goo

ACミランVS浦和レッズ【1:0】伝統と経験と地力の重み

ようやくアジアでNO.1の座を勝ち取ったJリーグのクラブが,世界的に見た時に,どの辺りに立っているのかを推し量るためには,またとない貴重な機会だったが,結果は予想以上に厳しいものだった。うなだれながら「良い経験だった」と語る阿部の顔に浮かんでいたのは,「衝撃」そのものだった。

攻撃に転じた時のスピードの切り替え,トラップの正確さ,動き出しを見極めて出すパスのタイミング,どれを取ってもレヴェルが違った。そんなに懸命に走っているようには見えないし,プレスもガツガツ来るような激しさは感じなかった。しかし,攻撃でも守備でも,ボールを持っていてもいなくても,前線でも中盤でも,常に数的有利を作っていたのはミランだった。
奪いに行く時も,一発で行ってかわされるようなヘマは絶対にしない,という雰囲気があった。要は大人のチームだったのだ。

決勝点をアシストしたカカの切り込むスピードに対応出来なかった坪井は,今夜は眠ることが出来ないだろう。
相馬も今日は何も出来なかった。組織でスペースを消された時の動き,という新たな課題は,重い。
シエナへの移籍が決定的といわれている長谷部のショックは,想像出来ないくらい大きい可能性がある。それを新たなモチベーションに転嫁するためには,16日の3決が重要だ。

ただ,前半に見せたワシントンのドリブル,後半の闘莉王から右サイドの永井に渡ったダイレクトパスからの突破は,アジアチャンピオンの名に恥じない鋭いものだった。エトワール・サヘル戦は,是非ともセパハン戦以上の気迫とミラン戦で学んだものを形にして,総力戦で挑んで欲しい。3位の勲章はでかいぞ。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« ボカ・ジュニ... 映画「スリザ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。