子供はかまってくれない

子供はかまってくれないし,わかってくれないので,映画と音楽と本とサッカーに慰めを。

2012年J1リーグ第15節 コンサドーレ札幌 VS ガンバ大阪【0:4】

2012年06月23日 18時20分01秒 | サッカーあれこれ
コンサドーレはここまでの14試合で30失点と,完全に崩壊状態にある守備陣を立て直すための特効薬を見つけられない試合が続く中,今日の試合は監督交代後も調子が上がらず依然として17位に沈むガンバとの「最下位争い」となった。
ホームでの連敗阻止という一縷の望みを携えて来場した観客も多かったかもしれないが,その願いは今日も叶えられることなく,サポーターは実力差がそのままスコアとなって現れた試合を,声もなくただ呆然と見つめるしかなかった。

先取点のCK,追加点の倉田のミドルシュート,そして遠藤のFKと,コンサとしては完全に崩されてやられたという感じはしなかったかもしれない。
だが仮に1対1の勝負ではほんの少しの差しかなかったにせよ,中盤からバイタルエリアまで,ほぼピッチ全体で数的優位を作られてしまっては,ゲームにはならない。
ポゼッションは40%となっているが,全体的な印象としてはその数字以上にほとんど何も出来なかった,という感じだった。トップにボールが入ってもセカンドボールを受ける選手があっという間に二人,三人に取り囲まれては簡単にボールを奪われる,というプレーを繰り返し,時折右サイドからクロスが入っても中で待つ選手は一人きりという有様では,シュート数が4対17というスタッツになるのも仕方ない。

ひとりひとりのプレーをあげつらっても苛立が募るだけだが,特にGKの杉山,DFの岡山と前,更に残念だがボランチのキャプテン河合の今日のプレーが,J1標準に達していないことは誰の目にも明らかだろう。
加えて,故障者が多く出ていることも事実だが,ここまでチーム状態がどん底に落ちると,フィジカル・トレーナーも含めたチーム全体でのコンディション管理が果たしてまともに機能しているのかということまで気になってくる。
更に言えば,突き放されて点を取りに行くしかない後半の交替で,ずっとボランチをやらされてきた宮澤をFW大島に替えて投入する石崎采配には,混迷ここに極まれりという感想しか浮かばない。こんな試合でも1万5千人近く入ったホームのサポーターの大半が,選手の挨拶前に既に席を立っていたのも致し方ないことだろう。

早いもので折り返しまであと2試合。ということは,せっかく掴んだJ1で戦う権利を行使出来るのも,あっという間に残り19試合となってしまった。
だがトップリーグにいる以上,たとえJ1残留の望みがほぼ絶たれた状況になったとしても,残り試合を消化試合と位置付けて若手の育成に使うことだけは許されない。
下位4チーム中,唯一シーズン当初の監督が指揮を継続している最下位チームの経営陣は,選手補強は無理でも,少なくともチームの空気を刷新するという決断だけはすべき時だ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。