子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

FIFA 女子W杯 1次リーグB組 日本代表 VS ニュージーランド代表【2:1】

2011年06月28日 00時26分53秒 | サッカーあれこれ
真の実力差は一発勝負ではあてにならない,という男子のU-22が味わったばかりの教訓をなぞるような試合だった。
宮間の超絶技巧のFKがなければ,TV解説をしていた森島の全盛期を思い起こさせるような永里の先制点も水泡に帰し,メダルどころかリーグ突破の危機に瀕していたかもしれない。しかし,どんなに素晴らしいサッカーをしていても,真剣勝負において絶対はないということを思い知らされたなでしこは,貴重な経験をバネにこの大会を逞しく乗り切っていくのでは,という予感も随所に感じさせてくれたのだった。

1次リーグの中でも,もっとも与し易しと見られていたニュージーランドは,高さと試合終盤に見せた捨て身のチャレンジ精神で,日本代表を大いに苦しめた。
試合の後半,足が攣ってピッチの外に出る選手がいたが,試合終了後には殆どの選手がピッチに倒れ込んで起き上がれないという光景が,彼女たちの奮闘を雄弁に物語っていた。

そんな相手を前にして,なでしこは90分間,自分たちらしい洗練されたパス廻しと,あっと驚くようなアイデアを随所に見せてくれた。
献身的な動きでチームをドライブしていた澤,20歳という年齢が信じられないほど落ち着いたプレーでゴールに鍵をかけ続けた熊谷,途中交替の意義を十分に理解して見事なパフォーマンスを見せた岩淵,そして得点を挙げた二人。下手なJ2の試合よりも余程ダイナミックで,高い意識を感じさせるプレーを見せてくれたイレブンには,改めて敬意を表したい。

その一方で,終盤全く走れなくなっていた安藤を引っ張り続けたベンチワークは改善の余地があるように見えた。絶好機にシュートをふかし続けた大野の不調も気になる。
だが,玉際で粘りまくったニュージーランドのDFの根性は,なでしこに新たな気迫を植え付けてくれたような気もする。
ベンチを盛り上げ続けた山郷母さん,メキシコ戦までにひとつ気合を入れ直して,次で決勝トーナメント進出を決めてやって下さい。よろしく!


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