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2018年J1リーグ第27節 札幌 VS 鹿島【0:2】

胆振東部地震発生後初めてのホームゲーム。試合開始前に犠牲者を追悼して黙祷を捧げ,スポンサーのJALが「北海道応援マッチ」と銘打った試合だったが,残念ながらコンサドーレは,サポーター,そして道民に勝利を届けることは出来なかった。まるで昨年までのチームに逆戻りしてしまったかのような戦い振りは,ACL進出どころか,空前の大混戦となりつつある残留争いに巻き込まれる危険性をも予感させるものだった。

現実に今年のACL本大会でベスト4に進んだ鹿島との,チーム力の差をまざまざと見せつけられた試合だった。1点目の遠藤のファインゴールは,まさに「行くときは全力で行く」という,今のコンサに最も足りないプレーを教えられたような素晴らしい得点だった。ハーフライン付近にいたなと思った瞬間,あっと言う間に菅も福森も振り切ってゴール前に飛び出していくスピードは,まさにアジアの最高峰で戦っている選手のそれだった。

更にコンサのボランチ二人と相手のレオ・シルバとの力量の差は殆ど無残と言っても良いものだった。スプリントを効かせてコンビネーションを使って相手を追い込むこともなく,ボールを奪っても後ろに戻してゆっくりとサイドに流れるだけのプレーに終始していた二人は,常にトップを追い回し,時に最前線まで出ていって鋭いシュートまで放ったレオのプレーを観て,何かを感じることはあったのだろうか。

超攻撃的と自負する攻撃は,駒井を欠き,チャナティップに対する相手のマークが厳しくなることによって,シュートはたったの7本に終わった。追加点を決められた直後に決定的なパスを受けながら,結局背後から来たDFにボールをさらわれた都倉の緩慢なプレーに代表されるように,ことごとく相手DFのスピードに負けていた。ソンユンのファイセーブがあったから点数的には「大敗」とはならなかったが,内容的には前節の川崎戦の敗戦以上に,ダメージは深刻かもしれない。

とは言え,ここで下を向いていては本当に長崎にやられてしまうだろう。白井はポジション取りで進藤と言い争いをしたり,ミスも多かったが,プレー自体は積極性を感じさせて決して悪くはなかった。都倉も二桁得点を達成したとは言え,このままで良しとは思っていないだろう。本当はこんな時に一番頼りになりそうなのは兵藤なのだが,ここまでのミシャの采配を観る限り,おそらくもう使われることはないだろうから,負傷上がりの駒井をひとつ下げて,三好を先発に戻すというラインナップで闘ってみてはどうか。ここから3試合で勝ち点を5取れればなんとかなるはず。道民を勇気付けるような気迫のプレーを期待したい。
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