりテンポが異なる緩慢なプレーを繰り返してはボールを奪われ,安全な横パスを出しては満足しているように見えた。Jリーグでハットトリックを連発していた播戸は内弁慶だったことが判明し,ファビオ・ロペスは技術でもアイデアでも全北のブラジル人に歯が立たなかった,という印象を受けた。
辛うじて小松が一矢を報いたが,残念ながら底の抜けたバケツに落ちる一滴の水に過ぎなかった。
激しさ,速さ,チャレンジ精神,タフネス,全ての面で全北はセレッソを凌駕していた。今日のスコアボードは両チームのサッカーの質の差をそのまま表していると言っても過言ではない。
2年連続でベスト4に進めなかったこの結果を,JFAは真摯に受け止めなければならないだろう。
ナビスコの改革,天皇杯の時期変更等,国内の試合の見直しが検討される中で,何故かこのACLに関しての議論は聞こえてこないが,アジアでのJリーグの相対的な地盤沈下を食い止めるために,JFAとJリーグは死にものぐるいでACLを勝ちに行くためのスケジュールを組んで欲しい。この大会における戴冠こそが,日本のクラブチームにとって最高の栄誉であるというサッカー界への刷り込みも含めて,やるべきことは山積している。「ACLを獲ってバルサに挑む」。キャッチフレーズはこうあって欲しい。
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