子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZO (8月14日)NO.1:山下達郎など

2010年08月16日 23時02分25秒 | Weblog
2年前に,気力と体力と忍耐力を試される場という,正に北海道のキャンペーン・コピー(試される大地)を地で行く体験をした時には,もう二度と参加することはないだろうと思っていたライジングサン。でも今年は,ムーンライダーズにyanokami,そして相対性理論という当方のツボをくすぐるラインナップ。これに29年振りの夏フェス登場という山下達郎と来れば,蛮勇を奮うしかないと決心し,妹夫婦2組と一緒に再度の参戦と相成った。

雨にたたられた前回の体験から,今回は登山用の雨合羽を仕込み,砂利道の移動に備えてトレッキングシューズで万全を期したのだったが,当日は晴天で雨具の出番はなし。そのかわりに,大勢の観客に踏まれて至る所で泥炭の水が滲み出でいたため,靴は泥だらけ。やはりどんなに蒸れても夏フェスには長靴,というセオリーを守った若い人たちに,至る所で追い抜かれる結果となった。私は次があるかどうかは分からないが,今後参加する方たちには,懐中電灯と共に長靴の用意は怠らないようにというアドヴァイスを,心を込めて送りたい。

当初は日付が変わった1時過ぎの撤退を予定していたことから,今回の足には自家用車を使った。しかし2日目の参加とあって,誘導された場所は会場から徒歩で優に30分以上はかかる「5番駐車場」。その時点でトップバッターの矢沢永吉は無理かとも思ったが,入場して水溜まりを避けながらサン・ステージに歩いている途中で永ちゃんが観客を煽る声が聞こえてきた。
知らなかったが,RSRへの参加は今回で3回目ということで,生粋の永ちゃんファンには見えない観客の方も,どの曲のどのタイミングでタオルを放り上げるのかを熟知しているのには,たまげた。
ただ,炎天下の12時30分にトップバッターとして登場,という条件がハードだったことは理解できるが,たった32分の顔見せ程度のパフォーマンスで終わりというのは,早朝6時起床で行ったという発声練習が勿体なかったのではないか。少なくとも本人が語ったように「CMの人だと思っている大勢の人」の目(耳)を開かせることは,ちょっと難しかったかもしれない。

それと対照的だったのが,16時30分に同じステージに上がった山下達郎だった。RSRが札幌での公演(翌々日)に合わせたようなスケジュールだったことも幸いして実現した,29年振りとなる夏フェス登場が開催前から大きな話題となっていたが,1時間15分に亘る熱演は,私の隣で聴いていた女子大生風の二人組から「やまたつ,予想外。声,半端ない」という断片的かつ正直な呟きを引き出すことに見事成功した。

今年で芸能生活35周年と語っていたが,その芸歴の長さに比例した数多くの代表曲をずらりと並べて,本人のファンキーなギターのカッティングで彩るステージは,単独ステージの濃縮還元版を超えるエネルギーに満ちたものだった。
妹の話によると,途中からコーラスに参加した「スペシャル・ゲスト」の竹内まりやの姿を認めて,「ああ,マリア様だわ!」と感極まった女性ファンもいたそうだが,そんなコアなファンから前述の女子大生風の一見さんまでを,まとめて転がしてしまう訴求力の高さは本当にお見事。
サラリーマンなら定年2年前という立派な「おじさん」の楽しそうな姿に背中を押された人,ラッキーでした,で日は暮れた。(この項続く)


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